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キャッシングの利用は難しいのか?年収200万以下での借入の可能性

バブル経済が終わったあと日本は長期の経済低迷に陥り、デフレが進んだことから一部を除いて所得も減り続け、年収が200万円を割り込む人も珍しくなくなってしまいました。このように収入が減ると生活の維持のために時には借金をするしかなくなるものです。

そこでこの間利用者数を伸ばしているのがカードローンに代表されるキャッシングです。困った時には借り入れで乗り越えると言う訳ですが、キャッシング利用では審査があるためあまりに低所得の場合、落とされるのではないかとびくびくする人もいます。

借入れは可能なのか?年収が少ない時の注意点とは

確かに金融機関からすれば貸したお金が回収できないという事態は歓迎できる事ではありません。年収が少なければ、それだけ自由にできるお金は少なく、ローンを組んだとしても返済にまわせる余裕は小さくなってしまいます。でも借り手のことを考えて見ましょう。
(⇒年収がいくらあればキャッシングできる?

キャッシングの利用者は何のために借りるのかというと、バブルの頃はレジャーに、投資にと色々な使い道で利用していたかもしれませんが、最近はもっぱら生活の維持のためです。悲しいことですが借り手の多くが生活が厳しいから借りるという状態なのです。

要するに光熱費や家賃の支払いに支障が出るので生活費補填のために借入れしなければならないほど追いつめられているわけです。そうなってくると、金融機関のほうでも、こういう利用者を無下に断っていては利用者数は伸びていきません。バブルの頃とは様相が違うわけです。

ですから借りることの良し悪しは別にして、年収が少なくても貸す業者は存在しています。

年収200万円の壁

従来金融機関がキャッシングの審査で可否を決する年収の境界は200万円といわれていました。このため現在でもキャッシングについての解説を読むと200万円以下の年収では審査に通るのは難しいと言っているものをよく見かけます。本当にそうなのでしょうか。

確かに以前はそういう基準がまかり通っていた時期があったはずですし、現在でも大手銀行の一部ではそういう基準で審査を行っているカードローンを持っている場合があります。しかし説明してきたようにデフレが進んだ現在それでは利用者は確保できないのです。

このため各金融機関では、キャッシングだけではなく各種ローンにいたるまで時代の要請にこたえられるように基準を柔軟に変更しています。したがって以前は借りられないような人の場合であっても、現在であれば審査の結果も変わってくる可能性があるのです。

だたしこれはあくまで貸す側の考え方であって、実際に借りて返済して行ける保証があるという事ではありませんから、この点忘れないようにして下さい。

大きなローンは難しい

こういってしまうと年収200万円未満だが住宅ローンや自動車ローンの様な大きなローンにも可能性があるのではないかと考えてしまうかもしれませんが、さすがにそれは無理です、見直したといってもこういうローンはやはり審査は厳しいのです。

このような大型ローンは年収からいくらくらいまでなら月々返済してもらえるのかという計算式があって、それを月々の返済額と比較して、上回っていなければなりませんので、住宅価格などが下がってきている現状でも、審査に通るのは難しいでしょう。

住宅ローン審査や自動車ローン審査に通りたいのであれば、地道に収入を増やしていくしか方法はありません。

カードローンなら可能性はある

しかしカードローンなどのキャッシングなら返済は月々少なければ数千円で済むような利用方法もありますから、金融機関側も年収が少ないからといって返済ができないということではないはずと考えます。このためこれらのローンでは審査に通る可能性は有るのです。

ただしカードローンの申込者の条件には、年収の下限は明示されていませんが、必ず安定収入のある人という条件があるはずです。カードローン審査で求められるのは安定性なのです。

したがって金融機関は年収の額よりも収入が如何に安定しているかの方に強い関心があることが分かります。

つまりたとえ同じ200万円の年収でも毎月定期的に給料を貰う会社員と必要になった時に短期アルバイトをして収入を得ているフリーターでは対応はまったく違い、前者は通しても後者はまず通らないと考えて間違いは有りません。年収だけで考えてはいけないのです。

大きな借入額を希望しても無理

ただし金融機関というものは、利用者を完全には信用してはいません。どんな利用者であっても何らかのリスクがあるものだと考えています。利用を進めるにしたがって徐々にそのリスク評価が小さくなって大きなお金を借りることができるようになるのです。

