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巨大マート「ウォルマート」の創設者サム・ウォルトン

2014/06/28
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サム・ウォルトンという人物をご存知でしょうか。アメリカ全国各地で有名なあのウォルマートの創業者なのです。日本の西友を買収し、西友の親会社となっていることで知っている人も多いでしょう。

ウォルマートといえば、破格の安さと価格以上の品質を提供しており、家具から食品まで幅広く扱うリテイルストアとして有名です。

フォーブズの「世界で最もリッチな人々」にランクされている人物はアイビーリーグ出身の人たちが多い中で、普通の州立大学を卒業し、そこから巨大マートの帝国を築き上げ、フォーブズ誌の同特集では常に上位にランクされているサム・ウォルトン。

少年時代には、世界大恐慌の真っ只中、家計を助けるためにいくつもの仕事を経験します。そんなお金持ちとは遠い幼少時代を送った彼が、どうやって今世界トップのセレブリティの仲間入りを果たしたのか、彼の成功の秘訣を見ていきましょう。

期待を大きく持つことが、すべてへの鍵である。
―サム・ウォルトン

サム・ウォルトンの生い立ち

生前、フォーブズ誌の「最もリッチな人物」の10位内には毎年必ずランクインされていたサム・ウォルトン。どんな幼少期を送ったのでしょうか。

サム・ウォルトンは1918年の三月にオクラホマのキングフィッシャーという小さな町で生まれます。彼の両親は農場を経営しており、そこでウォルトン氏は五歳になるまで暮らします。その後彼の家族はオクラホマからフロリダのオーランドに移り住みます。

ウォルトン氏の父親は農場経営では、家族を支えるための資金が十分確保できず、彼の弟が経営しているウォルトン・モーゲージ・カンパニーという、保険会社で働くようになります。

ウォルトン氏の家族はいくつか小さな町を転々とし、ウォルトン氏がミズーリ州のシェルビナという小さな町に住んでいた時、彼はボーイスカウトに所属し、州の歴代最年少でイーグルスカウトに選ばれます。

後に、大人になってから、彼はボーイスカウト・アメリカ機構から特別イーグルスカウト賞を受賞するのです。

そして彼の家族は最終的にミズーリ州のコロンビアという町に住みつきます。世界大恐慌の時代に育ったウォルトン氏は、家族の家計を助けるためにいくつもの仕事を持ちます。それが、この時代当たり前だったのです。

彼は家族の牛の乳しぼりを朝早くから行い、それをお客様に届けていました。その後、コロンビア・デイリー・トリビューンという地元の新聞社へ行き、新聞を受け取り、新聞配達を行います。それに加えて、彼は雑誌も売っていました。

そんな努力が周りの人の目にもとまり、彼が高校を卒業する際に、彼は「最も多彩な少年」という部門でクラスメイトからの投票で一位になりました。

高校卒業後、彼は家族をより助けることができるよう、大学に通うことを決意します。ミズーリ大学に通い、学校に通い、二つのフラタニティに属しながらもウェイターやライフセーバーとして働きます。

また、大学在学中彼は名誉あるクラブにも所属します。ウォールトンは多くのミズーリ大学とその近郊の大学からの大学生が所属するバイブル・クラブで会長を務め、1940年に経済の学位を取得します。

その後、更に修士号を取るためにビジネススクールに入学しますが、学費を払うのが精いっぱいだったため、代わりに、大学院を中退してJCペニーというアメリカの大手デパートのマネージャーとしての研修を受けることにしたのです。

サム・ウォルトンのキャリア

幼少期に多くの苦労を重ねたサム・ウォルトン。セレブからは程遠い幼少期を送ったサムですが、その後どのようにして起業を決意し、セレブの地位へと上り詰めたのでしょうか。

ウォルトン氏は大学卒業後、しばらくJCペニーのマネージャーとして働きます。JCペニー時代に、彼は自分もリテイルビジネスを始めたいと思い、JCペニーにある研修マニュアルを読み漁ったり、他のストアを訪れたりして勉強に勤しみます。

その後ベン・フランクリンというリテイルストアのフランチャイズを初め、フランチャイズ経営中に、当時ディスカウントストアとして成功をおさめていたハーバート・ギブソンに近づき、パートナーになれないか交渉します。

