株式売買をする個人投資家としては、株価チャートの基本的な見方くらいは知っていたいと考える方も多いのではないでしょうか。株価チャートの代表格『ローソク足』の基本を覚えて、明日からの株式投資に役立てましょう!
ローソク足とは?
ローソク足は1日、1週間、1か月、1年など一定期間の値動きを「実体」と「ひげ」の2つの部分で表したものです。「実体」はローソク足の長方形の部分で、始値と終値の間の値幅になります。
終値が始値よりも上昇していたら、白い長方形となり「陽線」と言われます。逆に終値が始値より下落していたら、黒い長方形となり「陰線」と言われます。
「ひげ」はローソク足の長方形から伸びる線の部分で、上は高値、下は安値の株価を表しています。
陽線の見方
実体部分が白い「陽線」の場合、「上ひげ」は高値と終値の値幅を示し、「下ひげ」は安値と始値の値幅を示しています。高値と終値が同じ値なら「上ひげ」はなく、安値と始値が同じ値なら「下ひげ」はなくなります。
陽線には大陽線、小陽線、上影陽線、下影陽線の4つの基本形があります。大陽線はローソク足の長方形部分が長いもので、始値に比べて終値が大きく上昇したことから、相場が強いことを示しています。
小陽線はローソク足の長方形部分が短いもので、始値と終値があまり値幅が開いていないことから、相場が安定していることを示しています。上影陽線は「上ひげ」が長いもので、下影陽線は「下ひげ」が長いものです。どちらも相場がやや弱いことを表すローソク足です。
陰線の見方
実体部分が黒い「陰線」の場合、「上ひげ」は高値と始値の値幅を示し、「下ひげ」は安値と終値の値幅を示しています。高値と始値が同じ値なら「上ひげ」はなく、安値と終値が同じ値なら「下ひげ」はなくなります。
陽線と同様、陰線にも大陰線、小陰線、上影陰線、下影陰線の4つの基本形があります。大陰線はローソク足の長方形部分が長いもので、始値に比べて終値が大きく下落したことから、相場の先安感が強いことを示しています。
小陰線はローソク足の長方形部分が短いもので、始値と終値があまり値幅が開いていいないことから、相場が弱い持合い状態であることを示しています。
上影陰線は「上ひげ」が長いもので、下影陰線は「下ひげ」が長いものです。陽線同様、どちらも相場がやや弱いことを表すローソク足です。
寄引同時線というのも…
実体部分が1本の棒になる「寄引同時線」という形の場合、始値と終値が同じことから、売り圧力と買い圧力が拮抗していることを示しています。今後、相場の流れが反転する可能性があることを示唆している形です。
これらの基本の形の組み合わせから、相場の流れを予測したり、売り時買い時のタイミングを判断したりすることができるようなのですが、日頃ローソク足のチャートを見慣れていない筆者の場合、パターンに合致させるのが困難なのが現状です。
チャート分析にも日々の鍛練が必要だと改めて感じる筆者なのでした。