毎年大変な支払い
日本は世界有数と言える、暮らしやすい国です。衛生面や治安の良さなどにおける水準は高く、不況下で様々な問題も抱えていても尚、快適な暮らしができると言えましょう。
しかし、その反面で「税金大国」とも呼ばれているくらい、税金における負担が厳しいです。確かにこれほどの税金を支払ってこそ快適な暮らしが出来ていると言っても良いですが、その分税金の使い道に関してはシビアな意見が多く、用途不明の出費があろうものなら、批判の渦中に置かれてもおかしくありません。
一般的に私達にとって身近な税金と言えば「消費税」ですが、もちろん税金はここだけで徴収されているわけではありません。消費税というのは極端な話で言うなら買い物しない限りは課税されないと言っても良いですが、それとは別に定期的に負担している税金があります。
私達はみんなのために使われるべきである税金の用途の他に、何故発生しているのかを知っておく必要があります。そこで今回は、特に毎年頭を悩ませるであろう大きめの支払いを求められる「固定資産税」について解説していきます。
固定資産税について
では『固定資産税』についてですが、これは簡単に言えば、「土地や家屋を所持している場合に発生する税金」となります。
この土地と家屋の概念についてですが、要は『自分が所持している建物及び土地』が対象となります。例えば一戸建ての家を購入した場合、土地も一緒に購入している事が大半となりますので、家と土地の双方の固定資産税を払わないとなりません。
その他の例として『借家だった場合』を解説します。一戸建ての借家に住んでいると勘違いされがちなのですが、あくまでも『家賃を払って住処を借りている』状態ですので、原則として家賃以外にも税金の負担をしなくてはならないわけではありません。持ち主である貸主が固定資産税の支払者となります。同様に、マンション経営をしている場合もオーナーが支払う事になりますので、もしもマンション経営で生計を立てたいなら税金の支払いについても熟知しておくと良いでしょう。
また、固定資産税は所有者が支払う事になりますが、万が一この所有者が所在不明の場合は、固定資産にあたる物件の使用者が支払者となります。あまり無いケースではありますが、頭の隅にでも入れておくと良いでしょう。
さらに、土地は時価、家屋の場合は構成費用(材料の費用や量など)と経年劣化に定められた税率によって金額算出されます。土地は公的な土地(道路など)の場合はさらに算出方法が変わりますので、大地主ともなるとこの税金だけで非常に多額の徴収があります。
固定資産税で多いケースとしてはやはり一般家庭の一戸建ての自宅の所持ですので、持ち家と土地に対して課税されるという事をまずは覚えておいて下さい。税率のパーセンテージが低くとも家も土地も高価なので、高額な支払いになる事は覚悟しておいて、常に貯蓄を怠らないようにして下さい。
無理の無い税金対策を
まずは税金の概要と固定資産税について解説しましたが、いかがでしたか?税金は難しいものであると同時に、必要だからこそ支払っているとお分かりいただけたと思います。