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平和と治安を破壊するのに大金は不要? テロを起こすのにかかる費用

2015/07/16
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「テロ対策に予算○○ドルを投じました」というような報道はよく耳に入ってきます。

しかしテロリストがテロを起こすのにいくら必要なのか?という報道はあまりにも不適切過ぎるからなのか、あまり報じられていません。

そして大きな効果を上げるような(善良な市民側の言い方をすれば「大きな大参事を起こすような」)テロを起こすには高額の最新鋭兵器が必要で、テロリストもお金がなければテロを成功させることができない、と思っている人も多くいます。

ところが、実際にはお金をかけなくても、おぞましいテロを起こすことは可能なのです。その具体的な予算(金額)について、私自身の体験と共にお話してみたいと思います。

90年代のエジプトもテロ事件だらけだった

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カイロタワーとナイル川
 

中近東(主にエジプト、シリア)に留学・就職していた私にとって、「テロ」という言葉は、語弊がありますが身近なものでした。

朝、授業を受けにアパートを出ようとすると、日本大使館から電話が鳴り「アメリカン大学の前でバスが爆破されました。当分アメ大には近寄らないように」と言われたり、

小腹が空いたのでマックに行こうとすると、日本人会のメンバーから電話が鳴り「昨日はマックが狙われたんですって」と言われたり。

(え?今からそこに授業を受けに行くのだけど!?)(ピザハットは安全かな?)などど思いつつ、最初の頃はいちいち怯えましたが、そのうち鈍感になってきました。

時は90年代だったのですが、しょっちゅうテロは起きており、それはもはや日常のものでした。

「カイロのインターコンチネンタルホテルでフランス人大使が、」
「カイロタワーのエレベーターでイスラエル人グループが、」
「旧市街でギリシャ人観光グループが、」
「モハメドアリモスクでイタリア人グループが、」
「ナイル川クルーズ船でチェコ人が狙われた・・・」

決してテロリストたちを援護するわけではありませんが、「一部の」欧米人観光客の中には、このイスラム教の保守的な国に来ておきながら、

  • ノーブラの透けた白いTシャツ姿で観光地や市場を歩き回る女の子たち
  • 公共の前で夫婦や恋人同士とはいえキスしてベタベタいちゃつくカップル
  • モスクの中でガムをくちゃくちゃ噛んで笑いながら見学する青年たち

 
という人もいました。こういうのを見ていると、例えテロリストではなくてもカチンとくるエジプト人は大勢いたはずです。

テロがあるという情報は発信されていなかった

「なんでそんな危険な国に一人で留学に行こうと思ったの?」と、のちに日本人だけではなく、どこの国の人々にも何度も何度も聞かれるのですが、90年代は今と違って、その手のニュースがあまり聞こえてくることがありませんでした。

実際にエジプトに住み始めるまで、そこまでテロが多発している国だとは本当に知りませんでした。

初留学の際に東京にあるエジプト大使館やエジプト旅行社にも足を運んでいますが、そういう注意や忠告は一切されていませんでした。(いうまでもなくインターネットもなかった時代です)

あくまでも「噂」ですが、アフリカに力を持っていた鈴木○男議員(当時)がなるべくエジプトのテロ報道も日本に出さないようにしている、とカイロの日本人の間では囁かれていました。(嘘か本当かはまったく知りません)

テロは日常光景の一部だった・・・

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ピラミッド通り
 

エジプトで観光ガイドのアルバイトを始めた時のこと。

当時は吉村作治人気で、日本ではエジプト観光大ブームでした。よって観光ガイドが全く足りておらず、「日本語さえ話せたら誰でもいいからガイドをやって」という状態でした。

ど素人の私の観光ガイドもそれはお粗末なもので、博物館に行き銅像の前に立つと「大きいですね、白い石ですね、立派ですね」と観光客たちの前で大声を出しながら、必死に横目で英語の説明プレートを読んでいました。

