今、アメリカの母親たちが、娘のために探し求めているもの。
それは「パーフェクト」なドレス。
水色のロングドレス、そしてキラキラと透ける白いケープ…。
ディズニー映画「アナと雪の女王」のキャラクター、女王エルサが着ているドレスだ。
日本でも人気爆発
「レリゴ~♪」という主題歌は、一度聞けば耳に残る。松たか子さんが歌う日本語バージョンも、ネットで世界的に評判を集めている。
日本だけでなく世界中で爆発的な「レリゴー」一大ブームを巻き起こしている、話題の映画。興行収入も、飛ぶ鳥を落とす勢い。
アメリカでは大爆発の人気
アメリカでは、グッズ、特に子供用ドレスが大人気。
「幼稚園の間で最も求められているファッション・アイテム」だそうな。
(思うに、Let it goの最後のサビの一番いいところで、魔法でドレスが変わり、長いキラキラのケープをはためかせながら颯爽と外へ出ていくシーンが印象的。あの歌とあのシーンがなければ、ドレスはこんなに売れなかったはず)
アメリカ中の店で売り切れているため、ネットで値段が高騰。オリジナルの正規商品は、E-Bayというオークションサイトで取引されているのだが、
なんと1600ドル(※約16万円!!!)まで値段が大沸騰。
どうしても欲しいという親御さんは、ご自分で縫っていらっしゃるそうで。自分で手作りしたハンドメイド作品を売買できるEsty.comというサイトでは、ハンドメイドの手作りドレスが、最高価格225ドル(約2万2500円!)を叩き出した。
「世界中のすべてのママたちが、このドレスのために狂っていると言っても過言じゃないわね」
4歳児の娘を持つアメリカ人女性は語る。
「娘のためにドレスを見つけたラッキーなママは、まあゲットしたことを自慢するわよね。そして、もう、子供たちの勢いったら。毎日着るのをやめられないのよ」
おもちゃ、お人形、そしてお洋服。これらのグッズは、ディズニーの戦略のなかで、大きなウェイトを占める。世界最大のライセンス企業である。そしてドル箱・エルサ(別名・雪の女王)、彼女のドレスが、今回ハデに大当たり。
「小道具っていうのは、アツいんですよ」
ーショーン・マクガウン(ニューヨーク・ニーダム社の玩具業界アナリスト)。
「小売業者は、はじめ、エルサのガウンの充分な量を発注しなかったんです」
ーディーナ・オローリン(カリフォルニアマリブ・Jakks Pacific/ディズニー公認・女児向けコスチューム担当マーケティング責任者)。
小売価格、20ドル(2000円)。
そのドレスは、中国の工場から運ばれてくる。
アナと雪の女王を舐めていたバイヤー達
グッズのバイヤーたちは、まさか「アナと雪の女王」がここまでブームになることを予想していなかった。
「”ラプンツェル”と同じくらい」を目安に、仕入れが行われた。映画は11月22日に米国で公開され、世界で約1232億円の興行収入を突破。
「観衆がキャラクターとのつながりをすぐに築いてくれたおかげで、我々もスリリングなほど沸き立っていますよ。なるべく早く、早く、店に追加の商品を届けられるように、日々努力しています。」
ーTasia Filippatos(カリフォルニア・バーバンクディズニー社スポークスマン)。
まさかここまで人気になるなんて…
初期の段階では、エルサのドレスの売り上げに勢いはなかった。店舗側は、大量に仕入れをし過ぎてしまったと反省していた。
「”やっちまったな”っていうムードが、しばらく流れていたんですよ。はじめの頃」
と言うのは、マーケティング担当のオローリン氏。
子供たちは、映画の中のプリンセス、まずはアナに夢中になる。そしてアナが探す雪の女王・エルサを、アナと一緒に探す旅に出るのである。売上は上昇しはじめた。そしてクリスマス・ホリデーの頃から、大量のオーダーが舞い込んできた。
しかし、中国の旧正月のため、なかなか補充をすることができなかった。結局、2月中旬までの1ヶ月間、製造を中止することになった。「アナと雪の女王」のグッズの多くは、中国で作られているのだ。
「新しく製造された商品を受け取るまで、2~3ヶ月はかかった」という。
ジム・シルヴァー(玩具雑誌Time to Play誌の編集)の証言である。
服装強迫観念?!