元々年収の少ない人の場合には、やはり返済できない時の事を考えて融資する事になります。具体的には利用限度額を抑えます。

例えば消費者金融では法的な総量規制があって年収の3分の1までしか貸せませんが実際に最初に設定される借入額は10万円あれば良い方でしょう。

銀行でも年収が大きければ最終的には年収の半分程度までは借り入れできますが、年収200万円以下というような場合には、消費者金融と対応は殆ど変わらないはずです。つまり必要性があったとしてローンを申し込んでも大きな借り入れはできないという事です。

高額融資を希望する人もいるかもしれませんが銀行系であろうが大手消費者金融であろうがカードローンの融資限度枠の金額は極低額という事になり、借入希望額には到底及ばないのが現実です。

ですから最近の金融機関というのは収入全体が減っている現状に対応するため、広く浅くといえばちょうど良い表現になると思いますが、大勢の人に使っては貰うけれども、年収が少ない分融資はちょっとだけという貸し方をしているのです。

金利は高くなる

カードローンなどの説明を読むと、利用限度額と金利は審査によって決まるとしているところが多いですが、実はこの利用限度額と金利というのはほぼ連動しています。金融機関の中には利用限度額に対する金利を説明時点で明記している場合もあるのです。

融資限度額と金利の関係は次のようになっています。

融資限度額 低額 高額
金利 高率 低率

つまり利用限度額が大きくなればなるほど金利は低く設定され逆に利用限度額が低くなればなるほど金利は高い設定になります。これはたくさん利用してもらいたい信用度が高い人には金利を低く、信用度が低い人には高い金利で少しづつ利用して貰おうという事です。

したがって、年収が200万円以下と少なく、利用限度額が小さいような人の場合、金利は逆にそのカードローンの最も高い値が設定されることになります。したがって、借り入れする場合には自分がいくら利息を払うことになるのかしっかり計算してみる事を勧めます。

現在では法的に上限金利があり、以前に比べてかなり低い設定ではありますが、カードローンのようなフリーローンは他のローンよりも高めの設定なっている為、常に金利には注意が必要です。

年収が少ないけれども、借り入れが必要という人は多いと思いますが、年収が200万円の場合を想定して考えてみると、従来は年収200万円の壁と言われるものが有って、これ以上だと借りられると言われていました。

しかし最近では経済状態の悪化で所得水準が下がっている為、壁という表現はありませんが状況次第でそれ以下でも審査は通っています。ただし返済能力の問題が有りますから大きな借入れはできません。

借入枠は法的な規制も有りますし、初めて借りるような場合では信用的に言っても借入限度額は10万円程度が良いところでしょう。しかも金利は借入枠に逆比例しますから高い利率が適用になります。

年収がどう影響するのか?審査で行われている事とは

では年収が200万円以下の場合、審査ではどのような事が行われるのでしょうか。もちろん200万円で区切るということではなく、どの申込者も同じように審査されるわけですが、本人確認は同じでも他の審査でな年収が少なくなれば問題視される部分も出てきます。

したがって、最近では比較的通りやすくなってきているとは言っても、審査次第ではやはり年収を理由に断られる場合があるということはよく覚えておいてください。ただしどんなに大きな年収があっても断られる人はいるので審査がある以上仕方がないですね。

法的な規制

まず基本的な話として先ほど触れたように消費者金融業者には法的な規制があるので、これに抵触する場合は、審査は通りません。この法的な規制というのは近年改正された、貸金業法にある規定で総量規制と呼ばれるものです。貸金業法ですから銀行にはこの法的規制はありません。

この規定によれば、貸金業者が融資してよいのは年収の3分の1までとなっていて、ここで言っている200万円の場合であれば67万円弱までということになります。もちろん200万円以内を議論していますから、これ以下という人もいます。

例えば200万円以内といっても年収が0であればこの規定で行けば借り入れはできないわけです。ただし、この規定には例外規定が設けられていて、主婦の場合は年収が無くても旦那さんの了解があれば旦那さんの借入と合算して旦那さんの年収で計算できます。

また貸金業者1社あたり50万円まで、複数業社利用する場合は全部合計して100万円までは融資しても良いという事になっています。ただし、これは法的な話であって、さらにこれを各金融機関の審査基準によってふるいにかけるわけですから実際には主婦を除いて収入0では無理でしょう。

