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インパクト・インベストメントって知ってる?社会貢献型投資を考える

2013/12/08
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今年も10月1日から12月31日までの間、赤い羽根共同募金運動が展開されますね。募金箱を抱えたスタッフの方を見かけると、協力できる範囲で財布の中にある小銭を募金することにしています。

他にも数多くの団体が募金運動をしていますよね。大変申し訳ないと思うのですが、全部に協力できるほど筆者のお財布は大きくありません。

そこで、自分の中で応援したいという気持ちが強い、あしなが育英会と盲導犬協会には、毎年募金するように心がけています。

社会貢献型投資とは?

人の為に何かをしたいという気持ち。どんな方でも心のどこかにお持ちではないでしょうか。もし投資活動をしながら社会貢献ができるとしたら、アナタは賛同されますか?

経済的な利益を追求すると同時に、貧困や環境などの社会的な課題に対して解決を図る投資スタイルは『インパクト・インベストメント』と呼ばれています。この投資スタイルは、大和証券が国内での第一人者として、積極的に商品開発や販売に取り組んでいるようです。

賛否両論の物議を醸しだす社会貢献型投資について、筆者なりに考えてみます。

社会貢献債

社会貢献型投資で最も国内に普及しているのが、発展途上国の支援や地球温暖化対策などを目的として投資家から資金を集める「社会貢献債」と呼ばれる債券です。

世界銀行やアジア開発銀行など、信用力がある金融機関が発行体となり、貧困対策や環境保護などの目的で資金を集め、それらの資金を企業や途上国の政府などに融資します。

投資家は当初提示されている利率の金利を毎年受け取り、満期時には元本を受け取る仕組みになっています。豪ドルや南アフリカランドなど外貨建ての債券が多く、国内の定期預金より高い運用利回りを得ることができます。

しかしその反面、通常の外貨建て債券と同様に、価格変動リスク・為替リスク・信用リスク・カントリーリスクなどのリスクを負う必要があります

社会貢献債の種類

2013年に発行された社会貢献債は、1000億円を突破しました。

発展途上国の農業発展を支援する目的として販売された商品には、様々なものがあります。
たとえば、以下のようなものです。

■ アグリ・ボンド債(豪ドル建て4年・年利3.41%)
オランダ大手金融機関ラボバンクが発行

■ クリーン・エナジー・ボンド(ブラジルレアル建て3年・年利7.82%)
アジア・太平洋地域のクリーンエネルギー関連事業を支援する目的でアジア開発銀行が発行

■ ワクチン債(南アフリカランド建て5年・年利5.31%)
途上国の子どもにワクチンを提供する目的で予防接種のための国債金融ファシリティ(IFFIm)が発行

社会に貢献する気持ちがあるなら、投資をしないで全額寄付すればよい。
社会貢献型投資をする投資家は単なる自己満足で、結局は販売会社を儲けさせているだけだ。

インターネットで検索すると、この投資スタイルに対するネガティブな意見を多数目にすることができます。

確かに投資ではなく全額寄付をした方が、より多くの資金を支援に回すことができるかもしれません。しかし、どちらも根底にあるものは「誰かのために何かをしたい」という善意だと思うのです。一部の資金しか支援に回らないとしても、文句だけ言って何もしない人より何倍も社会に貢献できているのではないか、と筆者は考えます。

ただし、厚生労働省推奨と偽ってワクチン債を販売する詐欺などもありますので、個々人がしっかりと情報収集を行い、自己責任で投資を行う必要があります。ご注意ください。

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