貸金業法が完全施行される2010年までは、さまざまなキャッシング会社がありました。貸金業法が段階的に施行され、利用限度額の設定やグレーゾーン金利の廃止等で経営が上手くいかなくなり、廃業に追い込まれた貸金業者がたくさんあります。
ネット専業ローン会社であるプリーバもその中の一つです。今では廃業となっていますが、プリーバはネットでの申し込みと振込みによる融資を先駆けて始めたところです。そこで、プリーバの特徴を紹介し、現在に繋がるキャッシングの申込方法を紹介していきます。
ネット専業ローン会社とは!プリーバの特徴
プリーバはネット専業ローン会社と言われますが、これはプリーバの申込方法がネットによる申込みだったからですね。
ネットによる申し込み
現在では、消費者金融と言えばホームページで詳細確認ができ、その後に「申し込み」ボタンを押すとすぐに申込ができるところも増えていますが、プリーバが誕生した2000年頃は珍しいことでした。
当時は、窓口や無人契約機に来店して、契約後にキャッシングという申込方法が当たり前だったのです。
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契約
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キャッシング
そんな中、来店せずに契約ができるプリーバは手軽に申し込みができ、店舗が無い所でも申し込みができるので、利用対象を全国各地へ広げることができたのです。
けれど、来店せずに申し込みができるのは便利だけど、信用して借入れできるところなのかのチェックも大切ですよね。
実は、プリーバは株式会社クレディアという消費者金融と、伊藤忠ファイナンス株式会社、株式会社サイバーエージェントという大手IT企業の出資によって誕生した会社なのです。
株式会社クレディアとは
株式会社クレディアとは、2008年に民事再生を行い、2012年に株式会社フロックスに吸収合併され、同年、株式会社フロックスが株式会社クレディアに商号変更し、Jトラストグループ入りしています。2015年には貸金業を廃業し、現在は以下の事業を行っています。
- ステーションファイナンス事業
- イッコー事業
- プリーバ事業
- トライト事業
- ヴィンテージ事業
- フォーメイト事業
- たかせん事業
けれど、プリーバに出資した頃は東京証券取引所1部上場したり、JCBと資本・業務提携し、伊藤忠ファイナンス保有株を譲り受け筆頭株主となったりと、全盛期の頃でした。
伊藤忠ファイナンス株式会社とは
伊藤忠ファイナンス株式会社は、大手総合商社である伊藤忠商事が90%以上出資するファイナンス事業会社です。
このような有名な企業が出資してプリーバが誕生しましたので、「新しい消費者金融で借りても良いところなのか不安…」というよりも、「安心して借入れできるところ!」だったのです。
今では当たり前!ネットで申し込み
プリーバが誕生した頃はネットでの申し込みは珍しいモノでしたが、今ではネットでの申込みも普及し、ネットで申し込めるところは多いです。
アコムで申し込み
大手消費者金融として知られるアコムには、以下の申込方法があります。
- インターネット
- 電話
- 窓口・むじんくん
- 郵送
申込方法にはインターネットを選ぶことができ、インターネットからの申込みであれば、24時間受け付けています。
都合のよい時間帯に申し込みができるので、便利ですよね。
またインターネットによる申し込みでは、急いで融資を希望している場合は振り込みによるキャッシングに対応しています。
実はこれもプリーバは先駆けて行っていました。詳細は後で説明しますが、インターネットで申込み→振込によるキャッシングで即日融資にも対応できるのです。
SMBCモビットで申し込み
SMBCモビットの申込方法は以下になります。
- パソコン
- ケータイ
- スマホ
- 郵送
- 電話
- ローン契約機
SMBCモビットでもパソコン等からインターネットを利用して申込むことができますね。
もちろん、ネット申込みに対応していないところもありますので、気になるところがあれば、事前にホームページを確認しましょう。
知っているとお得!ネット対応の消費者金融は審査が早く即日対応
それでは、先ほど詳細は後回しにした即日融資について説明していきましょう。先駆けてネットで申し込みが出来るようになったプリーバですが、実は即日融資にも対応していました。
プリーバ | 時間 |
---|---|
審査時間 | 最短25分 |
振込まで | 最短25分 |
プリーバの営業期間は2000年~2010年となっています。一方、貸金業法の成立は2006年ですが、段階的に施行し、2010年に完全施行となっています。
そのため、プリーバの審査内容や審査基準は現在の貸金業法に基づいた審査基準とは異なります。
(こちらもご参考に→審査基準ってどうなってる?)
