車を購入しようと思った時に、気になるのが自動車ローンですよね。自動車ローンが組めるかどうかで、車が手に入るかどうかが決まるのです。そうとなると、自動車ローンの審査にスムーズに通りたいですね。
そこで審査にスムーズに通るために気にしておきたいのが、キャッシングやクレジットカードの利用方法なのです。キャッシングは便利なものですが、自動車ローンの審査にどういった影響を及ぼすのか、知ってから利用すると安心ですね。
意外に知らない!自動車ローンの審査
審査内容は各社それぞれ項目や基準がありますが、どこに申し込むにしても抑えておきたいポイントがあります。ここでは、そのポイントを紹介していきます。
- 信用情報
- 年間返済額
- 勤務先
- 勤続年数
- 年齢
- 複数社申込
それでは詳しく説明していきます。
信用情報
年間返済額
自動車ローンに通ろうと思ったら、年間返済額も重要になってきます。
年収におけるローンの年間返済額の割合は35%までが一般的になっています。そのため以下の式が成り立ちます。
年間返済額ですので、既にキャッシング等で借入があれば、その返済額を差し引いた金額が自動車ローンの上限金額となりますよ。
例えば、年収300万円の方であれば、年間返済額は300万円×35%=105万円が上限額となります。既にカードローン等で月々1万円の返済をしている場合は、年間12万円の返済額がありますので、105万円-12万円=93万円が自動車ローンの年間返済額の上限額となりますよ。
勤務先
勤務先の評価としては、公務員や大手企業が高評価となります。これはローンを組む時には、安定した収入がポイントになるからですね。これ以外の勤務先だからと言って、審査に落ちるということではありません。
勤続年数
勤続年数は3年以上が目安となります。キャッシングやカードローンであれば、最低半年以上と言われていますが、自動車ローンでは金額も高くなりますので、勤続年数は長い方が有利となりますよ。もちろん絶対に3年以上ないといけない訳ではありませんので、申込む金融機関次第となります。
年齢
申込者の年齢も審査には大切なポイントとなります。20代では収入が安定していない場合もあり、逆に60代以上は退職前で返済計画を立てづらいですよね。そのため30~50代が審査には有利となる事があります。もちろん、信用情報や年収等が問題なければ60代でも審査に通ることはありますので、安心してください。
(⇒年金受給者でもキャッシングできる?)
複数社申込
一般的には6ヶ月の間に3社以上の申し込みをしてしまうと、申込みブラックと言われてしまいます。
申し込みブラックになると、お金に困っているイメージが付きますので、審査に通りにくくなってしまいます。
信用情報や、複数社申込は信用情報機関に問い合わせることで判明します。信用情報機関について見ていきましょう。
相互交流で情報の抜け道なし!信用情報機関
国内には信用情報機関は、3つあります。JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターですね。いずれの信用情報機関でも信用取引情報を登録しています。
信用取引とは
ここで言う信用取引とは、個人の信用にも続いた取引のことを言います。例えば、クレジットカードを利用して買い物したり、自動車ローンを利用して自動車を購入したりすることが信用取引となります。もちろん信用するために審査を行い、信用できる人を選んでいるのです。
消費者金融の加盟が多いJICC
信用情報機関は3つあることを紹介しましたが、消費者金融はJICCに加盟していることが多いです。もちろんCICとJICCの両方に加盟しているところも多いのですが、フクホーやセントラルといった中小消費者金融になると、JICCのみに加盟しているところが多いのです。
クレジットカード会社の加盟が多いCIC
クレジットカード会社ではCICに加盟していることが多いです。CICではクレジット情報が登録されますので、契約の種類、支払回数、契約額といったことが全て入力されていますよ。
銀行の加盟が多い全国銀行個人信用情報センター
銀行の加盟が多いのは全国銀行個人信用情報センターになります。銀行以外にも信用金庫や信用組合等も加盟しています。こちらでも、信用情報を登録していますので、銀行カードローンの契約内容、返済状況等が入力されています。
信用情報機関同士の交流
国内には、これら3つの信用情報機関がありますが、これらは各信用情報機関同士で相互交流を行っています。
それがCRINやFINEと言われるものですね。
3社間の交流はCRIN
3つの信用情報機関が相互交流するのがCRINとなります。
CRINでは各信用情報機関が保有する信用情報の中から、延滞等のブラック情報の交流を行います。
これは、申込者の同意のもとで成り立っています。申込時に「申込先が加盟する信用情報機関が提携する信用情報機関に申込情報を提供すること」に同意しているのです。この項目に同意をしなければ申し込みはできませんので、申込む方は同意していることになっていますよ。
