高齢者というと仕事から引退し、豊富な資金を元に余生を優雅に過ごす…そんな印象があるかもしれませんが、それは一概に言えません。
特に少子高齢化と不景気が続く日本においては、金銭的な余裕が無い高齢者も多く、年齢に関係なく融資というサービスの需要が高くなっています。
しかし、一定の年齢になると融資は使えなくなるという噂もあり、高齢者の方は自分が融資を受けられるかどうかが不安です。
例えば老若男女問わず人気の消費者金融、プロミスの年齢制限はどうなっているのでしょうか？特に上限を中心に、融資の年齢制限を見ていきましょう。
年齢制限は基本？プロミスにも年齢上限が存在するのか
まずプロミスという消費者金融について軽く触れておくと、SMBCコンシューマーファイナンスの融資ブランド名が該当します。
かつてはプロミスがそのままの消費者金融名であり、今もプロミスが消費者金融名だと思う人が多いでしょう。
特に、今現在高齢者と呼ばれる年代の方からすると、プロミスのお世話になった事が多いのではないでしょうか？
例えば、働き盛りくらいの頃に利用していると、自分の年齢と融資の制限なんて気にしないでしょう。
しかし、高齢者という表現が正確に何歳を示すかはさておき、自分が高齢者であるという自覚がわき出す頃には、融資の年齢制限が気になりませんか？
そもそも融資に年齢制限があるかどうかすら知らない人も珍しくないのですが、まずはプロミスに年齢制限があるかどうかで言えば、あります。
プロミスは消費者金融の中でも大衆向けとも言える特性があり、それゆえに高齢者であっても、融資を希望している人が多いです。
若い頃から利用しているならともかく、高齢者になってからプロミスを使うとなると、分からない事が多くて当然ですよね。
それでは、次項でプロミスの年齢上限について一度確認をしておきましょう。
プロミスは高齢者にも対応？具体的な融資の年齢上限について
プロミスには複数の融資方法が用意されており、実はそれぞれで年齢制限が異なっています。
| 融資方法 | 年齢制限 |
|---|---|
| フリーキャッシング | 20歳以上69歳以下 |
| 貸金業法に基づくおまとめローン | 20歳以上65歳以下 |
| 自営者カードローン | 20歳以上65歳以下 |
| 目的ローン | 20歳以上69歳以下 |
この表からも分かるように、プロミスは高齢者であったとしても、比較的対応してくれているという感じですね。
一般的な仕事の退職がおよそ65歳であり、その頃から高齢者と考えると、69歳まで使えるなら高齢者に対応していると言えます。
融資方法によってはもう少し短いのですが、フリーキャッシングというプロミスのメインカードローンが69歳までなので、あまり不自由には感じないでしょう。（こちらもご参考に→70歳以上でもキャッシングはできる？）
制限だけでなく審査基準にも？年齢で変わる審査結果とは
融資には年齢制限があり、その年齢に到達する事で、原則としてどうやってもお金を借りる事はできません。
つまりその年齢に到達するまでは、審査に通る希望がある…そういう事なのですが、そこまで単純でもありません。
融資審査の基準は基本的に公開される事は無く、それこそ年齢の上限と下限くらいしか、年齢面でははっきりしていません。
しかし年齢によって私たちの返済能力は変わりますし、返済能力が変わるというのなら、金融業者もそれは見逃すわけにはいきません。
一体どのくらいの年齢が有利で、どのくらいの年齢が不利なのでしょうか？
融資を受けたいと考えているなら、自分の年代と融資の有利不利を照らし合わせて、申し込みの参考にしてみて下さい。
やっぱり高齢者は不利？上限手前でも油断できない理由
今回メインでご解説させていただいている高齢者の方の場合、基本的には融資審査で不利になります。
何故高齢者が不利なのかと言うと、その理由は以下の通りです。
- 高齢であるほど病気や死亡のリスクが高い
- 仕事を引退した事による収入の低下
こうした理由により、債権の回収が出来なくなる可能性が高いと判断されてしまい、高齢者は不利なのです。
例え年齢上限手前であっても、融資審査に落ちる可能性はやや高いという事実を忘れてはなりません。
また、実は20歳になったばかりなど、若すぎても不利になる事はご存知でしたか？
- 仕事を始めたばかりで立場が不安定
- まだ融資の実績を持たない事が多い
若い人は有利に思えますが、やはり仕事に就いたばかりだと転職などの可能性も高いですし、そもそも今まで融資を受けた事が無い人がほとんどです。
そうなると金融業者も慎重に判断したり、貸付額を少なくしてリスクを下げたりしますので、若すぎるのも融資を使う際に不利となります。
融資を受ける際に有利な働き盛りの年齢とは？
年齢で融資審査が不利になる事もあれば、逆に年齢で審査が有利になる事もあります。
融資において有利な年齢というのは、一般的に働き盛りと言われている年代です。
働き盛りの概念は多少金融業者で異なっていますが、以下のような状態が該当しています。
- おおよそ三十代から四十代
- 仕事に慣れて安定して勤められる人
- 家族を持ち落ち着いている状態
融資審査の際には「この人は本当に安定しているか？」というのは、絶対に見られている部分です。
若いうちは仕事を点々としやすいですが、三十代ともなれば退職まで続ける仕事をしている場合が多く、四十代なら役職をもらっているケースも珍しくありません。
そうした人たちは基本的に融資をした場合でも、問題なく返してくれるというのは想像に難くありません。
