女性でも社会で活躍するのが当然の時代です。しかし、生活がまったく以前と違ってしまったのではなく、家庭を守る従来の様式を守るあり方も残っています。
結果として女性の生活パターンは複雑です。経営者、自営業、役員、社員、パート、アルバイトなどと社会的ステータスは全域に及んでおり、さらに家庭生活のウェイトも少なくありません。
そんな複雑な生活を強いられている現代女性を虎視眈々と狙っている悪徳業者も様々に工夫を凝らして、今までになく巧妙に進化しています。今回はそのような悪徳業者を例に挙げながら、身を守るためのノウハウを紹介したいと思います。
アトモスのスペックを見るとでわかる悪徳業者の狙い
ネットを調べる限り、今は営業を停止しているようですが、かつて株式会社アトモスという金融業者がいました。ホームページを開設し提示していたフリーローンの設定は次のようなものです。
融資限度額 | 1~100万円 |
---|---|
実質年率 | 15.0%~18.0% |
無利息期間 | 30日間 |
年齢条件・申し込み条件 | 満20~65歳ぐらいの安定収入のある女性 |
融資限度額と実質年率の設定は他の消費者金融業者とあまり変わらず、アトモスがそのような通常の消費者金融のひとつであるかと思えてしまいます。
ですが、目を惹くのが無利息期間という設定です。無利息期間とはその間の利息を計算せず支払いをすればよいという意味になりますので、非常にお得な設定になっています。
そして申し込み条件を見ると、安定収入がある女性と指定していますから、少なくとも男性は利用できないのであり、女性限定のサービスになっているのです。
限定ものに女性は魅力を感じるとされていることを踏まえているのでしょうか。限定した上でお得感を演出しているのです。これは確かに魅力的に見えます。
基本的なチェツクを実施。アトモスはどんな会社なのか
インターネット上の評判によれば、アトモスは評価の高いキャッシング業者です。女性に対して柔軟な審査を実施し、迅速な対応で営業していたように思える証言が残されています。
女性の味方としてキャッシングサービスを提供していたことになりますから、女性に対して魅力的な好条件でキャッシングを実施してくれていたのなら、とても残念な気がします。
商号は株式会社アトモスで、営業所の開設地域が神奈川県横浜市だったようです。しかし、提示している登録番号は、金融庁に現時点で登録されていません。また、会社名も登録されていないのです。
ですから現在、営業しているアトモスという金融業者があるとすれば、ヤミ金融業者だということになります。
ここでチェックをしたのは商号の登録と、提示されていた貸金業者登録番号だけです。
要注意!アトモスを名乗るヤミ金はまだいるかもしれません
仮にアトモスが称号に含まれている金融業者のすべてが悪徳なヤミ金融業者だとは言えません。しっかりと登録をしている業者であれば、合法営業を期待できます。
しかし、ヤミ金は他者が獲得していた評判や印象を利用することに熱心ですから、大手の名前を利用して信用できそうな業者名を使っている可能性が高いです。
つまりアトモスの印象が良かったのなら、その名前を利用する可能性は十分あります。名前の印象に惑わされることがないように、わたしたち利用者がしっかりと知識を持ってるのが大切なのです。
そもそもヤミ金と消費者金融とはまったく別の業種で、利益を得るための仕掛けもまったく異なっています。消費者金融は法律によって保護されており、利用者が業者からひどい目に合わされるような事態に至らないようになっています。(⇒貸金業者でキャッシングをしたい方におすすめ)
せっかくのサービス提供を終了してまう理由はここにある
アトモスのように女性たちや社会的な弱者にターゲットにして、金融業者がまっとうな商売をして利益を上げるのが難しい社会状況が背景にあります。
一昔前は消費者金融がキャッシングの専門家でしたが、銀行などの大資本が業界に参入することによって、競争が激化した現実が大きな原因です。
競争で優位になるために、金利の設定を競うようになりますが、それは営業利益に直結しており、たとえ年率20%でも、利益の部分は5%以下になってしまうのです。
薄利での競争では一般に大資本が圧倒的な有利を獲得します。さらに、法律による制限は大資本に対して有利に働きました。取り立てに制限が加えられ、回収にコストがかかるようになれば、中小資本では存続が困難になったのです。
レディースローンが大変お得になっておりますって本当?
