好んで破産してしまう人なんていないでしょう。そこにはそれぞれに明かされることがない物語があるものです。確かに理由はそれぞれだけど、現状をなんとかしようとする時、やはりキャッシングは強力なツールになります。でもキャッシングをする方法はあるのでしょうか?
今回はなかなか相談することができない破産歴がある人を対象に、生活を立て直してキャッシングを利用できるようになるために何をどうすれば良いのかをご案内したいと思います。
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「破産してしまった!」ってどういうことなのか?
一般的に耳によくする「破産してしまった」という言葉が何を意味しているかご存知でしょうか。破産は債務整理の一種です。そして債務整理には大きく4つあるとされています。それぞれに特徴が異なることであり、その中で最も大変なのが破産なのです。
債務整理って実はいろいろあるって知ってましたか?
債務整理は何かの法律的手段によって返済の一部、または返済の全部を免除することを意味します。これらの手続きは法律によって定められた法律行為です。以下の4つを区別して挙げることができますが、それぞれ状況にふさわしい手段を選ばなければなりません。
- 任意整理
- 民事再生
- 自己破産
- 過払金請求
任意整理は法定代理人が貸金業者と交渉することで返済額を圧縮します。民事再生は裁判所に申し出て返済の減額を獲得することになります。そして全く返済能力がない場合、自己破産手続きをとる事になるようです。
破産に至る原因を追求すれば、理由はいろいろあります
これらの法的救済措置の中でも最も強力な方法が、自己破産ということになります。この手続きによって負債は帳消しになってしまうからです。一定の条件はありますが、負債の帳消しは魅力的な言葉です。これを狙ってキャッシングしていたなら問題ですが。
もっとソフトな解決手段を取ることができたのに、個人破産手続きになってしまったという人がいます。友人の連帯保証を引き受けたばかりに、個人破産に陥ったという人もいます。
個人破産経験者を全て犯罪者のように思うのは大きな誤りです。
破産を含む債務整理はひとつの結果です。この結果に至る理由はさまざまにあって特定するのは難しいでしょう。最初から意図していれば、それはもはや詐欺行為に分類される犯罪ですから、債務整理は犯罪から区別されなければ困ってしまいます。
破産を避けるための対策は何かあったのか?
破産経験者がどのように感じているかは別として、他に道があったと、さらに責任を追及する人たちも少なからずいるようです。しかし、それは一部検討ハズレを含んだ主張でしょう。誰しもその時に選択できるもっとも良い方法を選択しているはずなのですから。
他人を助けようという善意の結果、あるいは思慮が足りなかったという場合もあり、破産の原因は個人的なものから不可避な事情までさまざまです。
簡単にすべてを解決できるような統一的な対策は見いだせないでしょう。
最終手段である自己破産の手続きを魅力手な方法として推薦している業者もいるように聞いています。彼らの主張に耳を傾ければ、その方法のメリットは大きいように感じます。
確かに破産のメリットは決して小さくはない、とも言えますが
つもりつもったキャッシングの後始末に追われる日々は苦痛です。祝祭日ごとにカレンダーを確認する日々は焦燥します。そこに計らずも訪れる出費の機会に悲しくなります。いつも財布と預金通帳を持ち歩く生活から解放される破産のメリットは確かに大きいでしょう。
債務整理の中でも最も効力が強い自己破産の手続きを選択すれば、返済期限をにらみ続ける日々とは決別できるようになります。そこから新たに生活を始められるのであれば、それはひとつの答えになりえると思うのです。
破産のデメリットから目を逸らさないでください
しかし、破産手続きにはメリットばかりではありません。デメリットは少なからずあります。それをここでまとめておきましょう。これらが自己破産に対する制裁であるならば、すでに自己破産者は社会的な制裁を受けたことになるのです。それ以上の制裁は不要でしょう。
- 以後のキャッシングは難しくなる
- 住所氏名が官報に掲載、公告される
- 免責決定されるまで一部就業に規制がある
破産は法律違反ではないので、刑事罰などの対象になりませんが、社会的な制裁を受けます。ローン・キャッシングという強力なツールを失うという処遇が一番影響が大きいでしょう。
電化製品を購入するのにローンを使用できない、自動車を手に入れるのにもおそらくローンが使われるはずです。日常生活の中にローンが深く浸透している分、処遇の処罰としての側面は重く生活にのしかかってくることになります。
