子供のいる人、いない人。結婚している人、していない人、していた人。たとえ学生時代からの友達でも、話題も違ってくるものです。
ただひとつの共通点があります。それは、そろそろライフスタイルのコースが確定しつつある時期であるという点。
家庭でのポジションや、仕事上のポジションなどが定まりつつあって、先が見えてきたように思えてくるもの。
一生独身なのか?それなら両親の介護は誰が担うのか?または、結婚していれば子供がいるのかいないのか?子供がいればいつぐらいに成人になるのか等々、ライフイベントのあらましが見えてくるのがこの時期です。
将来を見据えた資産形成を
そして、生涯の収入の見込みも、現実的な数字が見えてくる時期でもあります。今まで地道に貯蓄してきているかと思いますが、子供がいればこれから教育費が嵩んできます。
親の介護の負担をどうするか考えておくのも、この時期にしておいた方がいいでしょう。パートで働いて収入があっても、親の介護の為に辞めるとなればその分収入が減ることも加味してこれからの資金計画を練りましょう。
可能なら、貯蓄も分散投資するのがよいでしょう。特にインフレ政策が取られている以上、現金はそのままでは目減りします。特に政策でインフレを起こさなくても順調な経済発展下では本来緩やかなインフレ状態が普通で、今までのような長いデフレ状態が異常だったのです。
投資をするのも一手
入門書で構いませんからちょっとだけ運用のお勉強をして、貯蓄のうち価値が半減しても構わないなと思えるくらいの金額を投資してみましょう。
自分で直接株を購入したり債権を購入したりするのが本当は良いと思うのですが、不安なら投資信託や変額年金などを利用してみるのも手です。
その場合も商品のリスク説明や運用費用の説明をよく読み、理解できないものには手を出さない事です。リスクや費用に関する説明は、大抵小さな文字で書いてあります。
不動産経営は危険!
あまりお勧めしないのは、不動産をローンで購入し、不動産経営を世帯主の本業とは別に行うことです。少子高齢化で不動産需要が減る中で収益性のある物件は希少です。大手ディベロッパーが収益性のある物件は抑えてしまっている現状では、個人ではローンの回収も覚束ない恐れがあります
一方、世界経済が不安定な現状を考えると、現物資産として金をある程度保有するのは良い選択かと思います。一度に購入するよりも、超長期運用として金貯蓄などの制度で毎月少しずつ一定額を購入すると安心感があります。