CRINによって、延滞等のブラック情報は3社間で共有していますので、JICCに加盟しているA社でブラックを起こしたから、CICに加盟しているB社に申し込みをしようとしても、審査には通りません。
2社間の交流はFINE
FINEはJICCとCICの2社間の交流となります。
こちらは貸金業法における指定信用情報機関となっていますので、貸金業者が消費者の総借入残高を正確に把握するために行われています。
つまり、総借入残高のチェックを行う交流となりますよ。
国内にはJICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関があり、それぞれ消費者金融、クレジットカード会社、銀行等が加盟しています。
これらの3社はCRINやFINEによって相互交流していますので、延滞情報や借入残高等を共有しています。
そのため、他の信用情報機関に申し込めば、審査に不利になるブラック情報が載っていないというコトは無いのです。
知っておきたい!キャッシングの事故情報が審査に影響
ココまで読んで信用情報機関では、延滞等のブラック情報を相互交流によって共有していることが分かりましたね。つまり事故情報を共有しているため、自動車ローンを組む時の審査に影響があるのです。
事故情報とは
事故情報には、「延滞」「代位弁済」「債務整理・自己破産」「強制解約」があります。
延滞
延滞とは、返済期限までに返済を行わないことですね。数日程度であれば、信用情報機関に登録されることはありませんが、2ヶ月以上の延滞や繰り返し延滞している場合は、信用情報機関に登録となります。
代位弁済
代位弁済とは、延滞が長期間にわたっている場合に、金融機関側が保証会社に一括返済を求めることです。これは銀行カードローン等の保証会社がある場合のみ取ることができる手段となります。
債務整理・自己破産
債務整理や自己破産を行った場合は、事故情報となりますね。自己破産の場合は官報に載りますので、信用情報機関にブラックとして登録されるだけでなく、官報からも「お金を貸せない人」と判断できます。
強制解約
強制解約とは、その名の通りクレジットカード会社やキャッシング会社などが強制的に解約することですね。解約に至った原因(延滞や債務整理等)が事故情報として登録されます。
返済能力が認められない
こういった事故情報が信用情報機関に登録されていると、返済能力があるとは認められません。
自動車ローンでは、数十、数百万円のお金を貸す必要がありますので、返済能力が無いと分かっている方にはお金を貸せません。
自動車ローンの審査でも信用情報機関のチェックを行いますので、JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターのいずれかに事故情報があれば、審査に通ることはないのです。
いずれかの信用情報機関に事故情報があると、信用情報機関同士は情報の共有をしていますので、審査に通ることはありません。
自動車ローンの審査でも、信用情報機関を照会して申込者の返済能力を見ているのです。
自動車ローンを利用するなら守っておきたい事
自動車ローンを利用するなら、最初に紹介した審査のポイントを整理しておくと良いですね。
キャッシングの延滞はしない
勤続年数は3年以上
勤務先は、なかなか変えることができませんが、勤続年数は長くすることができますね。自動車ローンに申し込みをしようと思ったら、申込み前の転職や退職は止めておくのが無難ですよ。
複数社に申し込まない
複数社に申し込まないことも大切です。あらかじめ申込先を複数社あげ、その中から1~2社を選んで申し込みましょう。2社ともダメだった場合は、次の申し込みは半年後にしましょう。
期間を半年空けることで、信用情報機関の申込情報が消えます。そうすると、新たに申し込みをしても申込みブラックとなることが無いのです。そのため一度申し込みをしたら、次の申し込みは半年後となりますよ。
カードローンの審査と同じように、自動車ローンも信用情報機関をチェックしますので、キャッシングの利用方法には注意が必要ですね。
【参考ページはこちら】
車のローンとキャッシングの関係とは?
そのため、延滞や債務整理といった事故情報があれば、自動車ローンの審査に通ることもありません。自動車ローンでは大口の融資となりますので、返済能力があるかは重要なポイントとなるのです。
ローンは信用取引となりますので、信用情報機関の信用情報もチェックされるのです。
年間返済額には既にキャッシングやカードローンの利用をしていると、その金額を差し引いた金額となりますので、注意が必要です。
勤務先は公務員や大手企業の方が、収入が安定していますので、審査に有利となります。勤続年数も長ければ長いほど、評価が高くなります。
信用情報や複数社申し込みをしているかは、信用情報機関に問い合わせることで分かります。次は、信用情報機関について紹介していきます。