現在、日本の人口の殆どが高齢者となっています。つまり、年金収入のみで暮らしている人も以前よりも多くなってきたのではないでしょうか。しかし、現状では年金だけで生活するのは大変なのはよく聞く話です。
いくら、高齢者だからといっても急遽お金が必要になることもあります。それまで、頑張って貯蓄した財産もあるでしょうが、それでも間に合わなくなる事もあるでしょう。まして、高額な治療費や老人ホームの入居費などいろいろと必要になりますよね。
そんな時、他の家族に頼るのは忍びない。なんとか、お金をかりる事はできないかと考えるのではないでしょうか。しかし、融資を受けるにしても年金収入のみで受ける事が可能なのかも心配ですよね。
今日は、そんな心配を一掃するために年金収入のみでも融資を受けるためのポイントをまとめてみました。お金がないけどどうしようかとお考えの方は、ぜひ一度読んでみてください。
年金のみで融資は受けられるのか
では、そもそも年金収入のみで融資を受けられるものなのでしょうか。法律的には大丈夫なのかと心配になる方もいらっしゃるかと思いますので、まずはそこから説明しましょう。
年金には3種類ある
年金とは我々日本国民が20歳から60歳まで加入する公的年金制度の事を言います。20歳から国民年金や厚生年金、共済年金を支払い後に、年金として支給される制度です。
後々もらえる年金にも実は3種類あります。一般的に知られているのは20歳から60歳まで年金保険料を支払った国民に対して65歳から死ぬまで支給される老齢年金です。
ちなみに、60歳で保険料を払い終わり、受け取るまでの65歳までの5年間は待機期間となります。厚生年金を12ヶ月以上払っていれば特別支給の老齢厚生年金を受給する事が可能ですが、それ以外の人は年金を受け取る事ができません。
このほかにも、実は病気や怪我などで障害が発生した時にもらえる障害年金、年金加入者が死亡した場合に遺族に支払われる遺族年金があります。この2つは年齢制限がありませんので条件に合えば若い人でも年金を受け取れる制度があります。
このように、年金といっても様々な種類が存在します。意外と若い人が条件に適用されると年金を受給するケースがあることは一般的には知られていないかと思います。それほど、我々は日頃払ってはいるものの年金について知識がないというのも現状なのかもしれません。
年金は安定収入なのか?
では、さっそく本題ですが年金受給者はそもそも融資を受けられるのかという問題です。上記の通り、受給者には3種類います。そのうち、下記の2つに関しては若い人であればなんら問題はありません。
というのも、若い人であれば余程理由がない限り、安定した収入さえあれば融資を受ける事は可能です。現在ではアルバイト、パートまたは専業主婦(主夫)であっても配偶者に安定した収入があれば融資が可能な金融機関は多く存在します。
しかし、高齢の方はどうでしょうか。3つのいずれにしても退職後の収入は特別な事がない限り、年金のみとなるでしょう。そんな時でも、急な出費等はあるものです。そんな時にいざ融資の申込みはできるのか。
答えは、年金収入のみでも融資を受ける事は可能です。ここで、ポイントとなる点は年金が安定した収入であると判断される事にあります。年金といえど、たしかに普通に働いて得られる収入よりは少ないかもしれません。
しかし、一定した金額が毎月振り込まれるという点では間違いなく安定した収入だといえます。金融機関で融資ができるか審査する際に見るのは、「この人は確実的に毎月返済してくれるのかどうか」という点にあります。
融資を受けるには年齢がポイント
では、なぜ年金収入のみでの融資審査が厳しいのか。ここのポイントとして上げられるのが年金受給者側の年齢にあります。
高齢だと完済不可能と判断される
生涯現役で元気に活躍している人を除けば、年金収入のみで生活している人は年齢のため会社を退職しているケースが殆どです。つまり、年金収入のみの人は高齢者が多いということ。つまり、大変失礼な話になりますが残りの人生が若い人より短いのは考えなくてもわかりますね。
つまり、融資を受けたところで、いつ終わりを迎えるのかも判りません。貸す側としては、いくら安定した年金収入があるからといって受給した本人が急にいなくなって返済が止まってしまうのは困るのです。私は元気だといっても人間なにがあるのか判らないのが人生です。
高齢者であってもお金は必要になる事もあるでしょう。しかし、高齢であればあるほど返済できる期間は短いと判断されて融資審査を落とされてしまう可能性は高くなります。実は、これは年金以外の収入があってもありえることでもあります。
年齢制限しているところが殆ど
上記のような理由で、各金融機関では殆ど融資の際に年齢制限が設けられています。大体は70歳以上で融資を受けられるところはありません。これ以上の年齢ですと返済のみの受付となるところが殆どです。
では、どれくらいまでの年齢が融資を受ける事は可能なのか。その業者によって様々ですが大体の傾向はあります。
| 銀行 | 消費者金融 |
|---|---|
| 65歳未満 | 69歳未満 |
繰り返しますが、上記はあくまで傾向であり目安です。必ずしもこの年齢でない場合もあります。比較的、審査が厳しい銀行では年齢設定は低めになっています。しかし、65歳といいますと普通の老齢年金を受給する以前に融資が受けられないケースが多いです。
消費者金融は69歳未満までなら融資をしてくれるところは多くありますので、銀行よりは消費者金融の方が申し込みやすい傾向があります。いずれにしても、申し込む前には必ず年齢を確認するようにしましょう。
融資を申し込む前に電話で確認!
