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海外のみなさん!日本のふるさと納税ってどう思う?

2015/08/17
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海外のサイトを見ていたら、「ふるさと納税」について扱っているニュースを見つけて興奮してしまいました。

調べてみると、この税はつい最近できたものなんだーと少し驚きました。といってもすでに十数年経過した話なのですが(笑)

芸能人やスポーツ選手とかがやっているイメージがあっただけでよくその実態を知らず、外国のニュースが取り上げているのを読むまでその存在をすっかり忘れていました。

という事で今回は、どんな風に海外の人達が我が国の「ふるさと納税」を見ているか紹介したと思います。ちなみにこのニュースはドイツの新聞の記事から引用します。

ふるさと納税ってなに?

湯田温泉。そこは有名な温泉で、気品溢れる寺院や宿があり、西日本の山口市に位置し、約3万円程で宿泊が可能です。そこではしばしば、ある商品券の様なものを提示する光景を見る事が出来ます。

それは山口県を選び、5万円以上の税金を支払った人に送られる、特別な贈り物です。また湯田温泉程ではありませんが、北日本にある三条という土地も旅人には有名です。

そこの地方自治体は、なんとか納税者を引きつける事が出来ないかと考えに考え抜いた末、1万以上の納税者に園芸用のはさみもしくは6000円の価値がある他の商品をプレゼントする事を決めました。

ふるさと納税。それは革新的なシステムで、日本中の地方自治体は納税者の獲得の為に競争をしています。

この税金の定義は、納税者が自分の出身地や自分に思い入れのある土地に対して支払うもので、たとえそこに訪れた事が無くても納税が可能です。この考えのもと、懐の寒い自治体は助けられているのです。

特にドイツにとって税金というのはいわば脅しのようなもの。それにも関わらず日本は、ポジティブな印象と共に納税者を集めることに成功しています。

ふるさと納税の生まれた背景

この税金が生まれた背景には過疎化があります。多くの若者が東京や大きい街に行き、街は高齢化をたどる。そして大都会に住む人達は、故郷や先祖、思い出を懐かしく思う。

そんなノスタルジーとエゴイズムが混同した感情が、故郷への意識を強く刺激し、人は税金を自身から支払うのでしょう。そして払う額が大きければ大きい程、その納税先から価値あるプレゼントが送られます。

人気の山口県

冷凍された魚からお米まで、山口市は納税者へのプレゼントが多様です。4月から始めた96種類の品目からのプレゼントで、昨年よりも大きな納税額を手にしました。昨年までは6000万円の納税を集めたましたが、おそらく超えることになるでしょう。

いくつかの地方自治体は、ふるさと納税の金額以上にプレゼント代を支出してしまうという状況の中、山口市ではそんな事が起きないのが確実です。

破綻した夕張市では

北海道にある夕張市は、ふるさと納税を巡った競争ではしばしば難しい局面に立たせられています。この街は2007年に破綻をして、日本で初めて強制管理のもとに置かれました。

高い名産物をプレゼントする代わりに、この街は一つの願いを納税者に与えます。それはふるさと納税を具体的にどう利用したかの報告です。

西日本ではこんなプレゼントも

西日本のとある街ではこんなプレゼントもありました。それは土地!1000万円以上の納税をしてくれた人には、750万円程の価値のある街の一部の土地を贈るというもの。

しかしこのプランは印象が悪いものとして政府によって終了させられました、そしてこの市長は謝罪する事になり、代わりのプランとして街の花火大会で100万円以上の納税をしてくれた人の名前を花火で発表してくれるというプレゼントがされました。

そして今では、インターネット「Yahoo!」がより簡単にふるさと納税が出来るような仕組みづくりを行い、数クリックで納税が可能になったようです。より地方への納税が増えると思われています。

以上がドイツのニュースが紹介した、ふるさと納税の記事です。それにしてもふるさと納税のプレゼントは、予想以上にバラエティに富んでいますね。ちょっと予想を裏切る展開過ぎて面白かったです。

ではこのニュースを読んだ海外の人達のコメントを抜粋して紹介したいと思います。

この記事の海外に対する反応

最終的には納税競争のようなものになるだろう!

そしていつもの様に一番人気の所にお金が集まるのだろうね。

納税競争はさらに権力をもっていて、それは国民になんにも還元しない。スイスを見てみなよ。

基本的な考えは魅力的に見えるよ!

うーん。おそらくここでの違いはプレゼントで決まってくるのだろう。

アイディアは本当に魅力的に見えるし、困窮している地方自治体を救って行けるものだと思うね!

なぜそれが必要になってしまったかという事と、それがきちんと分配される仕組みになっているのか?という事が疑問だ。

日本は第2次世界大戦後、東京にすべてが集約された町づくりになったから、田舎の街は第三世界のように見える。

私にとっては非常に興味深い存在だよ。

魅力的なギフトを作り出す事が、課題の全てじゃないんだぞ!

べつに新しい事じゃなくない?

ヨーロッパの企業が、よく全ての税金を特定の地域に納めたりする。そして国家はダンピングを得ようと躍起になり・・・。

この税の一部を津波や原子力発電所の事故に当てるべきだろうね。

いいアイディア。私たちの政治家はあまりにも頭が固い!

非常にいい政策だ。なぜここには無いんだよ!