中にはどうしても借りるために勤務先や勤続年数、税込収入を偽って申込書を作成し、カードローン申込を行う輩がいますが、こんなことをしても収入証明書などの提示を求められれば、そこで終了です。絶対にそのようなことはしてはいけません。

基本となるのは返済能力

では実際の審査の場面で最も重視されるのは何でしょうか。

金融機関が求めるのは貸したお金が利息をつけて返済される事です。したがって最も重視されるのは返済能力という事になります。200万円以下の収入で返済できるのかできないのかの判断がポイントです。

この点で金融機関が注目するのが収入の安定度です。先ほどの例のように定期収入がある人と無い人では同じ年収でも評価が違いますし、同じでなく多少少ない収入であっても、やはり安定して収入が入ってくるということが重要視されるので結果は同じでしょう。

もうひとつは収入が安定していたとしても職種によって評価が分かれます。例えば会社員といっても正社員、契約社員や派遣社員、パートやアルバイトの順で評価は低くなっていきますし、自営業の場合には将来的にも安定なのかに不安を感じるでしょう。
(⇒キャッシングを利用できる職業とは?

さらに水商売などの場合には逆に大きな収入があって一見高額所得者に見えたとしても、評価として安定収入とはなかなか見てもらえないのが実情です。このように年収以外の要素も審査に絡んでくるので安易に自分の返済能力を判断してはいけません。

200万円以下でも限度はある

ここまで200万円以下の収入であっても審査に通る可能性は有るという話で進めてきましたが、年収200万円の壁という様なものは無くなりつつあるものの、金融機関毎に設定された壁はやはりあると考えられます。

例えば年収100万円だったらどうでしょう。常識的な判断としてこれでは生活は無理です。この中から返済分を作ることは自給自足などを行っているような人以外はどうあがいても厳しいでしょう。したがって金融機関も常識的な限界を判断して審査するはずです。

金融機関も選ぶ必要あり

利用者のほうでもそれなりの対策は必要です。それは金融機関の選択です。金融機関の中には審査を厳しくして、年収200万円では融資しないというところも存在します。そう言う所に申し込んだとしても審査には通りません。どうやって見分ければ良いでしょう。

はっきり言えば審査ですから通りやすいとか通りにくいとかの見分けは難しいと考えてください。参考にできそうな点だけ挙げておきます。

一つはその金融機関のカードローンの説明をよく読んでみましょう。例えば貸出限度額が大きいような場合には、そういうものが借りられるような年収の多い人がターゲットになっている場合があります。そういう場合は審査には通りにくいでしょう。

ただし、そういった金融機関には別のカードローンが用意されている場合があり、そちらで収入が少ない人を利用者として確保している可能性があります。いろいろなカードローンがあるのでよく研究してください。

また、審査の結果には個人差があり、他の人の経験が自分にも当てはまるとは一概には言えませんから、他人の意見を参考にしすぎてはいけません。

借入中は難しい

収入にも関係しますが借入が難しい原因は他にも有ります。それは申込時点で他の金融機関からの借入がある場合です。

そういった場合、返済能力の評価は他の借入への返済が考慮されて低くならざるを得ません。収入が少ないなら尚更といってよいでしょう。

そもそも借入中に他の借入をするということ自体が異常だということを理解しましょう。返済が2件に増えたら誰が考えたって苦しくなるということは分かるでしょう。金融機関はそういうリスクは負わないのです。したがって審査は通りません。

また注意しておかなければならないのは、借入中に借入しようというのはやむにやまれる理由なのかもしれませんが、ひとつ審査に落とされれば、その記録が残って、以後しばらくの間申込ブラックと判断される可能性が有ります。短期間に申込を繰り返すと要注意という事になるのです。

何件目の申し込みからそう判断するかは金融機関によって違いますが、申し込みだけの記録であっても6ヶ月を超えない範囲で残りますから、その間は申込みを続けても、審査に通るのは難しいということになるため十分注意しなければなりません。

審査でのポイントとなるのはまず返済能力です。これは年収200万円という点だけではなく、月々いかに安定した収入であるかという点が大変重要です。毎月一定額づつお金が入る人と、大きなお金が時々入るがいつになるかわからない人ではどちらに貸したくなるかは明白でしょう。