それからどうすればよいか「破産してしまった」その後の対策
個人破産という苦い経験をしても、人生はそこで終わりません。その先に人生は続いています。つまり、個人破産後の方針、対策が必要だということなのです。これは大変重要です。これを誤ると別の問題を生じて抱え込むことになりかねません。
- 収入の安定化
- 計画的な支出を実現する
- 不測の支出に対処する
言うまでもなく、収入を安定させることが何より大切です。気持ちが沈んでいることは仕方がありません。それでも、わずかでも収入を確保して安定化することが優先すると言えます。
支出を計画的にコントロールするということは、言い換えると不測の支出に対策することを必要とします。時として計画外の出費が必要になることがあります。これが大きなダメージになります。ですからこの不測の支出に計画性を持たせることが必要なのです。
それでも生計の立て直しにキャッシングは強力な武器になる
生活の立て直し、生活再建に努力している時、不意の出費に悩まされることが本当に困るのです。特に後わずかに資金が足りないといった状況は精神的に疲弊することになります。そして一番困ることは生活資金のキャッシングだということになるでしょう。
不測の支出は待ったなしです。しかし、キャッシングの返済は毎回金額が把握できます。つまりキャッシングの返済支払いは計画的な出費でしょう。しかし、キャッシングを利用すれば問題が解決すると考えるのは容易過ぎます。
不測の支出をキャッシングでまかなうことで計画的な支出に変化させることができます。キャッシングを利用できない以上、何よりも計画的な支出が大切だということになります。
不測の事態を避ける計画性が大切
収入の安定と支出の安定はキャッシングを利用できることで大きく変化すると言えるのではないでしょうか。確かに預金が十分に確保できるのであればそれに越したことはありませんが、そうでなければキャッシングは預金以上に大きな武器になるのです。
破産経験後でもキャッシングができれば、いやむしろキャッシングできなければ、生活再建すら難しい問題になりかねないかもしれません。キャッシング利用をサックリと実現するために、まず破産の影響範囲をしっかりと押さえておく必要があります。
個人信用情報の影響範囲を把握しよう
キャッシングやローンの利用は逐一、個人信用情報の一部として記録されることになっています。例えば携帯電話をローンで購入すれば、その内容が個人信用情報として記録されているのです。そして貸金業者など金融業者はこれらを参照して審査しています。
個人情報を登録管理しているのは個人信用情報機関です
このような個人の経済活動の一部を記録している機関は日本に3箇所あるとされています。それらは会員業者ごとに分かれており、またそれぞれの情報を交換しながら、金融取引の潤滑化に貢献しているとされています。
- CIC 割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関
- JICC 日本信用情報機構
- 全国銀行個人信用情報センター
- 個人を特定するための情報
- 個人の属性情報
- 契約に関わる情報
- 加盟業者による情報の使用履歴
- 本人申告情報など
- 支払い遅延
- 代位弁済
- 事故・移動情報
- 直近の申込状況
- 借入利用額
- 携帯電話の支払い状況
- 安全性
- スピード
- 手軽さ
- キャッシングしてくれるかが不透明
- 法外な利息を要求される
- 完済することが難しい
- 法的な保護がない
- フリーローンタイプである
- 審査基準が業者ごとに違う
- 対面審査などで概ね柔軟な審査をしてくれる
- 相談しながら積極的な結果を出してくれる
- 利用履歴の状態を改善する
- 少額キャッシング
- 短期返済
取引に関する個人情報を各機関はそれぞれ、CIC、JICCは5年間保持します。そして全国銀行個人信用情報センターは10年間保存しており、これらの期間中は個人情報を照会することが可能です。
ですから個人破産を含む債務整理手続きを取ると、その後5年から10年程度はキャッシングを利用することができないとされてしまいます。
さらにその期間を過ぎ、履歴が抹消されるかどうかは各機関の判斷に依存しているようで、確定的なことが言えないのが現実です。
信用情報機関が記録している内容を自分で確認できるのかと言えば、本人に対する公開を各機関とも定めています。手続きは簡単とはいい難いものですが、個人情報の保護という観点から仕方ないのでしょう。それぞれの公式ホームページに案内が掲載されていますので、そちらを参照してみてください。
どのような個人情報で信用を審査するのだろう?
