保険の加入を検討するときに、保険の内容や保険料の検討も大切ですが、その商品を売っている保険会社が破綻しそうにないかどうかも一応チェックしたほうがいいでしょう。
銀行などと同様に保険会社も日本で保険商品を販売するためには金融庁の監視を受けています。
ソルベンシー・マージン比率とは?
「保険金等の支払能力の充実の状況を示す比率=ソルベンシー・マージン比率」
経営の健全性が確保されている基準としてソルベンシー・マージン比率200%以上の水準の達成を着実に図るためのものである。
(金融庁HPより引用)
とされています。
つまり保険金の支払能力の充実度を表すソルベンシー・マージン比率が200%以上あれば、金融庁のお墨付きといえるでしょう。
では、具体的に個々の保険会社のソルベンシー・マージン比率はどれくらいでしょうか?
ソルベンシー・マージン比率を調べてみると・・
調べてみるとびっくりします。
例えばアメリカン・ホームダイレクトは522.6%もあります。ネット専業で有名なアクサダイレクト生命保険は2141.0%と2千%越え!
日本国内で昔からある生命保険会社でも、最大手のゆうちょ生命がちょっと2013年度の資料で古いですが、1467.9%。第2位の日本生命は696.4%とどこも金融庁が決めているラインからみると、大幅に余裕のある支払余力があることがわかります。
アクサダイレクト生命は2006年に開業しているのでまだ若い会社です。契約者もまだ若いので保険金を支払うケースが少ない傾向があります。この傾向は、一般的に言えるので歴史が10年かそこらの新しい保険会社ならどこも同じような傾向になるという点を割引いて考えましょう。
こうしてみると、保険会社の支払い余力であるソルベンシー・マージン比率は、このようにある程度はその会社の支払余力の参考になりますが、安定した経営を行っているかどうかなどまでは、この数字だけで判断するのは難しいといえます。
格付けも併せてチェック
保険会社の健全性をチェックするときには、スタンド・アンド・プアーズ、ムーディーズ・インベスターズなどの大手格付け会社の格付けもチェックしてみましょう。
格付け会社によって評価に差もありますが、概ねの傾向は同じような感じになっているので、ソルベンシー・マージン比率の数値と併せて判断するとよろしいかと思います。