お金の学校

  1. >
  2. 海外の反応ドイツの好景気=ユーロ危機×原油価格の低下
PR

ドイツの好景気=ユーロ危機×原油価格の低下

2015/05/22
このエントリーをはてなブックマークに追加

shutterstock_175981961 (1)

お金ってあるとないとじゃ、人の性根まで変えてしまう。

お金がある時は「何に使おうかな?」とか「目標のために貯めるぞ!」とかお金は気分を明るくしてくれるけど、

日々の収入がプラマイゼロで収支をトントンに持ってくる事が出来ればOK…みたいな生活を送っていると心が荒み何かと消極的な性格になってしまう。

飲みに誘われても断りがちになるし、断りすぎると人間関係が疎遠になる。でもそんな飲み代に2,000円以上使うと、じわぁ~と変な汗をかいてしまう。

というのも私は留学生で、ドイツで勉強をしている身分である。

日本で大学卒業後お金を貯めてこっちに来たのだが、お金を貯めていた時期は貯金額が増える度に「仕事を頑張ろう!」という気持ちだったが、ドイツではアルバイトの制限があるため、日本の大学生のように自身で生活費+交際費の捻出は出来ないのである。

幸い学生寮が安いのと、自炊すれば1万円生活も夢ではない為、アルバイトの収入でギリギリ生きて行けるという生活だ。

それでレストランでバイトしているのだが、経済が順調な国ドイツという事もあって、チップに凄く助けられている。

みんな食事にバーンっとチップ出してくれるから、赤字生活にならなくて助かっているのだ。(チップは給料と別に貰える)

経済が順調だから、購買意欲が高いドイツ人を見かけると非常に羨ましくなる。

しかし昨年起きた、ウクライナのガス問題、サウジアラビアの原油価格問題でドイツ経済が一瞬暗くなった。

このままこの高い購買意欲はなくなってしまうのでは?という予想がでた。

しかし不思議なもので、幾つかのマイナス要因が重なるとまるでかけ算のようにプラスに働くらしく、結果的にさらにドイツ人の購買意欲が加速したというデータが発表された。

他国の危機はなんのその!ドイツは今日もこんなに元気です

石油価格の上昇やウクライナ危機、2009年から続くユーロ危機なんてなんのその。
ドイツの購買景気はここ数年間でずっと良いそうだ。

調査によると2015年の2月時点で購買景気は0.3%上がり9.3%を記録したそうだ。
この数値は2001年の10月以降で最も高い数値である。


しかしこの間に起きた数多くの国際的な危機により、昨年の秋この景気は一時、陰りを見せた。

このまま失速を迎えるのかと思いきや、去年の冬で状況は一変した。その要因はオイル価格の低下である。

一般的には、オイル価格の低下により産油国を中心に様々な国が資本獲得に大きな打撃を受けると言われ、ネガティブな文脈で用いられる。

日本でも、これから政府がインフレを起こそうと計画した矢先に、価格が低下した。

しかしドイツではこのオイル価格がきっかけで様子が変わり、さらなる発展へ導いたと研究者は解説している。

ユーロ危機とオイル価格の中で

理由は単純。

消費者の燃料費や光熱費へかける金額が減ったため自由に使える資産が増え、高いものを購入しようとする傾向が上がったためである。

さらにこれから先、大きな発展の兆しも見えるという。

実際、昨年の夏に原油価格は半分にも下がった。
それが大きく経済へのポシティブな影響を与える事に繋がった。

そしてギリシャ危機が由来のユーロ通貨への強い不信が、みごとこの原油価格と組合わさり好景気の導入を生み出した。
輸出価格も上昇し、雇用市場の安定等の結果も現れ始めてきている。

さらに研究者は、「低いインフレが購買意欲へ良い影響を与えた。インフレの不在がまず最初に購買者に良い効果につながった」と語った。

そして原油価格の低下により、12月時点のドイツの物価上昇率は0.2%へ下がった。これがさらに景気に加速を付けたそうだ。

それよりも心配したいこと

となるとデフレの心配だが、研究所の調査だと、深刻なデフレに陥る心配は今の所見られないそうだ。

しかしそれ以外にも景気に影響を与える注意すべき要素は幾つかあるそうだ。

たとえばウクライナ危機がより困難な状況になることや、選挙以降のギリシャの動向である。

これらの要因で、購入者が危機を感じて購入に足踏みする可能性が心配されるという。

何ともまあ「ユーロ通貨の不信(-)」×「オイル価格の低下(-)」=好景気(+)を生み出すなんて、中学校で習う数学みたいなことが起きるなんてちょっと驚き。

こんなスーパーマリオでいうスター状態のドイツに対して、どのような反応を海外の人は示したのか気になる所である。
一部コメントを抜粋して紹介しよう。

この記事の海外に対する反応

貯金するものは常に敗者になるという事。

↑ 確かにいまインフレは日々の利子より高い。

このような消費者の信頼が、貯蓄の危険にさらされている事実になんの関係もありませんよ。

一体何があったんだ?