上記の年齢を確認するというポイントがありましたが、年金収入のみで融資を受けるためには申込み前にもっと確認する事があります。あらかじめ申しますが、下記に記すことは必ず先に業者に確認する必要がありますので、ぜひ最後までご覧ください。
年金のみでも融資できるか確認
実は、そもそも年金収入のみの人に融資を行ってない業者もあるのです。たしかに、年金は安定した収入かもしれませんがそれでも返済は難しいだろうと、予め融資条件に「年金収入のみは不可」となっている業者も多くあります。
しかし、そのことをちゃんと明記している業者はなぜか意外と少ないのです。大体は年齢制限のみを記載し、年金収入について記載していない場合があります。そのため、実際に申し込んでみてから年金収入のみではお受けできませんと落とされるケースもあります。
業者に確認せずに、そういった理由で何社も申し込んで審査が落とされるのは良い事ではありません。こういった、融資のやり取りは信用情報機関に記録されており、たとえ融資を受けられなかった場合にも記録は残ってしまいます。
そのため、立て続けに何社も申し込むと「信用ができない人物なんだ」と判断されて融資が受けにくくなってしまう可能性もありますので、あまり同時期に何社も申し込むのは避けたほうがよいのです。
受けられる融資商品を確認する
たとえ、業者に「年金収入のみでも弊社は融資が可能です」といってもそれで電話を切ってはいけません。と、いうのも融資商品によってはできないものもあるからです。そのため、どの商品だと可能なのかも確認する必要があります。
大体、フリーローンでは年金収入のみでは融資してくれない場合がおおく、比較的カードローンの方が融資をしてくれる業者が多い傾向にあります。フリーローンを考えている人は特に確認するようにしましょう。
なぜフリーローンで融資ができないのかは、各業者によって理由は様々かと思いますが、恐らく一括で貸し出しするフリーローンよりは融資額内で少しずつ融資し、返済もしやすいカードローンの方が業者にとってリスクが少ないからではないかと考えられます。
また、貸金業法にある総量規制では年収の3分の1以上の貸し出しはできない決まりになっていますので、貸金業者でもあまり多くは貸し出せない現状があります。予め決められた融資商品しか用意されていないことや、融資できる商品自体ない場合もあります。
そのため、商品もさることながら融資額もチェックが必要です。大体、年金収入で受けられる融資は50万円ほどである傾向があるようです。よくよく考えれば、年金は普通の働いた収入よりも額は小さいものです。
融資額というのは、収入の額によっても判断されます。年金収入のみでは月々の返済額も少なくなるのは当たり前の話であり、融資額も少ないのは当たり前のことなのです。そのため、申込みしようとしている業者の商品の融資額範囲は予め確認しておくと良いでしょう。
年金担保貸付制度とは
これまで、金融機関からの融資についてお話してきました。年金収入のみで融資は可能ではありますが審査が厳しくなるのはお分かりいただけたでしょうか。どこの業者に審査を申し込んでも通らない場合もあるのも現実なのです。
しかし、融資を受けるという事はお金が必要だという事には間違いありません。中には切羽詰っている人もいるでしょう。そんな、人のために公的に年金受給者のために融資をしてくれる制度がある事をご存知でしょうか。
それは、年金担保貸付制度。これは、公的な制度であり年金を担保として国から融資を行ってくれる制度になります。これを公的融資と言います。この制度は、民間から融資を受けにくい年金受給者のために作られた制度になります。
使用目的はある程度は自由に使用できますが、主には保健医療、介護福祉、住宅改修、教育、冠婚葬祭、事業の維持、債務などの一括整理に使用目的を分けられ、それ以外は臨時生活資金として区分される形になります。
申込みできる場所は、独立行政法人福祉医療機構と日本製作金融公庫のみになります。ここで注意が必要なのは、この2つ以外で年金を担保に融資をすることは法律で禁止されている点です。
この2社以外で年金を担保に融資するという業者があった場合は悪徳業者か、詐欺なので融資を申し込まない事と、すぐに警察に相談するようにしてください。また、これは公的とは言え融資であることも忘れてはいけません。
融資であるかぎりはお金を借りるという事になります。なので、もちろん返済しなければなりません。「公的な制度だしお金を返さなくてもいいんでしょ」と思われる方が時々いるようですが、あくまで年金を担保に借りていることを自覚してください。
ちなみに、金利は民間の融資よりは断然低く設定されていますので、返済に困ることはないかと思います。むしろ、年金受給者のためにつくられた制度ですので融資を考えているならこちらも一度検討してみるのも良いでしょう。