また安定はしているが年収が200万円を大きく下回るような場合には、そもそも返済額を捻出することができないと判断されやはり審査では不利になります。

さらにもう一つ注意しなければいけないのは、年収が200万円で月々安定していたとしても、他の金融機関からの借り入れによる残債が有り、これを返済しているような場合には、当然その分が返済能力から差し引かれてしまいますから、返済能力不足になる可能性が有る事です。

審査だけを考えてはいけない!一番の問題は返済の可能性

ここまでカードローンを例にキャッシングを利用するための審査について色々と考えてきたわけですが、その結果年収が200万円以下でも収入が安定していることによって小額であれば融資を受けられる可能性はあることが分かってきました。

しかし大きな問題は別のところに有ります。それは実際にキャッシングを利用した後、返済していけるのかということです。借入したとしても返済できないのであれば、金融機関のほうでも黙ってはいません。そこでここからはこの点について考えていきましょう。

審査が通っても安心できない

そんなことを言っても金融のプロである金融機関が審査を通したのだから、こんなお墨付きは無いと考えてしまう人もいるかもしれませんが、とんでもないことです。金融機関は収入から判断して、一般的な傾向で融資しても大丈夫だと判断したに過ぎません。

しかし、利用者のお金の使い方が一般的なものから離れている場合も有ります。誰であっても常に一般とは違う部分があるのが普通です。

したがって審査に通ったとしても自分が返済していけるという保証が有る訳では無いという事を前提にしなければならないのです。

金融機関の審査に通ったのですぐに利用限度額いっぱいまで融資を利用することにしようなどと考えているとしたら、実は生活上の支出が大きすぎて返済できるだけのお金は無かったということにならないとは誰にもいえません。自分だけが分かることなのです。

まず借りないことが基本

キャッシングの審査に通ったことと実際にキャッシングを利用することは違います。年収が少ないわけですから、どうしても必要というときの備えとしてキャッシングを申し込むのは良いかもしれませんが、利用したら返済が終了するまでは更に月々の余裕はなくなります。

したがって、キャッシングに対する基本的な考え方としては借りないという事です。借りなければ返済の必要はありませんし、返済によって家計を圧迫する事もありません。ですから、安易に借りるのではなく、どうすれば借りなくて済むかを考える癖をつけましょう。

性格的にお金にルーズな場合には、自分だけでは解決できないので、収入をすべて家族に渡して必要な時に交渉するか、一人暮らしの場合には何かにお金を使いたくなったら会社の同僚などに意見を求めるとか、自分だけで決めないような仕掛けを作っておきましょう。

借入を考える場合に必要な事

では色々と相談したが借入するしかなさそうだと言う場合にはどうすればよいでしょうか。ここまで読んでそれなら仕方が無いから借りればよいという人はもう一度最初から読み直してください。借りるしかなさそうかどうかは返済できるかどうかには関係ありません。

ですからまだ借りても大丈夫ということではないのです。借りなければいけないのであれば、本気で返済の可否を検討しなければなりません。

そこで必要になるのが返済計画で、キャッシング程度の場合は通常真剣に返済計画には取り組みませんが絶対に必要なものです。

では返済計画はどのように立てれば良いのでしょうか。まず金融機関のホームページを覗いて自分の借入条件で返済シミュレーターを利用します。これで借入期間とその間の月ごとの返済額が分かります。もちろん自分で計算してもかまいませんが難しいです。

次にその間の自分の収入と支出を予想してください。収入は安定収入があるのであれば、簡単に予想できますが、問題は支出のほうです。普段家計簿などをつけている場合には、1年前までさかのぼれば季節的な変動も分かるので予想しやすいですね。

あとは収支を計算して返済できるのかどうかを判断します。返済期間中各月ごとに次の式が成り立っていることを確認してみましょう。

月々の収入 - 月々の支出 ≧ 月々の返済額

この式が成り立たず返済が難しい月があれば支出のうちから何かを減らして返済に回すしかありませんので、それを検討します。そのお金が捻出できないようなら借入したとしても返済できなくなるわけです。できるだけ正確性が要求されます。

すべての月で返済の見込みが立ったら、これを返済計画としてまとめます。月ごとに何を減らせばよいのかまで決めておくことが重要です。曖昧のままにしておくと、減らせなくなる可能性も有るので、曖昧な点があるうちは借入はしないでください。

