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持つ者と持たざる者…拡大し続けるアフリカ諸国の格差は驚きの額に

2015/10/14
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経済のグローバル化が進むにつれ、世界各国で所得の格差がますます拡大し続けています。しかし、経済のグローバル化は元々、発展途上国などの貧困国が最大限に恩恵を受けるシステムだと信じられていたはずです。

経済のグローバル化は世界各国の資源や資産を平等に分配すると考えられていたからです。

それと同時に、最先端技術を保持した先進国が、豊富で安価な労働力を求め発展途上国に拠点を移動する事により、現地で雇用を多く生み出すなど、多くの利点があるものだと言われています。

しかし実際の所、グローバル化は持てる者が更に富を増し、持たざる者は更に厳しい生活を強いられるという、皮肉にも更なる貧困層を作り出す新しい構造を作り上げていったのです。

そして、この傾向は今では発展途上国だけではなく、先進国の間でも顕著になっています。

世界中に広まる大きすぎる所得の格差

この所得不平等の拡大は、今年の1月20日に行われたオバマ米大統領による一般教書演説でも取り上げられています。一般教書演説とは、今年一年の基本的政策や政治方針を連邦議会両院に対して行う最も重要な演説の一つです。

この演説の中でオバマ大統領は拡大し続ける貧富の差に対するアメリカ国民の懸念を認め、一握りの国民だけが経済の恩恵を受けるのか、それとも努力する市民全員にチャンスが訪れるような社会を作るべきか、と問いかけました。

そして、貧困層が何とか自力で這い上がれるシステムを構築すべきであると主張しています。

そんな中、偶然にも、今年の一般教書演説が行われる前日に国際支援団体「オックスファム」から非常に驚くべき報告が発表がされています。

これによると、世界のたった1%の富裕層が所有する資産総額は、来年には残る99%の人口の資産を合わせた額とほぼ同じ金額になる、というのです。

過去14年間で、100万ドル(約1億2000万円)以上の金融資産を持つ個人富裕層は世界平均で73%増加しています。地域別に見てみると中東では136%、中南米およびメキシコではなんと278%も大幅に増加。

そして、ここ最近急激に個人富裕層が増えているのがアフリカ諸国。同時期の個人富裕層の増加率を見てみると、世界平均のほぼ倍に当たる145%の伸び率になっています。

今回は、アフリカの更に深まる貧困の格差について、もう少し詳しく見てみることにしましょう。

富裕層も貧困層も増加し更に拡大するアフリカの格差

現在では、アフリカには100万ドル(約1億2000万円)以上の資産を保持する個人富裕層が16万人以上いると言われています。

南アフリカのマーケットリサーチ会社によると、彼らの資産保有の合計金額は2014年末時点でなんと6600億ドル(約78兆9000億円)に上るのだとか。

また、アフリカの富裕層の増加は衰えることなく、2024年までには更に45%上昇し、富裕層の数は23万4000人程度まで膨れ上がると予想されています。

しかし、アフリカの経済発展による富の分配は平等には行われていません。富裕層の増加と比例して極貧生活を強いられている人口も増え続けているのです。

世界銀行によると、一日わずか1.25ドル(約149円)で暮らす貧困層は2010年では4億1130万人だったのに対し、翌年の2011年には4億1580万人と、貧困層は減少するどころか、毎年増加傾向にあるのです。

アフリカ諸国で億万長者の多い国は?

では、アフリカ諸国で注目すべき国を見てみる事にしましょう。

南アフリカ

アフリカ大陸で個人富裕層を最も多く抱えている国、南アフリカ。2014年の統計では4万6800人の億万長者がいると発表されています。

しかし、モザンピークやザンビア、そしてタンザニアでは、昨年から急激に個人富裕層が増えています。特にモザンピークでの富裕層の増加はすさまじい勢いで、南アフリカを抜く日もそう遠い話ではないかもしれません。

モーリシャス

個人の平均資産額が平均的に最も高い国はモーリシャス。一人当たりの平均資産額は2万1470ドル(約256万円)。世界的な個人資産平均総額の2万7600ドル(約330万円)に近づく勢いで資産を増やしていることがわかります。

アンゴラ

最も速い勢いで平均個人資産が増加している国はアンゴラ。2000年には平均個人資産が620ドル(約7万4000円)だったのに対し、2014年には3920ドル(約46万円)まで膨れ上がっています。

ジンバブエ

そして、逆に個人資産が最も減少している国がジンバブエ。

アラブの春など政治情勢の不安定化の影響でリビアやチュニジアなどは個人資産総額が減少傾向にありますが、ジンバブエは劇的な政権交代や治安の悪化といった特に目立った問題はありません。

しかし、汚職などが原因で経済が一向に上向きにならず、2000年には個人資産が630ドル(約7万5000円)だったのに対し、2014年には550ドル(約6万5000円)まで下落しています。

この記事の海外に対する反応

金持ちはより金持ちに。貧乏人はより貧乏に。これはアフリカだけでなく、世界中で起こっている現象。

アフリカの人口は2050年には現在の倍にまで増えると予想されてる。アフリカ各国の経済が繁栄しても、より多くの市民が貧困に苦しむのなら、真の発展とは言えないのでは?

