84歳にして、現役で働いている中国人男性がいます。驚くことに、彼の富は、84歳にしても増えていくばかりなのです。
いったいどんな人物なのか、さっそく見てみましょう。
ルイ・チェ・ウー氏は、アジアで2番目にお金持ち
フォーブス誌によると、2014年7月時点で、ルイ・チェ・ウー氏は、世界で44番目にお金持ち。アジアでは、2番目にお金持ちです。ちなみに、彼の自己資産は、1兆8700億円。
彼の富は、なんと、ここ数年で、倍増しました。彼が投資するマカオのカジノが大軌道に乗っていて、5000億円も資産を増やしたのです。そして、これにより、マカオのギャラクシー・エンターテイメントの株を増やしました。
マカオと言えば、世界有数のカジノリゾート地。ギャラクシー・エンターテイメントは、そんなマカオでも、有数のカジノリゾートで、来年も新しいホテルとカジノを建設予定です。
ギャラクシー・エンターテイメントは、2011年に、マカオに200億円をかけて、カジノリゾートを建設したことで知られています。
このカジノリゾート、本当に凄いんです。なんと部屋数は、2200。リゾートの中に、レストランは、50もあります。そして、リゾートには、人口で造ったビーチと波のプールまで。そして、カジノの賭博台は、450もあるんです。
チャンスを掴んだ男
マカオのリゾート地は、世界の経済不況を受けることなく、どんどん売上げを伸ばしています。
そのマカオリゾートの目玉の1つ、ギャラクシー・エンターテイメントに投資して、儲けてるのが、ルイ・チェ・ウー氏。彼は、まさにチャンスを掴んだ男なのです。
次に、彼がいかにして、マカオのカジノで巨大な富を得るというチャンスを掴んだのか、その秘訣をお伝えしましょう。
中国の格言を超える
中国には、「自分がよく知らない分野ではビジネスをしないように。」という格言があります。この格言は、自分がよく知らない分野でビジネスをすると、リスクが多いから、その分野には飛び込まないようにと警告しています。
しかし、ルイ・チェ・ウー氏は、この格言に縛られませんでした。彼は、これはビジネスのチャンスと思えば、彼が全く知らない分野でも、飛び込んでいったのです。これが、彼がチャンスを掴む秘訣の1つ目です。
ここで彼の経歴を簡単にご紹介しましょう。彼が、いかに、新しい分野でも、果敢に飛び込んで行ったかが分かります。
生い立ちと経歴
彼は、1929年に中国の江門市で生まれました。
彼の初めての仕事は、車の部品の工場ででした。1950年代のことです。この時、沖縄のアメリカの基地で、岩を壊すトラックが売りに出されていると聞いて、すぐにこの話に飛び乗りました。このトラックは金になると思い、即断でトラックを輸入したのです。
そして、このトラックを使い、香港の鉱山から建設に必要な資材を掘り出し、売り出したのです。それが、彼の会社、K. Wah Groupの始まりです。
鉱山のことなど知りもしなかった彼。でも、これはお金になると見込み、躊躇することなく、行動に移したのです。彼の予想は、当たりました。K. Wah Groupは、急成長していき、ルイ・チェ・ウー氏は資本を蓄えることができました。
そして、1960年には、なんと不動産の分野に侵入します。彼は、不動産についてはド素人だったにも関わらず、中国だけでなく、香港、アジア南東、アメリカの不動産にまで手を出しました。
そして、今度は、不動産と彼の会社:K. Wah Groupで得たを元手に、マカオのカジノに投資しているのです。もちろん、カジノについては素人の彼でしたが、そんなこと構いません。お金になると思ったら、行動に移すのが彼です。
自分がよく知らない分野には、顔を出さないようにという中国の格言は、彼には何の意味もない様です。彼は、これまで、チャンスと思うことには、たとえ彼が知らない分野でも、躊躇しないで飛び込んでいき、チャンスをものにしてきました。
何がチャンスかを見極める
岩をくずすことができるトラックが売りに出されていると聞けば、飛びついたルイ・チェ・ウー氏。彼は、トラックは、まさに、お金の小槌だと見抜いたのです。
そうです。彼は、彼の人生で、彼が出会ったもの中で、これはお金になるというものを見抜く目を持っていました。これが、彼がチャンスを掴んだ2つ目の秘訣です。
彼が、チャンスを見極めることができた事がうかがえる2つのエピソードをご紹介しましょう。