スイスの納税競争は小さいながら結果を残していると思うけど。

↑ 私はそれには同意しないな。

これらの贈り物政策は、価格競争の原理で動いているのだよ。

重要なのはプレゼントであり、高いキックバックである。

自動的に失敗へ向かっているシステムだと思うな。

賛否両論ございまして

新しい驚きをもって賛同してくれるコメントもあれば、非常に懐疑的なコメントも入り交じっていて面白いですね。

旅行客にとって有名な土地や、特産物で知られている街、有名人を輩出している地域にとっては沢山のメリットはありそうですが、それらが無いところだと、赤字になる可能性だって十分にありますよね。(とくに私の地元がどれにも当てはまらない 笑)

これをきっかけに故郷孝行について考える事が出来て、非常に面白い記事でした。みなさんもふるさと納税いかがですか?

【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/japan-wer-steuern-zahlt-wird-beschenkt-a-1030195.html

食をふるさと納税だけでまわしてる人テレビで見たな~。ちょっと金ある風な普通のおじさんだったけど、各地の特産品が食べられてイイよって。ジョニーも知ってはいたけど全然考えてなかったわ。でも選考基準は絶対プレゼントだろうな。おいしいお米ほしい。

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この記事に対するコメント
  1. 名無し より:

    プレゼントのほうに注意が行きすぎて納税しなくてはならない税金を納税者が好きな自治体に納税できるという部分が十分に伝わってない気がする。
    自分が住んでいる自治体の政策が気に入らなければ他の自治体に故郷納税することを表明して住んでいる自治体に圧力を掛けることもできるし、寄付できるほどの余裕はないけど税金は納めているという人でも被災地の自治体に故郷納税することで自分の生活費に影響が出ない寄付もできる。
    本当に民主的なシステムなんだけどね。

  2. 日本の名無しさん より:

    確かにプレゼント合戦と言わざるをえない部分もあったけれど、最近は「○○寺の油ばらまき被害をうけて対策設備費用として目標▲▲▲万円です」と使用目的をはっきり明記するようになりファンド化しているのはいいと思うな
    納税者としては何に使われるのかクリアにされているのは安心できる

  3. 日本の名無しさん より:

    ギフトを高級品にしすぎて本末転倒になるって指摘されてるけど、確かにそういう事をしていたら不利益被っていると言えるけど、本来通りの運用なら損にはならないものなんだけどね
    確かに、安くて魅力的な生産物や産業がない地域には、ちょっと困る制度なのかもしれない
    元々は、だからこそ過疎って納税額が減っているという原因があるからね
    納税したくなるような魅力的な物や産業があるなら、最初から過疎で悲鳴上げないだろ、とも言えなくもない
    それが全てじゃないけど

  4. 日本の名無しさん より:

    >この税の一部を津波や原子力発電所の事故に当てるべきだろうね。

    なぜ外人が税金の使途に口を出す?
    税金の使い道は日本国民の重要で犯しがたい主権だ。この書き込みをした外人を調べ上げ入国を禁じて欲しい。日本人の主権を盗もうとする侵略性向の人物と見なすべきだ。

    1. 日本の名無しさん より:

      力み過ぎて、うんこが出てきてるんじゃないか。

      1. 日本の名無しさん より:

        くっそワロタwwww

    2. 日本の名無しさん より:

      俺もそう思うわ。
      国際指名手配したいところだけれど
      一応言論の自由は尊重すべきだろうな。

  5. 日本の名無しさん より:

    納税という言葉が使われているけど
    実際は寄付金の額によって税金が控除されてるだけだからね
    寄付される自治体からみれば特産品を購入してもらってるのと同じ
    控除した税金以上の寄付金が集まらない自治体は大変だろう

    1. 日本の名無しさん より:

      寄付が税金控除されるのはアメリカとかも同じだから

  6. 日本の名無しさん より:

    ギフトに地産のものが使われるんだから、地域の特産品競争が起きて、需要・供給が増えるってことになるんだけど、特産品をアピールできない地域はおいて行かれるかもね
    商業的な販路拡大にはなるんだから、チャンスではある

  7. 日本の名無しさん より:

    もっと詳しく書いてほしいね
    ふるさと納税は人口減してる地方自治体には貴重な税収
    送られるギフトはその地方で生産されたもの
    それを役所が買い取る形で生産者に一部還元される
    地元の売上が増え、地元の経済も回る
    その地方のアピールにも繋がる

  8. 日本の名無しさん より:

    たまに「ふるさと納税もっと促進して東京都の予算を減らせ」とか見かけるけど、もともと東京都が徴収した税金のうち5割は国へ25%以上は地方へ、残りの2割ちょっとが東京都の予算だって事を知らないのかな。

    ていうか、いろいろな特産品などを配ってるわけだけど、単に国や東京都からの交付金を受けるより得になる自治体ってどんくらいあるんだろ?
    地方の特産品アピールにはなるだろうけど、商品原価の目減りした分は気にしない方がいいのかな・・・。地方の活性化になってるなら良いけどね。

  9.   より:

    地元のあれこれを自治体を通して特典付きで通販しているのだと認識している

  10. 日本の名無しさん より:

    還元率が高すぎて、寄付になってない気がするなあ

    1. 日本の名無しさん より:

      地元の産品を売ってると考えれば損な話じゃないよね。
      地元の生産者の儲けから税金は取れるわけだし。
      地元産でなくても輸入商社が儲かるなら同じことだけど。
      悪くすると地元の一部の業者への利益供与でしかないけど。

  11. 日本の名無しさん より:

    政治家と役人が税金の使い道を決める。
    その使い道が善いか悪いか全く評価されない体制より、税金の使い道に賛同者共感者が多ければお金が集まるのはいい制度だと思う。もっと強化すべき!

  12. 日本の名無しさん より:

    キックバック(品物やサービス含む)があるから「公平な納税」精神からは程遠いんだよね。税金泥棒と言えなくもない。

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