借金を申し込むと、審査を受けなければいけないということはご存知でしょう。しかし、その審査の内容について詳しく知っている人は少ないのでは?
借金の審査で身辺調査はされる?家族や勤務先に知られてしまう可能性はあるの?家族に迷惑をかけてしまう場合はある?気になるけど人には聞けない、そんな借金審査への疑問や不安について詳しくお答えしていきましょう!
申し込み者の信用度をチェック!?借金審査を行う目的とは
まず、どうして借金を申し込むと必ず審査が行われることになるのか、その理由をチェックしておきましょう。借金をするということは、お金を借りるということです。借りたお金を、金利分を上乗せして返済することで、貸した側も得をする、利益を得ることが出来ます。
つまり、返済してもらわなければ貸した分だけ損をしてしまうだけでなく、利益を得ることが出来なくなってしまうわけです。ですから、確実に返済をしてくれる人かどうか、申し込み時点で判断しなければいけません。そのために行われるのが審査です。
借金の審査では、申し込み者をした人が確実に返済できるかどうか、その信用度をチェックしているわけですね。
お金を借りる、借金をする方法は様々ですが、比較的借りやすいのは消費者金融やオリコなどでキャッシングをするというものです。保証人不要・担保なしのキャッシングであれば、自身の信用のみで借金をすることが出来ますからね。
しかし、担保や保証人がない場合は、返済出来なくなってしまえば代わりに返済する手段がなくなってしまいます。だからこそ、より慎重な審査が行われると言えるでしょう。
保証人不要の借金でも保証会社の保証を受ける場合がある!?
保証人や担保がいらない借金でも、保証会社の保証を受けなければいけない商品があります。保証会社は、保証人のように契約者が返済出来なくなってしまった場合、代わりに借入先に返済をしてくれるという役割を担ってくれるのです。
それだと保証会社がリスクを負うだけでは?そう思うかもしれませんが、保証会社は借入先から保証料を得ることで利益を得ています。この保証料は、金利に含まれていることが多くなっていますから、契約者が別途借入先に支払ったり、保証会社へ支払ったりするケースはほとんどありません。
保証会社の保証を受ける場合は、借入先だけでなく保証会社の審査を受ける必要があります。アコムやSMBCモビットなどの消費者金融が保証会社となっていることも珍しくありませんね。
借金をする際には、保証会社の保証を受ける必要があるのかを確認しておくと良いでしょう。
審査でチェックされる主な3つのポイントをご紹介
では、借金の審査でチェックされるのはどのような点なのか、3つのポイントをご紹介しておきましょう。
- 個人信用情報
- 年収・勤務先・勤続年数
- 家族構成や持ち家の有無
借金先に応じて、審査のハードルは異なります。また、どのポイントに重きを置くかについても違うかもしれません。ただ、この3つのポイントはどの借金先でも必ず確認されるものです。
それぞのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
問題があればアウト!?最重要ポイントである個人信用情報
借金の審査では、個人信用情報の確認が必ず行われます。個人信用情報を見れば何が分かるのか、審査に影響する要素としては、以下の点が挙げられますね。
- 事故情報の有無
- 直近の支払い状況
- 他社借入れ状況
直近の支払い状況というのは、借金やクレジットカードの支払いについて毎月期日内に行われているかどうかを記号で示しているものです。1日でも期日に遅れれば遅延マークが登録されます。
ここに問題がなければ、毎月確実に返済・支払いをする人物であるということを示すことが出来るわけですね。
また、他社借り入れ状況も重要です。他にも借金があれば、新規の借金によって毎月の返済が苦しくなる恐れがあります。個人信用情報は、借金審査において重要なポイントとなるといことはしっかりと認識しておきましょう。
勤務先・勤続年数と年収の確認で収入の安定性が分かる!?
借金の審査は、高額の収入を得ていれば有利というわけではありません。いくら収入が多くても、その収入が安定していなければ審査に通ることは難しいのです。
収入の安定性を判断する材料が、勤務先、そして勤続年数ですね。勤務先は収入を得る先ですから、本当にそこで働いているかどうかの確認も行われます。それが在籍確認です。
ただ、在籍確認をしたからと言って勤務先に借金申し込みがバレてしまうようなことはありません。在籍確認で勤務先に電話をするようなことがあっても、会社名ではなく担当者個人名で行われますので安心してください。
(こちらもご参考に→誰にもばれずにキャッシングできる?)
