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伝説のハイジャック事件。パラシュートで脱出した犯人はどこに?

2014/12/04
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アメリカで唯一の未解決のハイジャック事件として、伝説となっている事件があります。

ダン・クーパーと名乗る犯人が、たった一人でハイジャックを実行し、受け取った身代金と一緒にパラシュートで飛び降り、その後行方が全く分からないというのです。

伝説のハイジャック事件

事件は1971年11月24日の午後、オレゴン州のポートランド国際空港から始まります。

ダン・クーパーと名乗る、黒いアタッシュケースを持った一人の男性が、ノースウェスト・オリエント航空305便のシアトルまでの30分間の片道チケットを購入しました。

搭乗したのはボーイング727-100、エアクラフトで、座席は客室乗務員のキャビンのすぐ後ろの18Cでした。

14:50に離陸後、クーパーに最も近い位置の、ジャンプシートに座っていた客室乗務員、フィレンツェ・シャフナーは、クーパーからメモを渡されました。

シャフナーは電話番号を渡されたのだと思い、そのままポケットにしまいましたが、クーパーは彼女に「あなたはそのメモを見た方がいいと思いますよ。私は爆弾を持っています。」とささやきました。

そのメモにはフェルトペンで、すべて大文字で

「私はブリーフケースの中に爆弾を持っています。必要であれば私はそれを使用します。わたしはあなたに私の隣に座ることを要求します。この飛行機はハイジャックされているのです。」

と書いてありました。シャフナーは、クーパーの要求通りに隣に座り、爆弾を見せてくれるように頼みました。クーパーは、ブリーフケースの口を開けて、赤い断熱材で覆われた配線と大きな円筒形のバッテリーに接続された、8本の赤いシリンダーを見せました。

ブリーフケースを閉じた後、クーパーは次の要求をしました。

身代金として20万ドル(2014年の紙幣の価値に換算すると約116万ドル)のアメリカ通貨と4つのパラシュートを要求し、さらにシアトル空港に、着陸時に給油するための燃料トラックを待機させるように要求しました。

パイロットのウィリアム・スコットは、シアトル・タコマ空港の航空管制に連絡し、地方当局と連邦当局に事件を伝え、36名の他の乗客には「軽微な機械的なトラブル」のためシアトルへの到着が遅れると伝えました。

ノースウェスト・オリエントの社長ドナルド・ニューロプは身代金の支払いに応じることを決め、全従業員にハイジャック犯に全面的に協力するように命じました。

飛行機は、シアトル警察とFBIがクーパーのパラシュートを組み立て、身代金を用意し、緊急要員を動員する時間を稼ぐために、約2時間上空を旋回しました。

クーパーの様子

人質となった客室乗務員のシャフナーは、クーパーはたいへん穏やかで、紳士的で、よく話をしたといっています。他の客室乗務員も「彼は、ナーバスではなく、むしろ、かなり素敵でした。思いやりもあり、常に穏やかでした。」と、同意しています。

クーパーは、バーボンを注文した際には、料金を支払い、シャフナーにおつりは取っておくようにと主張したり、シアトルに一時着陸した際はクルーのための食事を要求したりもしました。

17:39に航空機がシアトル・タコマ空港に到着し、クーパーが要求したものが航空機に積み込まれると、クーパーはずべての乗客と、シャフナーともう1名の客室乗務員を飛行機から解放しました。

そして、727機は19:40に、クーパー、パイロットのスコット、客室乗務員マックロ―、副操縦士ラタザック、航空機関士Hのみを載せて離陸し、クーパーの要求に従いネバダ州ノリ空港に向かいました。

消えたクーパー

離陸後、クーパーはすべての乗組員をコックピットに集めさせました。その後、乗組員たちは、後方のエアーステイアー装置が作動し、後方のドアが開いて空気圧が変化するのに気が付きました。

22:15に727機はリノ空港に着陸しました。待ち構えていたFBIの捜査官、州警察などが機体をすぐに取り囲みましたが、すでにクーパーの姿は機内にはありませんでした。