ディズニーのデザイナーは、ディズニーストアとパークで販売するため、50ドルから150ドル(5000円~15000円)の価格帯で、ドレスを作った。人気のある限定版は、白いケープと宝石で飾ったカメオが付いていて、オンラインでは最高額をつける。
ディズニーストア・オフィシャルのエルサガウンは、E-Bayで187ドル(約1万8700円)からオークションに出されているのも、目撃された。エルサのキラキラと輝くドレスは、アナのドレスよりも控えめで、黒と青の花で飾られている。
そして映画で最も印象的な「レリゴ~♪」を歌うエルサの、ディーバ的な魅力も、グッズに反映されている。一部の小売会社では、エルサのグッズが熱狂的に売れる勢いに負けて、マテル社のバービー人形の売り上げが下回ったという。
ドレスを欲しがる4歳児の母いわく、
「娘はクリスマスに、エルサのナイトガウンをゲットしたのよ。公園でも、どこでも、毎日着てるの。毎日よ」
しかしそれでも彼女は、まだ「限定版」のアイス・ガウンも買おうと燃えている。
「もちろん、ちゃんとした形で申し込みをして、ちゃんと買うつもり。みんなエルサのドレスに取り憑かれてるのよ」
【参照元】http://www.bloomberg.com/news/2014-04-09/disney-s-frozen-dress-sets-off-1-600-frenzy-by-parents.html
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この地球上で最も残念なタイプのママさんたち。
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親がアレだから、子供もアレな感じに育つ。
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アメリカって、生まれつきアレなのが多すぎる。
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この現象は、若い世代に、露骨な消費者主義を教えている!!
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すっごい綺麗な水色だから、こんなに人気が出たんだと思うよ。
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そうそう、ティファニーの水色みたいだよね!
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ディズニーのヒロインって、肌の色と髪の色が違うだけで、みんな同じに見えるのに。
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2万円以下でドレス手作りしますっていう、個人のクリエイター見たよ。Ebayで。
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お店のカートに、この映画のグッズ入れてたら、盗まれちゃったよ!レジでボタンを押して、お金を払い終わるまでに、1分以上かかったから、そのスキに…。80年代のキャベツ畑人形ブームの狂気を、思い出したわよ…
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ディズニーランド行った時だけ、「”みんな”が欲しいやつ着てるの!」って悦に入ることができる。そのために”みんな”が欲しがってるドレスに、16万も出すんだね、親は。
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頭がお花畑の娘さんに育てるために、ドレスを着せて甘やかすんだよね。
“パーフェクトな子供時代☆”っていう。
こっちの胸くそ悪くなるほど頭悪くて、うぬぼれが強くて、自分のことが大好きなナルシストに育つんだよね。
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想像力を培うとか、子供の信頼を得るとか、なんでも買ってくれて愛されたという思いを植え付けるために、こんなことまでするのか。
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親が甘やかしすぎ。
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16万円は高すぎ。
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この映画ってそんなに良かったっけ?
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親がこういう類いのことで自慢をしているっていう事実が、なんかもう残念。
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ねえ、アメリカではもう4ヶ月以上も前の映画のグッズの話よ?
クリスマスに激アツだったおもちゃが手に入らなくて、2月になってもホコリっぽい棚をチェックして。想像してよ。“うちはビンボーじゃないからコレに浪費するお金があります”
ってただただ自慢するためだけに、16万払う人がいるんだよ。バカさ加減に、感動しない?
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自分が4歳の子供で、何か欲しいものがあったときは、お手伝いをしてた。良い子でいれば、リサイクルショップで中古品を買ってくれたり、手作りしてくれた。最近の子供のお行儀が悪い理由が、コレ。
十代で妊娠する人が増えている理由も、コレ。一方で、ハタチそこそこの大学卒業したばっかりの人たちは、学歴あるから、1年に6ケタ(1000万円)でも稼げる。
親にNOを言われなかった世代の両親が、ガキを甘やかして、人生には良いことしかないってスクスク呑気に育てて、必要な物のために働くということとは正反対のことを教え込んでいく。
見てるこっちの頭が痛くなる。
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不思議なんだけど、なんでみんな、まずEsty.comをチェックしないの?中国の安い大量生産モノより、全然デザインいいと思うんだけど。
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何年かEstyやってるけど、中国人業者は見たことないよ。Estyは大量生産とかダメだから。ハンドメイドオンリー。
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自分で作れば?子供用の、花嫁さんの付き添いするときのドレスで、水色のを使うの。レオタードか、青いシャツを中につけて、レースつけるの。
中国の大量生産品よりも、かわいくて、安くて、作るのも楽しいよ。でもパチモン多すぎ。
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最近の人って、どうやって手で縫って作ればいいのかを知らないんだよ。こないだ会社で、ボタンの付け方聞いてる人いたもん。いい大学の人なのに。まあそういう人たちが、なんでもネットで検索して、コンテンツとかを豊かにしてくれるんだけど。
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ブルックリン在住だけど、この映画の商品はお店で見ないね。売り切れ。販売の機会は逃したけど、はるばる地球の反対側にある中国で製造することで、かなりお金は浮いてるんだろうね。
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16万円もドレスに使いたいなんて、深刻な問題があるとしか思えない。うちの子が欲しいって言ったら、”いいよ。でもきみ、お金持ってる?”って聞く。
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甘やかされて育った子は、将来、浪費でほんとに命を落とすことになるのでは?iPhone、iPad、PC、Xbox…、etc.新車とか。
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親のすねかじるなって子供に文句を言う人もいるし、自分もそういうの見てるだけでイヤだけど、お金の使い方をきちんと教えなかった親にも責任があると思う。子供にワガママなことをねだられているんだと理解して、立ち向かわないと。
ダメと言うことで浪費が防げるし、甘やかされたガキが自分勝手に振る舞うことも防げる。今回ばかりは、ダメと言うことを学んで、1ドルの価値を子供に教えるべき。
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このニュースは”悲しいニュース”のカテゴリにあるべきだと思うよ。60億人が地球にいて、そのうちの80%が一日数百円で暮らしているのに。16万円で、ドレスの代わりにどれほどのものが手に入るか。
子供なんて2~3ヶ月のうちにどんどん大きくなって、すぐ着られなくなっちゃうのに!
