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一人の母親が書いた奇跡の1冊-JKローリング

2015/01/31
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生活保護をもらいながら鬱と戦い、女手一つで娘を育てながらある一つの小説を書き上げたのです。

その時の彼女はもう30歳。

自分の好きな事へ情熱を注ぎ続け、そして決して負けなかったある一人の女性を紹介したいと思います。

生い立ち

ジョアン・キャサリーン・ローリングは1965年イギリスのチッピングソドベリーで生まれました。彼女が6歳の時に小説‘Rabbit’を書き始めます。(完成はしていません。)

彼女が高校の時に好きだった科目は英語で、大学はエクセター大学に進学しフランス語の学位を取得しました。

大学卒業後はパリで1年間留学し、ロンドンに戻ってきてからいくつかの仕事を経験し、アナムネスティインターナショナルや出版社の秘書として働きました。その出版社では投稿者に出版を断わる手紙を発送する仕事を担当していました。

そして1990年の夏、マンチェスターからロンドンへ向かう列車に遅れてしまった彼女はその列車の中で突然、魔法使いの少年のアイディアを思いつきます。この出来事は、最終的にハリーポッターが出版される事となる年の7年前の事でした。

時を同じくしてその年に、多発性硬化症が原因で彼女の母が亡くなり、そして彼女はポルトガルで英語教師の仕事を得ます。このことは彼女にとって深い悲しみの中の希望の一筋を見つけたような気持でした。

そして1992年の10月彼女はポルトガルのジャーナリストのジョージ・アランテスと結婚をしますが、しかし夫との不和で離婚する事となります。それは約11か月の結婚生活でした。

そして1993年、夫から離れ彼女のたった一つの宝物であるまだ幼いジェシカとともにイギリスにもどる事となります。

幸せの中にあった彼女の日々が急にどん底に落ちる事となり、貧困やうつと戦う日々でした。彼女はエディンバラにあるネズミが住むようなぼろい家で、生活し週70ポンド(約1万円程度)の生活保護を受け必死に娘のジェシカを育てるという日々を送ります。

十分に暖房も使えない貧困の中、彼女はカフェへ行って2時間でエスプレッソを1杯だけを注文し、その間ハリーポッターと賢者の石を興奮の中無我夢中で書いていました。うば車で寝ているジェシカとともに。

そして彼女の書いたハリーポッターの原稿はイギリスの「Penguin」 「Transworld」 「HarperCollins」の3つの出版社から断られているのです。

しかしブルームズベリー・チルドレンズ・ブックスだけが出版を認めてくれたのです。

伝えられるところによると、ハリーポッターと賢者の石の出版する権利を£10,000(約143万円)で買ったとも言われています。

ハリーポッター

ハリーポッターと賢者の石は1997年の6月26日に発行され、それから日もたたないうちに大人気作品へと成長していったのです。

ハリーポッターは、彼女のアンダーイニシャルであるキャスリーンから、JK・ローリングのペンネームで出版されます。それは出版社側が、男の子を女性の作者が書いたと知ったら読みたくなくなってしまうかもしれないという理由からこの名前になったといいます。

そしてイタリアのブックフェアで、Scholastic Books(アメリカの出版会社)がアメリカでの出版権を$105,000(約1050万円)で購入する事が決定したのです。一冊の児童小説でここまで購入されたのは前例がないほどの事でした。

そして1998年にアメリカで発売されることとなります。

第二作目のハリーポッターと秘密の部屋は1999年に発行され、同年末に第三作目となるハリーポッターとアズカバンの囚人が発行されます。

そして第4作目となるハリーポッターと炎のゴブレットはこれまでにないほどの人気で世界中で大旋風を巻き起こしました。この1冊だけで、イギリスでの初版発行部数が150万部、アメリカでの初版発行部数は380万部を記録したのです。

2000年、彼女の収入は昨年の£20.5 million(約3000万円)を超えてJKローリングはイギリスで最も収入の高い女性の中の一人になったのです。

そして2001年彼女の年収は£24m(約3400万円)を超え、マドンナやポールマッカートニーらと肩を並べるセレブの仲間入りをしました。

1998年の10月ワーナーブラザーズがハリーポッターと賢者の石、ハリーポッターと秘密の部屋の映画をつくる為の権利を約7000万円で購入することが決定したのです。

ハリーポッターの映画がリリースされてからというもの、JKローリングの総収入額は$100 million(約1億円)を超えとなりました。

2001年3月JKローリングは児童文学への貢献が認められて、大英帝国勲章をイギリス女王から授与されたのです。

ハーバード卒業講演

ハーバード卒業講演でのJKローリングの言葉の一部をのせたいとと思います。

恐らく皆さんは、私ほどの大きな失敗に陥ることはないでしょう。しかし、ある程度の失敗は、人生において避けることができません。何にも失敗しないためには、死んだように及び腰になって生きるしかありません。しかしそんな人生は、元から失敗です。

失敗によって私は、試験に合格したのでは得られない精神の安定を得ました。失敗は私に、私自身の事を教えてくれました。それは他の方法では学ぶことができなかった事です。

私は自分に強い意志があり、私が思っていた以上に自分の心は鍛えられているのだと気付きました。そして私には、ルビーよりも価値がある友達がいることに気付きました。

過去の失敗から這い上がり、強く、賢くなったのだと知ったとき、人は自分の生きる力を信じることができます。自分自身や友達との関係が逆境によって試されて初めて、人はそれらを本当に理解することができます。

そのような知恵こそが(失敗がくれた)プレゼントであり、私にとってどんな資格よりも価値があるものなのです。

まとめ

彼女はこれまで本を読んだりすることの方が好きで、ハリーポッターを書き上げるまで小説を何も書いたことがありませんでした。成功する保証や自信なんてどこにもありません。

一時は自殺を考えたといううつと貧困の中で、ただ自分の心の声のままにハリーポッターを書き上げます。

そしてハーバードの卒業公演で、失敗についてこう語ります。

「過去の失敗から這い上がり、強く、賢くなったのだと知ったとき、人は自分の生きる力を信じることができます。」

自分の好きな事から生まれるその情熱や興奮というのは、時には苦しい状況を乗り越えさせ、人生をも一変させる力を持つという事を私たちに教えてくれているのかもしれませんね。

【参考URL】http://writing-novel.blogspot.jp/2007/09/writing-made-them-rich-1-jk-rowling.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
http://onomasahiro.net/amazed/84
http://www.youtube.com/watch?v=2AXE3thoNj0
http://www.youtube.com/watch?v=DdRV9SplwRM

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    JKローリングの存在は世界中のアマチュアの物書きに夢を与えてるよね
    絵本作家や児童小説作家にはなおさらのこと

  2. 日本の名無しさん より:

    日本語版翻訳者は20億脱税だっけ・・・
    初期の話とは言えなんかおかしい
    収入の桁間違ってない?

  3. 日本の名無しさん より:

    収入額間違ってるな。
    こんな少ないわけがない

  4. 日本の名無しさん より:

    金額が間違っているだけで「凄い話」と思えなくなるものですね。

  5. 日本の名無しさん より:

    金額全部百分の一!!!?

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