どうしようかな?土地でも購入しようかな?

ガソリンは安いけど、いっぱい残ってるんだよね…

ユーロは価値を失っている。何故固定資産を買わないのだ?

そして結局は私たちはデフレに陥るのだろうか?そうなの?デフレなの?

さあ、結局正しい見解はどれなんだい?

私はユーロがもっと弱体化すると思うから、私たちは真剣に早く何か購入する事を考えても良いと思うわ。

↑ そうだね、私はなにか買うよ!10年後、私のお金の20%は価値を失っているかも知れないからね!

デフレになるの?もっと安くなるとでも言うの?

人々は死ぬまでずっと何かを購入する。世界は何処でも同じ。

ウクライナに問題があるという理由だけで、消費者が購入に対してナンセンスと考えるの?

ユーロの切り下げ…あぁ、スイス…

ヨーロッパ以外の旅行は非常に高価になるだろうな。

ドイツが独自の硬化を持ったとしても安全にならないよ。

買いだね!買い!買い!

まあ最終的に全ての実権はアメリカが持っている。長期的に進む事は無いんじゃなかろうか?

驚くべき事では無いよ。数年後どうなっているかを考えるのだ!

好景気は一時的?

購入する傾向に賛成する声が多い様に見られた。

もしかしたら多くの人は、この見事な組み合わせで生まれた好景気を一時的なものとして認識しているのかも知れない。

だからいま価値があるうちに購入すべき!という声が多かったのではないか。

たしかに、周りの国の状況に影響を大きく受ける景気なのであれば、誰もがそういう目線で見るだろうな。

個人的にはこの購入ブームに乗っかってバンバン高い買い物をしてみたいなぁと思うけれど、誘惑に負けず、「もっと自分にとって価値の高い投資をしている!」と思い込んで自分のやるべき事をやります…。

【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/service/gfk-konsumklima-verbraucherlaune-so-gut-wie-seit-november-2001-nicht-a-1015376.html

ウクライナ心配だもんな~。でも国民が好景気を実感できるのってそれが一時的であってもすごいよな~。ジョニーもドイツに住んでたらバンバン買い物してるのかな?車買っちゃおっかな?お?

PR【お金の学校】では、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運営しています。
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    ギリシャが危ないというニュースが流れるとユーロ/ドルが下落して、輸出増加期待からドイツの株価が上昇するもんね
    ユーロ/ドルが大暴落して底値の頃にECBと独と仏は今のユーロ水準に満足していると発言
    独財務相がギリシャに対して悲観的な発言を繰り返すのもユーロ安誘導のためだろうな

  2. 日本の名無しさん より:

    ユーロ危機自体がドイツ様の輸出の為に意図的にやられてますし…

  3. 日本の名無しさん より:

    EU加盟国を食いながら繁栄しているのが今のドイツだから
    いつかは全て食いつぶす

    新しい食い扶持のためのウクライナでありAIIBなのかも知れないね

  4. 日本の名無しさん より:

    結局、他人(南EU)のケツの始末をつけるハメになるってのに・・・・
    ドイツが好調と讃辞してるが、あたりまえじゃねーか、ドイツがそう主導してんだからさそのぶんしわ寄せがきてる多くの国々がある。
    EUという枠組みで一人勝ちはできない、絶対にしっぺ返しはくる

  5. 日本の名無しさん より:

    なかなか面白い記事。
    独は歴史的にも東欧とのつながりがありウクライナ危機に際し率先して仲介役を買って出るも英国や米国の強行路線に押され東欧への投資は減速し先行きが見通せない。好景気は常に一時的だけどもドイツの景気は外部要因に押し上げられた結果だから微妙な空気があるんだと思う。
    日本はというと同じく通貨政策でインフレ目標を立てるもコスト安でデフレ圧力は物凄く強い。だけど個人消費は上向いている上、外国人旅行者急増でサービス収支が大幅に改善、昨年に比べ海外からの不動産投資も2倍以上になっており次の消費増税までは好景気が続くことは間違いないようです。
    資産家はボロ儲けして下々の民は疑心暗鬼の状況は同じかも知れない。
    個人的に何が恐ろしいかってドイツが減速した時のEUの存続。フランスが景気の底でふらついている以上ドイツが安定しているとは言えないからね。

  6. 日本の名無しさん より:

    EUは結果的にドイツ+ドイツの経済的植民地になってしまった。
    ドイツ以外の各国の産業は潰れてしまい、
    EUに加入している限り、ドイツから製品を買う以外の選択ができない。
    (いきなりドイツより安くて品質の良い製品が作れるはずがなく、関税が無ければドイツとの競争に勝てるはずがない)
    ドイツ以外の各国が潰れかける→潰れかけた各国にドイツが金を貸す→各国はドイツの製品を輸入して消費→ドイツ以外の各国が潰れかける
    というループに入り、ドイツの貯金は増え続け、ドイツ以外の国はひたすらに貧しくなる。
    他国の産業を立て直すには関税を復活させドイツからの製品流入をストップして赤字の拡大を止めるしかないけど、それってEUから離脱するってことだからね。

