2014年は世界にとって激動な年だった。
ロシアとウクライナの問題から、パレスチナ問題でわき起こるイスラエルもそう。そして私たちの住んでいる日本でも、日中韓朝でも様々な事がわき起こった。
去年の段階でこれ以上隣国関係が悪くなる事なんてないと思っていたら、2014年がこれまでで、隣国間での国民感情が一番悪い年になった。
さすがに今年はこれ以上悪くなる事はもう起きないだろうという考えは甘いだろうか?でも、こんな調子だと今年ももっと関係が冷え込みそうな感じもするな。
どこの国の問題も昔からずっと続いてきたけれど、こう同時に問題が大きく取り上げるとなると、なんだか世界でこの先起こるなにか大きな出来事の予兆のように思えてならない。(あくまで個人的な想像!)
そんな各国で大きな動きが見られた一年であったが、やはり個人的にはイスラム問題が一番大きな出来事のように思えた。
シリア、イラク間で問題になっているイスラム国。あまりにも過激な原理主義組織過ぎて、アルカイダからも波紋された程であると、様々なテレビの専門家が口にしていた。入って来るニュースは耳や目を塞ぎたくなるようなものばかりだった。
2000年代に入ってから、大きくメディアの中で叫ばれる様になったイスラム問題(単に私の育った年代的にそう感じるのかも知れないが)だが、組織の過激な報復活動ばかりが報道されていて、知らない事が一杯である。
このイスラム原理主義の圧政の中で行きている人達は、どのように生活しているのだろうか?
ここでニュースを見ていたら、面白い記事を発見した。
それもドイツ軍の為に働くアフガニスタンの女性ジャーナリストを紹介した記事。アフガンのジャーナリストとなるとなかなか危険が伴う活動になりそうだが、一体どういった事だろうかと読んでしまった。
読んでみて、あの厳しい環境下でジャーナリスト、しかも女性として生活するという事は、命の危険が常にある日々であり、まるでどこか違う時代か惑星の話に思えてしまった。
そんなアフガニスタンの女性ジャーナリストを、私が読んだ記事を参考に紹介したいと思う。
アフガニスタンの今
9.11後、アメリカによりアフガニスタンではタリバンは弱体化したと思いきや、現在は以前より力をつけて再びアフガニスタンで猛威をふるっている。
特にタリバンは女性への厳しい差別を行っており、働いている女性に対して無差別な殺人を行ったり、女性達に医療や教育を認めなかったりと、女性は苦しい生活を強いられている。
アフガニスタンのジャーナリスト
ジャーナリストのマリトラさんは、アフガニスタンでジャーナリストとして働いていたが、北アフガニスタンに住んでいた。
当時から度々身を危険にさらされており、自宅にタリバンの手によって爆弾が二度落とされるなど、直接的な攻撃を加えられていた。さらには日々脅迫等で、常に危険が身の回りにつきまとい、ドイツ軍のベースキャンプに危険を訴えた。その後彼女はドイツ軍の委員会の決定により、ドイツへの出国が認められた。
彼女曰く、「それまでのアフガニスタンでの生活は常に緊張を強いられる生活だった」と語る。
ドイツ国防軍の委員会により、このように脅迫を受けて有能であると認められた、翻訳者やジャーナリスト等がドイツの為に働くという条件で、彼女を含めて数千人がアフガニスタンを去る事が出来た。
ドイツのラジオで働く彼女
その後彼女はドイツ連邦国軍が支援するコミュニケーション作戦(Oprerativen Kommunikation)により、バイアーン地方のローカルラジオ(Stimme des Nordens)で働いている。
この放送局ではアフガニスタンの母国語で、イスラム防衛軍と国民のコンタクトの為に放送をしている。
そこで彼女をはじめとした従業員は500~1000ドルを受け取り勤務しており、家計を支える柱となっている。
以前より安心出来る給料と生活にもなったが、それでも尚「この労働をすぐにやめろ。さも無ければお前達は今の満足している生活を送れる事が出来なくなる」と脅しのメッセージが入るという。
この部隊に協力している多くのアフガニスタン人は、この高いリスクに承知の上、はじめから約束として雇われているという。
なかなか同じ地球の上で共に生活しているとは思えない話だと思った。どの選択をしても地獄といった所。なんとも感想するのが難しい問題である。
ではこの記事について海外の人はどのような感想を持っただろう?一部コメントを抜粋をして紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.spiegel.de/politik/ausland/bundeswehr-in-afghanistan-taliban-bedrohen-helfer-a-1006557.html#js-article-comments-box-pager
-
毎年私たちは数多くの難を受け入れる。なので問題ない
-
タリバンではイスラムの名の下多くの女性達が無惨な目に遭っている。嘆かわしい事だ
-
あなたが私たちの為に命を危険にさらして助けてくれている、今度は我々の番だよ
-
安全な国として皆がやって来る国ドイツ。自身でも安全な国だと思うよ
-
タリバンによって学校が壊されるなんて信じられない話だよ
-
アフガニスタンではNATOとBWが投入されている。そして彼らは死に脅されている
-
この国が立ち直るまでには、どの程度の時間がかかるのだろうか?
-
アフガンから援護軍を排除した結果、子供達はきちんと守られていくのだろうか?
-
軍が撤退した場合、タリバンによるテロやレイプやリンチが横行するだろう
-
予想されるリンチの前に、保護を目的としドイツへの移住を与え、この女性と家族を守る事は重要な事で、必要な事である
-
タリバンを片付けたとしてもまた別の問題がやって来る。この種の問題を政治的に解決に導く事は不可能に近い
-
こういった人達全てがすぐにビザや労働許可を手にする事が出来ないのが、非常に残念である
-
ドイツ国防軍は私たちドイツ連邦の代表者である
-
アフガニスタンの政府は汚職まみれで、誰も女性を助ける気がない国だからな
-
これも全部アメリカとロシアが・・・
-
爆弾が2回も家に落とされるって・・・どういう事
-
これはメルケルさんが責任をとる絶好の機会です
-
私たちは残念ながら全員を国内に受け入れる事はできません。それをすると国内で同じ闘いが繰り広げられるから
-
危険の中で生活や働くなんて想像ができない。
-
これは国際的な取り組みの敗北のサインとなるだろう。そして国の重要な兵力はまたここに投入される
未来は??
こうして他国の保護を受けれる人もいるけど、それもほんの一部。危険な勢力が多くいる国では、どのような対策も敵わないのかな?と思ってしまう。
彼女のように、危険を顧みず決断し、自分の国に何かを行おうとする行動が、きちんと認められて欲しいと思う