目まぐるしく変わった料金体制
「高速料金無料化!」の政策が掲げられてから久しく時間が経過しました。結局、実現されることもなく、その後の未曾有の大震災を経て、高速道路の料金体制は目まぐるしく変化していったように思います。
土日祭日限定の統一料金もいつの間にか姿を消し、今は一体どのような料金体制になっているのか、わからなくなってきました。
高速料金を払う際に、規定料金の半額だったり、割引されていたり、何を基準に割引かれているのか、現状についてまとめてみました。
お得に使えるETC割引制度
ETCを搭載している場合に、高速道路料金を割引く制度があります。ETC割引は、それぞれ運営する高速道路会社によって違いはあるようですが、一般的な高速道路では「深夜割引」「早朝夜間割引」「通勤割引」「平日昼間割引」「平日夜間割引」「休日特別割引」があります。
ETCの普及を促す為には効果的な割引ですよね。ETCを取り付けるだけで高速道路料金が割引されるのですから、大いに活用したいものです。
ETC限定とはなりますが、高速道路料金の割引について見て行きましょう。
まず「深夜割引」は、午前0時から午前4時までに対象の区間を走行した車に適用されます。割引率は最大で50%となります。つまり半額になるわけです。
同じような割引に、「早朝夜間割引」があります。午後10時から翌朝6時までに高速道路の入口または出口料金所を通過した車が対象となります。ただし、東京や大阪大都市近郊区間限定の割引となっています。
一方、地方を対象にした割引が「通勤割引」で、入口か出口料金所を午前6時から9時の間、または夕方5時から8時の間に通過した車が対象となります。
通勤割引は、地方部区間最大100キロメートル相当分の料金が50%割引されます。家族旅行で高速道路を使う場合に活用できそうですよね。「平日昼間割引」は、同じく地方限定で昼間の高速料金を最大で30%割引いてくれます。
時間帯割引には「平日夜間割引」があり、最大で30%が割引になります。この割引は、地方部と都市部に関わらず適用されます。時間帯は、午前4時から6時の間と午後8時から12時までの間です。つまり、時間をはかりながら高速を降りるとお得になるわけです。サービスエリアなどで休憩して時間を合わせてみるのも良いでしょう。
「休日特別割引」は、土日祝日に限って終日割引になる制度です。以前はどこまで走っても1,000円だった時もありましたが、改正されて最大30%から50%になりました。それも、軽自動車と普通車限定になったのです。
都市部に関しては、時間帯によって割引率が変わってきます。以前のように1,000円でどこまでも行けるわけではありませんが、少しでもお得になるなら活用したいものです。
ただし、この高速道路割引制度の実施期間は、平成26年3月31日までとなっています。その後の割引率がどう変わるのか、改めて注目したいものです。