もし「92億円あげるから、あなたの一番楽しい時、すばらしい時を20年間刑務所で過ごしてください」と言われたら、みなさんは20年の時と引き換えに刑務所で過ごしますか?
わたしだったら、絶対に断ります。
世の中から冤罪がなくなることはないでしょうが、科学がどんどん進んでこれまでより精密でより正しい捜査、裁判が行われるようになることを願っています。
22年の苦しみののち…
Kirk L.Odom氏(52歳)は1981年CapitalHillのアパートで女性をレイプし、泥棒を犯した罪で22年間も刑務所に入れられました。しかし、晴れて冤罪が証明されて、無罪判決を勝ち取りました。
その賠償金はなんと9千200万ドル(約92億円)。
この金額は1980年に行われた地方裁判の冤罪の賠償金の中で最も高額です。
また、アメリカで行われた冤罪の賠償金の中でも最も高いものの一つです。
裁判官の意見書
裁判官を務めるKravits氏は37ページにもわたる意見書を記しました。
「Odom氏は無実の罪で22年間も刑務所で過ごし、人生の一番すばらしい時を失ってしまったのです。」
意見書にはOdom氏が受けた数十年にわたる深い身体的、精神的苦痛が綴られています。
刑務所内でのレイプ、AIDSウイルスを含むHIVにかかったこと、自殺未遂、うつ病、家族との決裂など…
20年以上にわたる“究極”の苦しみと呼べるでしょう。
「彼は性的なそして肉体的な暴力を受け、常に恐怖にさらされていました。プライバシーもなく、何の保護もない。家族や友人と触れ合うことも働く機会もたった一人の娘を育てる楽しみも全て取り上げられた…それに耐え忍んできたのです。」
「有罪判決を受けたとき、彼は本当に抜け殻のようになってしまいました。そして、失意のまま刑務所に入れられてしまったのです。」
とKravitz氏は書いています。
失った時間はお金では取り戻せない…
1982年にFBIチームの誤った科学捜査と証言がベースとなり、彼は性犯罪の有罪判決を受け2003年まで投獄されました。
2012年7月、DNA判定で無実が証明され、Odom氏の容疑は晴れました。
刑務所にいる間、無実だという彼の主張は精神病として扱われました。仮釈放の間にも何度も訴えましたが、受け入れられませんでした。
冤罪判決を勝ち取ったという弁護士の知らせは彼を喜ばせました。しかし「わたしが失った時をお金では償うことはできない」と言います。
Odom氏の弁護士の一人、Hofmann氏はこう語ります。
「Odom氏の誤まった判決について地方裁判所が法的な責任と倫理責任について否認しようとしているのは問題ではないでしょうか。」
Odom氏は妻と10年近くサウスイーストワシントンに住んでいます。彼は裁判の数週間前に生まれた娘と連絡をとるつもりです。
「妻との生活を続けていきたい。難しいだろう。しかし、わたしたちはいっしょにがんばっていくつもりだ。」と彼は言います。
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裁判にかかわった人も苦しんでいるだろう。かなり非難されるだろうし、今後誤った判決を防ぐための対策が必要とされるだろう。
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22年も大変な苦労をして、挙句の果てにHIVに感染させられるなんて、最悪だな。本当にひどい話だ。
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↑ ちなみにHIVはもう死ぬような病気じゃないよ。普通の病気より長生きしている人もたくさんいるくらいだ。
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昔、バーでお酒を飲んで、何にもしてないのに警察に捕まったことがある。法的な手続きは何もとってくれなかった。
一晩留置所に入れられて、翌日の昼に出られると言われたんだけど…6時間そこに入れられて、どうしてこんな目にあわなきゃいけないのか再三聞いたんだけど、彼らは書類仕事が終わるまで出られないって。
部屋には人が溢れていて、彼らのための書類仕事でいっぱいいっぱいのようだった。一人の人間のための手続きが6時間もかかるなんて想像もできないよ。
やっと呼ばれて別の部屋に移されて、所持品をもらうのに1時間。多くの人が警察なんてくそだって言ってるけど、本当だよ。権力を見せつけるのが好きな人がやっている仕事さ。
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↑ 気持ちは分かるよ。これと似たような経験があるから…
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↑ 何かあった時、決して弁護士なしで警察と話しちゃいけないよ。
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彼はこのお金に対する税金を払わなきゃならないのかちょっと気になるな。このお金の使い道を決定する前に信用出来る人から財政的なアドバイスをもらったほうがいい。
いろんなところから今までいなかった親戚がぞろぞろ現れるだろうから…