個人信用情報次のような部分から構成されています。
いわゆるブラックリストがどこかにあるわけではなく、この個人信用情報に事故情報が記載された履歴をブラックリストと呼び習わしているのです。中には一発でブラック扱いになるものも、程度の問題というものも含まれています。
(⇒ブラックでもキャッシングはできるの?)
どのような行為が信用問題になるのかを知っていますよね?
次に挙げるような記録はブラックとして扱われる場合があり、気をつけたいことです。特に支払い遅延など意外に思われる方も少なくないかもしれません。
信用情報とは履歴情報です。信用機関では情報を評価するのではなく利用履歴を単純に記録保管しているのみです。それを評価判断するのは加盟して照会する金融機関です。
つまり信用情報にブラックです、あるいは優良ですという評価はありません。ですから中には何度かの支払い遅延の記録があっても問題にしない金融機関もありえます。
それで数回の支払い遅延であれば、大丈夫と考える人もいます。その主張はとても危うい根拠しかなく、信じていると足元を救われてしまう事態も考えられます。
ある金融業者は比較的穏やかに判断するが、別の業者は非常に厳しく判斷するという状況で、たった一度の支払い遅延であってもブラックとして扱う金融業者がいてもおかしくはありません。
信用状態が悪いといっても、すべてが同じではない
信用状態は良いと悪いの二者選択項目ではありません。信用状態が悪いといっても、支払い遅延の記録がひとつと債務整理の記録とを同じ扱いはできません。
新規申込みの回数が複数回たてつづけに行われているのと比較ではどうでしょうか。無論、債務整理と同じ扱いをすることが公正だとはいい難いです。むしろ個人の過剰利用から保護する目的だからです。
個人信用は多種な条件と目的によって使い分けられる必要があります。ですから一概にまとめて評価できないので、判斷と評価は情報の利用者である金融機関にそれぞれ任されている状況になっています。
情報開示を請求して自分の信用情報の状態を確認しよう
基本的に個人信用情報を照会できるのは、それぞれの情報機関に加盟している金融業者だけです。たとえ金融機関といっても、加盟していない情報機関の保管情報を照会することはできませんし、用途を特定した上でなければ、違法行為になってしまいます。
さらには、加盟している情報機関の情報ですら、対象の個人からの了解を得なければいけないので、勝手に参照できません。開示情報は個人情報保護法によってきっちりと保護される内容だからです。
それでは、本人が自分の情報を照会することはできるのでしょうか。結論を言えば、可能なのです。でも情報開示請求のためにはなかなか面倒な手続きがあるのも事実です。
個人の場合、信用情報機関に加盟するという手段を取るのは困難です。ですから照会の主体が誰なのかを特定するのが簡単ではないという事情によって個人の認証手続きがそれなりに難しくなっているわけです。
それでも、情報開示の請求をすれば当人の情報について照会させてもらえますし、事実にそぐわない不本意な情報が登録されているようであれば、訂正の申告が可能です。
身に覚えがないよう、処遇を受けるというケースなどでは、情報が不正確なまま個人情報として記録されていたというような場合もあるようなので、自分の情報を確認してみられるとよいでしょう。
ブラック情報とは個人の利用履歴を金融機関が独自に評価することによって判斷するのですね。
だからこそ信用情報対策を重ねていくことが大切になってくるといえるでしょう。
金融業者の傾向を知れば、キャッシングの対策がわかる
金融業者と呼ばれる業者にもいろいろあることはご存知でしょう。しかし、金融業者はそれぞれに特徴があってキャッシング利用をする場合はどの金融業者からキャッシングをするかをしっかりと考えて選び、事前に準備しておくことが大切です。
日常生活で必要とされるキャッシングに絞って、利用する金融業者を選びましょう。通念的な寄らば大樹の影といった発想では、なかなか壁を突破することもできない場合もあるでしょう。大切なのは必要に応じた戦略を立てることなのです。
キャッシングのための金融業者を選ぶには、指針として以下の三つが考えられます。これは消費者金融業者の基本的理念から導き出している指針です。従ってこれらに準じている金融業者は優良であることが期待できるのです。
金融業者を選択する時の条件には大まかに3つあります
まずあげるべきのは安全性です。実際にキャッシングを利用することでさらなる問題を引き起こすことがあってはならないのです。従って、キャッシング利用の際には安全性という要素が一番大切だということができるでしょう。
