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加熱するベルリンーブームの背後にある危機ー

2014/11/16
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ベルリンの壁崩壊後、1991年に東西統一ドイツの首都に認定された。ここまでは歴史の教科書等で皆知っている情報だと思うが、冷静に計算すると、首都になってまだ20年しか経過していないのである。

その年月が経過した今、ベルリンでは再開発が起き、人口が増え、大きく発達した。ブームといっても差し支えない程、ベルリンは今活気に満ちあふれているのである。

そんな中、そのブームで年々上昇していく市の支出に警告する学者もいる。

一体ベルリンで何が起きているのだろうか?そのベルリンの加熱するブームについて紹介したいと思う。

首都ベルリンの様子

私も一度ベルリンに2013年に行った事があるのだが、多くの場所で大きな工事が行われているのが印象的だった。

特にベルリンの壁を見に行ったときは、旧東側の壁の向こう側には趣のある旧市街が並んでおり、その反対側には超高層ビルを今まさに作っている工事が行われていた。

ベルリンの物価

東西統合してから、まだ20年しか立っていない事を実感するのは物価である。年々ベルリンの物価は上がっているというが、それでもベルリンはドイツの中でも物価が安く、多くの人が集まりやすい。

移民もそうだが、ベルリンで勉強したい学生もあつまり、働きながら大学に通う人がドイツの他の地域より多いのである。

日本にいた頃も、パンフレットに「働きながら大学にも通えるベルリン・・・」的なキャッチコピーを見た事があったくらいだ。

加熱するベルリンブーム

先ほども書いた通り、年々ベルリンの物価も上昇しており、その他にも税収も高くなっているそうだ。それに加えて、市の投資額も比例する様に高くなっている。

2010年を境にベルリンの経済や支出は飛躍的に伸び、様々な部門に積極的に投資を行っている

その投資先

人口の増加に伴い教育関係への予算を大きく上げたことに加え、ギリシャ危機以降、各国から押し寄せて来る移民、亡命者への予算、交通機関の整備・・・などなど首都が抱える宿命のような問題への投資が多い。

特に額が特に多いと言われている、移民問題へは約130億円の予算が追加されている。しかしドイツのみならずヨーロッパで問題になっている、移民による文化的摩擦や労働環境の奪い合いを問題視する声もある。

一方では、人道上、亡命者を拒否する事はできず、人間らしい生活をしてもらうようサポートすべきだという声も大きく、管理官は「この問題について私は答えを出す事が出来ない」と吐露したくらいだ。

いつかくるブームの終焉・・・

日本が何度か経験してきたバブル同様、いつかはブームが終わる時が来る。

専門家も、

「ギリシャ危機の影響が出た2012年を例に挙げると、確かにその年でも大きな赤字は出ていない。でも現在のベルリンの状況は経済的ブームと、利子が劇的に低い事に由来する購買力と、投資家がその年に大きな支出をしなかったことによるだけである。

このまま行けばブームに曇りが陰り、いずれは国家と州の間では処理しきれない問題になってしまう」

と語っていた。

一過性のブームに過ぎない事と、ヨーロッパでニッチもサッチも行かなくなってる国がいっぱいある中、この異常な支出をコントロールすべきという声が上がっている。

それでは外国人はこのベルリンの出来事をどう考えているのだろうか?一部抜粋して紹介したいと思う。

【参考URL】http://www.tagesspiegel.de/berlin/haushalt-in-der-hauptstadt-berlin-droht-eine-neue-schuldenfalle/10698894.html

この記事に対する海外の反応

なんだか金の洪水だな。

私は一度の大きな支出にもう驚かなくなってしまった。

亡命者にそんな金額使っているの???

この文章を読んでなにが支出のもとになっていて、そのくらい金額が上がっているのか全く検討もつかない。

私は正しくお金が使われている事を望んでいる。

増え続ける支出の中、私たちはお偉方が納税をしないで自分たちの懐にお金を貯めているという問題を抱えている。

あと年金に対するお金が不足しつつあるって言う問題も抱えている。

私たちは財政難の事を、きちんと理解出来ていないのではないのだろうか?