いまでは銀行をはじめ、有名大手の消費者金融でもレディースローンを用意していたり、女性にターゲットした宣伝を展開してるのを見かけるのは頻繁です。
どれもほとんど、通常のものよりお得で利用しやすいといったイメージが中心になっているようですが、果たしてそれらは本当のことなのでしょうか?
悪徳業者がレディースローンを利用する理由
レディースローンを用意しているのは正規の金融業者ばかりではありません。同じように便乗して悪徳業者が利用する可能性を意識しておかないなら危険に身を晒す結果になるでしょう。
悪徳業者が目をつける女性の特徴には次の3点が考えられます。
- 法律に関して疎い可能性がある
- 女性の社会的条件がある
- 主婦には独特の事情がある
法律に関して疎い可能性があるというのは統計的に結果が出ている問題ではありませんが、法律に関して関心の薄い女性を狙いたいのが彼らの本音でしょう。
女性の社会的立場は複雑です。近くの男性に行動があけすけになると困る女性が多いのは事実でしょう。だからこそ孤立したときを悪意は付け狙うといえます。
そして主婦など、パートを得ているのは珍しくありませんが、それでも専業主婦の数はまだまだ数多く、悪徳業者が狙いを定めるのに十分なのです。
レディースローンの実際
それでは正規の金融業者が、実際に開設しているレディースローンでは何が特別なのでしょうか。それには主に次のような特徴を上げることができるでしょう。
- 専用の窓口が用意されている
- 女性スタッフを起用している
- 女性向けの用語を精査している
もちろん一般の窓口を女性が利用しても問題ありませんが、女性専用の窓口であれば、異性と待合室を共有する心配が軽減されるでしょう。また男性に対して話しにくさを感じる女性も多いので、2番目の特徴もありがたいかもしれません。
そして女性向けの用語がかなり大きなポイントを持つように思えます。男性の好む言葉遣いとは違って、簡潔さを求められることが多いと言われます。
レディスローンに法律上は特別な恩恵の可能性はありません
以上の結論をまとめれば、たとえレディースローンと名付けても、法律上の特別な配慮は何もないというのが実情になります。
キャッシングローンの利用はいくつかの法律によって規制されていますが、その中で大きな法律は2つあります。それらを見ると、
利息制限法の対象に男女の区別はありません。利息制限法が気にしているのは利用元金とそれにかける年率だけです。その年率は次のようになっています。
利息制限法の利率
利用元金 | 年率上限 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
また貸金業法は年収による条件だけが問題になっています。収入によってローン利用できる次の総量規制にあるように上限が定められており男女の区別は関係ないのです。
悪徳業者はこの言葉を自分の都合の良いように利用する可能性があって、そのまま信じる態度は危険でしょう。
自分で最低限の知識を得て、自分の身を守るようにしたいものです。
ここがポイントです!消費者金融とヤミ金の違いは大きい
消費者金融業者とヤミ金とで、何が違うのかという質問が意外に多いので驚きます。消費者金融ではキャッシングしてくれないので、ヤミ金を使いたいなどと区別がしっかりとできていないようです。
中には、返済支払いがきっちりできていれば同じなのでしょう?などという方もいらっしゃるようですが、大変危険だと知らなければなりません。
単に登録しているか、していないかといった制度上の問題だけではないからです。
消費者金融の定義とヤミ金業者
消費者金融業は貸金業法で定められた登録事業です。ですから登録しなければ違法業者、未登録業者になります。登録しないでキャッシング事業は行えません。
登録するためには、都道府県のどこかに事務所を置くなら、各都道府県知事による登録、複数の都道府県に事務所を開設するなら内閣総理大臣による登録が必要です。
これが制度上の問題ですが、実はヤミ金の場合は考え方そのものが異なっています。もちろんキャッシングを提供して利益を得るのが消費者金融です。
