結婚式への疑問
結婚式というのは、恐らく世の中の多くの女性にとって憧れの対象と言えるでしょう。洋風であればウェディングドレスを着てヴァージンロードを歩き、和風であれば白無垢を着て格式高い雰囲気の中、契を交わす…どちらも風情があるでしょう。
しかし、近年の不況によって生きていく上で発生する様々な費用が見直されており、本来挙げる事が義務ではない結婚式対して疑問を抱く方が増えています。事実として冠婚葬祭に発生する費用は水増しと言えるレベルで、一歩間違えば悪徳業者と言われてもおかしくないレベルです。
ただ、そうは言っても結婚式が女性にとって憧れである事は変わらず、男性と女性の見解の相違にて結婚式が原因での不仲もありえます。
そこでお金が無い場合の結婚式における見方、対応策について書いていきます。結婚式に疑問を覚えつつも挙げたい気持ちもある方は、是非参考にしてください。
地味婚のメリットについて見直そう
今、結婚のスタイルとして「地味婚」が注目されています。地味婚の定義は複数存在しますが、最も多く捉えられているのは『婚姻届のみを提出して結婚式は挙げない』というものを指します。
文字通り地味ではありますが、ここで注目していただきたいのが『結婚と結婚式はイコールではない』ということです。結婚式を挙げずとも婚姻届さえ出してしまえば結婚は可能であり、結婚式は義務では無いのです。
つまりは結婚式を挙げたから立派な夫婦、結婚式を挙げていないからその逆という事は一切無く、暴利とも言える結婚式費用の別の使い道が決まっているのであれば、極めて合理的な判断と言えます。
結婚式の費用をカットしても新婚旅行だけは向かうなどしてもお金は非常に余裕があり、結婚後のお金がかかる新生活においても大きなアドバンテージがあります。不景気だからこそ、合理的な視点で結婚式を見る価値があります。
身内のみのホームパーティでも十分な結婚式です
結婚式を開くのはよいものの、呼ぶのはせいぜい身内くらいしか居ない…近年ではそんな人が増えてきました。それが人付き合いが稀有になった証拠と捉えると微妙かもしれませんが、ひっそりと結婚式を挙げたいと考えるならまた別です。
そう、身内数人程度の規模ならば自宅やちょっと広い場所を使ってのホームパーティ兼結婚式にしてみてはいかがでしょうか?ホームパーティと言ってもブライダルセンターにプロデュースしてもらえばより立派になりますが、それでは費用のカットにはならないので、欧米などでよくあるホームパーティを結婚式にグレードアップしたものを想像してみてください。
そう、身内のみの参加なら準備段階から身内と協力して行えば演出などは拙くなるものの一軒家でも部屋の広さ次第では十分であり、身内に手伝ってもらうのだから、諸費用に関しては結婚式とは比べ物にならないくらいお手軽なのです。
特に参加する身内次第でアットホームで繋がりを感じやすい、中身がある結婚式にする事も可能。外見の派手さよりも中身こだわりたい、自分好みでひっそりと行いたいならベストな選択肢になりえます。
結婚式を挙げるのは今必要なのか?
結婚式というのは入籍とほぼ同時に、もしくは数ヶ月以内、遅くとも一年以内には行うべきものという認識が強いですね。確かに世間一般の視線で言えば入籍から遅れた結婚式というのは不自然に映るかもしれません。
しかし、結婚式を急ぐ理由は本当に正当で必要なのか考えてみましょう。初々しいうちに結婚式を挙げたいのも分かりますが、結婚資金を若いうちから貯めておいたのならまだしも、若いうちに結婚をすると十分な資金が無いことの方が多いです。
そうなるとむしろ優先すべきは出産でしょう。妻になる方が若ければ若いほど出産のリスクは下がるのですが、出産はお金も非常にかかりますし、その後の育児に関しては言うまでもありません。考え方にもよりますが、どちらにお金を優先的に使う方が良いかをよくよく考えてみましょう。
ただ、結婚式自体が女性にとっての華なのは再三説明したとおりです。そこで子供が大きくなって経済的にも時間的にも安定した時期に結婚式を挙げてみてはいかがでしょうか?
初々しさこそ半減しているかもしれませんが、そこまで共に歩んだ夫婦が結婚式を挙げた場合、繋がりの再確認や結婚した当時を振り返る意味でも中身のある結婚式にできます。結婚式というのは後から挙げても意味はあるのです。
結婚式を悲観的に捉えず、節約はしよう
芸能人が挙げているような豪華な結婚式に憧れる気持ちも分かりますが、せっかくの機会だから…という気持ちに乗じて利益を上げるのが冠婚葬祭です。
浮かれた気持ちではなく結婚後に必要なお金について考慮し、その上で結婚式について向かい合ってみてくださいね。