またツタンカーメンコーナーに行けば、「日本にいる時にテレビで見たんですけど、ツタンカーメンの死因は宜保愛子の霊視によれば・・・」と胸を張って語っていました。(今思えばものすごく恥ずかしくて申し訳なく思います・・・)

さてギザ地区のデルタホテル(※今はもうありません)に日本人観光グループのお迎えに行った時のこと。ホテルに到着すると、周辺は騒然としていました。

なんでも、10分ほど前に巡礼ツアーのためにエジプトの聖地観光に来ていたイスラエル人観光グループが、数名射殺されたばかりだとのこと。エジプト人バスドライバーやホテルのポーターも巻き込まれて死亡したそうです。

ちなみに私の周囲には、殺されたイスラエル人たちに同情を寄せるエジプト人が一人もいませんでした。この時に旧約聖書の世界―イスラエルとエジプトの不仲がン千年たってもまだ続いている、ということを初めて実感しました。

もし自分が10分早く着いていたら・・・と思うとぞっとしましたが、それでも実際に人々が殺される瞬間を目撃しなかったので、本当にテロの恐ろしさを実感することはありませんでした。

テロは多いけど日本人は安心?

その後もカイロ市内中で、エジプト国中でテロ事件は頻繁に耳に入ってきました。でもあまりにも多いので、本当に慣れきってしまいました。

また「日本人は狙われない。欧米人とイスラエル人しか標的になることはない」とエジプト人もみんな言っており、私に限らず在エジプトの日本人は「自分たちは安心だねえ」とのんきに話していました。

なぜそんな安堵感を抱いていたのかというと、

  • 欧米と違って日本はエジプトに恨まれる歴史を持っていない
  • 日本人はイスラム教徒ではないけれどもユダヤ教徒やキリスト教徒ではない
  • 白人ではない
  • 「おしん」のドラマが大人気で文化が似ていると親近感を持たれている
  • 経済大国になり欧米諸国の上に立ち、ヒーローと思われている

 

だから日本人旅行者グループの観光バスに護衛と称してドイツ製の機関銃を持った警察官たちが乗り込んできても、「あくまでも形だけのもの、だって日本人はテロリストの敵じゃないから」。

自分たちの観光バスが向かっている先から銃撃の音が響いてきた時・・・

それまでジョークを言って笑ってばかりいいたエジプト人のドライバーが、一瞬にして鋭い目つきになり無言で観光バスを猛スピードでUターンさせる、ということが何度もあっても、「自分たちにはあまり関係ないけど、巻き込まれたくはない」。

乗客の大半が日本人観光客だらけのエジプト国内線がハイジャックされてリビアに飛んでしまっても、「たまたま日本人だらけだった飛行機がハイジャックされただけ」。


数えきれないほどテロは起きていましたが、エジプトの国営ニュースではいつだって「精神病院から抜け出した患者の犯罪行動」という報道でした。

エジプトに住んでいると、テロリストだけが恐怖の対象ではありませんでした。

飢えた野犬たち、そして夜中に野犬狩りで銃を放っている警官たち、物乞いをしてくる貧しい人々や子どもたち。

隙あればぼったくってくるタクシー運転手や公共料金の回収人、様々なショップの店員たち、外国人女子とみれば痴漢してやろうとしてくる輩たち(警官を含む!)。

頻繁だった停電、自宅の窓ガラスも割る凄まじい破壊力を持つカムシーン(砂嵐)・・・。

他にもトラブルや厄介なことがあまりにも多かったため、テロのことだけを心配して過ごすわけにもいきませんでした。

しかし遂にテロに遭遇!エジプト人の形相に恐怖した日

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タハリール広場
 

ところが遂にテロの恐怖を味わう日を迎えてしまいました。1997年の9月のこと。ガーデンシティ地区に住んでいた私は、マーディー地区というところに住むエジプト人の友人の家に訪れるために、メトロに乗ろうとタハリール広場に向かい歩いていました。