しかし、ヤミ金はキャッシングを提供しないで利益を追求します。
どういうことかというと、希望者が申し込みすると否決して、申し込み情報だけを別業者に販売したり、他業者を紹介して紹介料を要求したりあるいは可決してもキャッシングを実行しなかったりなのですね。
悪徳業者の手口は多様化しており、通常の生活者では想像力が間に合わないほどなのです。
(こちらもご参考に→悪徳業者を見分けるためには?)【参考ページはこちら】
代表的なヤミ金の手口を知っておくだけでも安心度が向上する
一般に新規顧客の開拓より、いままでの顧客を誘う方が効率的であるとされています。つまりいままでキャッシングを申し込んだり、利用したことがある人たちの方が、キャッシングを利用しやすいというわけです。
ですから、一度でもヤミ金に関わると個人情報がいたるところに流出してしまい、さまざまなヤミ金に狙われることになってしまいます。
貸金業法は事業のための資本を条件のひとつにしています。これでヤミ金が登録できないようにしているのです。つまりヤミ金には十分な資本がなくキャッシングに応じられないのです。
結果として申し込み審査を否決し、その他の業者を紹介することで紹介料を要求するといった紹介屋などが成立してしまいます。それでも申し込みの個人情報を転売することである程度稼ごうとします。
古典的なのは高利貸しですが、元金を返済できないようにしているのが彼らの肝になっています。元金を返済できないようにすることで利息をいつまでも請求してくるのです。
ヤミ金が常用する。効果が高い広告は3つあります
そのようなさまざまな落とし穴があるのですから、せめて代表的な勧誘手口を知っておくことが役に立つと改めていう必要もないでしょう。
主に次の3通り考えられます。
- ダイレクトメール
- 電子メール
- 電柱ビラ広告
ダイレクトメールは時々自宅の郵便受けに投函されていたりしますが、内容的に非常な好条件でありしかも、まるですでに審査に合格しましたと読める文章が書かれていたりしますが、よく見るとどれも印刷に過ぎません。
好条件と意味のズレが気になったりとか、何か疑問をもったりして、このダイレクトメールに電話をするとそこから実際の申し込みなどに誘導されることになります。
電子メールを使用した手口は、すでに大規模な組織化が行われていて、メールアドレスを何度変更してもキリがありません。
メールアドレスを探索する専門業者がいます。彼らからメールアドレスを購入して利用します。届いたメールには宛先の氏名住所が書かれていないのが特徴です。このメールの誘いに乗ってはいけません。
電柱ビラは違法広告です。入口が違法なのにその向こうが良識あるとは考えられませんよね。彼らは法律で定められた事業の要件すら用意できていない場合が少なくありません。
古典的な広告方法ですが、今でも繁華街などでは用いられているので注意が必要でしょう。
でも私たちが気軽なキャッシングに心を動かされた時、目の前に大きな口を開けているのが見えてきます。
彼らに惑わされないように正しい知識を身につける必要がありますよね。
こんなことで稼ぐのか!具体的なヤミ金の手口はこんな感じ
ヤミ金の狙いはどこにあるのかについて、前章で軽く触れました。彼らにとって理想的なのは、資本を用いず、経費をかけず、長く利益を確保することです。
あらゆる商売は同じ理想を掲げるかもしれませんが、違いが顧客への配慮に見られます。ヤミ金は顧客への配慮などあり得ません。彼らは利用者の生活などに興味はないからです。
それではここで具体的なヤミ金の手口を明らかにしておきましょう。
ヤミ金は独自のネットワークを活用して金を稼ぎます
ヤミ金は独自のネットワークを活用します。広告宣伝費を掛けないこともヤミ金のたしなみのひとつということですね。
利用希望者は申し込みの際、住所氏名、連絡先を明らかにしなければなりません。これらの情報がお金になる価値を持つのは彼らが利用するからです。