また返済中はいろいろと計画外の事象が発生するかもしれませんので、必要に応じて返済計画の見直しを行います。何も無かったとしても月に一度は計画通りに進んでいるかどうかの確認の意味でも見直してみるようにして問題が見つかったらすぐに計画を修正します。

注意しなければならないのは、利用に慣れてくると、最初は面倒ながら返済計画を立てていた人でも、徐々に計画が概要だけになっていったり、作成しなくなったりしてしまい、その内に返済できなくなる人も大勢出てきますので注意してください。

安易な判断はしてはいけない

この返済計画の作成において絶対に避けなければならないのが安易な判断です。本来は第三者的な目で厳しく評価しなければならない支出でも、細かいところまでは見ないで安易にこの程度にはできるだろうというような決め方をしてしまう人が多いのです。

人間は自分には甘いもので、自分に不利になるような判断をしなければならないときには、無意識的になるべく甘く評価してしまうようです。しかしキャッシングは金融機関も関係し、返済できなければ大問題になるものですから、そんな判断では駄目なのです。

ではどうすればよいのでしょうか。それはまず自分ひとりで返済計画を立てないということです。配偶者や家族でも良いですが、できれば自分と利害関係の無い第三者に一緒になって計画の検討をしてもらえれば、判断が甘くなるようなことは少なくできるでしょう。

例えば自分では生活の一部になっているような買い物でも、第三者から見ると何でそんなものが必要なのという話になってしまう可能性だって有ります。そういった意見を聞くだけでも、ものの見方が変わって新しいものが見えてくるようになるかもしれません。

審査についていろいろと考えてきましたが、実は重要なのは審査というよりも返済の可能性を探ることです。審査に通ったからと言って返済できる保証などどこにもないのです。

借りる前提で話を進めていますが、本来最も良いのは借りないで済ます方法を考えることです。何とか遣り繰りできないかを考え生活水準の見直し等を行ったうえで、さらに必要という場合に初めて借り入れを考えるようにしましょう。

その時に必要なのは自分が返済して行けるかどうかを客観的に計算してみることです。具体的には収入と支出から収支を計算し、それが毎月返済額を上回っていなければ返済できないという事になります。

特に収支を計算する場合、自分の都合のよい予想をしがちですが、安易な判断で計算していては後々返済が厳しくなり、銀行や消費者金融会社から厳しく返済を迫られる原因になります。慎重に計算を行ってください。

安易な借り入れは自殺行為!お金が無い場合の対処法を考える

ここまで年収200万円以下の低所得者がお金を借りられるかまた借りるときにはどの様な注意が必要なのかについて考えてきたわけですが、ここでは借りるという選択をするのではなくて、他に考えられるお金が無いときの対処方法などを考えていこうと思います。

なぜならば、年収200万円という場合、多くの人はローンなど組んだら返済できるわけがないと考えるのが普通だからです。また一方において既に借入をしてしまっていて、新たな借入は首を絞めることになりかねないと考える場合もあるでしょう。

要するに借りたいけれども借りられないという状態の人が圧倒的に多いということです。そういう人はお金が足りなくなりそうなときに取れる対処法を考えておくというのも、デフレの進行が完全に止まるまではみんなが必要なことなのではないでしょうか。

借入しなければ生活していけない

給料日前になると財布が寂しくなって、借入してしまう人は多いでしょう。それに慣れてしまうと借入しなければ生活費が足りず生活していけないと言い放つ人も出てきます。確かに返済できる余力があるのであれば、それをどう使おうとその人の自由ですから構いません。

しかし収入が少ない人はそんなことを言っていたらすぐに返済に行き詰ってしまう可能性があります。安易に借りるなどということはできないのです。そこで生活の基本にかえってみましょう。生活に使うお金はどこから出てくるのか考えてみてください。

それは自分の労働に対する対価として支払われる給料ということになります。したがって自分が稼げるお金が生活を回していくお金なのです。要するに収入の範囲内で生活できるようにすることが基本で、通常は多少貯蓄に回せれば更によい生活といえるでしょう。

もし生活していて、収入だけでは赤字になってしまうということであれば、それは収入に見合った生活ではないということになります。ですからそういう場合には生活全般を見直して、支出を切れるところは切っていくというように節約を進めなければなりません。

場合によっては生活レベルを落とさなければ自分に見合った生活にできないかもしれませんが、それが自分の実情だということを受け入れなければ、いつまでも赤字の生活を強いられることになります。そうなると借入もしなければやっていけなくなるでしょう。

