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何でも「第3」になれば安くつくのです!

2013/10/28
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ビールを飲む笑顔の夫婦

私が毎日のように愛飲しているのが、「のどごし生」です(←仕事終わりの1杯目が最高!)。いわゆる第3のビールであり、価格の安さはもちろん、味だって美味しいのです♪

むしろ、今では第3のビールの味に慣れてしまい、普通のビールを飲むと「濃いな…」と思ってしまうほどです。

では、第3のビールはなぜ安く売ることが可能なのでしょうか?また、ビール以外にも「第3の○○」があることをご存知でしょうか?

第3のビールはなぜ安い?

まず、第3のビールが安い理由を解説していきましょう。アルコールを含む飲料には、種類に関係なく税金がかかります。「酒税」ってやつですな(←日本の酒税は高いのです…)。

一般的なビールは、「麦芽」を主な原材料として作られます。この麦芽が入っている割合で、税率が変わるんですね。麦芽100%のビールの場合、1,000リットル当たり「22万円」も課税されます。350mlの缶ビールなら、1本あたり約77円がぜ~きんなんですよ(税率が変わることもあります)。

んで、各飲料メーカーは、「麦芽の割合によって変わる」という点に着目しました。法律上、麦芽比率が50%を切れば、350mlのビール1本あたり約62円です。麦芽100%よりも約15円も安くなることが分かりますね。さらに麦芽の割合が25%を切ると、350mlの酒税が1本あたり「約47円」となります。

ただし、麦芽の比率を減らせば味が変わるのは当然です。たとえ安くても、不味くては買わないのが日本人の厳しいところ。そこで各メーカーは、麦芽に変わる別の原材料を研究したり、あるいは製造方法に工夫を加えることで味をビールに近付け、そうやって1994年に誕生したのが「発泡酒」です。

当時は価格の安さに多くの人が飛びつきましたね。「ホップス」とか「マグナムドライ」とか、ホントお世話になりましたぁ!

ビール1本が200円以上したのに、発泡酒だと150円~180円程度です。しかも味はビールにそっくり!そりゃあ誰だって発泡酒を買うようになりますよ。

私も学生の頃は「超・貧乏学生」だったので、発泡酒には散々とお世話になりました。当時、私はボロアパートに下宿していたのですが、クラスメートが集まって発泡酒で乾杯。そこから安ウィスキーでドンチャン騒ぎをして「翌日の授業に出席する」という概念は全く持っていませんでした(←よく卒業できたもんだ…)。

こうして、様々なメーカーから発泡酒が発売され、世の中は「発泡酒全盛期」に突入していったのです。

でも…

メーカーの企業努力は留まるところを知りません。「さらに安く、そして美味しいビールを」という観点から、「麦芽を全く使わないビール」を開発してしまったのです。法律上は「発泡性酒類」に分類されるのですが、これが世間一般で言う「第3のビール」です。

私の大好きな「のどごし生」も、この発泡性酒類なんですね。こうなると350mlの酒税が1本あたり「約28円」となり、ビール1本あたり「約77円」と比較すると随分と安くなるのです。

さらに製造コストや流通コストの削減などを行い、徹底したコストカットを実行。それが、「1本約140円」という、とんでもない価格を実現させたのです。

特にディスカウントストアに行けば、外国製のビール(発泡性酒類)が100円以下で売られているケースもあります。また最近では、販売店が独自のブランド(PB:プライベートブランド)を立ち上げ、製造から販売まで一手に行うことでコストを削減。美味しい第3のビールが1本100円未満で楽しめる時代になったのです。

つーか、水より安いじゃん…

まぁ、そのおかげで私のような貧乏人でも毎日のようにビールを楽しめるというわけです。んで、第3のビールに慣れきった味覚で、たま~にエビスを飲むと旨いんだな!私なんかでは滅多にお目にかかれない、超高級ビールなのです…(貧)

他にもあった!第3の○○

「第3の○○」と聞けば、多くの方が「ビール」と答えられるでしょう。しかし「第3の○○」には、ビール以外にもあるんですよ。

それが「牛乳」です。スーパーなどで見かける牛乳のパック、よ~く見ると、「生乳」と書かれているものもあれば、「加工乳」と書かれているものもあります。皆さん、これらの違いはご存知ですか…?

生乳とは、読んで字の如く「生のままの牛乳」です。もちろん殺菌処理は行われていますが、要するに「絞ったままの牛乳」ということなんですね。一方、お隣に陳列されている加工乳を見ると、生乳と比べてお値段は安いんですよ。なので、その違いも分からずに加工乳を買われる方が多いのではないでしょうか。

加工乳は、実は人工的に作られた牛乳です。「人工の材料を使っている」というわけではありませんよ。バターやクリーム、あるいは脱脂粉乳などの乳製品を水に溶かして作るのです。原材料は自然のものばかりですが、「絞ったままの牛乳」と言えないのが加工乳なんですね。

この加工乳を、「第3の牛乳」と呼んでいます。ではなぜ、第3の牛乳である加工乳は、安いお値段でスーパーに並ぶのでしょうか?

皆さんもご存知の通り、牛乳は腐ります。ずっと冷蔵庫に放置しておくと「いつの間にかチーズ状に…」なんてこともあるでしょう(←本当にあるのか…?)。

つまり、生乳は品質管理が難しいのです。コストだってかかります。それが販売価格に上乗せされているため、お値段が高くなってしまうんですね。

一方、バターやクリーム、さらに水分量が少ない脱脂粉乳となれば、品質管理のコストを格段に抑えることが可能です。さらに需要に応じて加工乳の生産量も調整しやすいため、スーパーでの価格も安く抑えられるのです。

まぁ、たとえ加工乳でも厳しい品質チェックは行われていますし、味だって不味ければ買わないのが日本人です。美味しい生乳を買うのも良いですが、お財布に優しい第3の牛乳でも十分なんですね~。私なんか、「生乳=セレブの飲み物」と思っていますから…(貧)

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