申し込みからキャッシングまでにスピードが求められます。できれば即日キャッシングが望ましいでしょう。それは必要な金額を事前に予測して準備するなどということがそもそも難しいことだからです。
例えば、直近の給料明細を3ヶ月分提出してください、とでも言われたなら少なくともその期間予測して準備していなければならないことを意味します。必要書類を揃えるために時間を浪費する余裕はないでしょうし、その労力はそのままコストになるでしょう。
申し込みに様々な書類が必要だと、その用意だけでも時間を浪費したりしてコストが割高になるということになるのです。ですから、必要書類ができるだけ簡潔なものになっている金融業者を選択する方がより良い選択になるに違いありません。
大きなリスクを考えれば、ヤミ金を利用しては絶対にダメ
しかし、このように考えて手軽さだけを求めることには危険が伴います。正規の金融業者のふりをしている偽の金融業者が存在していることを忘れてはならないのです。彼らは一般的にヤミ金と呼ばれています。確かに甘言を弄して利用者を勧誘することは熱心ですが。
ヤミ金に共通しているリスクをまとめると大体次の4つになると思われます。これらについて簡単にまとめて説明しておきます。
ヤミ金の場合、資本の保証を誰もしていません。つまりキャッシングを提供できる資金力がないことが多いというのです。ですから口八丁でキャッシング契約だけを成立させて、その後のキャッシングは満足に実行してくれないという事例が多く出されています。
法外な利息。利息は法律によって上限が定められています。ですからこの上限を超えた利息の請求は法的な根拠がありません。ヤミ金はそんなこと百も承知した上で、法外な利息を要求し続けるのであり、取り立ての手段も省みないということが知られています。
そもそも完済することが難しいのは、ヤミ金の考え方そのものにあります。返済してしまうと利息を失うことになりますので、あれこれ理由をつけて元本の返済させない業者も相当数います。わずかのキャッシングを延々と返済させられることになりかねません。
彼らは条件を満たすことができず、法的な登録をすることができない、あるいはそもそも登録する気がありません。それは法律が利用者保護を優先しているからなのです。逆に言えば、ヤミ金の利用は、法的な保護を受けることができないということになります。
これでは、どれほど魅力的な広告であってもヤミ金を利用する気にはなれないとは思うのですが、それでも被害者は後を絶たないと言われています。それは万が一、ひょっとして大丈夫なのではないかという希望的観測に利用者が囚われてしまうからなのでしょう。
クレジットカードでキャッシングすると本当は得できない
キャッシングを簡単にしたい、あるいはキャッシングをしてくれる場所がすぐには見つからないなどという事態に陥ると、あわててクレジットカードを使う人がいるそうです。
一般的にはクレジットカードにはショッピング利用のための枠とキャッシング利用のための枠とが用意されいます。ショッピングでの利用は確かに便利ですし、またインターネットという時代背景を考えると不可欠ともいえます。
ショッピングでの利用であれば、一回決済を利用している限り金利の心配がありません。ネットショッピングでも店頭でも一回払いを選択すれば、金利は不要ですから大変便利に利用できます。
しかしキャッシングの金利が結構高いという認識を持っているでしょうか。キャッシング枠の利率はほぼ法定金利の上限になっているはずです。これはクレジットカードを発行している業者がキャッシングの専門ではないのが理由です。
ですから、毎月の返済額がリボルビング形式でありながらも固定額になっていたり、一時的な増額返済が面倒になっていたり、完済するのに時間がかかってしまい、結果として高い利用になりかねません。クレジットカードのキャッシングはあくまでも便宜的なサービスのひとつと理解しておくべきなのです。
クレジットカードにはショッピング枠の現金化という甘いワナがあります。これには気を付けなければなりません。落ち着いて計算すると、法外に高い利息を支払ったのと同じになる場合もあり、また最悪の場合は、突然カードの利用停止に陥ってしまいます。
ショッピング枠を利用して、何かの商品を購入した上で、その商品を現金化することで、ショッピング枠から現金を作る手段を意味します。
例えば、クレジットカードを利用して10万円の商品券を購入して、その商品券を改めて売ると9万8千円で売れたりします。すると9万8千円のキャッシングを2千円の利息でキャッシングしたのと同様になります。
一ヶ月後のクレジット清算日に10万円一括返済できたとしても、年利に換算すれば24%を越える金利でキャッシングしたことになってしまいます。これでは法定上限金利を越えてしまいます。
