街角の駄菓子屋で売られていたあのお菓子もこのお菓子も、今ではその風景を変えてコンビニやスーパーで見られるようになりました。
消費税の荒波にもマケズ、大手のプレミアム菓子にもマケズ・・・。小さい頃から親しんでいたお菓子たちには、親世代になっても愛着があり、見つけたら嬉しくてつい買ってしまいますよね。
今回は、そんなロングセラーのお菓子の裏話をご紹介します!
チープと言えばこれ!うまい棒
うまい棒、確かに素朴で特に凝ったつくりではありませんが、旨いですよね~。そんなうまい棒は、単純に”うまいから”という理由だけでうまい棒と名付けられ、1979年に世に誕生して以来、老若男女に愛されています。
さて、このうまい棒、1日に140万本生産され、販売されています。1本10円のうまい棒も、140万本売れれば素晴らしい数字になります。
かつてちょっとした試みで「デラックスうまい棒」という1本20円のうまい棒が発売されたこともありますが、やっぱり王道のチーズ味やサラダ味、コーンポタージュ味の威力には敵わず、現在ではさまざまな種類の10円のうまい棒が売られています。
うまい棒にはなぜ穴が開いているのか?と思ったことがある人も多いことでしょう。もしかして、材料費削減?コストダウン?
色々想像してみましたが、理由は、輸送上の割れを防止する為、つまりうまい棒の強度を上げるためなんです。穴を開けて作る方がコスト高になるので、むしろお金を掛けて作られているんですね。
うまい棒への愛情は、梱包時にも見られます。梱包は従業員の手作業によるもの。一つ一つ愛情込めて出荷されているんですね~。
歴代ガリガリ君とガリガリ君の歴史
みんな大好きなアイスと言えば、ガリガリ君ですよね。1981年の発売以来、国民的アイスと言っても過言ではありません。前出のうまい棒同様、商品の食感がそのままネーミングになったあたり、ロングセラーの法則とでもいえるかもしれません。
ガリガリ君のキャラクター、ガリガリ君(紛らわしいですが)は、発売当初から現在で5代目だそうです。筆者の個人的な意見ですが、現在のガリガリ君は、鼻の穴のデフォルメが消え、頭のイガイガ頭も心なしか洗練されているように見えます。
発売元の赤城乳業(旧ヒロセヤ)は、元々氷の販売を行っていた会社です。天然の氷を扱っていたからこそのガリガリ君誕生だったのですね。
ガリガリ君と言えばソーダ味やコーラ味などが有名ですが、実は通常品だけでも実に50種類もあります。大まかには、ジュースのようなジャンルと果物系の味がありますが、中にはリッチバージョンとして、コーンポタージュ味(通称ガリポタ)のように、ネットで(良い意味でも悪い意味でも)話題になった味もあります。
赤城乳業は、「あそび」の精神を大切にしているそうです。ガリポタの出現のように、賛否両論ある味で世間に果敢に挑戦して話題になり、これで人が元気や笑顔を持てれば本望とばかりに、今後も赤城乳業のあそびは続くでしょう。