ベストライフという会社、若い方は聞き覚えがないかもしれません。しかしこの貸金業者の名前に聞き覚えがあるという方もいるでしょう。
ベストライフという貸金業者が気になっている方、またはベストライフでその昔借入をしていたことがあるという人は、ぜひこの記事を読んでみてください。きっとあなたの役に立つでしょう。(こちらもご参考に→貸金業者でお金を借りる場合)
ベストライフをご存知ですか?
ベストライフ、という言葉を聞いて、すぐにあ、大阪の消費者金融だ! とピンと来る方はどれくらいいるでしょうか。(こちらもご参考に→大阪の貸金業者と言えばスピリッツ?)何となく聞き覚えがある、自宅に届いたDMでその名前を見たことがある、という方もいるでしょう。
今回は、大阪に本拠を置いていたベストライフという貸金業者について色々と説明をしたいと思います。
ベストライフの情報
早速、ベストライフの情報をまとめてみましょう。しかし残念なことに、まず皆さんに知っておいていただきたい情報が一つあります。
実は、ベストライフはすでに営業をしていない貸金業者なのです。わかりやすく言うと、すでに倒産していますので新しく借入を行うことも、ベストライフ宛に返済を行うこともできません。
もちろん当時の電話番号やメールアドレスも不通になっています。
なぜ現在存在していない消費者金融について話題にするのかと言うと、ベストライフのような貸金業者から借入を行っており、今から過払い金請求をしたいと考える方もいるからです。
細かいことはさておき、当時のベストライフの情報をまとめてみましょう。
名前 | 株式会社ベストライフ |
資本金 | 1000万円 |
会社設立日 | 平成10年7月28日 |
登録番号 | 大阪府知事(3)第10053号 |
大阪府貸金業協会番号 | 第4381号 |
以上が、大阪にて営業をしていた消費者金融会社、ベストライフの基本情報です。
いわゆる、街金の一つだと思っていただければ良いでしょう。
ベストライフは、2006年に行政から処分をされています。不当な手段によって貸し付けを行ったとして、15日間の業務停止処分に処されているのです。
当時はまだ貸金業法の大幅改正も行われておらず、貸金業界はかなり混沌とした状態でした。何とか利益を得るために正当でない手段に頼ってしまったということです。
この後、結局ベストライフは営業そのものを止め、広島県にある会社、サンライズと合併をしているようです。合併によって事実上ベストライフは消滅してしまいますが、その当時ベストライフが持っていた債権はそのままです。
この債権がどうなったかというと、同じく広島県にある株式会社アルタスという会社を保証会社に立て、そこに移行する形になっています。
ベストライフの噂
すでに廃業してしまっていて、今ではもう新規のあれこれはどうすることもできないベストライフですが、当時ベストライフにはあまり良くない噂がつきまとっていました。
例えば、電話担当者によって対応が大きく変わってしまう。いわく闇金の一つである。訳の分からないお金を支払わされてしまう。
これらは噂なので当然本当のことも本当ではないことも含まれています。ベストライフは結局業務停止処分からの廃業という道をたどり、更にその後また別のトラブルを起こしていますので、全てが嘘ではありません。
特にベストライフが闇金であるという話には、当時同名でベストライフという闇金が存在したことに起因しているのです。
ベストライフは、法人として大阪府で登録をし、大阪で営業をしていた貸金業者です。上でも登録番号を確認できるように、決して闇金だった訳ではありません。
ただ、一部のDMなどを送付してくる業者が、ベストライフという名前の別の業者だったのです。非常にまぎらわしいものですが、こういったことはそれなりに発生していました。
業務停止処分が行われた2006年では、まだアイフォンも発売されておらず、郵政民営化で郵便が株式会社化した時代です。今程気軽にネットで何でも調べるとまではいかない状態ですから、余計に混乱してしまったのでしょう。
電話担当によって対応が異なるのは、ある程度仕方のないことでしょう。訳の分からないお金を支払わされてしまうというのは、実際にそのようなことを行っており、裁判沙汰になってしまったためだと思われます。
