夏のボーナスアップ?
経団連が5月31日に発表した大手企業の今夏ボーナス(賞与・一時金)妥結額(第1回集計)は、64社の平均で昨夏より7.37%増となり、2年ぶりに増額した模様です。『アベノミクス』効果で企業業績が回復傾向にあることが反映されているようです。
上場企業の業績予想の想定になる為替レートは、2014年3月期には1ドル当たり90~95円に設定されていたようですから、1ドル100円前後で推移している現状を考えると、各社ともかなりの額の上方修正がなされたことでしょう。みなさんの夏のボーナスはいかがでしたか?
キャンペーンシーズン到来
ボーナスシーズンには各金融機関でも、色々なキャンペーンが始まります。定期預金の金利アップ、投資信託の手数料無料、一定額以上の対象商品購入でもれなくプレゼントが当たる等々、本当に多種多様なサービスが提供されていますよね。最近はネット検索で簡単に情報収集できるので、自宅でじっくり検討してから、ご自身にとって一番魅力がある商品(キャンペーン)を選択されるのが一番だと思います。
そうは言っても、休日くらいは自分の好きなことに時間を費やしたいと考える方も多いことでしょう。せっかくのまとまったご資金を普通預金にそのまま眠らせているとうい方が、多数見受けられました。
普通預金はいつでも出し入れ自由で使い勝手がよい代わりに、金利がほとんどつきません。タンス預金と同じです。せっかく金融機関にお金を預けているのですから、少しだけお金のことを考える時間を作って、お金に上手に働いてもらいませんか。
定期預金も資産運用
株も投資信託も損するかもしれないけど、資産運用はちょっと気になる。そんな方にピッタリの運用方法は『定期預金』です。お恥ずかしい話ですが、銀行員になる前の筆者は定期預金を利用したことがありませんでした。堅実な資産運用ツールとして、今回は定期預金についてご紹介します。
定期預金の主な種類は
②大口定期
③期日指定定期
④積立定期
があります。期間も1か月~10年の中から選択できます。金額は①と③は1円から可能、②は1000万円以上、④は金融機関によって異なりますが1000~1万円の一定額を毎月積み立てます。
当然のことながら、預入期間が短いより長い方が金利が高くなります。ただし、中途解約をすると利息がほとんどつかないことがありますので、あまり欲張らず、無理のない期間で預け入れることをお勧めします。
ネット銀行の活用
インターネットを利用できる環境の方は、ネット銀行を活用されることも検討してみてはいかがでしょうか。ネット銀行は実店舗とATMを持たない分、金利を上乗せして提供できるメリットがあります。
通常のメガバンクでは、1年満期のスーパー定期は年利0.025%ですが、ネット銀行の定期預金は数倍以上の金利が付けられています。詳細なサービス内容は、各社ホームページや比較サイト等をご参照ください。
ただし、利便性の面では実店舗がある金融機関の方が有利でしょう。ネット銀行をメインバンクにすると、お金の出し入れは他行のATMを利用するので、かなりの手数料が必要になる場合があります。
また、何か問題が発生した場合でも、駆け込む店舗がありません。ネットや電話だけの対応では、不安感を持たれる方もいらっしゃることでしょう。ネット銀行は貯蓄用のサブ口座の位置付けがベストかもしれませんね。
定期預金の最大のメリット
定期預金の最大のメリットは、金融機関が破綻した場合、預金保険機構が預金者一人当たり元本1000万円と破綻日までの利息を保護してくれるという制度(ペイオフ)があることです。
誤解されている方も多いのですが、元本1000万円とその利息以外は1円も払い戻されないという訳ではありません。破綻した金融機関の資産の清算が行われた後、払戻率により残りの金額が支払われる仕組みになっています。
もちろん、全額保護される保障がないので、資産をたくさんお持ちのお客様は複数の金融機関に分散して保有されている方が多く見受けられました。
金利は足で稼ぐべし!
富裕層のお客様が実際されていた、お金を上手に働かせる方法があります。それが『金利は足で稼ぐべし!』ということです。
金融機関では定期預金の満期が近づくと、ご連絡の通知をお送りします。その頃から複数の金融機関に足を運び、「大口定期ならいくらの金利になるのか」という交渉を行うのです。金融機関により差異はありますが、大口定期は交渉により店頭金利より金利を上乗せできる場合があります。
ポイントは「複数の金融機関で交渉すること」です。「他は1年で○%にしてくれるって言ってるわよ」と資金流出をほのめかすと、金融機関側として今後もお付き合いしたいお客様を他に取られるくらいならと、金利を優遇してくれる可能性があります。
逆もまた然りで「今の所より金利が高いなら持ってこようかしら~」などと甘い言葉をささやかれると、他行から新規の大口顧客が来てくれるなら…と色よい返事をしてくれる可能性があります。金利アップにならなくても、大量の粗品をゲットすることはできるでしょう。
まとめると1000万円以上の資金をお持ちの方は、複数の金融機関で小分けに預けるより利回りが高くなる場合がありますので、こちらも選択肢の一つとしてご検討ください。