お給料は、職種や業種によって一定の「相場」があります。高い技術が必要とされる業種ではお給料も高く、高いスキルや知識、あるいは肉体的・精神的に大きな負担を必要としない業種では、お給料も安くなってしまいます。
しか~し!
国が変われば考え方も違います。考え方が違えば、「その業種でのお給料の相場」だって変わってくるんですよ。そこで、日米でいろんな業種を比較して、お給料の違いを紹介してみましょう。
一般事務職は?
私の知り合いに、一部上場企業の広報に勤める女性がいます。年齢はアラフォーですが、それでも月の手取りは「20万円とチョット」だそうです。この女性は大卒で採用され、それ以降、ずっと正社員として働いています。
なのに、月の手取りで「20万円とチョット」とは・・・
別の大企業で一般事務職をされている方(正社員:30代後半の女性)に話を聞いてみると、やはり月の手取りで30万円はいかないようです。
正社員なので、社会保障やボーナスなどの特典は付きますし、日本では女性の立場が弱いという事情を考慮しながらも、やはり一般事務職のお給料は高くないのが一般的です。
ちなみに、一般事務員の平均年収(正社員)は約300万円と言われており、企業活動の縁の下の力持ちである業種でありながら、お給料という面では恵まれていないんですね~
ところが!
なんと、アメリカではもっと低いのです。日本が約300万円であるのに対して、アメリカでは約260万円となっています。
女性の地位は日本より高いのですが、やはり「個人の能力」を最重要視するアメリカの社会では、「他に代わりがいる」という業種には高い報酬は用意されないのです。
アメリカの方が儲かるじゃん!
さて、上記で「アメリカは能力の高さに応じてお給料の相場が決まる」と書きました。そこで、高い技術が求められる職業の中で、「日本では儲からない。でもアメリカでは儲かる」というものをいくつか紹介していきましょう。
まずは電気技術者です。電力会社に勤める方の場合、日本では約500万円の平均年収が与えられます。まぁ、一般的なサラリーマンの平均年収より高いので、私なんかからすれば羨ましい限りですよ。ホント・・・
でもアメリカでは、電気技術者は「高い能力を持っている」と考えられるため、なんと年収800万円以上が当たり前なのだとか。
こりゃあ、さっさと英会話をマスターしてアメリカへGOですな!
また、ソフトウェアの開発者にも高いお給料が用意されています。「仕事ができる」が大前提なのですが、それでもアメリカのソフトウェア開発者の方は年収1,000万円以上も貰っているケースが少なくありません。
「保険の外交員」も、売れれば金持ちになれます。皆さんもご存知の通り、アメリカには国民皆保険制度がありません。保険に関する公的サービスがないんですね。
なので、お金に余裕がある人は民間の保険に入って、万が一の病気などに備えるのが一般的です。したがって、中間層の方々の民間保険加入率はとても高く、「今よりお得なプラン」があればすぐに乗り換える傾向にあります。
つまりセールストークを磨き、どんどん顧客を開拓していけば「年収数千万円」も夢ではないようです。
うむむ・・・
英会話さえ出来れば・・・
私だって大金持ちに・・・
あっ、専門スキルないや・・・(涙)
医療系はダントツでアメリカ
医療系のお仕事に関しては、アメリカの方が圧倒的に大きく稼げます。とくに神経系のセンセは高給取りであり、少なくとも年収2,000万円~3,000万円はあるのだとか。しかも雇われ医師でこのお給料ですから、日本と比較して大きく違いますね。
日本だと、1,000万円程度が関の山ですから。
さらに歯科医師も儲かります。とくに「歯科技工士」の方はさっさと海外に行った方が良いかもしれませんよ~
日本の歯科業界では、入れ歯などを作る歯科技工士の待遇は非常に低いと言えます。美味しい部分は全て歯科医師が持っていき、歯科技工士の方は高い技術を持っているにもかかわらず、一般的なサラリーマンの方よりお給料が低いことも珍しくありません。
一方、「高い技術を要する仕事には高いお給料を」という考え方の欧米社会では、歯科技工士の年収が1,000万円を超えることも珍しくないのです。
特に、歯科技術がそれほど高くないオセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)では、日本の高い技術を持った歯科技工士が大歓迎されるのです。
「日本のときよりお給料が3倍になった~♪」
という方も多いんですね。
その他、やはり「専門職」においてはアメリカの方が報酬は高く、技能を持っている方は世界に出て勝負するのも1つのアイデアですな。
出世が早いのはアメリカ
正社員として入社し、係長クラスになるまで何年かかるでしょうか?日本だとけっこうかかりますよね?10年くらい?それとも15年くらい?それとも万年ヒラ?
ところがアメリカの場合、年功序列という考え方がありません。また、企業カラーに染めやすい「真っ白な大卒」を積極的に採用することもありません。能力さえあれば、どんどん中途採用をすることが一般的なのです。
なので、能力さえ認められれば、平社員から係長クラスになるまでに2年もかからないケースがあります。普通に昇進しても、5年程度で係長クラスになれるでしょう。
これは、「アメリカは離職者が多い」という点も関係しています。アメリカ人は、自分に合った職場を見つければ、すぐに転職する傾向にあります。「こっちの方が自分のキャリアアップに都合が良い」という点を第一に考えるため、企業内の人材の新陳代謝が非常に早いのです。
だからこそ、「上が詰まっているから何年たっても昇進できない」ということがありません。能力さえあれば、いくらでも道が見つかる社会構造になっているんですね~
しかも管理職クラスの平均年収はアメリカの方が圧倒的に上。企業の業績によって大きく変わるでしょうが、「たくさんの給料を上げるから、たくさん仕事をしてね♪」というのがビジネスマナーなんですよ。
そのかわり、仕事が出来なければすぐにクビ。日本のように「労基法で身分が守られやすい」ということはありません。
まぁ、日本とアメリカのどちらが良いかは分かりませんが、「個人が突出した能力を持っていなくても、社員一丸となって!」という日本スタイルに対して、「個人の能力を重視して、自己責任の中で仕事をしてもらう」というのがアメリカ式です。
両者ともに一長一短はあると思いますが、国が違えばお給料も働くスタイルも異なるんですな。
日本は本当に技術者に対して酷いよ… 英語を覚えて海外で歯科技工に挑戦するよ
「給料安くてもいいから楽したい」という男性でも、男性であるというだけで一般職には就職できないんだけどね。立場弱いのは男性の方だと思うよ。
一般職と専業主婦を国が禁止すればジェンダーギャップ(笑)なんて1日でなくなると思うよ。
甘えるな女共