現在と審査基準は異なりますが、審査時間最短25分、振込まで最短25分というスピード審査、スピード融資は、やはりネット申込み→銀行振込みという方法ができるからですね。
気になる金利
プリーバの金利は、年9.70%~23.00%となっていました。プリーバの全盛期は貸金業法の施行前だったので、グレーゾーン金利があった頃です。その頃の金利と言えば、年29.2%がほとんどでした。
そんな中、年23.0%という金利はとても低いですよね。これは、プリーバがネットによる申し込みがメインだったため、店舗不要で諸経費や人件費が少なく済んだことが関係しています。
現在では利息制限法があるため、グレーゾーン金利は廃止し、金利は年29.2%となることはありませんが、少ない店舗数で全国各地の方が利用対象となるノウハウは残っていますよ。
審査が早く、即日融資可能
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13時までに審査結果
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即日振込可能
これも、現在では多くの消費者金融が対応していますね。
アコム | 時間 |
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審査時間 | 最短30分 |
振込まで | 最短即日 |
即日融資を行うには、ネット対応の所でなければ難しくなります。郵送申込みでは郵送日数がかかりますし、電話申込みでは必要書類の提出に時間がかかってしまうからです。
ネットで申し込み、必要書類もカメラ機能を利用して提出することで、スムーズに審査をすることができるのです。審査が終わると、すぐに銀行振込みができますね。
けれど、ネット対応しているから審査時間が最短25分といったスピード審査が実現できたのです。
現在もネット対応している消費者金融では、審査時間が短く即日融資対応となっているところが多いです。
もちろん、プリーバも現在の即日融資に対応している消費者金融でも、申込む時間帯が午後になってしまうと、即日融資はできません。
即日融資には今も昔も申込む時間帯がポイントとなるのです。
けれど、ネットで申し込みをし、午前中にスムーズに審査を終えることができると、銀行振り込みによって融資が可能という流れを先駆けて行っていたのは、プリーバなのです。
消費者金融は大手と中小がある?ネット対応は大手がメイン
プリーバ、アコム、SMBCモビット、いずれも消費者金融となるのですが、そもそも消費者金融とは何なのかを説明しておきますね。
消費者金融とは
消費者金融とは、無担保で個人の信用をもとに金銭貸付けを行います。銀行とは異なりますので、ノンバンクという言い方もします。
現在は貸金業法に基づいて、財務局や都道府県知事に届出を行って営業を行っています。そして届出を行うと、登録番号が与えられます。この登録番号の表示が義務付けられていますので、正規の消費者金融であれば、登録番号の表示がしてありますよ。
(⇒キャッシングって危険なの?)
大手消費者金融では、アコム、プロミス、アイフルなどが挙げられますが、他にも中小消費者金融として現在でも多数の消費者金融が存在しています。
- セントラル
- アロー
- フクホー
- ライフティ
- ユニーファイナンス
- スカイオフィス等
中小消費者金融になると、借入れできる地域が限定されたり、申込みは来店になったり、振込みによる融資に対応していなかったり、返済は店頭窓口へ行く必要があったりと、様々な制限がかかります。
- 利用対象地域が限定
- 申込みは店頭窓口のみ
- 振込み融資に非対応
- 返済も来店窓口のみ
中小消費者金融の中にも、ネット申込みに対応しており、利用対象を全国各地としているところもありますが、特に小規模な消費者金融では、全ての申込・キャッシング・返済すべてが来店となり、利用できる方は「来店できる方」に限られているところもあります。
【参考ページはこちら】
やっぱり大手の消費者金融審査は厳しい?
プリーバはネット申込み→銀行振込みという流れを構築したところであり、現在でも大手消費者金融や一部の中小消費者金融はこの流れを取り入れています。
全てがネット対応している訳ではありませんので、申込・借入れ・返済にネットを利用しようと思っているなら、対応しているかを調べる必要があるのです。
現在では、消費者金融はネットによる申し込みがあることに違和感がありませんが、プリーバのできた当時は、珍しいことでした。
また、プリーバは東京証券取引所1部上場していたクレディアや、総合商社で有名な伊藤忠商事が出資するファイナンス事業会社が後ろ盾となっていました。
そのため安心して申し込める消費者金融だったのです。
当時では、大手企業が出資し、まだ普及していないネットによる申し込みができる消費者金融、それがプリーバだったのです。