時々ニュースで、「ぼったくりバー」に関する事件を目にします。「なんで引っ掛かるのかなぁ~」なんて思ってしまいますが、ぼったくりの手口も巧妙化しているんですね。
特に、客引きの段階から「偶然」と思えることが「作戦」であったり、「客を油断させて店に引き込むテクニック」はなかなかのものです。
そこで、そんな手口を紹介しながら、実際に高額料金を請求された時の対処法も勉強しておきましょう!
向こうから声をかけてくるのはアマチュア
客引きと言えば、以前は男性が多かったですね。しかし今では、ぼったくりガールズバーなどで働く「女の子」がキャッチをするケースが多いようです。
彼女たちからすれば、自分が担当になって稼いだ売り上げがお給料に影響してくるため、必死で客引きをしているんですよ。
しかし、向こうから声をかけて来る女の子はアマチュアですね。いわゆる「客引きが下手な女の子」だと考えておきましょう。
風俗関連の客引きであれば、とにかく執拗に声をかけてきますが、ぼったくりバーの場合はあまり執拗ではありません。店に来る気がないと分かったら、さっさと次の獲物を見つけた方が得策であるためです。
なので、「ねぇ、飲みに行かない?」と声をかけてくるのはもちろん、「私が働いている店に行かない?」は下手な証拠です。だいたい、なんの下心もなく女の子の方から「飲みに行こ~♪」なんて言って来ませんよ。
ましてや、「私が働いているお店に…」なんて客引き感が丸出しですからね。当然、声をかけられた男性は警戒しますし、「ぼったくりバーなのか…?」と疑う人も多いでしょう。
上級者はナンパされるのを待つ!
上級クラスの客引きとは、自分から声をかけるのではなく、「向こうから声をかけさせる」というテクニックを使います。
注意すべきは「終電後」ですね。終電に乗り遅れたサラリーマンが立ち寄る場所と言えば、だいたい決まっているんですよ。
- コンビニ
- ファストフードレストラン
- ファミレス
- カラオケボックス
このような場所に立ち寄ることを、上級クラスの客引きネーチャンは知っているのです。そこで、わざと暇そうにコンビニの前で立っていると、ほろ酔い気分のサラリーマンにナンパされる確率が「グッ!」と上がります。
こうやって、相手からナンパされるように仕向ける女の子ほど「熟練の客引き」だと考えて下さい。
いきなり店には行かない!
上記で、「いきなりお店に誘うのは下手な女の子」と紹介しました。では、上級者はどのようにしてお店に客を引き込むのでしょうか?
ここからが、上級テクニックの「ミソ」と言える部分ですよ~♪
まず、「どこかお酒が飲めるお店に行かない?」と、店の指定はしません。適当にぶらぶら歩いて、ふと見つけた居酒屋で立ち止まります。
「へぇ~、これ美味しそうじゃない?値段も安いし、ここにしない?」という感じでその店に入るんですね。もちろん、そのお店はぼったくりではなく、ごく普通の安い居酒屋です。ここでサラリーマンは、「安くつくな…」とホッとするんですよ。
んで、お店に入って日本酒や焼酎のロックを注文。出来るだけアルコールが強いお酒を頼みます。そしてお酒がテーブルに届いたら、女の子はグラスを一気に空けてしまいます。いわゆる一気飲みですな。
それを見た男性諸君は、「オ、オレだって…」となりますよね?なにせ、強いお酒を一気飲みしているにもかかわらず、女の子は全然へーきなのです。
と、ここにもテクニックが隠されているんですよ。
強いお酒を一気飲みしたのに平気な理由、それは、女の子のグラスには「水」が入っているのです。もちろん男性のグラスには本物のお酒が入っていますよ。
そりゃあ、水だったらガブガブ飲んでも「しらふ」のままです。そうやって男性に何度か一気飲みをさせ、酔わせたところで「次のお店に行かない?近くに私が働いているお店があるんだ~。ガールズバーだよ♪」という感じで誘います。
最初に安い居酒屋に誘われており、なおかつ一気飲みで酔っているため、意外と男性はホイホイと付いて行くのです。
そして、法外な料金を払わされるというわけです。
ちなみに、最初に入った居酒屋は「女の子の息がかかったお店」です。グルなんですよ。偶然見つけたように装っていたのも、じつは演技。居酒屋からしても、1日に数回は男性を連れてお店に来てくれますし、お金を払うのは男性だから、水を出しても日本酒の値段が取れる。まぁ、お互いの利害が一致しているので、居酒屋の方も喜んでお女の子に協力しているのです。
なので、向こうから声をかけてきたり、あるいはいきなりお店を指定してくるのは「分かりやすい下手なキャッチ」であるため、無視しておけば良いでしょう。
しかし、こちらから声をかけた女性が最初に安い店を見つけた場合は、「グルかも…」と疑っておきましょう。したがって、女の子に声をかけても、お店はこちらが指定した方が良いですね。そうすれば自分だけ日本酒を飲まされる心配も少ないでしょうから。
実際に被害に遭ったらどうする?
では、実際にぼったくりの被害に遭ったらどうすれば良いのでしょうか?
勇気がある方は、その場で警察に電話しましょう。当然、店の人間は阻止してくるでしょうね。暴力的な態度をとってくると思われます。その場合は、「傷害罪まで付いたら大変ですよね~」と言っておきましょう。
ぼったくり被害は、警察に行けば被害届を受理してくれます。しかし店側は、「もうそのお金は使ってしまったので、返すお金はありません」と確実に言ってきます。つまり、簡単な事情聴取を受けるだけで、実質的な損害はゼロなんですよ。だからなくならないんですね。ぼったくり被害って。
しかし、相手が暴力的な手段に出れば立派な傷害罪の成立です。これは大変ですよ~。だからこそ、殴られるのを覚悟で「その場で警察に電話する」が有効なんですね。
その勇気がない場合は、お金を払わない限り店から出るのは難しいでしょう。んで、「領収書を書いて下さい」と申し出て下さい。当然、相手は拒否しますよ。「私、ぼったくりしました!」と自分で証明しているようなものですから。
ならば、「覚書で良いです。私が払う金額を明記して、店とあなたの名前を書いて下さい。なんなら、お店の名前だけでも良いですよ」と返すのが有効です。
この時点で相手が暴力的な態度をとってくるのは当然です。すると上記の「傷害罪」を匂わせるんですよ。嫌でも警察が店の中にやってきますからね。
ぼったくり被害がなくならないのは、上記で紹介した通り「店側にとって実質的な損害はゼロ」であるためです。ならば、「実質的な損害を大きくしてやる」という観点で、「その場で警察に連絡する」や「領収書や覚書を書かせる」が有効です。領収書を書くことを拒否されても、「ファミレスでも書いてくれますよ♪」と軽く言っておけば大丈夫です。
大切なのは、暴力に怯えない態度と、「オレ、対処法を知ってるんですけど…」と相手に思わせる演技力だと考えて下さい。