利用者の利益にならないためショッピング枠のキャッシングは、クレジットカード会社各社の 規約や定款によって禁止されており、使用停止処分や解約の処分を受ける場合があります。
本当に銀行は無理なの?条件が合えば可能性あると言うが…
銀行がキャッシングを提供していることはよく知られています。そのカードスペックの代表例を挙げてみましょう。利用者からの評判もあり比較的カードローンに通りやすいと評価されている銀行のカードローンでは、
限度額 | 最高500万円 |
---|---|
金利 | 年4.6%〜14.6% |
金利も低くなっており利用限度額も大型になっています。しかし、500万円が生活資金のキャッシングとはとても思えないのではないでしょうか。実際、キャッシング利用の最も多い金額はこれよりもはるかに小さい金額です。
銀行の保証会社として消費者金融業者が参加、業務提携してカードローンを提供することが当たり前のようになってきました。これによって銀行も消費者金融業者のように積極的なカードローンの発行を実現するようになったと言われています。
銀行の場合、本人の収入がなくても配偶者の収入によってカードローンを発行してくれる場合があります(配偶者貸付)。この制度が利用できる利用者であれば、過去に破産を経験していても利用することができる可能性が十分にあると言えるでしょう。
しかし、カードローンの審査が緩くなったと考えることには少し問題があります。銀行はそれでも相変わらず、比較的高額のローンにシフトすることで共存を画策しているのです。ですから、生活資金・少額キャッシングとなるとむしろコストが高いとも言えそうです。
また、銀行はかつての事情を踏まえてむしろ慎重になってきているという情報もあります。このように考えれば、銀行のカードローンの申し込みはまだまだ敷居が高いと言うべきでしょう。
大手の消費者金融業者なら融通が効くと言われています
それではズバリ有名・大手の消費者金融業者ならどうでしょうか。破産経験者でも一定の期間を経過した後では、信用情報で経歴は確認することができません。それでも自己破産の場合は公告情報として各業者ごとに保存しています。
個人信用情報の保存期間が過ぎても、各業者が保存している独自の情報は期間に関わりなく保存されており、審査に際してきっちりと参照されます。つまり一度問題が生じた金融業者では信用回復の余地はありません。
よしんば経歴が知られなくても、大手の消費者金融業者では、キャッシングの提供をカードローンによるところがほとんどになっています。そしてカードローンの申し込みは利用限度額の申し込みですから、必要な与信が大きくなりがちなのです。
このようなことから大手の消費者金融業者の場合、破産経験者の利用には若干無理があると言わざるを得ません。それでも一社に申し込んでみることで、自分の状況を把握することができるというメリットはあるかもしれません。
中堅・中小の消費者金融業者
消費者金融業者はこのような大手の業者ばかりではありません。日本全国の市区町村で独自に営業している登録金融業者、中堅・中小の消費者金融業者は多くあるのです。
このような中堅・中小の消費者金融業者にも優良な業者は決して少なくありません。
これらの消費者金融業者には有名・大手にはないメリットが沢山あります。
中堅・中小の場合、各地に根ざした営業を心がけていますから、基本的に地元に密着した事情に精通した営業が得意なのです。これがメリットを生み出す土台になっているようです。
このようなメリットをまとめておきましょう。
フリーローンタイプというのは、キャッシングの必要な金額をそのまま申し込むスタイルのことです。カードローンのように利用限度額を申し込むのではなく、必要な金額を申し込みすることになります。ですから余分な与信が必要ということがありません。
審査基準が違います。それぞれの消費者金融業者が独立した金融業者として独自の審査基準を持っています。ですから利用者側に選択の余地があるという優位性を持つことが可能になります。それにいつでも他にある、という感覚は強みになりますよね。
基本的に申し込み〜審査は担当者と対面で行うことが基本です。担当者はもちろん様々な利用者の状況を知っていますから、利用者の状況に応じた審査をしてくれるのです。これは利用者にとって有利に働く場合が少なくないとも言われます。
相談しながら審査をするということはプレッシャーですが、それは同時に担当者に対しても同じようにプレッシャーだからです。対面だからこそ、どのように返済計画を考えているかをも相談することができます。