同業のヤミ金業者に一定の価格で売り渡され、また個人情報を専門に扱う業者に売り渡されます。そしてその個人情報を手に入れた悪徳業者はまた独自の勧誘手段をとって利用希望者に接近を試みることになります。
このような経路で拡散した個人情報はもはや手の施しようがなく、さまざまな悪意の只中に晒される結果になります。
本当はキャッシングに応じれない090金融に注意しよう
消費者金融業者は特定の事業所を用意することが義務付けられています。ですから固定電話を持っているはずです。ところがこの事務所の維持は決して安いコストではありません。
そこで、携帯電話を使う金融業者が活動します。彼らはヤミ金です。しかも事務所を用意できるほどの資本も持ち合わせていません。
実際、彼らがキャッシングに応じたとしても数万円が限度だといわれます。もちろん、固定事務所を用意しないには別の理由があります。
固定事務所がなければ、傷害事件などの刑事事件に発展した場合でも、警察による検挙が困難になりやすいそうです。つまり、暴力事件に発展する可能性をすでに含んでいますよね。
年金担保金融
ほとんどの消費者金融業者がキャッシングの提供に応じるのに年齢条件を設定しており、上限は65歳、とか70歳などになっています。
その年齢層になっていると、年金で生活できていると思いますが、キャッシングの利用はさまざまな条件が影響して、難しくなります。
そこに目をつけたヤミ金が年金担保金融です。彼らは年金を担保にとってキャッシングを提供します。入口が違うだけで中身は普通のヤミ金のようです。
あとはいつまで返済しても元金が減らず、支払いを続けなければならなくなり、年金手帳も取り上げられたままになるようです。
自動車金融
自動車を担保にキャッシングに応じると説明しますが、金額的にはかなりの少額になるようです。
たとえ乗ったまま融資と言っていても、所有権の書き換えを強要されたり、手続きが煩雑になっており、途中で煙に巻かれてしまうような状態に陥りかねません。
ローン支払い中の自動車を使って自動車金融などを利用してしまうと、ローンの二重払いなどの多重債務に陥ってしまうでしょう。
整理屋
整理屋とは債務を整理しますと宣伝して、手数料を要求する商売です。実際は何も整理事務をしないようですが、手数料だけを何度も名目を変えながら要求されたりするそうです。
これに一度引っかかってしまうと同業他社から次々と獲物にされかねません。彼らのネットワーク力の餌食になってしまうのです。
債務整理の効果は一切ありません。ただ余分に手数料がかかるだけですので、もはやキャッシングですらありえないでしょう。
チケット金融
これはチケットを売り買いすることでキャッシングを実現するヤミ金です。街で営業しているチケットショップは金融業ではなく古物商ですからまったく別物です。
チケット金融へ出向くと一定金額のチケットを買取りしてもらうことで現金化することができます。10万円分のチケットを買ったり売ったりして、例えば8万円が手元に残るようにするわけです。
この例であれば、すでに2万円の利息を支払ったのと同じことになりますよね。
実際はそこまで大きな利息にはならないかもしれませんが、最初のチケットを購入する代金を調達しているわけですから、その購入代金が単に減ってしまっただけというトリックまがいの金融です。
クレジットカード現金化
チケット金融をクレジットカードで実現したものだと考えればよいでしょう。最初の商品をクレジットカードで決済するだけです。
その後、商品を買い取ってもらうことになります。ですから法律的には何も問題はありません。買いと売りとが独立していますので法律的に制限することができません。
ただし、クレジットカードは規約で、商品販売を前提にしたショッピング利用を禁止しており、結果として突然カード利用が停止されてしまったり、失効してしまったりという処置を覚悟しなければならないでしょう。
キャシュバック方式
キャッシュバック方式もほぼチケット金融と同じ仕掛けですが、キャッシュバックはチケットに限らずさまざまなものを利用します。
