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南アフリカからやってくる避難民が夢を目指して払う金額

2015/05/11
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海外のニュースを読んでいると、よく取り上げられるニュースが幾つかある。

例えば私が住んでいるドイツでよく取り上げられるニュースというと、ロシアとウクライナ問題、ギリシャの経済、原子力をはじめとしたエネルギーの問題、イスラム国。

これらのニュースは勿論、日本のメディアでもさかんに取り上げられているものなので、既に日本のニュースサイトで読んで知っている話もある。

日本よりも近隣国という事もあってそれらのニュースに関する情報量が多いため、日本のニュースで知る事の無かった話も当然知れたりする事もあるが。

では日本でそんなに報道されてなくて、海外のメディアでよく見かけるニュースとはなんだろう?と考えると、個人的には「アフリカからやってくる避難民」のニュースが多い様に思われる。去年読んだニュースの中では、結構頻繁に見かけた気がする。

とはいえこのニュースはヨーロッパにおいては非常に重大な問題。

アフリカからやって来る多くの亡命者は、スペインやイタリアを目掛けてやって来るが、ユーラシア大陸に入ってしまえばこっちのもん!というばかりに、最終的に経済的に豊かなドイツやフランスを目指す人も多い。

結果、治安の悪化が懸念されるなど、各国で摩擦が起き始めている。

ちなみにアフリカの避難民。どうやって来るかというと、渡航エージェントなる者にお金を渡して、粗末な船に集団で渡航する。

一体いくらくらいの費用でこの渡航が行われているのかをレポートした記事を新たに発見したので、今回はこちらを紹介したいと思う。

楽園を目指してやってくる避難民

亡命するといっても幾つかのルートがあるようで、一つはアフリカ大陸にあるスペイン領の地域に強行突破して領内に入り、避難民となるルート。昨年数百人の避難民が夜中国境を一斉に強制突破したニュースが話題になっていた。

そしてもうひとつは海を渡るルート。多くはイタリアにたどり着くそうだ。

ちなみにこの避難民、アフリカ北部の人間だけだと思ったら大間違いである。

南部の人間は、まず自力でアフリカ大陸の街を転々としながら北上し、多くの避難民が集まる地域にたどり着く人も多い。そしてエージェントが用意が用意した粗末なボートに集団で乗り込み、長い航海の旅に出かける。

多くが100人~200人の人を乗せているためトラブルが起きたら重大だ。

沈没することは珍しい事では無い、それが100人以上のせた船であっても。
ある年のデータだと1000人以上の避難民が沈没事故で無くなったという。

人身売買業者が徴収していた金額は…

とある裁判で人身売買の密輸業者にたいして、自身の収益が問われた。

報告によると、船でのイタリア行きの国境超えの為にそれぞれの亡命者から平均して6000ドル(約75万円)を徴収していた事が分かった。

この業者が用いていた船には、それぞれ500人分の収容スペースがあったそう。税金や雑費等で引かれたこの渡航の利益は、一隻の船に対して250万ドルになるり、その大金が業者の懐に入るのである。

さらに多くの金額を支払った亡命者にたいしては防水チョッキの配布が認められ、船の2階席での滞在が可能。お金のない者はチョッキも無く、船体でただ収容される。

この裁判で、人権擁護団体はこの密輸業者を非難。
海上事故によって無くなってしまった避難民の死と、事故の責任をこの業者に対して求めた。

しかしこの業者が直接この事件に関わったとは判定する事が出来なかった。
しかしこういった事故が、この会社の影響が及ぶ範囲で頻繁に発生しているのも事実。

報告によると、昨年2014年の時点で、ヨーロッパへの逃亡を試みて亡くなった人の数は3500人を超えるという。

私たちの国から遠く離れた地域では、このように想像のつかない話が日々行われている。
信じられないの一言しか出て来ない。

このニュースを読んだ海外の人達のコメントはどういったものが集まっているのだろうか?
ニュースサイトに寄せられていた書き込みを抜粋していくつか紹介してみたいと思う。

この記事の海外に対する反応

恐らく私たちは、この問題にきちんとした考えを持ち、人身売買に対する直接行動をとる必要がある様に思う。

簡単な答えさ。フェリーで向かって行って、乗組員のパスポートとビザを確認しに行くのさ!