いま国の経済コンセプトはどのくらいの範囲で負債を抱えていて、どんなプロジェクトを計画しているのだろう?

街が綺麗になり、学校でいま沢山の明かりがともっているいい状態だが、いかに多くのお金を使ってきたか知る事にもなる。

現在ベルリンの従業員が許容できるものの限界が、超過労働をふくめ賃金の支払いで起きている。

公務員はストライキする事もできないもんな。

まあドイツ連邦共和国は現在、世界で最も裕福な国の一つである訳で・・・。

ブーム?どんなブーム?私はブームが起きている事を知らないよ。

亡命者への支出についてベルリン人はなにも出来ないよ。それは美徳でもなんでもないよ。

なんだか砂漠にいるような気分だ。

この支出が予算報告書に記載してある事に、嘆くよ。

誰もが知っている話。どのように考える??

愚かな事と処罰されるべき。

ベルリンは家賃が安いといわれて来たけど、そうでもないじゃん。

まあ安いのは郊外の方なわけで、現実は違ったね。

数年後、ギリシャ、イタリア、スペインみたいになるのかな?

まとめ

コメントを見てみると、懐疑的な意見が集中していた。やはりヨーロッパの経済難もあってか、ベルリンの巨大な予算の割合に、心から歓迎する声は無く、使用方法に異議を唱えているのが多いのが現実だ。

先述の移民問題でも、西洋人は中東、アフリカから来る人たちに職を奪われたり、文化的衝突があったりと、問題が表面化している事もあって、避難民、移民への大きな予算の割合に疑問視するのも理解出来る。

私はいまドイツに住んでいるから当然思うが、20年前の日本のような結果にならない事を望む。先進国どこももがいている状況だから、舵取りには失敗しないでね!

たしかにこういう一時的な、莫大なお金の動きはこわいね。後々たいへんなことになりそうな臭いがプンプンしてるよ。ドイツの経済はあらゆる所で危ない状態なんだな…旅行に行きたいんだけどいつがいい頃合いかな!?
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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    >20年前の日本のような結果にならない事を望む。
    =私は逆に20年後日本がEU各国のような結果にならない事を望むよ。

    >先進国どこももがいている状況だから、舵取りには失敗しないでね。
    =本当にそう思います。取り返しのつかないことにならぬよう。

  2. 日本の名無しさん より:

    >数年後、ギリシャ、イタリア、スペインみたいになるのかな?

    マネーゲームの結末としてあり得るだろうね

  3. 日本の名無しさん より:

    ベルリンの壁崩壊の10年後(1999年)に訪問しました。
    まだまだ世界から観光客を見込んでなのか、ベルリンの壁はかなり残してありました。
    当時でも壁を隔てての東ベルリン側は、西ベルリンと比べ、とても暗い雰囲気を感じる
    街でした。
    現在でも衛星から送られてくるベルリンの夜景画像は、旧東と旧西とでハッキリと分かれているのが鮮明に写し出されているそうです。

  4. 日本の名無しさん より:

    だから、EUにおけるギリシャと同じようなものをドイツは国内に抱えていると・・・
    今のところまだ活気があって羽振りがいいように見えているだけで
    大きな爆弾なんだよね

  5. 日本の名無しさん より:

    ドイツは連邦国家であり、首都ベルリンのあるベルリン州は、他のドイツ諸州と同じ独立した存在であり、連邦制という国家連合の一つの国に過ぎない。
    それぞれの州自体が日本国とたいして変わらない、国家なのに・・・
    中央集権で一つの国家である日本国内の都道府県とは全然違う。

  6. 日本の名無しさん より:

    第二のベルリンブーム(煽って作った見せかけ)
    第一次はベルリンの壁崩壊~統一後の10年間
    本当ならこのときにドイツは大失敗のため、グダグダになっていたはず
    それの大コケで崩壊寸前のドイツを支えたのがEU統合による欧州諸国によるドイツの復興支援

    で、今はと言えば、そのEUの支援形態を悪用してのドイツの身勝手行為
    EUと言う大地を荒廃させるまで養分吸い尽くすんだろうなあ

  7. 日本の名無しさん より:

    >旅行に行きたいんだけどいつがいい頃合いかな!?

    どうでもええわw

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