人口の1%が全てを手に入れることができて、99%は出来ないというのは恐ろしい事だよね。

先進国が身勝手に作り出した「グローバル化」というシステム。アフリカ諸国での汚職を責めるべきか、それともシステムを作り出した国々を責めるべきか・・・。

アフリカの億万長者達が貧しい市民に対して援助を行うべき。彼らの政府は全く当てにならないんだから。

↑ いやいや、億万長者になるような奴が政治家達なんだから、絶対に無理。貧困層なんて全く気にならない奴らだよ。

富裕層の数はこのレポートの統計をはるかに上回ると思うよ。

↑ どのレポートも富裕層の数を割り出すための方法が異なるから仕方がないよ。

99%の人口が1%の富裕層のために奴隷のように働いてるなんて・・・。

南アフリカの所得不平等はアパルトヘイトによってもたらされたもの。

アフリカ諸国は経済発展をしているというのに、全世界の貧困層の75%は未だにアフリカに存在するっていうのは、やはりアフリカ政府が全く機能していない証拠だよね。

38%の難民はアフリカ出身者。アフリカの問題は決してヨーロッパ諸国に無関係とはいえない状況だよ。

アフリカで起きている状況と全く同じ事が先進国の間でも起きてる。ごく少数の人たちが富と権力を得ているという点では全く一緒だよ。

貧困層が増加しているということは、十分な食事を摂る事のできない人口が増えているということ。

貧困層への食糧援助や食糧価格の調整などの政策ができないアフリカ政府は腐ってる。

アフリカでの所得不平等の問題よりも、人口の調整が最優先だと思う。

人口が増えるということは、それだけ生産しなくてはならない物が必要になるという事だしね。

アフリカでの所得不平等の改善には、教育システムの改革が必要。将来を担う子供達に自立する手段を教えることが一番大事!

ボツワナのように比較的汚職が少なく、中流階級の人達が十分な生活水準を保っている所もある。

結局は、政府がどれだけ汚職に対しての政策をとっているかにかかっているよ。

これだけ大多数の人口が貧困に陥っている場合には、短期間では問題を解決することは無理だよ。

一日平均が1.25ドル(約149円)の生活を送る人を貧困層って言ってるけど、アフリカ諸国にはお金を見たこともないような部族も住んでるわけで・・・。

彼らが貧困層かというと疑問だよね。

↑ その通り。アフリカ諸国の貧困の問題はとても複雑で、統計を取るのは非常に難しい事。

政府の役割

皮肉にも、アフリカ諸国で所得不平等が拡大している一方で、この富裕層がアフリカ経済の現在の発展に大きく貢献しています。なぜならば、彼らは資産投資を国外でする事なく、50~70%は自国でビジネスをおこすなどして国内で投資を行っているからです。

アフリカ経済は順調に拡大し続けても、貧困問題は更に深刻さを増す現代。生まれた時点で今後の人生が予期される程の不平等な社会。

アフリカ政府が自国民への所得の再配分に対する危機感がない以上、国際社会が市場介入を行うなどしていくしかないのでしょうか?

【参考URL】http://www.theguardian.com/global-development/datablog/2015/jul/31/africa-wealth-report-2015-rich-get-richer-poverty-grows-and-inequality-deepens-new-world-wealth?CMP=share_btn_link

ホントに国民のことを考えて活動してる、本気で政策を考えてる政治家っているのかな?って思っちゃうあたり政治家のイメージ悪すぎだよなぁ…。個人資産を増やすのにしか動きたくない気持ちはわかるけどさ~同時に国の未来も明るくできるような金儲けして~。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    アフリカでは資源利権を握る役人どもが肥えている

  2. 日本の名無しさん より:

    全員が貧乏なのとどっちがいい?

  3. 日本の名無しさん より:

    国連やIOC、FIFAなんか見ても、アフリカ人は金の亡者でしかないわなw

    ワイロ、汚職をする為だけに政治家やってるんだからw

  4. 日本の名無しさん より:

    結局は、子供を生むから延々と続くのです。
    勝ち組の血筋で生まれれば勝ち組になれる。
    負け組の家族で生まれれば延々と負け組が生まれる。

    勝ち組の血筋は、財産だけでは無く、
    継承権、知的財産権などを、永久的に保有しており
    勝ち組の血筋は、永久的に負けることは無いのです。

    実際に、東大生の90%が富裕層の血筋です。

    なので、生んだら利用されるに決まっている。

  5. 日本の名無しさん より:

    「お金を下級層や中間層に支給すればいい」という
    単純な問題では無いのですよ。

    勝ち組は、努力して知的財産権などの権利を得ることで、
    勝ち組へと這い上がっていったわけですから
    ちゃんと順序を経て、這い上がってもらわないと
    お金だけ支給しても、意味が無いのですよ。

    たとえば「東大卒業資格を国民全員に与えればいい」となったら
    どうなると思いますか?
    東大の価値どころか、大学の価値が崩壊してしまうでしょう?

    このように、自力で権利を獲得して
    勝ち組へと這い上がってもらわないと
    すべての価値が崩壊するだけです。

    しかし自力で這い上がれない時代になってしまったわけです。
    下級層、中間層は、どうあがいても這い上がれない時代なので
    子供を生まないことです。

  6. 日本の名無しさん より:

    「団塊世代の我楽多(がらくた)帳」(https:skawa68.com)というブログの
    2019/5/30付けで「発展途上国援助と汚職」の記事投稿
    しています。つたない記事ですが、もし、ご参考にしていただければ幸いです。

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