1軒でだめでも諦める必要がないのが、中堅・中小の消費者金融業者を利用することの最大のメリットです。業者はそれぞれ全く独立しているからです。根気よく探せばそのような業者が見つかるかも知れません。
それでも安易な気持ちで利用することはできません。審査落ちは次の審査落ちを招くことになります。まったく利用経験がなくても容易に審査に通らないのです。ましてや過去の利用履歴に問題があるならば慎重になるべきでしょう。
ハッキリ言ってキャッシングできません。
でもそれですべてがダメになるのではありません。
むしろ生活を再建する機会として積極的に考えて取り組むことが大切なのですね。
この際、初心に戻ってキャッシングを考えよう
このように探せばきっとキャッシングに応じてくれる消費者金融業者を見つけることができるでしょう。しかし、経緯はともかく破産経験を過少に捉えるべきではありません。破産経験者はキャッシングのベテランではなく、キャッシングの初心者なのです。
初心に戻ってもう一度キャッシングと付き合って行こう。その時に心がけるべき絶対原則をまとめておきましょう。
目指すべき最大の目標は、利用履歴の状態を改善することです
経歴の保存期間を過ぎれば、キャッシング履歴はゼロです。もう一度ゼロから履歴を形成しなければならないのです。利用履歴が優良に形成できれば、信用回復に近づいていくことができるでしょう。
どうすれば、優良な利用履歴が形成できるのでしょうか。その方法を知っていれば、効率的に利用履歴を形成することも比較的簡単な方法だとわかってもらえると思います。
少額キャッシングがキャッシング利用の本来の使い方だった
少額キャッシングに徹するようにしましょう。キャッシングは生計費を目的とした金融商品です。決して大きな買い物をするためのものではありません。
では生計費とはどの程度の金額でしょうか。ある会社がアンケートをとったところ、70%以上の回答で5万円以下に集まりました。つまり生計費は上限で5万円程度だと考えるべきなのです。
複数のキャッシングの必要を一回に集約してキャッシングしてはいけません。あれこれと購入しようと考えて合算金額を一括でキャッシングするとどうしても高額のキャッシングになってしまいます。
そうすると簡単に生計費の範囲を越えてしまうのは当然です。むしろショッピングする商品を分割して、その一部にキャッシングを利用することでキャッシング利用金額を減額する工夫が信用に繋がります。一つ一つのキャッシングの必要に対して目的を明確にするのが大切なのです。
キャッシングの利用は完済まで。だから短期返済を目指す
そしてキャッシングが可能になったら、何が何でも短期返済を心がけましょう。短期に完済までこぎ着ければ、またキャッシングを利用することができるからです。そして今度は過去の利用実績があるということになるのです。
キャッシングの利用履歴として完了するのは、利用の開始ではなくて返済の完了です。利用開始から返済完了までが一連の記録として保存されます。評価が付けられるのは完済した記録に対してです。
ここでも高額のローン利用よりも少額ローンの方が有利だといえるのがわかります。高額ローンの完済には、圧倒的に長期間が必要になるからです。言い換えれば、高額の完済一回よりも、少額の完済を数多くする方が信用の記録が増やせます。
少額・短期利用がキャッシングを有利にする理由はこれです
実質的な金利の負担を考えてキャッシングを利用すべきです。金利を支払う時、借入残高から利息を計算します。支払うのは金利ではなく利息なのですね。ですから、負担は金利ではなく、支払う利息です。
利息(円)=元金(円)×金利(%)÷365(日)×利用日数(日)
金融機関の種類によって、金利には高低がありますが、金利だけで利息は決まりません。元金が同じなら、利息は金利と利用日数によって決定されます。
2万円のキャッシングを考えてみます。金利が20%の場合と15%の場合とを比較すると、1年ではそれぞれの利息は2000円と1500円になり、その差は500円です。
しかし、一ヶ月間の利用で比較すると328円と246円となり、その差は82円なのです。つまり期間が短くなれば、利息の差は小さくなることを示してます。
少額短期のキャッシング利用なら、銀行も消費者金融もあまり支払い利息に差は生じないと言えます。支払い利息を節約できることで利用する金融機関の選択幅が大きく広がります。
中堅・中小の消費者金融業者のキャッシングは不利ではない
時々、大手と比較して中堅・中小の消費者金融業者からのキャッシングは金利面で不利であるとおっしゃる方がいます。果たしてそうなのでしょうか。それが本当であれば、やはり中堅・中小の消費者金融業者をお勧めすることには問題があることになります。