キャッシングの提供を商品の売買に置き換えてしまうという仕掛けですので、行為そのものを法律で制限することは難しいのです。
しかし、悪質な場合が多く、つまり最初の約束とは違っていたり、キャッシングとして考えて利息を計算するとひどい高利になっていることが多く、被害者は後を絶ちません。
買取屋方式
買取屋方式はほぼキャッシュバック方式と同じことですが、こちらは買取りすることでキャッシングを実現します。
買値と売値との差額がキャッシング金額です。例えば5万円のツケで買ったものが10万円で売れれば5万円のキャッシング成功です。
でも、いくらで買い取ってもらえるかの保証はどこにもありませんから、実際買取の段階でもめたりするようで、すんなりキャッシングするのは難しいようです。
また5万円のキャッシングに成功した上の例をよく考えてみれば、一銭もキャッシングできていないことに気づくことでしょう。
この心理的な仕掛けを工夫してさらにあくどくすれば、詐欺になってしまいかねません。
正規のキャッシングは法律で保護された利用ですが、不正な金融は法律から逃れようと、様々に複雑化しているので注意が必要ですね。
良心的な業者を見分けるマニュアル
キャッシング利用を安全に賢くするためにどんな知識が必要でしょうか。もちろん知識は多ければ多いほど安心です。でも、知識を無闇に貯めればならないと考えるとキャッシングなど利用できません。
キャッシング利用の法律的基礎知識として必要なのはこれ
キャッシングを利用するために必要な知識の一つは用語の理解です。キャッシングという言葉を多用してきましたが、キャッシングローンという場合もありますが、どうしてでしょう?
キャッシングとは必要なお金を立て替えたり、借りたりすることです。今日のパーティ参加費を誰かに借りて払ったら、キャッシングを利用したことになります。
翌日に立て替えてもらった参加費を清算したら、キャッシングを利用しただけということになりますが、給料日前だというので、数回に分割してもらえば、ローンを利用したことになります。ローンとは分割支払いをすること。
ですからキャッシングローンとはキャッシングを利用してローンで返済すること。
そして押さえておきたい法律は2つあります。
- 貸金業法
- 利息上限法
貸金業法は、登録業者が消費者金融としてどのように事業を運営すべきかという規定をしており、利用者保護を目的にしています。
そして利息上限方は、法律名の通り、ローン利用に対して利息の上限を定めています。ここに定められている以上の利息をとることはできないことになっています。
大丈夫!面倒に思える利息計算はこんなに簡単です
キャッシングを利用した金額を元金と呼びます。そしてローンではこの元金に一定の利息を加えて返済すれば利用の完了になります。
最初にローンの返済期間を決めて利息を計算し、それを分割して支払うやり方もありますが、現在はほとんどの場合で、支払いをする計算日ごとに利息を計算して、利息と元金の一部を合算して支払うリボ払いが主流になってきているようです。
10万円を借りて毎月分割して支払うなら、最初の支払日までの日数が利用日数になり、10万円に利率と利用日数をかけて利息を計算します。
利息=10万円×18%×30÷365
1,479円程度です。
これに元金の一部を加えて返済すればよく、次の支払い日までの元金は10万円から元金返済分を減じた金額になります。
金融庁の登録情報検索ページを利用で業者情報を確認します
金融庁では登録・更新を行った金融業者の情報を公式ホームページを用いて一般に公開していますので、インターネットに接続できるコンピュータやスマートフォンがあれば検索利用できます。
業者の名前、登録番号はもちろん、代表者の氏名や業者の所在地を検索することができます。これによって業者が提示・掲載ている情報が真正かを確認しなければなりません。
検索サイトを用いて、「登録貸金業」などのキーワードを指定すれば金融庁の検索ページはすぐに見つけることができるはずです。
更新番号の部分は3年に一度の更新を何度行ったかを示していますので、業者の営業年数を大まかに把握することが可能です。更新番号が1などになっているのは3年未満の業者であり、敬遠する利用者もいるようです。