そして、そのパートナーシップから多くのことを学び、ついに彼自身のリテイル・チェーンをオープンするのです。

1962年、ついに彼は自身のリテイル・チェーンであるウォルマートをアーカンザスのロジャーズという町にオープンします。すべての店舗は、会社の配達センターから一日の運転で着く距離に設立され、すぐに品物の補充ができるようにします。

ウォルマートの売り上げは1970~1980年の間に三百万円から一億円までに急増し、店舗も急激に増えていきます。1970年の株式公開の際にはウォルマート設立時に銀行からお金を簡単に返すことができ、サム・ウォルトンを億万長者の地位へとのし上げます。

ウォルマート成功の秘訣

ウォルマートは、今では全米各地、どんな小さな町にもあるといっても過言ではないほど、アメリカでの「ウォルマート帝国」を築いています。

一からリテイルビジネスを初め、たった10年もの間に急激すぎる成長と成功をおさめたウォルマート。その成功の秘訣は何だったのでしょう。

ウォルトン氏は、銀行から借りたお金と、利益から出たお金を組み合わせてビジネスを拡大させていく方法を見つけていきます。

彼のサプライチェーンはとても効率的で、注文した商品は三日で売ってしまうものの、ベンダーに支払うのは月に一回であるため、その差から大きな利益が生み出され、ウォルマートの原動力となるのです。

この素早いインベントリー・リターンが今の会社を存続させているのです。

サム・ウォルトンが賢かった所はそれだけではなく、会社の経営にテクノロジーを効率的に使用したからです。1980年頭、ウォルマートは最初にバーコードを使用した企業でした。

1983年にはプライベート衛星システムを利用した配達トラック管理システムや迅速なクレジットカード決済、セールスデータなどのテクノロジーに巨額の投資をしたのです。

サム・ウォルトンの残した遺産

現在でも、ウォルマートでは、ウォルトン氏の遺産を感じることができます。ウォルマート本社は、世界最大のリテイルチェーンとなり巨額の利益を生み出している現在でも、古い小学校か、地域のバスターミナルのような見かけをしています。

大理石のフロアはなく、デザイナー家具が揃っているおしゃれなオフィスでもありません。マネージャーたちは出張に行く際も安宿に泊まり、会社の企業理念もサム・ウォルトンが実践していた「安く、ハッピーに」の理念が残っているのです。

サムウォルトン・8戒

  • 1.ビジネスに奉仕せよ。
  • 2. 仲間や部下と利益を共有し、自分の家族のように扱うべし。
  • 3.同僚を励ますべし。
  • 4. パートナーとは、できる限りのコミュニケーションを取るべし。
  • 5.部下や従業員が自分のビジネスのために働いてくれる事すべてに感謝するべし。
  • 6.自分の成功を祝うべし。
  • 7.自分の会社の人すべてに耳を傾けるべし。
  • 8. 顧客の期待を上回るべし。

まとめ

ビジネススクールも中退しJCペニー時代の研修と経験だけから、全米を制覇する帝国を築き上げたサム・ウォルトン。彼の経営戦略などから、彼の先見の明と地頭の良さが伺えますね。

小さい頃から培った、ビジネスの感覚が彼のキャリアを大きく助けたのでしょう。アイビーリーグの肩書も、ビジネススクールで習ったセオリーも持ち合わせていなかったサム・ウォルトン。自学での勉強と経営戦略で素晴らしいキャリアを築き上げていきます。

彼の生き方や経営戦略から学ぶことは本当に沢山ありますね。

現在、ウォルマートは全米で安くて良い品物を提供しており、また、従業員も障害者などを積極的に雇うなど、その会社は彼の死後も素晴らしい遺産を地域に残してくれています。

「家族や、コミュニティをより豊かにすること」

これがサム・ウォルトンのビジネスの本質だったのではないでしょうか。彼のご冥福を祈るとともに、彼が残した素晴らしい遺産に感謝したいですね。

【参考URL】http://www.biography.com/people/sam-walton-9523270#final-years&
http://www.entrepreneur.com/article/197560
http://beginnersinvest.about.com/od/samwalton/p/aasamwalton.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Sam_Walton

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