一般的な生活資金キャッシングということで考えましょう。この場合、某金融業者によれば、キャッシングに利用される金額は5万円程度だというアンケート集計があります。確かに5万円を超えたキャッシングは多少高額かなという感じはありますよね。
それでは大手の消費者金融業者から代表的なキャッシングスペックをあげてみます。
実質年率 | 4.7〜18.0% |
---|---|
融資額 | 1万円〜500万円 |
このスペックを見る限り最低金利4.7%が目に付きます。魅力的です。さて、次に中堅の消費者金融業者によるキャッシングスペックの例を挙げます。
実質年率 | 7.3%〜20.0% |
---|---|
融資額 | 5万円?200万円 |
これら2つの金利を比較すると大手の方が最低金利で2.6%、最高金利で2%程度低いように見えます。しかし、5万円程度のキャッシングに適用される金利はそれぞれの最高金利になるはずですから、その差は2%だと考えて差し支えなさそうです。
しかし、2%の差がどの程度の差かということは、はるかに大きな問題になります。より気軽にキャッシングを利用するための経費として考えることができるのであれば、それは十分価値がある2%だということになるからです。
具体例をあげて考えていきましょう。例えば5万円のキャッシングをそれぞれから18%、20%とします。それを毎月5000円ずつ返済したとします。すると支払いは次のようになるはずです。
業者 | 元本 | 利率 | 支払回数 | 総支払利息 |
---|---|---|---|---|
大手 | 50,000円 | 18.0% | 11回 | 4,505円 |
中堅 | 50,000円 | 20.0% | 12回 | 5,065円 |
確かに中堅消費者金融業者の方が総支払い利息は大きくなりました。しかし、その差は560円です。これが大きい差であるかどうかは本当に個人の判断に委ねなければならないでしょう。しかし、金額が小さくなればその差はさらに少なくなるということなのです。
わずかな支払い利息の違いで柔軟な審査を受け、積極的な結果を得ることができるのであれば、それはその価値があると考えることもできるのではないでしょうか。もちろん高額または長期のローンであれば全く違った判断になるはずです。
自分で管理できるようになるためにも、利息の計算が大切なスキルでした。
利息の計算は決して難しいものではありませんし、キャッシングを利用しなくてもいろいろと応用することが可能で、便利に使えそうです。
挑戦する価値あり!キャッシングに頼らない生活再建の勧め
いわゆるブラックになってしまったら、正規の金融業者からのキャッシングは無理だと考えるほうが、今後の生活再建のメリットを拡大します。
これまでキャッシングを基本に立ち返ってみましたが、キャッシングの本質が見えてきました。これによってキャッシングに頼らない生活を目指す方向がわかるはずです。
日常的なキャッシングは生計費です。突発的に発生する生計費に困るのがキャッシングの必要性なのです。つまりこれに対策しておけば、キャッシングを利用しない生活を目指せるのです。
突然必要になる金額のすべてを準備するのは、不効率で現実的ではありません。なので、不測の必要に対して7割程度を対象範囲と考えれば、現実的な対策になるでしょう。
先程のアンケートを参考にすれば、多くの預金を常備するのではなく、いつも5万円程度の余裕を持って生活を運営するできるのが、最初の目標としてふさわしいでしょう。
この状態を維持して5年継続することができれば、その頃には個人信用情報の状態も回復しており、計画的な家計運営も身についていると考えられます。
過去の経歴を前提に生活全体を改善していく良い機会とすることが全ての事態を好転させる原則です。簡単にキャッシングする方法はもはやありません。だからこそキャッシングしなくても良い生活を目指して頂きたい。それが事態を改善する最短の道なのです。是非、これらのことを念頭に置いて、生活再建の役に立てていただければと思うのです。
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自分だけの問題ではなく家族をも巻き込んでしまう状況になりかねません。
しかし、信用情報はお仕着せではなく、自分で努力すれば改善できます。
さまざまな問題を乗り越えて、ゴールを目指して歩み出す時にきっと、周囲は助けの手を差し伸べてくれるに違いありません。
でも過去に囚われてどうすればよかったのだろうではなく、これからどうすれば良いのかを考えて指針をしっかりと持つことが大切なのですね。