我が家では、毎朝同じテレビ局の情報番組を視聴しています。番組内で放映している内容によって、今が何時何分頃なのかわかるので、朝の準備をするための目安として活用しているのです。
通常は耳で音を聞いているレベルの視聴なのですが、筆者が思わず立ち止まってテレビに釘付けになるコーナーがふたつあります。ひとつは天気予報。もうひとつはマーケット情報です。
以前金融機関に勤めていた筆者ですので、マーケット情報のチェックは顔を洗うことと同じくらい、当たり前の行為になっています。前日の日経平均株価・NYダウ平均株価・ドル円の為替レート。これらの情報は、どのテレビ局の番組でも大抵は取り扱ってくれていますよね。
それ以外のマーケット情報は、通勤電車の中で新聞や携帯画面をチェックしながら、お客様への情報提供の準備をするのが当時の日課でした。今はその必要もないのですが、マーケット情報のチェックだけは習慣になってしまっています。
日本の株価の指標、日経平均株価
日経平均株価は、日本の株式市場の代表的な株価指数のひとつです。東京証券取引所の第一部に上場する銘柄の中から、日本経済新聞社が市場を代表する225銘柄を選定し、その株価を使って15秒間隔で算出している株価指数です。日経225、ダウ平均とも呼ばれています。
以前は構成銘柄の見直しは行われていませんでした。その結果、業種セクター間のバランスが偏り、市場の市場の流動性が反映されないとの批判を受けた時期があったようです。
2000年4月に構成銘柄のうち30銘柄を入れ替えることで市場との連動性が高まることになり、平成12年からは年に1度、10月に構成銘柄の見直しが定期的に行われています。
最も多く選定される業種は?
この日経平均株価の225銘柄は、その時の日本経済を代表する企業が選定されていると言われています。では2013年6月現在、アナタは36業種のうちどの業種の銘柄が最も多く選定されていると思いますか?
日本経済新聞社のホームページには、現在選定されている銘柄がすべて掲載されています。そちらのページを参照すると、以下のような銘柄構成になります。
水産は2銘柄、鉱業は1銘柄、建設は8銘柄、食品は11銘柄、繊維は5銘柄、パルプ・紙は4銘柄、化学工業は17銘柄、医薬品は8銘柄、石油は2銘柄、ゴムは2銘柄、窯業は9銘柄、鉄鋼業は5銘柄、非鉄金属・金属製品は12銘柄、機械は16銘柄、電気機器は29銘柄、造船は2銘柄、自動車・自動車部品は9銘柄、精密機器は5銘柄、その他製造業は3銘柄、商社は7銘柄、小売業は8銘柄、銀行は11銘柄、証券は3銘柄、保険は6銘柄、その他金融は1銘柄、不動産は6銘柄、鉄道・バスは8銘柄、陸運は2銘柄、海運は3銘柄、空運は1銘柄、倉庫・運輸関連は1銘柄、通信は6銘柄、電力は3銘柄、ガスは2銘柄、サービスは7銘柄。すべての銘柄数を合計すると、確かに225銘柄になります。
どうなる?日本の未来経済
問題の答えは『電気機器』全業種のうち最多の29銘柄が選定されていました。筆者にとっては、ソニーやシャープなど海外勢に押され気味の印象が強い業界のように感じていましたが、今のところ日本経済の主力業種であると言えるのかもしれません。
次回の銘柄見直しで業種間の構成がどのように変わってくるのか、注目したいところです。