島国に住んでいる日本人にとって、「海外」という言葉の響きは何とも心地よいと感じるのは私だけではないようです。たとえ数日であっても海外旅行に行けるのは、心が大きくなり自分の世界も広がる感じがして鼓動が高鳴る方は大勢いるでしょうし、日頃、溜めに溜めたストレスを発散できるとワクワクする方も少なくありません。
しかし、海外旅行は近場であっても最低数万円は必要になりますし、欧州といった人気スポットであれば必要諸費用10万円は下りません。加えて出費がかなりかさみますから、かなり節約を意識した旅行になりかねません。
節約は悪いことではありませんが、旅行中に節約ばかり気にしていたら何の贅沢感もなく、少し寂しい旅行になりそうです。
そこで、ぜひ知っておきたいお金の使い方をご紹介しましょう。節約しながら贅沢気分を味わう海外旅行とするため、以下でご紹介する3つのポイントを是非実践してみて下さい。旅行で少しでも贅沢するための節約法としてかなり使えると思いますよ。
秘訣1:海外旅行保険の選択法
海外旅行のために利用する海外旅行保険は、たいてい以下の2つのどちらかだと思います。
- 保険会社の海外旅行保険
- クレジットカード付帯の海外旅行保険
上の二つの旅行保険をどのように使いこなせば良いのでしょうか?実は、「旅行期間」で使い分けることが節約の秘訣となります。
というのは、「クレジットカード付帯の海外旅行保険は、海外渡航日から90日以内」というものがほとんどです。つまり、90日以内の海外旅行ならば、クレジットカード付帯の旅行保険で十分カバーできます。
もちろん、保険適用条件の確認は必須ですし、クレジットカード決済が条件となりますので、クレジットカード決済ができない病院や提携していない病院では保険適用外となりますから、旅行前に渡航先で利用できる病院のチェックは必須です。
しかし、クレジットカード付帯の旅行保険を善用すれば、改めて海外旅行保険に加入する必要はなく、余計な出費を抑えることができるのです。
秘訣2:渡航先通貨への両替方法
海外旅行をする時、必ず行うのが渡航先通貨への両替です。両替方法は幾つかありますが、代表的なものは以下の通りです。
- 日本国内銀行での両替
- 現地銀行での両替
- トラベラーズチェック利用
- 現地でクレジットカード払い
- 銀行(新生銀行など)キャッシングカードを利用して現地で現金引出
- クレジットカードのキャッシング枠を利用して現地で現金引出
さて、あなたが海外旅行する時に利用するのは上記のいずれかではないでしょうか?とりわけ利用者が多いのは、日本国内の銀行で両替(空港含む)です。飛行機を降りたらすぐに現地通貨を利用したいという思いから、国内で両替しておこうと考える人が少なくないのはうなずけます。
しかし、上の中で手数料が一番高くつくのは、国内の銀行での両替です。一番やっていけない方法で、貧乏旅行まっしぐら!となることでしょう。では、一番手数料が安くすむ両替方法はどの方法なのでしょうか?
簡単に申しますと、「クレジットカードのキャッシング枠を利用して現地のATMで現金を引き出す方法」です。
キャッシングの金利って高いのでは!?と思うかもしれませんね。確かに、クレジットカードのキャッシング金利は高めに設定されており、たいてい18.0%前後となっています。もし、10万円をキャッシングして金利18.0%で30日間借入したなら…。
約1,500円の利息を支払わなければなりません。もし100万円の借入だったら、10倍の1万5千円の利息支払いとなるわけです。しかし、返済期日をただただ待つことをする必要はありません。
クレジットカードの返済は、繰り上げ返済が可能です。つまり、借りてからすぐに連絡を入れて返済すれば、返済日までの数日間の利息だけを支払えば良いのです。旅行から帰国した後、すぐにクレジット会社に電話、指定された金額と方法で返済すれば莫大な利息を支払う必要はありません。
もちろん、現地からSkypeなど無料のインターネット電話などを利用して日本のクレジット会社に電話、ネットバンキングからの返済をすることも可能です。いずれにしても、繰り上げ返済すれば手数料はその分安くなります。
秘訣3:国際学生証を発行する
実は、ISICカードという海外で使える国際学生証を発行することによって、節約旅行が可能になります。この国際学生証は、学生や学校の先生、12~26歳未満の方が取得できるのですが、この学生証を提示することにより、海外での博物館や美術館、宿泊施設など、様々な場所で学割価格適用となります。
ですから、渡航先や観光場所によっては、日本でこの国際学生証を発行していくことにより、節約しつつも様々な観光地を満喫できるのです。
しかし、注意点もあります。この学生証は税込みで1,430円の手数料がかかります。自分が観光しようと思っている場所や渡航先でどれほどの利用価値があるのか、具体的に計算することが先決です。1,430円よりも費用がかかりそうならば発行する意味がありますが、渡航先によっては1,430円を支払ってまでの発行価値がないかもしれません。
まずは、行きたい場所、どこを観光したいかよく考えてからの発行手続きが必須ですね。いずれにしろ、この国際学生証を上手に善用すれば節約が可能であるということ、覚えておきましょう。