私がそこに到着した時には、ちょうど博物館の観光を終えたばかりのとある20数名のドイツ人グループが門の前のバスに乗り込もうとしていました。

すると突然どこからか小型トラックのような車が猛スピードで現れました。荷台を積む個所に何人かのエジプト人が乗っており、彼らは手に火薬瓶を持っていました。そして博物館前に到着すると、その火薬瓶をドイツ人の観光バスに向けて思いっきり放ちました。

広場周辺には人々は道端に座ってのんびりしていたり、ゆっくり歩いていたり、いつもと変わらない緩やかな雰囲気でした。それが火薬瓶でバスとドイツ人たちが燃え放ったのと同時に一変。

眠たそうにしていた人々、実際に道端で眠っていた人々が急にぬくと起き上がり血走った顔つきになり、方々から大きな叫び声や喚き声、威嚇するような悲鳴などが響きだしました。

エジプト人というのは、だましたり盗みを働いたり痴漢行為をすることも多いけれど、基本的に温厚で情に厚くのんびりした人々だと私は思っていました。

ところがその彼らが、いきなり目をぎらぎらさせ怖い形相になり、雄たけびをあげだしたのです。この時の驚きとショックは今でも忘れられません。

犯人はいつだって「精神病患者」

足がすくむという体験を生まれて初めてしました。自分の目の前の出来事が信じられず、全身震えて動けなくなったのです。

私が震えながら蒼白の顔で立ち尽くしていると、地下道の入口にいる見知らぬエジプト人の少年(12歳くらい)がアラビア語で「早くこっちに来い!」と叫んできました。

はっと我に返り、その子の元へ走り私も地下道に入りました。するとその地下道の入口に鉄格子の門が閉められました。中にはこの騒動が収まるのをじっと待つエジプト人たちが神妙な様子で隠れていました。

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タハリール広場にあるサダト駅の地下道入口
 

たった今、実際にドイツ人たちが殺されていくのを目撃したとはいえ、それでもその出来事が信じられず、地下道の中で私が少年に尋ねました。「一体何が起きたの?」

その時、少年はおや?というように私の顔を覗き込んできて、外国人だということに気が付いたようでした。

するとにこりと微笑んで「ただのアクシデントだよ。」と肩をすぼめてみせました。

周囲のエジプト人たちも「アクシデント、アクシデント、ノープロブレム。」と笑ってきました。あくまでも外国人には真実を隠したいという様子でした。

しばらくしてから私は予定通り、マーディー地区までメトロで行き、エジプト人の友人のお宅にお邪魔をしました。

その日の夜の国営放送では案の定、「精神病院から抜け出した患者がドイツ人を襲った」と報道しました。

しかしタハリール広場に位置しているナイルヒルトンホテルの部屋の窓からその一部始終をビデオ撮影していたアメリカ人がおり、そのVTRはCNNなどで流され、そのおかげでエジプトの報道が真実ではない、とすぐにバレました。

テロリストたちの正体とテロに必要なお金とは・・・?

その後、親しいエジプト人から色々聞いたのですが、

「考古学博物館の横にある政府関係の建物。あそこからテロリストたちの車が出てきてドイツ人を襲撃したらしいよ。政府はテロ撲滅と言いながら、実は裏でテロリストたちを支援している政治家たちがいるらしい。

そもそも警察や軍が本気で彼らを捕まえたいのならさ、博物館から去ったテロリストの車をやっつけることは簡単じゃないかね?みすみす逃したなんて理解に苦しむ。」

「ギザにあるピラミッド病院がテロリストたちのアジトだと言われているよ。だってあそこに来る患者はみんな貧しい庶民だろ。テロリストってみんな貧乏人ばかりだからね!」

「奴らの狙いは政府を転覆させることなんだ。欧米人観光客を狙えば観光業の収入に頼っているエジプトの政府は大いに困ってしまうから。」

どれもすべて「憶測」のものなので、本当かどうかは分かりません。しかし全員が口を揃えて言ったのは、

「テロはお金がかからないよ。旧ソ連やポーランド、旧東ドイツの古い機関銃はいくらでも横流しされてエジプトに入ってきているし、火炎瓶なんて信じられないくらい安い費用で用意できちゃうんだから。