可能であればこの年齢のうちに（必要な場合だけでも）積極的に融資を受けておき、融資の利用実績を重ねておくと良いでしょう。
やっぱり違う？借入先で変わる年齢制限の差
ここまではプロミスの年齢制限を元に解説してきましたが、金融業者によっても年齢制限が異なるというのは、ご存知でしたか？
これより年齢制限の傾向についてお話しますので、先に有名な消費者金融及び銀行の、メインとも言えるカードローンの年齢制限を記載していきます。
| 業者名 | 年齢制限 |
|---|---|
| アイフル | 20歳以上69歳以下 |
| アコム | 20歳～72歳 |
| SMBCモビット | 20歳以上69歳以下 |
| 三菱UFJ銀行 | 20歳以上65歳未満 |
| 三井住友銀行 | 20歳以上65歳以下 |
| みずほ銀行 | 20歳以上66歳未満 |
表にするとこのようになります。
銀行と消費者金融の融資は別ものという人もいますが、年齢制限の面でも違いが分かると思います。
やっぱり銀行の方がシビア？高齢者が借りにくい理由とは
消費者金融と比較した場合、銀行の方が融資審査における年齢制限に対して、よりシビアと言えるのが分かるでしょう。
元々銀行という金融業者には、以下のような特徴があります。
- 審査基準は平均して消費者金融より厳しい
- 低金利な代わりに確実に返済してくれる人にしか貸さない
銀行と消費者金融を比較すると金利が低い為、ほとんどの人は銀行から優先的に借りようとしますが、多くの人が借りられるとは限りません。
何故なら、消費者金融は多少審査基準を緩くして高金利で貸し付けるのに対し、銀行は確実に返せる人に低金利で貸しているからなのです。
審査が緩いという事はより返済能力が低い人にも貸すという事で、そうなると貸し倒れのリスクに備える必要がありますよね？
しかし、銀行ではそうしたリスクに対して、貸し付ける相手を絞る事で向き合っています。
銀行の審査はこのようにして厳しくなっており、そうなれば年齢に関してもシビアに見ないといけないというのは、当然の事でしょう。
高齢者の方もやはり銀行からの融資を好む傾向がありますが、年齢のせいで銀行からは借りられない…なんて事になりやすいのです。
高齢者の救世主！？クレジットカードの融資なら制限無し？
銀行は元より、消費者金融も年齢制限がある以上は高齢者に対して厳しく、まだまだ仕事などもしていて現役の場合は、歯がゆく感じるかもしれません。
年齢制限が緩い融資があれば…そう考える人にとっては、一つ気になる噂があります。
それは、クレジットカードのキャッシング枠を使う事です。これが何故だか分かりますか？
実は、クレジットカード自体は年齢制限を明確に設けている所が少なく、キャッシング枠でも同じでは…と予想されているのです。
尚、クレジットカードのキャッシング枠については、以下の解説をお読み下さい。
クレジットカードには二種類の枠があり、買い物枠と融資枠が存在します。そして融資枠をキャッシング機能と呼び、カードローンのようにカード一枚で現金融資が受けられます。
カードローンという非常に使いやすい融資とほぼ同じであり、さらには年齢制限も無いとなると、非常に魅力的な存在ですよね。
その噂は、果たして本物なのでしょうか？
実は買い物だけ制限無し？融資枠の厳しい現実とは
クレジットカードには年齢制限が無いというのは、半分は正解で半分は外れ…そう表現せざるを得ない、厳しい現実がありました。
つまり、買い物をするだけのクレジットカードなら何歳でも作れる可能性があるのですが、融資機能も搭載したクレジットカードとなると、高齢者の方は作れないという事です。
そもそもキャッシング枠というのは貸金業法…消費者金融と同じルールにて運用されるのですから、消費者金融に近い年齢制限があったとしても、不思議には感じないでしょう。
よって、クレジットカードであっても買い物目的以外で作るとしたら、高齢者の方は融資は諦めるべきでしょう。
妥協案としては、融資で買い物をしたいのなら、クレジットカードの分割払いという機能を使うと良いでしょう。
これは融資にも若干似ており、一括ではなく回数に応じて毎月返済してく事になりますので、擬似的な融資として使えなくもありません。
融資の年齢制限に到達する前にしておきたい一つの対策
結局の所、あらゆる融資方法というのは年齢制限があり、高齢者になればその上限に到達しやすくなると言えます。
そもそも高齢者の状態から初めて融資を申し込むとなると、先に説明したように上限手前でも借りにくいです。
そこで推奨したいのが、『若いうちにカードローンを作っておき、特に理由がない限りは年齢上限まで持ち続ける』という方針です。
高齢者になってから融資に申し込むと、今まで自社サービスの利用実績が無い事もあって、審査にはなかなか通りません。
しかし、カードローンは延滞などをしない限りは解約されず、定期的に使っていれば実績は自然と積み重なります。
そんな顧客が高齢者になったとしても、今までの実績も考えると、年齢上限が来るまでは勝手に解約される事はありません。
要は高齢者になってから慌ててカードローンを作るのではなく、自分の一生の事も考えて、作りやすい時に作っておくのです。
さすがに高齢者からの住宅ローンなどは厳しいですが、カードローンなら所有し続ける事が出来ますので、年齢のハンデを減らせます。
プロミスなどの消費者金融は、あくまでも自社を利用する顧客が最優先です。
それを踏まえて早めに作り、長く所持するという事を意識されてみてはどうでしょうか？
【参考ページはこちら】
家族にばれずに借りるならどのキャッシング会社？
