さあ、家を建てよう!と思った時に便利なのは、家づくりの為の本や雑誌といったもの。でも巷の本を沢山読めば読むほど、「これも取り入れたい!あれもいいかも!」と頭の中が整理できなくなってきて、最後には「私ってどんな家を作りたいの~(涙)」ってなってしまいますよね。
そこで今回は「家づくりのテッパン」を三箇条にしてご紹介します。家づくりの悩める子羊ちゃんたち、必見です。
テッパン①向こう20~30年の家族のスタイルをイメージする
一番重要な事は、これからこの家に住む家族がどのようにライフスタイルを持つことになるのかをイメージすることです。これによって間取りも、収納量も、機能も、全てが異なります。
あくまでも住む人があってこその家で、家が先行してしまっては、結局は住みにくい家が出来上がってしまいます。
小さい子供が居る家庭なら、子供の成長に合わせて柔軟に利用できる家具や配置にすること。年配の家族が居れば、ゆとりのある、体に負担にならないような家づくり。先の事は分からないとはいえ、大まかな計画をイメージしておくと、家づくりは随分違います。
テッパン②構造部分は妥協しない
内装やカーテン、それにシステムキッチンやユニットバスなどは、費用さえ確保できれば、後で何度でも付け替えができるもの。ですが、家の構造自体に係る部分は、そうそう簡単にリフォームすることはできません。
構造を変えるという事は、ほとんど家を建て直すようなもので、費用もかなりの額になってしまいます。
構造部分さえしっかりしていれば、あとはどうにでもなります。断熱材もしかり。あとで替えることができない根本的な部分は、妥協せず、ケチらず、しっかりと押さえておきたいものです。
キッチンやお風呂場、トイレといった水回り関係は、長く住んでいれば必ず取り換えなければいけなくなりますので、次回リフォームの際にしっかり気に入ったものを、という考えもあります。
テッパン③お金をかける部分とリーズナブルに仕上げる部分を決める
一家の健康を守る主婦にとって、台所は聖地の様なもの。その為、キッチンにはこだわる人が多い傾向にあります。対して、一家を支える大黒柱にとっては、一日の疲れを癒すお風呂場にこだわりを見せる人もいます。
でもだからと言って、どこもかしこもお金をかけられるわけありませんよね。そこで、お金が多少かかっても妥協したくない部分と、家族しか見ないから、できるだけリーズナブルに仕上げたい部分とをはっきりさせておくことが大切です。
一般的なハウスメーカーには「標準品」と呼ばれる備品があり、システムキッチンやユニットバス、トイレなどがあります。標準品はそのメーカーで一番多く使われるもの、だからこそ一番リーズナブルに購入できるようになっています。
この標準品を賢く利用するのも手ですし、物によっては、安く自分で購入して設置だけお願いすることも可能です。ただ、これはハウスメーカーによって条件が異なりますので事前によく確認をしておくことが大切です。