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1日数ドルで生きるその60億人の何人かは、日銭のためにビジネスをやることになった。
子供たちのために、16万円のドレスを売る仕事だ。
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女の子みんなが、ホンモノのエルサのドレスを着てるわけじゃないのよ。たいていはニセモノだし、ニセモノ着てる子すらなかなか見ない。私はLA在住で、子供たちが外で遊ぶような場所にもよく行くのね。
うちの子がエルサドレス着て公園に行ったら、女の子みんな集まってきて、さわってもいいか聞かれてた。ママさんたちは「ホンモノ見たの初めてだし、エルサドレス着てる子を見るのも初めて!」だって。ニセモノは見ればすぐわかる。
ディズニーランドで一人だけホンモノ着てる人を見たけど、それはディズニーに雇われてるプリンセス役の人だったわ。
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まったくバカげている。
“すべてのママさんたちが、このドレスが欲しくてヤバい”ってわけではない。すべての幼稚園児の女の子たちも。安い中国産パチモンドレスに16万円も払うなんて、どこの惑星に住んでるヒトなのよ?
子供がそれを着て遊ぶのは、長くても1年、最大でも2年くらいでしょ。たとえそれよりずーっと長く、飽きずに興味を持ちつづけたとしても、6人家族の3ヶ月分の食費だよ。まったく。
まあ、2万5000円でEtsyのカスタムハンドメイドを買うのは、まだ理解できる。質もいいだろうし、お金がある人のボーナスくらいの値段だから。
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OK、あなたは正しい。
全ての母親ではない。全米の母親のうち、10分の7。
残りの30%の女の子たちは、映画を観てないか、別に愛着がないか、お姫様になりたくないか。
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“16万円も払うなんて、どこの惑星に住んでるヒトなのよ?”
マンハッタンの高級住宅街。
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米国の雇用を作っているのは正しいと思うけど、誰ももう働きたくないように見える。
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グッズは米国産じゃなくて、中国産だよ?別に米国の雇用なんて生んでいない。
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労働者は消費者でもある。
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バカな親ね。
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「90年代後半、子供たちがポケモンのために親の顔を引っかいてたのを覚えてる。親は、スーパーのおもちゃ売り場にある、最後の1つのおもちゃの前で、文字通り戦うことになる。
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私もキャベツ畑人形をいくつか持ってた。ママは定価以上は出さなかったし、1つ1つの人形のために戦ったりしなかった。妹はファービーを持ってた。つり上げた値段をはたいて戦う必要はなかった。
ママは、”ダメ”とか”待ちなさい”と言える人。昔の親とか、今時の親が、みんなこういう感じでおかしいわけではない。
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ああ、売りきれですって言われたわ、私も。2時間も行列に並んだのに、まるで仲間はずれにされた気分。このマニキュアの手で、ドレスを買って帰るつもりだったのに。
私は泣くしかできなかったわ。うちの小さな娘ちゃんは、かんしゃく起こしてた。結局、The Stratford Clubっていうレストランで、お食事して帰ったの。
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まだ4歳なのに、遊びに行くときの洋服のために、そんな出費を親に強制させるなんて。10代になったら大変だよ。
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ディズニーは本当に素晴らしいビジネルモデルを作った。映画と、グッズ売り上げと、遊園地のアトラクションで、雪だるま式に儲かるんだもんな。
アナと雪の女王見た?確かによかった。でもこれ過剰すぎじゃね?転売屋の腕がなる案件だなーまさに。