お金をかけなくてもテロ行為をすることは可能で、そしてそれは巨大な悲劇を生んでみせる。だからその気になれば誰だって・・・お金持ちのスポンサーがいなくたってテロリストになれちゃうんだよ。

ISISの巨額の富

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ISIS
 

さて、話は90年代の個人的なものから、現代のものに移したいと思います。

2015年になってもエジプトといわず、世界中からテロリストは減っているように見えませんし、むしろ増えて(悪い意味で)パワーアップしているように感じます。

そして今やすっかり悪名高くなったイラクとシリアのイスラム国(ISIS)。ISISの報道を聞けば聞くほど、90年代のエジプトのテロがまだマシだったようにすら感じてしまいます。

少し話は脱線しますが、シリアにもアラビア語留学のために少しですが住んだことのある者としては、今のISISの支配は信じられない上、衝撃が強すぎます。

90年代のシリアも確かにテロはちょくちょく起こっていた上、皆がアサド政権に不満を抱いていました。しかしもっと秩序があり、平和がありました。

シリアでは外貨を現地通貨に両替するのはなかなか困難でしたし、エジプトよりも女性たちが単身で外を出歩いていることもなく、物質も貧窮しており、公共の場で大声を出して笑ったり怒鳴ったりする人々もいませんでした。

「アラブ人は笑わない」とも言われていましたが、シリア人はまさにそうでした。大勢の前ではむっつり。つまりエジプトに比べてずっと活気のない国だったのです。

しかし街も綺麗で人々も純粋で、この国ほど安らぎがあるところはほかにないと感動したほどでした。流石アジア・・・イランもそうですがシリアも日本と似た感性を持ち、わびさびに近いものがあると思います。

一昔前までのシリアを知る者なら誰もが同じように、ISISに支配されているシリアの各地を見て、大きなショックと悲しみを抱いているに違いないと思います。

さてそのISISですが、彼らは20億ドル(2200億円以上)ほどの軍資金を所有していると言われています。アメリカのテロ対策局が言うには、彼らはその使い方を非常によく理解しているとのことです。

かつてのエジプトのテロリストたちだけではなく、それまでのテロ集団は軍資金の使い方がめちゃめちゃだったものです。しかしイスラム国の場合はもっとスマートであり、確固たるプロの頭脳明晰さと規律を持ち合わせています。資金の運用の仕方が非常に狡猾で聡明。

しかしいくらお金を持っているとはいえ、どのようにテロ攻撃に必要な武器を購入しているのでしょうか?

低予算でも破壊力のあるテロ行為の数々

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ドイツで起きたテロ未遂事件
 

2006年にさかのぼってみましょう。この年、ドイツでサッカーのFIFAワールドカップが開催されました。

この時、テロ攻撃が危ういところで回避されました。2人の20代の男性が自分たちの手荷物に爆弾を忍ばせ、ケルン市の通勤バスに乗り込んだのです。

テロ対策専門家のリチャード・バネット氏いわく、

「自己資金で賄ったようだった。この時のテロリストの一人は教師の職に就いていたようだが、元々比較的お金持ちで、彼の身内もみんな割とお金に恵まれている階級だった。」とのこと。

事実、その男・・・モハンマド・カーン(Mohammed Sidique Khan)は教師の助手をしており、2001年の911テロ事件以降、西側の欧米諸国に対する新たなるテロ資金を調達しており、個人の財力でそれを成し遂げることができたのです。

「彼らはバスを降りた後、自分たちの手荷物に忍び込ませた爆弾で列車を爆破しようとしていた。大金をかけていない、少ない予算の武器で巨大なダメージを与え、公共に大きな不安を与えようとした。」