業者は金利を表示していますので、金利は要確認項目です
金利を年利で表記しているのが当たり前だと思っていらっしゃる方も多いようですが、世の中は広くてそうだとは言い切れません。
ある金融業者の金利の表記ですが、つぎのようになっています。
10日サイクル○割
2週間サイクル○割
昔の高利貸しの相場とされる10日で1割をはるかに超える数字に呆れ果てましたが、それでも年利では表記されていない点に注目をいただきたい。
年利で表記するのは、わかりやすさのためです。他者も同じように表記することで比較検討が容易になります。裏を返せば、表記を変化させることで感覚的な比較ができなくなるのです。
インターネットに接続して口コミを確認しておきましょう
インターネットが利用できる環境にあるなら、インターネットに出回っている口コミ評判を利用しない手はありませんよね。
利用者がそれぞれの感想をコメントしていてくれるので、生の感覚を捉えやすくなります。ただし注意点があるのは仕方ありません。
口コミは匿名情報です。業者が自分で書き込んでいる場合も少なくありません。自分で持ち上げたり、他者を貶めたりと、裏では仁義のない戦いが繰り広げられています。
ですから、極端に褒めているコメント、そして極端に賤しめているコメントは価値がありません。どちらも同業者による情報操作の可能性が高いと考えられるからです。
申し込みの事前に電話して担当者の声を聞くことの価値は
それではと、いきなり申し込みにいったら、必要な書類が足りなかったので自宅や会社に行かなければならなくなったという失敗が後を絶ちません。
申し込みする前に電話をしましょう。
本当に必要なキャッシングは時間がスピードがいのちです。利用に時間がかかってしまうなら、その分キャッシングの価値が下がってしまいます。ですから、自分の責任範囲をしっかりとすることが大切なのです。
そして、事前に電話をすれば、業者の担当者の声を聞くことができます。担当者の声を聞くことで、業者全体の雰囲気がかなりの程度把握できます。これが実に重要な情報になります。
さらに心配に思うことを質問してみれば、業者としての対応の方針までが推察できるのです。事前の電話によって得られるメリットは決して小さくありませんね。
少額のキャッシングを申し入れてみる
キャッシングはできる限り少額の利用がお得です。少額のキャッシングであればあるほど利用者側に有利になるからです。
□ 少額だから利息も小さくなる
□ 毎回の返済額が小さい
□ 完済までが長期間にならない
□ 完済により信用度が向上する
最近増えてきた?注意したい金融業者の広告
先ほどヤミ金融がよく使用する広告について説明しましたが、最近特に増えていると感じる広告について注意を促したいと思います。
日を開けず、ポストに融資の案内状が投函されるようになってきています。特に個人で事業をしている方などは同じような経験をされているかもしれません。
そのような広告を見ていると、事業資金だから貸金業法の枠ではないと思ってしまいそうになります。この感覚に要注意です。
調べた限り事業資金を対象とした金融業者であっても、貸金業法上の登録は必要ですし、個人事業に近い状態であれば、連帯保証人を要求されたりするでしょうし、資金が実際融資されるとは考えにくいのです。
つまり彼らは郵便物が持つ信用度をフル活用してカモを探しているのでしょう。信用度ではなく、正規なのかという点を重視して利用を考えるべきだということですね。
【参考ページはこちら】
キャッシングはどのくらい危険なの?
手を変え、品を変え、正規の業者に紛れて、無警戒な利用者を狙っています。
どこか別の国の話、いつか違う時代の話などと思っていると彼らの罠にひっかかってしまうこともありえるのです。
十分に警戒して、正しく理解した上で活用しましょう。
現在の状況をしっかりと確認してから利用すること心がけたいです。
少なくとも社名と登録番号の確認が大切なのだとわかりました。