「キャッシング」を利用していることを知られると、あまりいい印象を持たれません。実際は多くの人が利用しているのにも関わらず、正直人には知られたくないものです。
最近は、消費者金融が扱っているキャッシングだけでなく、銀行のキャッシングも存在しています。キャッシングをする目的、しっかりした返済計画があれば決して悪いことではありません。賢く借りるポイントをお伝えします。
キャッシングはどんなイメージ?
「キャッシング」と聞くと、どんなイメージでしょうか。駅前にある大手消費者金融の無人契約機に、何となく近づきにくいなと感じる人もいるのではないのでしょうか?「あとで怖い目にあってしまうかも」などと、以前の消費者金融、サラ金のイメージを思い浮かべてしまう人も多いのかもしれません。
(⇒キャッシングって危険なの?)
でも一方で、テレビでは親しみのあるCMが流れているのをみると、「キャッシングってそんなに悪いことでもないような」とも思ったり。キャッシングってやっぱり悪い事なのでしょうか?
最近は銀行でもキャッシングを扱っていて金利が低く設定されていたり、何よりも銀行という言葉があるだけで安心感がありますよね。
目的がしっかりしていて、計画的に返済すれば、決して悪いことではありません。賢く借りる5つのポイントをお伝えしていきます。
賢く借りる5つのポイント
- 金利比較
- キャッシング無利息サービス
- 返済方法について
- 手数料
- 返済方式について
金利比較
大手の銀行のカードローンと消費者金融のカードローンを比較してみます。
ローン | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行カードローン・バンクイック | 10~500万円 | 4.6%~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 10~800万円 | 4.0%~14.5% |
アコム | 1~800万円 | 3.0%~18.0% |
アイフル | 1~500万円 | 4.5%~18% |
この4社を比べると、やはり銀行のカードローンの方が金利が低そうです。でもいくら借りるかによっても金利は変わります。
限度額と金利は審査によって、変動するので金利も○%~△%と幅広く記載されています。一番低い%を見て、「そんなに高くないから良さそう」と思った方は注意が必要です。金利は、金額によっても違いますので金額ごとの金利も見ていきます。
三菱UFJ・バンクイック
限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上~50万円以下 | 14.6% |
50万円超~100万円以下 | 11.6%~12.6% |
100万円超~150万円以下 | 10.6%~11.6% |
150万円超~200万円以下 | 8.1%~9.6% |
200万円超~250万円以下 | 7.1%~8.1% |
250万円超~300万円以下 | 6.1%~7.1% |
300万円超~400万円以下 | 5.6%~6.1% |
400万円超~500万円未満 | 5.1%~5.6% |
500万円 | 4.6%~5.1% |
三井住友銀行カードローン
限度額 | 金利 |
---|---|
100万円以下 | 12%~14.5% |
100万円超~200万円以下 | 10%~12% |
200万円超~300万円以下 | 8%~10% |
300万円超~400万円以下 | 7%~8% |
400万円超~500万円以下 | 6%~7% |
500万円超~600万円以下 | 5%~6% |
600万円超~700万円以下 | 4.5%~5% |
700万円超~800万円 | 4%~4.5% |
アコム
限度額 | 金利 |
---|---|
100万円未満 | 3.0%~18% |
100万円~800万円 | 3.0%~15% |
アイフル
細かく記載がありませんでした。
金額によって金利は異なります。限度額が多いほど、金利は低くなります。100万円以下の場合は金利が10%台となることが多いです。
幅をもって金利は設定されているので、ご自身の金利が実際どれくらいになるかは審査によって決まります。
銀行のカードローンはホームページで、限度額別の適用金利が公表されていますが、アイフルのように消費者金融のホームページでは公表されていない場合も多いです。
キャッシング無利息サービス
CMでもよく「30日間無利息サービス」とうたっている消費者金融もありますよね。利息がないなら、借りるのがお得!?と思わず思ってしまいますが、実際はどうなのでしょう。検証していきたいと思います。
アコムの無利息サービス
「初めてを応援します!」とあるように、アコムを初めて利用する人が対象のサービスです。
対象条件
- アコムの契約が初めての方
無利息適用期間
- 契約日の翌日から30日間
※ 借り入れ日の翌日ではありません
※ ATM手数料がかかった場合は、「ATM手数料」「元金」の順に充当されます
例えば、30万円を借りて30日までに27万円返済した場合、残りの3万円に通常金利が適用されます。27万円が全額元金の充当にあてられます。
その他にもプロミスなどでもこの無利息サービスがあります。
(⇒プロミスのキャッシング情報はこちら)
対象となる方
- プロミスを初めて利用する方
