激安の居酒屋や定食屋は多くありますが、たいていはフランチャイズのお店ですよね?全国規模で大々的に展開すると、価格を下げるに有利な戦略が可能になります。
1つは「スケールメリット」です。簡単に言えば「大量仕入れにより仕入れ価格の節約」ですね。「これだけ大量に仕入れるから、安くしてよ~♪」という感じで食材などを仕入れ、それが安価なメニューにつながるわけです。
また調理や可能などを工場で一括に行い、それを各店舗に届けることで人件費を削減。また、店舗では「温めてお皿に乗せて出すだけ」というケースもあるため、専門の職人や板前(=人件費が高い)が必要ないのもコストカットの重要ポイントです。
ところが、上記のような大規模のメリットを受けられない「小さな居酒屋or定食屋」でも、あり得ないような格安メニューが並ぶこともあります。
はたして、そんな事をして儲かるのでしょうか?儲けのカラクリを紹介していきましょう!
土地代がかからない
格安の基本ですね。自分の土地にお店を構えるなら、賃貸料がかかりません。賃貸料は飲食店を経営する上でかなり大きなコストになりますので、それが削減できるのは非常に大きいでしょう。
さらに駐車場も自分の土地である場合は、お客さんの駐車場確保のためのコストもかかりません。店舗+駐車場の賃貸料は、食材費などを含めたコストのうち4分の1近くを占めることもあります。単純計算でコストを25%ほどカットできるということですね。
それがメニューに価格に反映されるため、「安い値段」へ一歩近づくことになります。
親戚や家族から食材を…
大都市圏ではあまり見かけませんが、地方に行くとよくある光景です。一般的な飲食店の場合、食材費はメニュー価格の3分の1を占めると言われています。つまり600円の定食なら、食材に200円のコストがかかっているということです。
個人経営のお店でも超格安のメニューを提供している場合、その食材費が大幅に抑えられていることが多いんですね。
たとえば実家が農業をやっている場合、お米や野菜を超格安(出荷できない企画外の作物をタダで貰っているケースもあります)で仕入れているんですよ。それを価格に反映しているため、さらに超格安に近付くというわけです。
また、魚料理が超格安で食べられるお店の場合は、「家族や親せきに漁師がいる」、あるいは店主が漁業権を所有しており、「自分で釣り上げた魚を提供している」ということが考えられます。
これなら鮮度バツグンの魚介類を格安、あるいはほぼ無料で手に入れられるため、ワンコインで「豪華★海鮮丼」が食べられることもあるのです。
バイトを雇っていない
これも大きいですよ~
たとえば夫婦2人で経営している場合、小さなお店であればバイトを雇う必要がありません。また、夫婦の人件費も「夫婦が生活出来る分だけ」と割り切っていれば、人件費を格安に抑えることが可能なんですね。
それに、たとえ昼時の忙しい時間帯でも、「近所に嫁いだ娘が手伝いに来てくれる」というケースも珍しくありません。特に地方に行くほどこのようなスタイルが多く、「家族でやっており、バイトを雇っていない。忙しい時は娘や息子が助けに来てくれる」というスタイルが「人件費の抑制→メニューの安さ」になっているのです。
つーか、人件費ゼロ
究極のスタイルです。老夫婦が2人で小さなお店を経営している場合、「人件費ゼロっす!」という場合もあります。
人件費ゼロですよ。老夫婦はどうなるのでしょうか?1カ月後、自宅で干物になっていないでしょうか(←不謹慎…)。
老夫婦が2人で経営している場合、生活費は「年金」に頼っていることがあります。つまりお店の経営で生活費を稼がなくても、生活する分は年金で賄えるため、「人件費ゼロ」という究極のスタイルが可能になるのです。
そこに、老夫婦にとって都合の良い「タダで手伝ってくれる娘」がいれば最強です。特に息子の嫁は使い勝手が良いので(?)、嫌々でも駆り出されることがあるんだとか…(嫁姑問題は難しいんですなぁ…)
とまぁ、上記のような経営スタイルであれば、スケールメリットや工場での一括調理・加工でなくても超格安が可能になるわけです。
大都市ではあまり見かけないかもしれませんが、地方にお住まいの方、あるいは地方に仕事や旅行で出かけるのであれば、ぜひ超格安のお店に寄ってみてはいかがですか?
It’s a plsaeure to find someone who can think so clearly