目撃者のインタビューをもとに似顔絵が作成され、捜査が開始されました。機内の捜索では4つのうちの2つのパラシュートや遺留品のタイピンなどが見つかりましたが、犯人の手掛かりとなるような指紋などは発見されていません。

追跡していた戦闘機のパイロットは、レーダーでも目視でもパラシュートを確認することができていませんが、再現実験などに基づきクーパーが下りたのはアリエル付近であることが推定され、その周辺一帯で、アメリカの歴史上もっとも広範で集中的な捜索を行いました。

しかし、クーパーの痕跡は見つかりませんでした。

また、身代金に使用した紙幣のシリアルナンバーを公開し、賞金を懸けて紙幣を募集しましたが、クーパーの紙幣は見つかりませんでした。(賞金欲しさに偽物をでっちあげる事件も発生しました。)

不思議なことに、ハイジャック犯は身代金とともに忽然と消えてしまったのです。

9年後に発見されたのは

それから9年後の1980年2月にブライアン・イングラムという8歳の少年が、アリエルの20マイル(32㎞)南西で、ワシントン州から約9マイル(14㎞)下流のコロンビア川で家族と休暇を過ごしていました。

そのとき、まだ輪ゴムで止められていはいたものの、大幅に崩壊した身代金の現金が入った3つの包みを発見しました。

3つの包みのうちの2つには20ドル紙幣が100枚ずつ、残りの1つの包みには90枚が入っており、FBIの調べによりこれはクーパーに渡した身代金の一部であることが明らかになりました。

残りの身代金はどこに行ったのか、どうして、こんなところに流れ着いたのかわからないことが多く、なぞはさらに深まるばかりです。

クーパーのその後

クーパーの行方は今のところ全く分かっていません。

パラシュートで降下したものの失敗して死亡したという説もあります。何人かの容疑者が浮かび上がっていますが、クーパーであるという証拠は得られていません。

アメリカでも、当時は大きく話題になり、映画やドラマにも取り上げられました。ダン・クーパー・デイという記念日まであったほどです。

こんな映画のような実際の話ですが、現代の人々の反応はどのようなものか、コメントを見てみましょう。

【参考URL】http://www.reddit.com/r/todayilearned/comments/27vupd/til_there_is_only_one_unsolved_airline_hijacking/

この記事に対する海外の反応

彼の要求はどんなものでしたか?着陸せずに飛行機の中で満たすことができる要求だったのですか?

この飛行機はたくさんのお金を積んでいたの?乗客からお金を奪うだけならそんなリスクを冒す価値はないでしょう?

↑ハイジャックですよ。彼は20万ドルとパラシュートを要求しました。そして誰も傷つけずに、彼の戦利品とともにパラシュートで飛行機から荒野に飛び出しました。

ほとんどの乗客は、ハイジャックがあったことを全く知りませんでした。

彼の遺体は発見されていないし、捕まってもいません。誰も実際に何が起こったのか知らないし、彼が本当にいたのかさえも分からないのですよ。

オレゴン州の人はだれでも、「クーパーが生きているのを知っている」という人か「ビックフットを見たことがある」という人、あるいはその両方の人を知っています。

↑ビックフット?私はそれを検証する価値があると思います。

ドラマ「プリズンブレイク」を見ている人にとっては、この事件はこのシリーズの大きなテーマだと思います。登場人物の一人がダンクーパーだと噂されていますが、誰も本当のことは知りません。この話はとても興味深いです。

↑過去のシーズン1はまったくひどかった。本当にひどかったよ。

↑ヒーローやプリズンブレイクはこれまでに1シーズンしか見ていないけど、私のお気に入りのシリーズの2つです。

私はライト兄弟が最初に飛行したNC海岸の出身です。そこには「D.B.Cooper’s」という名前のパブがありました。

彼らのスローガンは、「いつでもとびおりろ!」だったと思うよ。

↑シアトルには「マークされていない1千万の紙幣」というバーがあります。私は、DBクーパーと関係があると信じています。

↑でも、クーパーの要求したのは20万ドルだったんじゃ・・・・。

↑インフレ?