でも彼らは私たちと同じような権利を持つ理由がある。安全に暮らす為のね。

すべての人に適用されるべき基本的人権だ。

こんな船にのることは私には出来ない…

それは巨大なビジネスではない、密輸業者の為にでしかない。

知り合いで渡ってきた人がいる。28歳でエジプトからの船でやってきたんだ。

豊かな暮らしを求めて、ドイツに向かうため8000ドル払ったと正直に言っていた。

私はここでなにも非難したく無い。貧困が原因で全てを失った人達の事を考えると…

あなた方はとにかく彼らを助けたいとは思わないのかい?

アフリカの多くの地域は、言いようが無い程汚職にまみれているんだよ。

調査結果によると、いわゆるギャングと呼ばれる人達の多くは難民によってもたらされたという結果が出ている。

↑ その事を考えると、私たちの生活が脅かされる懸念は蔑ろにされても良いのか?と考える事が出来る。

↑ 人身売買の密輸を防ぐ事に、皆は関心を持たないのかい?

私たちは過去の残酷な植民地政策の結果を知っていて、責任があるのではないだろうか?

私たちの世界は一つです。

一般市民に犠牲を与えなければ、守ってしかるべきと思うが。

問題は、法外な金額を集めるギャングの存在だ。

絶望的な貧困に苦しむ人は、戦争ですべて失ったのにも関わらず、輸送費としてそんなお金を取られるとは。

本当に信じられない話だ。

本来なら正式な難民に適用されるべき。

地球の裏側で起きている問題

コメントには、移民の人権を尊重する意見と、受け入れ先の治安の悪化を守る意見、根本の業者を無くそうという意見、さまざま集まっていた。

たしかにそれぞれの意見はどれも正しい様に思える。ただ一つ分かるのは、避難民を受け入れるだけが豊かな国が出来る救済ではない事だ。

貧困国への援助などさまざまな形で手を差し伸べる事は出来る筈だ。
このような不幸に見舞われる人が減る未来であって欲しい。

【参考URL】
http://www.spiegel.de/politik/ausland/menschenschmuggler-2-5-millionen-dollar-profit-pro-schiff-a-1020405.html
http://www.taz.de/!152025/
https://open-speech.com/showthread.php/651073-Papst-spricht-von-Schande

生きるのに必死な難民をカモにするなんて悪いヤツらだ。難民も渡航のすべを買っているのであってある意味需要と供給が成り立ってるんだろけどさ…悲しみ。亡命するのには危険がともなう、命がけっていうのはいろんな国で共通だしそのことは知ってたけど、ここでもたくさんの人が亡くなってるんだなぁ…悲しみ。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    日本でも同程度の内容はNHKでも度々報道されていますね。
    ただ民放は無関心と言っていいかもしれない。新聞などでも率先して取り上げられるほどでもなくあったとしても小さな記事ですね。
    日本の多くはEU瓦解の一要因と見ていると思います。フランスを筆頭に中核国が難民受け入れを実質拒否したためその多くを負担するイタリアの不満が大きく最近になって沿岸警備の協力体制を何とか作ったわいいものの依然としてイタリアが保護する中心になっていおりこれ以上の難民受け入れには消極的といった具合。
    英国の保守党が議席の過半数を獲得した背景もアイルランドの独立を言及するなどEUの分裂を示唆する論調が強く他人ごととして経過を見守っている日本であった(笑)

  2. 日本の名無しさん より:

    あれ避難民を一切受け入れなければ解決じゃね?

  3. 日本の名無しさん より:

    欧米の植民地政策は白人の優位性を維持する為に殖民地の国民に教育や医療、インフラの整備の支援をしなかった、だから、貧困に苦しみ食を求め対岸のヨーロッパを目指す。
    日本は今も昔も他国に無料で技術援助をする唯一の国です。戦前も植民地等や東南アジア諸国に技術援助や教育やインフラ整備などを支援した。だから、東南アジア諸国は戦後、戻って来た欧米諸国との独立戦争で勝ち、自立も出来た。だから、避難民や亡命者も少ない。

  4. 日本の名無しさん より:

    つまり、ボートピープルとか自称難民とかは先進国民の基準からみても高額な渡航費を工面できるその土地の富裕層だってことか
    で、国に残ってれば医者とかエリート階級だったのに、先進国に来着すると掃除夫やらタクシー運転手とかの低生産性の未熟練労働者になりさがると
    難民受け入れって、犯罪組織以外だれも得しないってかほぼ全員大損だわ

  5. Wilma より:

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