  7. 日本の名無しさん より:

    旧東独復興と傾きかけたドイツの産業、財政の立て直しの手助け程度にしと置けばよかったのに、やり過ぎなんだよね・・・徹底させすぎ
    必ず大きなしっぺ返し食らうわ

  8. 実は身近な類例がある より:

    「EUにおけるドイツ」≒「日本における愛知県」
    なんだよなあ。経済圏全体レベルで危機に陥り、全体の状況が悪化すればするほど、その反射的果実を一手に食らうことの出来る、優秀な工業地帯。
    でも、大村愛知県知事が、メルケル首相ほどの発言力を持つことは、これは絶対にあり得ないことは、もちろん言うまでも無いし、彼は、全国の知事のなかでも随分静かな方だ。安倍政権の地方政策に対しても、「俺も俺も」と言うことも無い。同じ経済域内に入ったのなら、勝者は、静かに水面下で根回しだけをするのが得策なんだよね。
    この処世術は万国共通なのに、ドイツの現政権は、国家主権を振りかざして出しゃばりすぎなんだよ。ショイブレ蔵相だとか、第三次大戦への遺恨の種を蒔いてるとしか思えん。

  9. 日本の名無しさん より:

    ドイツは周りの国の利益を吸い上げてる形だからなぁ
    商品売って恨みを買ってるってことになりかねない

  10. 日本の名無しさん より:

    ドイツの大手銀行→不動産投資銀行。
    ギリシャやスペインに作った現地法人(法的には現地の企業)の投資銀行や不動産会社、建設会社など。 幽霊会社
    融資・・・・・・計画倒産

  11. 日本の名無しさん より:

    南欧の不動産バブル作り出して一気に南欧は物価高になり、それでぼろ儲け。
    バブル崩壊でいくつかの不動産会社、投資銀行は潰れ
    独大手銀行も吸収合併やって2大巨大銀行となった
    ・ドイツ銀行
    ・コメルツ銀行←ドレスナー銀行は吸収合併された

  12. 日本の名無しさん より:

    ちなみにね、ドイツの企業、ドイツの銀行の頭取や社長、経営陣ってドイツ人ではない場合が多い

    たとえば、ドイツ銀行はインド人やスイス人が頭取やっている

    欧州ってそういう感じでいろいろ混じり合っている
    あくまでも法的にその国での現地法人というだけで、内情・実態は複雑

  13. 日本の名無しさん より:

    ドイツの企業は最初はほぼ100%ドイツ人が作ったモノだったのだろうが、戦後西ドイツ時代~ドイツ統一~EU統合を経て、一体どこからどこまでドイツと言えるかもう内情がよくわからないような状態になっている。 単に会社の所在地がドイツにある。 法的にはドイツの会社というだけ。
    ドイツだけに限らず、欧米はそんな感じが多い。
    資本、経営、技術ととにかく混じりに混じり合っている。
    共同体、複合・多国籍化。

  14. 日本の名無しさん より:

    EU内現地支店ではなく、現地の会社として作るのが容易になっているんだよね。
    その国の国籍持たない人でも。
    EU内移動、居住、就労の自由化がなされているから、その国で必要な本来外国人なら最初に取得しないといけない滞在・労働許可、審査等が一切もうなくなっている。
    ドイツの企業でありながらEU民の企業。 ギリシャの企業であると同時にEU民の企業。
    ある意味、欧州があたかも一つの連合国家みたいな状態で各国が州みたいな感じとなり、みんなまとめて単なる欧州民(国籍の希薄化?)。

  15. 日本の名無しさん より:

    EUが持つ致命的な欠陥はすでに多くの人はわかっていると思うけど
    ギリシャの借金=EU全体の借金=ドイツの借金でもある
    というシステムと感覚を持っていない

  16. 日本の名無しさん より:

    英独仏で南欧・ギリシャを食い物にするためにかっちりと型に嵌めまくったw
    で、適当なところで手を緩めた英仏と違い、ドイツはそのまま更に暴走状態でもう手の付けようがないところまでヒャッハー

    欧州はホント懲りないねえ
    いい加減ドイツというモノを知れと
    何度同じ過ちを繰り返せばすむのかと
    ドイツに発言権と主導権持たせたら駄目だと何度言えば・・・

  17. 日本の名無しさん より:

    次また混乱起こしてアメリカに泣きついたら、もう欧州は完全にアメリカのコントロール下におかれて、二度と自由にさせてもらえないぞ

  18. 日本の名無しさん より:

    ドイツは禁断の果実に手を出してしまったようだな

  19. 日本の名無しさん より:

    ギリシャで起業して、ギリシャから融資受けて、倒産
    ギリシャには金を貸し、借金返せ連呼

実は身近な類例がある へ返信する コメントをキャンセル