バネット氏の言う「少ない予算」とは500ドル以下の金額を指しています。

爆弾を作る材料はとてもシンプルです。

  • プロパンタンク
  • 目覚まし時計(タイマー)
  • 電池やガスを充填したプラスチック製のボトル

 
爆弾を持った男のひとりは、カレッジに支払う授業料の一部をまわし、そのちっぽけなお金で実際にその爆弾を作ってみせました。

「911の時のテロには40~50万ドル(約4800万~6000万円)のコストがかかり、多くの人々が大きなテロを起すには巨大なお金がかかると思っている。しかし実のところ少額の予算でも悪夢のようなテロを起すことはできるのだ。」ともバネット氏は語りました。

もっといえば、さらなる安い金額で、より大規模なテロを起すのも物理的に可能です。

2005年にはロンドンで、同時に3か所の地下鉄と2階建てバスが爆破されるテロ事件がありました。57人もの人が亡くなり、数百人が負傷したという大きなテロでした。

U.N.の見積もりによると、テロ集団がこのテロを起すのに14000ドル(約168万円)費やした、ということです。恐ろしい惨事を生んだわりには、大した金額ではありません。

戦場で即席爆発装置を作る場合のコストを考えてみましょう。米国防総省 JIEDDO (Joint IED Defeat Organization)は2012年に、アフガニスタンでの攻撃のためにかかったコストのリストを発表しました。

それによると最新鋭の遠隔操作爆弾は、アイフォンとほとんど同じ金額・・・400ドル(約48,000円)かかっただけです。

自爆テロを起す場合は1200ドル(約14万円)ほどで実行に移すことができます。また、自動車自爆テロ実行に必要なコストは13,000 ~20,000ドル(約16万円)。

よって20億ドルもの軍資金を所有しているであろうという報告のあるISISは、いくらでも効果的な恐ろしいテロを起すことが可能なのです。あえて唯一の問題をいうならば、それを喜んで実行するメンバーの数が足りないのではないか、ということくらいです。

テロリストの人数が少ない、ということではなく、彼らはものすごい大きなテロを起すのには、あり余るほどの資金を持っているということです

ささやかな武器がもたらす波紋

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その昔、私自身もテロリストによって無垢な観光客たちが無残にも殺されるのを目撃しました。その武器はお金がかかっていない火炎瓶でした。多分金額でいえば、1つ500円以下であったのは間違いありません。

しかしこの安い火炎瓶がきっかけになり、その直後から実際に欧米からの観光客は途絶え、エジプトの観光業はほぼ死にかけました。航空、ホテル、クルーズ船、バス会社、旅行会社、土産屋、飲食業、観光地のスタッフたちが本当に困ることになったのです。

いうまでもなく、エジプトでは石油はほとんど採掘できません。この国は農業国で、主な収入源を観光業に頼っているのです。

この観光業以外、収入の良い仕事なんて滅多にないのです。日本や欧米諸国では給料のよい弁護士や医者や大学教授の職も、エジプトでは観光業ほど稼ぐことはできません。そして外国に出稼ぎに行くのにも、なかなかビザは発給されないのです。

日本人観光客だけが彼らの唯一の頼みの綱になりましたが、その日本人も「日本人は安全」だという都市伝説に終止符を打ち、ドイツ人襲撃事件の2,3か月後に襲撃されました。結果、当然日本からの旅行者も途絶えました。