過去ベストライフを利用しており、債務整理等を行った人に勧誘を行い、いざ利用という段になると迷惑料と称して不透明なお金を支払いさせる。実際に訴えられたのは保証会社であるアルタスですが、同じようなものと見られてしまったのかもしれません。
ただ、噂は結局噂に過ぎません。すでに存在しない企業の噂を過度に気にしても良いことはないので、ある程度の事情を知っておけば良いでしょう。
ベストライフで借入していた場合
昔、ベストライフが営業していた時にお金を借りていた。きちんと完済しきったものの、過払い金とやらが気になっている。こういった場合、どうすれば良いのでしょうか。
取れる手段は、2つ考えられます。1つ目の手段は、何もせずそのままにしておくことです。消極的な方法に見えるかもしれませんが、過払い金請求をするというのは書類に判子をポンと押すよりも大分面倒な作業となってしまいます。
特に、ベストライフのようにすでに存在しない会社に対して過払い金請求を行うのは簡単ではありません。時間がかかる場合もあります。
ベストライフは消費者金融であり、限度額も最大50万円までとなっていたため、多くても借入は50万円までに収まっていたはずです。
過払い金の元となった借入が何百万円という場合は流石に無視できない金額の過払い金請求になりますが、敢えてそのままにしておくというのも面倒を避けるという意味では得策なのです。
もう一方の手段は、思い切って今からでも過払い金請求をする、というものです。貸金業法の改正に伴い、一気に加熱した過払い金請求の話題ですが、遅ればせながら今知った、もしくはようやく最近生活が落ち着いたという方もいるでしょう。
過払い金請求は、思わぬ金額になってしまう場合もあります。ベストライフの年利は、実質年利で26.8%から29.2%ですから、借入を行っており、返済をしていたのであれば必ず過払い金が発生することになります。
過払い金の請求を、自分でやってみようと考える場合もあるかと思いますが、できれば専門家に頼りましょう。その方が面倒がありませんし、より確実です。
過払い金請求については、取引があった日を最終日として、そこから10年が時効と定められています。10年以上前に取引をした借入に対する過払い金請求は、まず上手くいかないと思っておいた方が良いです。
ベストライフでいつ借入をしていたかというのも重要な情報となりますので、当時の書類やデータはできる限り集めましょう。
過払い金請求は専門家に
過払い金の請求に関しては、細かいことを考えなくて良いので専門家に任せてしまうのが最も簡単で確実な方法となります。
過払い金の請求は、弁護士と司法書士がその専門となっています。どちらに頼んでも結果は変わりません。
弁護士の場合は、もし裁判に発展してもそのまま手続きをお願いすることができる、というのが強みです。司法書士の場合は、弁護士にお願いするよりも安価で済むことが多いというのが強みです。
過払い金請求というのは、一時期燃え上がる炎のように流行っただけあって、こういった専門家からは非常に美味しい案件だと思われています。
極端な話、基本的には書類を一枚送付するだけでかたが付いてしまうので、大変楽なのです。ですから、過払い金請求の話を持っていって、断られることは考えなくても良いです。
事務所によっては過払い金請求を専門的に行っているところもあるので、そういう事務所が近くにある場合は相談をしてみると良いでしょう。
過払い金請求を専門家に頼んだ場合、ベストライフのようにすでに消滅してしまっている会社に対する請求のみならず、押しも押されもせぬ大企業。またいわゆる闇金というような個人では太刀打ちできない相手に対する交渉も上手くいく可能性が高いです。
専門家に頼む分の費用は必要ですが、総合的に考えると、頼んでしまった方が楽でしょう。
ベストライフをこれから利用することはできませんが、当時の情報をサルベージして、正当な過払い金を請求することは可能です。ベストライフという言葉にピンと来る方は、一度昔の書類を探してみてはいかがでしょうか。
【参考ページはこちら】
キャッシングの悩みや質問を解決!