勤続年数は、長くなればなるほど有利です。
1年未満だと、転職する、退職する、契約終了となる、そういう不安があると考えられてしまうわけですね。
また、雇用形態も重要なポイントとなってきます。雇用形態は、正規雇用が最も有利とはなりますが、借金先によってはパートやアルバイト、主婦や学生でも利用可能というケースもあります。
その場合は、勤続年数が収入の安定性を判断する大事な要素となりますので、最低でも1年以上の勤続年数は確保しておきたいですね。
家族構成や持ち家の有無で返済能力が分かる!?その理由とは
家族構成も、借金審査では重要なポイントとなります。結婚して子供がいるとなれば、教育資金や生活費で出費が大きくなっていることが予想されます。収入が多くとも、支出も多ければ返済能力が不安視されてしまうかもしれません。
独身の場合は、収入をすべて自分の為に使うことが出来ますよね。ですから、審査をする側もそういう風に見るわけです。
また、担保は関係ないキャッシングでどうして持ち家の有無が重要視されるのか、その理由は持ち家であれば夜逃げされてしまう、住所が簡単に変わる心配がないという点にあります。
賃貸物件であれば、比較的引っ越しがしやすい状態となります。また、居住年数が1年未満の場合は転居が多いかもしれないと不安視されてしまう恐れもあるのです。
家族構成と持ち家の有無、そして居住年数がキャッシング審査でチェックされるポイントの1つであるということは、認識しておきましょう。
ただし、いくら家族構成が審査ポイント1つになっているとは言え、身辺調査をするようなことはありません。
申し込み時に自分で記載する欄もありますし、個人信用情報をチェックすれば配偶者名が表記されている場合もあります。確認すれば分かってしまうことですから、虚偽の記載をしないように気を付けておきましょう。
個人信用情報に問題があれば、審査通過はだいぶ厳しくなるようですから、問題が登録されないよう注意しておきたいものですね。
貸金業者から借金をする際には要注意!知っておきたい総量規制
アコムやSMBCモビットなど消費者金融系から借金をする場合は、是非知っておいてほしいことがあります。それが、総量規制です。
個人への貸し付けとしては、カードローンやフリーローン、目的別ローンなど様々な商品が挙げられます。しかし、対象となっているのは上記でも示しているように住宅ローンや車のローンは除くとなっているのです。
また、貸金業法内の規制ですから銀行からのキャッシングは対象外という点もしっかりと把握しておきましょう。
あくまでも、消費者金融や信販会社といった貸金業者を対象にしている規制というわけですね。また、貸金業者からの借金でも、総量規制の対象とならないものがあります。例を挙げてみましょう。
- おまとめローンや契約者に一方的に有利になる借り換え
- 配偶者と合わせた年収の3分の1以下の貸し付け
アコムは、商品として借換え専用ローンを取り扱っています。こちらの商品は、消費者金融の商品ながら総量規制の対象外となるわけですね。
また、配偶者と合わせた年収の3分の1以下の貸し付け、つまり配偶者貸付を利用すれば収入がない専業主婦でも貸金業者からの借金は可能です。
ただし、配偶者貸し付けは取り扱っている消費者金融が多くはないこと、そして利用する際には配偶者の同意を必要とするなど、利用は簡単ではないようです。
しかし、貸金業者からの借金でもおまとめローンなど対象外となるケースもあるようですね。自分が利用する目的は何なのか、それに応じて商品や借入先を選ぶと良いでしょう。
借金の複数申込は危険!?かえって審査で不利になる恐れも
借金審査にどうしても通りたい、どこでもいいから通りたい、そう思ったとき、複数の借金先に申し込みをしてどこか1つでも審査に通ればいい、そう考えてしまうかもしれません。
しかし、複数の借金同時申し込み、短期間での借金複数申し込みは申し込みブラックと呼ばれ審査で不利になる要素となってしまうのです。
借金を申し込むと、申込んだという情報が個人信用情報に登録されます。複数の借金申し込みの事実が分かれば、よっぽどお金に困っている、そんな印象を与えてしまいますよね。それが、不安要素となるのです。
また、複数の申込をしていれば、他社の審査に通った場合、タイミングによっては総量規制に違反してしまう恐れもあります。これが、複数の借金申し込みによって審査に通りづらくなってしまう状況、申し込みブラックとなるわけですね。
申し込みブラックは、事故情報として個人信用情報に登録されるわけではありません。審査に通りづらくなる状況を評している言葉だと考えて良いでしょう。
借金の同時複数申込は、審査で不利になるということを覚えておきましょう。
【参考ページはこちら】
郵便局のカードローンなら安心して使える?
申し込みブラックというものが存在しているということは、しっかりと認識おきたいポイントでしょう。借金の審査は、あらゆる点がチェックされているものです。
どのような内容となっているのか、得られる情報はしっかりと押さえておきたいものですね。
担保や保証人が不要の場合は、特に申し込み者個人の信用が重要となります。だからこそ、審査は慎重に行われるわけです。借金をするにあたって保証会社の保証が必要となる場合は、保証会社の審査を受けることになります。その点は覚えておくと良いでしょう。