本当に本当に・・・あの数本のちっぽけな火炎瓶が国全体に与えたその後の影響は計り知れないものがありました。

多くの人々が言っているように、テロは断固として許されません。そのとおりです。

そしてここで敢えて声を大きくして言いたいのは、「資金がなければ大したことはできまい」と見くびることもできないのです。

元金がさほどなくても世の中に大ダメージを与えるテロを起こすことはできてしまいます。よってやはりテロそのものを根絶するしかないのです。

しかしそれにはどうしたらいいのか・・・こればかりはお金で答えが出せるものではないというのが大いに厄介なところです。

「テロにいくらかかるの?」について、アメリカ人たちもネット上に様々な意見を寄せており、その一部をご紹介してみたいと思います。

尚、テロで亡くなった全ての犠牲者の方々には心の底よりお悔みを申し上げます。

この記事の海外に対する反応

多くのメディアはテロ集団について、とテロ資金の額の話しかしないよね。しかしその資金が主にどこからまわってきているのか、というのは口にしないよね。

欧米諸国との同盟国のサウジアラビアや湾岸諸国だって言うべきだ。

911のテロの日にサウジアラビアで祝賀行事があったことに気付いた人はいるかな?

アメリカがイラクやアフガニスタンへの攻撃に費やした金額で、太陽電池パネルと風力発電、最新の原子力発電と電気自動車、電機列車を十分な数だけ供給できるという計算ができるんだよな。

爆弾の代わりに、敵国に住む人々が必要としているけれども持っていないものを授けてあげる・・・そういうことをするテロリストの言うことには、敵国の人々も耳を傾けると思う。

↑の言うとおりだ。ベトナム戦争の時も、アメリカはナパーム弾の代わりにテレビを配布すべきだったと思う。その方が結果的にベトナム人たちを意のまま操ることができたはずだ。

パキスタンとサウジアラビアがアメリカの一番の親友だよね。

片方は世界で一番多くテロリストを輸出している国で、もう片方はイスラム教のテロリストたちに一番多くの軍資金を供給している国。アメリカの大親友たちだな。

アメリカがサウジアラビアを攻撃することは決してないだろう。ブッシュ一族がサウジとは睦ましい仲だもんな。

テロリストから国を守る防衛費って国民の税金から取っているよね。

例えアルカイダが消滅しても、テロ集団が壊滅しても政府は防衛費と称して俺たちからバカ高い税金をふんだくるのだろう。

ISISを創り出してしまったのは、そもそもは自分たち欧米のやってきたことのせいだ、ということを認めなければならないと思う。

それを踏まえて上でISIS対策を講じなければ彼らをやっつけるのは成功しない。

テロ集団がいてくれた方がアメリカも嬉しいだろう。兵器産業とCIAが儲かるからね。

われわれ欧米の大きな間違いは、植民地主義でテロ国家を押し込めようとしていることだ。

テロを起すのに大した金額はかからない、という主旨の記事は頭がおかしい。いいかい?テロによって多くの人命が失われているんだよ。これは金額が多い少ないという話じゃないんだよ!

欧米の言いなりになっていた国を一度ぶっ潰して自分たちだけの国家を再建しようとしている集団を、テロリストと呼ぶのは正しいのかしら?私は考えてしまうわね。

西洋によって都合の悪い人々イコール「テロリスト」なんだよね。

かつては「共産主義者」が悪者で、現代では「テロリズム」が悪者になっている。いつだってアメリカは自分たちを正義に見せるために、誰か敵役を作るんだよ。

アメリカこそ「侵略者」であり地球上の最大の敵なんだが。

最近はなぜか北朝鮮と中国の悪行はあまり大きく取り上げられないね。

爆弾を作るのにいくらかかるのか、ツールとなる目覚まし時計やプラスティックボトルはいくらなのか、ということを政府やメディアは真剣に計算しているのかね。あまりにも馬鹿馬鹿しいんだが。

ISISがその20億ドルをどこから入手したのか、ということを詳しくリサーチすべきである。

自爆テロにいくらかかるか、手荷物爆弾はいくらするのかということより、ISISの資金源の全貌を解明することにすべての機関は全力を注ぐべきだ。

↑よ、資金源は銀行資金、麻薬製造、寄付金の横領、恐喝、強盗、資本家や強力国からの援助というのは間違いないであろう。

ISISの存在を弁明するようなコメントもあるけれど、彼らが罪のない多くの人命を奪っていることは決して許されないのよ。

ISISは病気で例えるなら「癌」だ。人々に嫌悪され恐れられるけれど、決してこの世から消え去らない迷惑な厄介者なんだ。

【参考URL】http://www.npr.org/blogs/parallels/2014/06/25/325240653/how-much-does-a-terrorist-attack-cost-a-lot-less-than-you-think