1つ目のエピソードは、なぜ彼が岩を壊すトラックは、お金になると見抜いたかということに纏わるエピソードです。
ルイ・チェ・ウー氏が、沖縄の基地で売りに出されていたトラックは、お金になると思ったのには、理由があります。それは、彼が、中国や香港では、その時、建設業が伸びると見据えていたからなんです。
彼は、新聞社に、「中国の道路は、でこぼこだ。」と洩らしていたんです。必ず、道路事情が良くない中国で、建設業が伸びると確信していたのです。彼の予想は、大当たり。
建設業で、かなりのお金を設けることができました。そして、中国の大きな道路の建設などにも関わるほど。ルイ・チェ・ウー氏は、まさに、時代のニーズを見抜いていたと言えます。
もう1つは、彼が不動産業を始め時のこと。彼が不動産を買ったのは、2000年から2001年がピークでした。実は、この時、1997年に始まった経済不況を受けて、不動産業ががっくんと落ち込んだ時なんです。
そんな時に、ルイ・チェ・ウー氏は、金額にして1800億円分の香港の不動産を買い占めました。誰もが、不況で不動産を買いたがらない、または買えない中で、彼は不動産の価値がそれから伸びることを信じて周りを気にせずに、ぼーんと大金を出したのです。
彼の予想は大当たり。2000年から2001年が、不動産の値段ががくっと落ち込んだものの、2003年後半からは、徐々に不動産の値段が回復しました。彼が、安い値段で買った不動産の価値が、どんどん上がっていったのです。
彼が、1997年の経済不況の影響を受けなかったというと、そんな事はありません。彼が精力的に関わっていた建築業は、経済不況の影響をまさに受け、大きな損失を受けました。それでも、今後、不動産の価値は、回復することを信じ、行動に移したのです。
建設業と不動産の2つのエピソードを紹介しましたが、ルイ・チェ・ウー氏は、彼の先見の明で持って、絶妙のタイミングで、それぞれの分野に飛び込んだと言えます。彼の先見の明よって、彼はチャンスを掴んでいるのです。
彼には、引退はない
ルイ・チェ・ウー氏がフォーブスの世界の億万長者番付に名前が挙がったのは、ごく最近のこと。建築業や不動産業での成功で、富を得た彼ですが、世界の億万長者に肩を並べるまでになったのは、マカオのカジノに目をつけたからでした。
彼がマカオのカジノに本格的に手を出すようになったのは、なんと、彼が80才の頃の時なんです。80才にして、新しい事に挑戦し巨額の富を生むなんて、本当に凄いです。80才にしても、チャンスと思ったら、積極的に、そのチャンスを掴んでいったのです。
WHOによると、中国人男性の平均寿命は、72才。80才を迎える頃には、仕事は、とっくに引退し、老後の生活を送っているのが当たり前なのですが、ルイ・チェ・ウー氏は、違います。80才を超えても彼の勢いは止まることがないのです。
引退どころか、今の彼の頭にあるのは、マカオにあるギャラクシー・エンターテイメントのこと。
来年は、ギャラクシー・エンターテイメントの利益は、40~50%伸びると予想し、ギャラクシー・エンターテイメントのカジノリゾートの更なる開発を進めているのです。
まとめ
チャンスと思ったら、年だって、経験だって、関係ない。
私たちは、つい「お金持ちになれたらいいな~」、「チャンスが降ってこないかな~」と夢見てしまうことがありますが、ルイ・チェ・ウー氏は、違います。
彼はチャンスを自ら見つけだし、チャンスと思ったら、自分が年を取っていようと、その分野に経験がなかったとしても、躊躇せずに飛び込み、チャンスを手にしていったのです。
ルイ・チェ・ウー氏は、私たちに教えてくれています。「チャンスは降ってくるものではなく、自分達で掴むものだ。」と。
【参考URL】http://www.forbes.com/profile/lui-che-woo/
http://www.therichest.com/celebnetworth/celebrity-business/men/lui-che-woo-net-worth/
http://www.searchnetworth.com/tag/lui-che-woo-secrets/
http://www.scmp.com/business/companies/article/1101617/monday-face-lui-che-woo
うんがんばれ、反日しないなら問題ない
家族の教育はきちんとしてね