初めてキャッシングの申込みをした時に、広告には限度額500万までと載っていたのに、いざ契約すると10万円しか借り入れが出来なかったという経験はありませんか?広告に載っているのは、あくまでも「金融業者が融資できる最大額」なので、個人が実際に借り入れできる金額とは異なるのです。
もちろん年収が100万円の人が年収以上の500万円を借りることは出来ません。そして限度額は個人の信用情報をもとに設定されているので、初めて契約する時には年収にもよりますが、50万以下とされる場合がほとんどです。
思ったより金額が少なかったので「増額したいな?」と考える方も多いと思います。今回は簡単に100万円増額できるかどうか検証していきます。
増額をするメリットって何?
また借り入れする会社の件数が増えるとそれぞれの返済日を把握したり、手間がかかります。また精神的負担も複数件よりも1件の方が少ないと思います。
増額ってどうやってするの?
クレジットキャッシングと消費者金融からの借り入れによっても、少し異なりますが、どちらとも新規で契約した時と同様に審査が行われます。
(⇒キャッシングの増額情報はこちら)
クレジットキャッシングの場合
更新時期などに勝手に限度額が増えていることがあります。ATM利用時に増額のお知らせが出てくることもあります。ただ基本は利用者から増額の申込みをしない限りあまり増えることはありません。
インターネットやコールセンターで増額の申込みは可能です。会社によって多少異なりますが、30万円くらいまでなら比較的簡単に増額できるようです。あくまでもきちんと期限内に返済していたりと、審査に通った場合ですけども。
消費者金融からの借り入れの場合
会社からの電話やメールによって増額の案内が来ることもあります。または会員用ページに案内が届いたり、ATM利用時にお知らせが来ることがあります。消費者金融の儲ける仕組みは、「お金を貸して利息を得ること」から成り立っているので、きちんと返済してくれる「優良な顧客」には積極的に融資をしたいのです。
このように会社から案内がきている場合、基本は高い確率で審査は通るといえるでしょう。
増額の5つの審査基準
増額の審査はどのようなことが行われるのでしょうか。主に以下の5つが審査基準となります。
- 借り入れ額が年収の3分の1未満であるかどうか
- 返済状況が良好であるかどうか
- 契約時から経過した年月について
- 本人情報の変更届けについて
- 他社からの借り入れがあるか
それぞれについて詳しくみていきましょう。
借り入れ額が年収の3分の1未満
貸金業法の総量規制により、借り入れは年収の3分の1未満と決められています。これは返済能力がない人に無理な貸付を行わないための制度です。
もし年収300万円の人がすでに100万円の借り入れをしている場合は、総量規制により基本的には増額を行うことはできません。このように借り入れの目安は決められているのです。
返済状況が良好であるかどうか
増額審査で一番重要な材料となります。毎月の返済が遅れることなく行われていることは絶対条件です。返済を延滞してしまったということがあれば、審査には通らないでしょう。とはいっても1日遅れた場合はどうなのか?と聞かれたら金融業者の基準となりますので、はっきりとしたことは言えません。遅れないように気をつけましょう。
また毎月最低金額以上の返済を行っているかどうかも、有利な材料になります。どういうことかというと、例えば50万円借り入れをしていて、月々の返済額が最低1万円以上だった場合に、毎月2万?3万円などと多くの返済をすることです。審査において、まだ返済能力があるとみなされ増額審査に有利になります。
しかし、多めに返済していてもその後に、限度額内で追加の借り入れをしている場合にはあてはまりません。追加の借り入れをした金額を返済に充てていると思われてしまうこともあります。その為、追加の借り入れはしないで、返済だけをしていることが必要です。
そしてさらに有利になるためには、「定期的に利用すること」です。一度借り入れをして、すぐに完済してします。そしてその後は借り入れをしない、という一度きりの借り入れでなく、定期的に利用するということが必要です。
ポイントは2か月くらいで返済できる金額を借りて、完済。そしてまた借りて、完済と繰り返すことです。「借り入れ、返済」をコツコツと真面目に繰り返すことが、金融業者への信用をあげていく方法になります。
契約時から経過した年月について
基本的にはほとんどの会社で契約時から6か月以上の利用を増額の条件としているようです。例えば契約時から1か月?2か月で増額の申込みをした場合は、ほぼ断られるでしょう。返済実績もまだ1回?2回しかありませんので、信用実績が出来たとは言い切れません。
また、短い期間で増額するのであれば、新規で契約をした時にもっと高い金額での限度額で融資していたはずですので、増額は難しいと言えます。
本人情報の変更届けについて
申込み時に登録した情報(住所・電話番号・会社情報など)に変更があった場合は、迅速に連絡をする必要があります。例えば、住所や電話番号が変わっていた場合など変更されていないと金融業者からの郵送物が届かない、電話がつながらないということもありえます。
これでは金融業者に不信感を与えてしまい、コツコツ積み重ねた信用も崩れてしまう可能性もあります。契約の規約でも定められていることなので気をつけましょう。
他社からの借り入れがあるか
しっかり返済実績を積み重ねていても、他社からの借り入れが増えていると、これは明らかにマイナス要因となります。複数の会社から借り入れを行っていると返済能力に疑いが持たれてしまいます。審査の基準には、「安定性と返済能力」が入っています。
また他社での借り入れを隠していたとしても、審査で個人情報を参照されるので全部ばれてしまいます。
個人情報は、信用情報機関というところで管理されていて、個人の過去、現在のローンやクレジット利用履歴が確認できます。名前、住所、勤務先などの情報も確認できます。ばれてしまった時には、あなたの信用を失いますので隠さないようにしましょう。
ここまでの5つの基準を見てみると、延滞しているなど返済状況に問題がある人はまず審査に通るのは難しいといえるでしょう。でも
増額のペースについて
増額のペースは10万円ずつ上がっていくのが一般的なようです。信用の積み重ねによって、増額されていくので一気に100万円増額というのは難しいでしょう。金融業者もリスクを負いたくないので、一気に30万、50万というような増額も難しいといえます。また50万円以上の融資になると収入証明書も必要になる場合が多いです。
増額は簡単ではありません
ここまでの審査基準と増額のペースを検証してみると、簡単に100万円増額するのは難しいようです。最低でも6か月以上の借り入れがあり、「借り入れ、返済」を毎月コツコツと真面目に繰り返すことで、10万円の増額、さらに10万円の増額というペースで上がっていきます。
実際増額をしたことがある人の口コミなどを見てみると、「3年間コツコツと返済、借り入れを続けたら、その間に150万円増額した」などともありました。口コミからも、金融業者の信用を得るにはある程度の年数が必要といえます。
しかし、総量規制がありますので、すでに年収の3分の1まで借り入れをしている場合は、それ以上増額することは出来ません。では、もうこれ以上借り入れはできないのでしょうか。最後にこのような場合でも借りられる方法をお伝えします。
銀行カードローンでの借り入れ
すでに年収の3分の1まで借り入れをしている人には、銀行カードローンでの審査がおすすめです。銀行カードローンは総量規制の対象外なので審査の対象になるのです。ただし、ここでも返済能力があるかどうかが審査の基準になるので、最低限上記の審査基準4つはクリアしていなければならないでしょう。
増額するということは、借り入れが出来る金額が増えるということです。借りた金額は返済する必要があり、もちろん返済額も増えます。増額する前には、返済計画をたてておきましょう。
【参考ページはこちら】
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