誰もが、ジミー・ジェームズはドービー・キーブラーだと知っています。

↑いいえ、違うでしょ。アダム・ウェストじゃなかった。

↑それは私の好きなエピソードの一つでした。

大学でこの話を読んだけれど、まだ未解決で不可解だね。それはとても興味深いので、解決しない方がいいな。

多くの証拠はケニー・クリスチャンという名前の男が犯人だと示しています。

もし彼が自分の家の近くにお金を埋めた場合、今は、そこはボニー湖の街の5車線の道路の下になっていて、誰かが簡単に掘り出せるわけではないということです。

↑誰かはある時点でそれを知っていたと思うよ。誰も、単に古い、古い謎を解き明かすためだけに、掘り返したりはしないだろ。

↑うーん。お手伝いします。私はトンネルが掘れます。

↑実際、ハイジャックの犯人は飛び降りて、生きていなかったと確信しています。だから彼はおそらくお金は埋めていないと思う。

↑そうですね。たくさんのお金が見つかっています。そのことが、犯人が生きていない証拠じゃないでしょうか。

MF DoomがD.B.ダンクーパーらしい。

チェール・ソネン。彼と彼の父親は、家族の友人の男性がD.B.クーパーだとほとんど確信している。

その男性は決して認めないだろうが、彼らはかなりその気になっている。

↑チェール・ソネンも悪名高い嘘つきだ。素晴らしいストーリーテラーだけどね。

ケニークリスティアンセンを犯人とする証拠はひどいものです。

彼は4インチ(約10㎝)も背が低く、スケッチとは全く似ていません。客室乗務員が、彼が4インチ低いことや彼がハゲていることに気がつかないのはおかしいです。

すぐに2万ドルを使えば、流通している紙幣の中で発見されるのは言うまでもありません。

彼は古い坑道にパラシュートで降り、その後スコット・エビルがその坑道を発見しました。

↑お金とパラシュートがコロンビア川で発見されました。だから、彼は生きてはいないと思います。

↑ランダムな場所に、しかも夜に明かりやサバイバルギアなしでジャンプするのはほとんど自殺行為でしょう。木や岩で、頭をつぶされますよ。

私の希望は、彼が彼の計画の第一部分と同じくらい、脱出の第2部分でも賢かったらということです。

↑それに加えて、風が強く雨だったので、明かりがないのは距離の判断ができず、ひどいことになっていただろう。

もし、彼が水上に上陸した場合は凍死していただろう。

↑もし僕がD.B.クーパーなら、川にお金の一部とパラシュートを捨てていただろう。

↑パラシュートはすぐにハイジャックとは関係ないものと証明されました。

↑記事によると、見つかったのは彼のパラシュートではないと結論付けられています。

別のパラシュートも見つかっていますが、第2次世界大戦の時代のものだったそうです。

まとめ

以上、コメントでした。

小説のような出来事に、想像は膨らみ、様々な憶測が飛び交っていますが、真相はダン・クーパー本人のみぞ知るというところでしょうか。

この犯人の人の良さと手際の良さ、さらにパラシュートで脱走してみせるというテクニックに、まるでヒーローのように扱われていることもあるってみたことあるな。犯人の名前とシルエットがプリントされたTシャツまであってさ。みんなが想像をふくらませるうちに、どんどん美化されたり詳細が曖昧になってしまっていくんだね。
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この記事に対するコメント
  1. 生粋の日本人 より:

    プリズンブレイクだけじゃなく、ナンバーズにもDBクーパーの回あるね。

  2. 日本の名無しさん より:

    元軍人かな~
    パラシュートに細工した可能性もある
    開かずに落ちてタヒんでるじゃないの

  3. 日本の名無しさん より:

    この犯人をモデルとした”孤独なスカイジャッカー”という冒険小説があったね。

  4. 日本の名無しさん より:

    これ犯人ほぼ判明してるじゃん。
    生前の話や遺品を見て、亡くなった身内が多分そうだと思うって事で家族が発表してる。

  5. 日本の名無しさん より:

    なんか日本の漫画のゴルゴ13で似たような場面が有りました。ただゴルゴは身代金と同じ金額を機内に残しました。

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