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彼が失った22年、彼の健康、娘の成長を見られなかったこと…9,200万ドルは最低の金額だ。政府は今後の彼の生活を100%保障するべき。
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彼が拘束されている間、保護されることはなかった。少なくとも0をもう一つ増やすべきだ。AIDSの治療に9,200万ドルは十分じゃない。
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この賠償金はOdom氏に対するものであって、裁判所の過ちを罰するものではない。
DC裁判所は35年前にも同じような過ちを犯し、罪を追求されたり、非難されたりすることなく今回のようにお金で解決している。
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気の毒な彼が長生きして、幸せに暮らせることを祈るよ。
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もし調査の段階でなにか違法なことをしていたのなら、起訴されるべきだ。そういう人たちこそ刑務所に入るべきだ。
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冤罪で刑務所に入れられたことの償いはどんなにお金を積んでも済むことじゃないよ。彼が刑務所でどんな恐怖を味わったのか想像もつかないよ。相当の賠償金が支払われるべきだ。
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9,200万ドルという判決が出たとしても、弁護士費用やその他の経費を差し引いたら、3,000万ドル程度になってしまうだろう。運がよくてもね…
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↑ 彼の弁護士が国選弁護人であることを見落としてるね。費用はかからないよ。しかも冤罪の場合は地方裁判所によって全ての費用が支払われるんだ。
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どうして我々の国の刑務所ではレイプが許されているのだろう。外の世界では許されるべきではないのに刑務所の中では黙認されている。同じように裁かれるべきではないだろうか。
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彼が自由になってよかった!彼が刑務所で過ごした日々をどうやったら取り戻せるのだろう?
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お金は償いにはならない!
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どうして連邦がお金を払わなきゃならないの?
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↑ ちゃんと自分たちの仕事をしなかったから。
これからの人生の幸せを祈る
確かに時をお金に換算することはできないでしょう。
それでもこれから先の人生を、いかに有意義に過ごしていけるか…過去を振り返らず、前向きに考えて、失った時を取り戻してほしいです。
【参考URL】
http://www.washingtonpost.com/local/crime/judge-orders-dc-to-pay-record-91-million-in-wrongful-conviction-case/2015/02/27/f54edaa6-beea-11e4-8668-4e7ba8439ca6_story.html
http://www.reddit.com/r/news/comments/2ycyqt/dc_to_pay_92_million_in_wrongful_conviction_at_18/
ひえ~壮絶…。疑いがはれてよかったけど、結局失うばっかりなんだよなぁ。日本で言ったらジョニーはぶどう酒事件が気になるぞ!もし、ジョ、ジョニーも向うで刑務所に入ったら…おぉ…おしり…こわいなぁ…。
HIVはもう死ぬ病気じゃないとか言ってるけど、あれって毎日決まった時間に薬飲まないとなんだよね?それだけでもきっついわ。この人の場合はレイプで移されたわけだしさ、快楽の末の自業自得な感染とは訳が違う。
奥さんもよく待ち続けたよね。この家族全員被害者だわ。時間はもう戻らないから92億は自分たちだけで、時にはゲスいくらいの使い方してもいいから残りの人生は楽しんで過ごして欲しい。
92億は税金でしょう。
本当にレイプとかあんだな・・・酷すぎる。日本の冤罪事件の賠償金は安すぎるよな。
レイプ犯は他の囚人から目の敵にされるみたいだし冤罪ならたまったもんじゃないな
やってないといっても却って逆効果だしどの道掘られてしまう
HIVも当然の報いとして持っている奴等がわざとうつしたんだろうね
日本なら17年で8000万とかだったな
狂ってるよ
92億も920億も9兆円も同じだ。
4年でもめげるんだから20年以上なんて・・・
でも出てからが地獄の始まりだよ。
日本には人権は無い