- Eメールアドレスを登録した方
- WEB明細を利用する方
- 自動支払い
- ATM
- 銀行振込
- 自動支払い
- 希望の毎月の指定日が返済期日となります
- 当日19時までに口座への入金が必要(過ぎてしまった場合は、ATMで返済が必要)
- ATM
- 三菱UFJ銀行
- セブン銀行
- ローソンATM
- コンビニEnet
- 銀行振込
- 口座振替
- 振込
- ATM
- 口座振替
- 振込
- ATM
- 三井住友銀行
- セブン銀行
- ローソンATM
- コンビニEnet
- ゆうちょ銀行
- インターネットバンキング
- 店頭窓口・ATM
- 提携ATM
- インターネットバンキング
- 店頭窓口・ATM
- 提携ATM
- 三菱UFJ銀行
- イオン銀行
- コンビニEnet
- セブン銀行
- ローソンATM
- 三井住友銀行
- 店頭窓口・ATM
- 振込
- 口座振替
- 提携ATM
- 窓口・ATM
- 銀行振込
- 口座振替
- 提携ATM
- セブン銀行
- イオン銀行
- 三菱UFJ銀行
- 西日本シティ銀行
- 親和銀行
- ローソンATM
- コンビニEnet
- ファミリィーマートfamiポート
- ローソンloppi
- 残高スライド元利定額返済方式
- 三菱UFJ・バンクイック
- 三井住友カードローン
- 定率リボルビング方式
- アコム
- 借入後残高スライド元利定額リボルビング方式
- アイフル
の3つすべてがあてはまる方です。
無利息適用期間
初回の出金から30日間
※ 無利息期間中に返済日が到来した場合、残高に応じた金額の返済が必要です。
※ 無利息期間中でも、返済日が経過した場合、その他の事情によりサービスの提供が停止されることもあるようです。
無利息期間を過ぎてしまった残りの金額には通常の金利が適用になります。
アコムは初めての契約日から30 日間
プロミスは初めての借り入れ日から30 日間
と違いがありますので、利用する場合にはしっかり確認しましょう。
30日を過ぎてしまう場合も、30日間の金利がかからない分だけお得です。もし、すぐに返す目処がない場合は、金利が低い銀行のローンがおすすめです。
返済方法と手数料の検証
各会社によっても、返済方法と手数料も異なります。それぞれについて検証していきます。
三菱UFJ・バンクイック
3パターンから選ぶことができます。
三菱UFJ銀行に本人名義の普通預金口座がある場合に使用できます。
※手数料:無料
※ATM手数料・時間外手数料。
インターネットバンキングで振込
入金が15時を過ぎると翌日扱いとなります。
※手数料:無料
三井住友銀行カードローン
3パターンから選ぶことができます。
三井住友銀行に口座がある方が使用できます。
※ 手数料:無料
カードローン口座へ振込で返済。
※手数料:お客様負担
※時間帯によって手数料がかかることもあります。
アコム
24時間返済OK・土日祝も返済可能
※手数料:無料
その他、地方銀行
※手数料:1万円以下110円・1万円超220円
アイフル
※手数料:無料
※手数料:お客様負担
指定した銀行から自動引き落としされます。
※ 手数料:無料
手数料:1万円以下:110円・1万円超:220円
4社ともに返済方法は、充実しています。ただし手数料をみてみると異なります。金利以外に手数料にも注意する必要があります。
銀行の場合は手数料がかからない場合が多いです。返済をご自身の口座から自動引き落としにしておけば、忘れることもありません。(返済分を入金しておくことは忘れてはいけませんが・・)
例えば、アコム、アイフルでコンビニのATMから月に5回1万円を借りた場合、110円×5回で540円の手数料がかかります。手数料だけでもばかになりませんよね。賢く借りるには、アコム、アイフルの店舗から、またはインターネットバンキングを利用して借り入れ、返済をすることです。
返済方式について
借入残高に応じて毎月の返済額が増減する方式です。
■ メリット
借入残高に対する毎月の返済額を低く抑えることができます。
■ デメリット
毎月返済額が少ない分、返済期間が長くなりその分返済総額が大きくなります。
初回の借入残高に応じて設定した毎月の返済元金が定額。借入残高に応じた利息を上乗せして毎月返済していく方式です。
■ メリット
返済総額に占めている元金の割合が高い。返済期間が短く返済総額を低く抑えることができます。
■ デメリット
毎月の返金額元金に残高に応じた利息を上乗せして払うので、毎月の返済額が高くなります。
初回借入残高に応じて設定された元金+利息を返済していく方式です。
■ メリット
毎月の返済額が固定であるため返済計画が立てやすいです。
■ デメリット
追加で借入を行った場合でも毎月の返済額は変わらないため、返済期間が長くなってしまう。その分返済総額が大きくなります。
4社比較した中でも返済方式が3種類あります。それぞれメリット、デメリットがありますので、どのような借り方をするかによって選んでください。
賢く借りるには
賢く借りるには、金利、手数料の他に返済方式にも注意する必要があります。金利は審査によって、決められるので自分の思い通りにはなりませんが、手数料については、ご自身で工夫、気をつけることが出来ます。手数料がかからないところを選べばいいのです。
【参考ページはこちら】
キャッシングのメリットとデメリット