返済が見込めなければ借りない

このように生活が収入に見合ってない場合には、借入するしかないところまで追い詰められてしまいます。そこで安易に借入してしまうと、返済に行き詰ってしまう可能性も出てくるわけです。そこで前にお話した返済計画が必要になるのです。

返済計画を検討する段階では必ず返済できる計画が作れるという保証はありません。状況次第では返済計画が立案できない可能性も十分考えられることです。それでも多くの場合は生活維持のために安易な判断で借入してしまいますが、それは危険です。

返済の見込みが無いのに借入したら破綻するのは目に見えているからです。このため、まずは生活レベルを落とすことが必要なのですが、それでも生活できないのであれば残された道は生活保護の申請です。生活できないような低収入ではそれもやむをえないでしょう。

そもそも生活保護は日本国民に一定以上の水準の生活を保証するために作られた制度で、現在では近隣の不良外国人に利用されてしまっていて実に腹立たしいですが、日本人であれば利用することを憚る必要など無いので、必要に応じて申請しましょう。

貸してくれる金融機関もある

ただし、そういう状態にある人でも融資してくれる金融機関は存在します。世間一般では闇金といいますが要するに非正規の金融業者です。表向きは正規業者のように振舞いますが、こういった業者を使えばどういうことになるかはよくご存知のことと思います。

説明したように借入は返済の見込みが無い限り行ってはいけませんが、返済はできるがどうしても大手業者は審査に通してくれない場合、中小の金融業者を狙う人も出てくるため、こういった闇金にだまされないように注意しなければなりません。

したがって、もし中小業者を利用しようという場合には、まずは正規業者かどうかを確認することからはじめましょう。金融庁に正規業者のデータベースがあり、インターネット上に公開されていて誰でも検索することができますからこれを利用しましょう。

名称だけではなく登録番号、電話番号、住所などを利用しようとした業者と照合してみてください。闇金では正規業者をそのまま名乗って登録されている電話番号のひとつだけを闇金側の番号に変更して利用者を誘導すると言うような手口が有名です。

借りなければ返済に行き詰る

既にどこかからお金を借りていて、その返済のために新たな借入先を探しているような場合、新たに借入れしなければ返済できないとしたら、先のことは考えず、とにかく貸してくれるところを探す人もいますが、それは問題を先送りしているだけですからやめましょう。

今月は何とか返済できたとしても、翌月からは返済が2件になり、すぐにまた返済が難しくなってしまうでしょう。したがって借金を借金で返すのは良い方法とはいえません。別の方法を考えるしかないでしょう。借りたとしても負債が大きくなるだけです。

こういう場合取れる方法としては債務整理があります。債務整理は金融機関と協議して返済条件を変えてもらったり、協議がうまくいかなかった場合には裁判所に調停してもらったりするもので、最終手段としては、債務を帳消しにしてもらう自己破産があります。

こうした交渉は金融機関相手では不利な条件をのまされる可能性が高いため、できれば弁護士に入ってもらって交渉してもらいましょう。自己破産はイメージは悪いですし、社会的信用も失墜しますが、再起の機会が与えられたのだと考えてしばらくは我慢が必要です。

【参考ページはこちら】
キャッシングの悩みと質問はここで解決!

年収200万円以下の人がキャッシングを利用する場合、かつては年収200万円の壁と言われ、それより少ない場合には借入れは難しかったのですが、最近では借入枠は小さく金利は高いですが、審査に通す金融機関も増えています。

審査で問題になるのは返済能力で、年収200万円であっても、月々の収入の安定性で返済能力の有無が判定されます。ただし、安定していたとしても別の借り入れが有るような場合には返済能力の判定は厳しくなり審査通過が難しくなります。

また借り入れで重要なのは審査通過の可否ではなく、返済して行けるのかどうかという点であって、審査が通過したからと言って返済して行ける保証にはならないのです。

まずもって行わなければならないのは借りない方法の検討であり、次に行うべきは返済の可能性を客観的に計算してみることです。

もしお金が無くて借り入れに頼ろうと考えている場合、借り入れたとしても返済の見込みは小さいわけですから、そこは借り入れを考えるのではなく、公的な支援を受けるなど別の方法を考えることも必要です。

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