ジョニーはテロに遭遇したことないから、なかなかおもしろい記事だったな。日本に住んでると今でさえテロが頻発してる地域があるっていうだけで結構驚きなのに、ISISっていう超凶悪なテロ集団が現存してるっていうのはほんとに変な感じだわ。こういう実感を持たない”他人事”感もいけないのかね?

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    ん?共産党やザイニチキムチなんかテロリストだよ?阪神教育事件・区役所襲撃・警察署襲撃・日赤爆破未遂事件とかね。共産党絡みなら山村工作隊もあったし。土台人の問題だって片付いてない。
    中核や革マルだってそうだよ?暴力による革命を夢みてるんだから。内乱罪や外患誘致で処刑されそうな奴等は確かに存在するでしょ?
    日本は安全なんてまやかしだよ?9条信者は反戦を叫んで、ナイフで人を刺すし。

    1. 日本の名無しさん より:

      俺もそう思っちゃうわ

      イスラム入れてたらこうなるだろな

      仏像壊したり菜ア

  2. 日本の名無しさん より:

    少し前までハイジャックもあれば拉致もあったし異物混入脅迫もあったわけだが、テロがないとは笑わせるぞ管理人さんよぉ

  3. 日本の名無しさん より:

    世界初の化学兵器テロは日本で起きたろ。ドローンテロも事実上、日本が先駆け(首相官邸で)だし、被害が出なかったのは犯人が手加減したからに過ぎなかった。
    高速鉄道での自爆テロももちろん初だよな。

    日本はテロ先進国だよ。多くの人が意識しないだけでな。

  4. 日本の名無しさん より:

    カクマルやチュウカクのメンバーが、若い頃にはいつもテロがあったよね。唯、日本には武器の援助がなかったから、全部手製で、よく鉄パイプミサイルを米軍基地に飛ばしてたな。

  5. 日本の名無しさん より:

    >殺されたイスラエル人たちに同情を寄せるエジプト人が~  この時に旧約聖書の世界―イスラエルとエジプトの不仲が~

    あのさー、中東戦争知ってる? 戦後~78年まで4回もエジプト(アラブ諸国)とイスラエルは戦争してるんだぞ? しかも大敗北でイスラエル建国は既成事実化、アラブのリーダーとしても失墜。そりゃ恨みが残るでしょ。平和調印した大統領もイスラム過激派が暗殺。そういう背景無視って、記事としてひどすぎないか?
    あとエジプトの混乱が日本で知られてなかったって、遠くて関係ない国なだけ。韓国は80年後半まで実質的軍事政権。大統領府前を通ると、バスの中でも起立敬礼だぞ? 英国だって90年代までIRAのテロで毎週地下鉄が止まり、マンチェスターの商業区がまるごと爆破された。IRAとSASは報復で凄惨な殺し合い。そんなの知ってる日本人どれだけいるよ?
    ※3の人も書いてるけど、日本とテロも無縁じゃない。パレスチナ解放人民戦線の要請で、日本赤軍がテルアビブ空港乱射事件起こして、26人殺してるんだぞ? 
    俺も90年代に海外でバカ学生してたけど、ここまで浅い知識と短絡思考ではなかったわ。記事として価値があるの実体験だけじゃん。

  6. 日本の名無しさん より:

    日本を始め富裕国に共通するのは曲がりなりにも富の再配分がまだ生きている事
    新興国や資源国には富がひたすら遍在し再配分の道も閉ざされたままである
    この事を世界が真剣に是正せん限りは何をしようが何も変わらないね
    妬みはテロの原動力

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