住宅を購入した方がいいかどうか、迷いますよね？それも消費税増税を目前に控えていると、買うなら「今でしょ」って思ってしまうのも仕方ないですね。

しかし、本当に住宅を購入した方がいいかどうかは、ずばり「長生きして自宅で長く過ごせるかどうか」にかかっています。それも、至極単純に現在の不動産価格を前提にして、現在の家賃相場を前提にしてのことです。

もし、今までひたすら外国人労働者全面的に受け入れをしてこなかった日本が労働力の不足から大量に受け入れたら家賃の相場そのものも違ってくるでしょう。

もし、今まで通り外国人労働者は受け入れずに、ひたすら少子高齢化が進んでいったら。日本中「中古物件」だらけの国になるでしょう。すでに過疎化した地方だけでなく都市部でも起きている現象です。

つまり、不動産というものの価格が何十年後にどのくらい価値があるか？自分が住まうのに負担した額よりも、もっとお得な選択肢があったのかどうかは、実際は「何十年後になってみて初めて分かる」ことなんです。

では、賃貸か持ち家か？というと、私は賃貸に軍配を上げます。ライフステージの変化に応じて賃貸物件を引っ越しつつ、終の棲家の購入資金を貯めるのが得策ではないかと思います。

もちろん、現金で購入できる人や、親と同居で立て替えるだけの人なら問題が少ないと思いますが、全く新規に住宅ローンという借金を何千万円も背負ってまで住宅購入を考えるならば、あまりお勧めできません。

グローバリゼーションという名のお金の流れは、今やかつて人類が経験したことのないようなうねりとなっています。個人の才覚とかそういうものでは、いかんともし難い経済の激流の中に、私たちは木の葉のように生活していると言っても過言ではないでしょう。

今後可能な生活形態かどうかわかりませんが、「年金暮らし」になったときに家賃の心配がないように、終の棲家は自分で確保できるだけの資産を賃貸住宅に住みながら蓄えましょう。

ちなみに、東京に隣接した千葉県内の昭和４５年建築の中古戸建て（３ＤＫ）はまだ住めるため、中古物件として売りに出ました。駅徒歩１０分。その途中にスーパーが２件などお店がたくさんあるしお医者さんもあります。

便利な立地で、お値段なんと６９０万円！リフォームに５００万円かけても１２００万円しません。少子高齢化はさらに進むといわれ、中古物件については今後もっと市場が充実してくる可能性があります。

老後資金に住宅分として最低１０００万円程見込んでおきましょう。老夫婦やシングルで住まうには十分な条件の物件が見つかるでしょう。