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新しいスタートを!クロアチアで貧しい市民60,000人の借金が帳消しに

2015/05/26
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みなさんは「クロアチア」と言うとどんなイメージを抱くでしょうか。

スポーツ好きな人はサッカー、歴史好きな人はクロアチア紛争などが頭に浮かぶのでしょうか。

東ヨーロッパのバルカン半島に属するクロアチア共和国は、国土・人口ともに小さな国ですが、最近、政府によりすばらしい政策が施行され、話題になっています。

その政策とは…?

貧しい人に救いの手を!人生ゼロからやり直せる?

クロアチア政府が60,000人の貧しい市民の借金を帳消しにする計画を実施しました。

“新しいスタート”と名付けられたこの計画は全体の借金額の1%にも満たないものの、経済を長期的に押し上げるだろうと期待されています。

この政策は2015年1月15日に政府によって決定され、即施行に移されました。

債務者の資格としては
 

  • 貯金や財産がない人
  • 5,100ドル以上の借金でないこと
  • 月138ドル以上の収入がない、または生活保護で生活していること

 
などがあげられます。


このスキームには約60,000人の市民が適用されるだろうと予測されます。

首相代理のMilanka Opacic氏は財政援助について「借金の苦しみから逃れて、新しいスタートが切れるのです!」と語ります。

政府の計画に登録された債権者によって、3,100万ドル(約31億円)の借金が帳消しにされると考えられています。

税務所や銀行や電話会社、さまざまな光熱費も含まれています。
その損失が払い戻されることはありません。

317,000人のうち20%の市民の借金のため、去年の6月に凍結した銀行口座が復活します。

「クロアチア政府が経済面の難しい問題を解決するために初めて試みたことだ。わたしたちは誇りに思う。」とZoran Milanovic首相は言います。

政府の借金帳消しに加えて、6年間ずっと国を悩ませてきた景気後退の中で、借金に苦しんでいる市民を援助する他の方法も考えられています。

これに対して世界の人々の声は…60,001人目にはなりたくな~い!というものも多くありました。
さっそく見てみましょう。

この記事の海外に対する反応

クロアチアは経済活動の増長を試みて6年目を迎える。政府の借金帳消しの政策は仕事を失ったり、銀行や電話会社に借金を抱えた多くの貧しい人々を救うように計画されている。

いい政策だとは思うが、同時に経済も成長させていかないと彼らに給料も払えなくなる。税金が上がって、中小企業が潰れていくだけだ。

どちらにしても彼らは借金を払わないだろう。金融業界で働いているからよく分かるよ。政府が帳消しにすることによってもっと大きな借金を抱える可能性もある。

いずれにしてもこの政策で立ち直れる人が何人かでもいればいいことだけどね。

アメリカだったらいわゆる破産宣告のようなものだよね。クロアチアでは今までなかったのかな…

クロアチアの失業率は15%で、人々は簡単にすぐ仕事を失うんだ。働いていたとしても、電気代やガス代を払っていくのはたいへんだ。

彼らは銀行から借金をしないとやっていけないし、借金が返せなくなると銀行は彼らの家や車を取ろうとする。

でも、多くの人は車なんか持っていないし、ホームレスだったりするけどね…

クロアチアの60,001番目に貧乏な人は、きっと怒りながら借金を払い続けるんだろうな…

↑ 60,000人を下から選んだわけじゃないよ。帳消しの資格に該当する人数は60,000人ぐらいになるだろう…って話だ。

でも、ちょっとの差で資格を得られなかった人はやっぱり怒るだろうな…中途半端な貧乏よりド貧乏の方がいいってわけだ。

わたしはクロアチア人です。60,000人の人が借金を帳消しにされるわけではありません。60,000人の人が借金取り消しの申し込みができるというだけです。

彼らの半分も資格を得ることはできないでしょう。今年は選挙の年です。これは完全に政府のペテンです。

クロアチア国民銀行はここ数十年でもっとも価格が下がったときに金を売ったんだ。その金はクロアチアの借金を全額払い更にプラスにするぐらい充分あった。

クロアチアは社会主義に転落して以来、外国が喜ぶような物をなんでも売ってやりくりしてきたんだ。

これは大統領が望んで行ったことだ。貧しい人は政治での強い発言権がない。チャンスが与えられて、もういちど希望が持てるのはよりよいことだ。

多少自分勝手な面もあるが、それでもいい傾向だろう。

この政策はクロアチア自体はもちろんのことクロアチアの周辺国にとってもいい影響があり、喜ばしいことだろう。いい動きだね。

しかし、この政策に関する官僚政治のやり方はひどい。借金帳消しの資格を得るためにほとんどが手に入らないような1,000の証明が必要なんだ。

人が飢えていて、魚の捕り方を知らなかったら、魚をあげるより竿と魚の釣り方を教えた方がいい。でなければ彼らはまた明日同じ状況に陥るだろう。

60,000人だけ?なんか安っぽい政策だよね。選挙が近いのかな…?

クロアチアっていうのは小さな国で、みんながみんな借金があるってわけじゃないんだ。

そう、確かにこれは反銀行政策を兼ねた政治的な動きで、彼らは票を獲得したがっているんだ。人々がこの罠にはまらないことを望むよ。

お金を持っている国が貧乏な国をまた助けるんだ。EUは本当に不公平だよ。

1995年8月4日にクロアチアからセルビア人が民族浄化された。それからクロアチアは変わった。ヨーロッパの中で自殺率も高く、住む環境も悪い。

ウスタシャ(クロアチアの民族主義団体)がEUから借金をしたんだ。

そうそう。彼らは世界でも最も自殺率の高い国になってしまってから、貧困層の借金を帳消しにしなければならなかったんだ。運がよかったのはEUだったということ。

EUの多くの国がアメリカのようにただお金を刷るというような経済政策に従っている。借金を帳消しにするということはそれに関する許可さえおりればそんなに難しいことではない。

でも、アメリカが経験したようなインフレの危険性もある。一旦始まるとなかなか終わらない。全てのマーケットの基盤が崩壊する。砂でできたビルのように…

貧しい人々はどちらにしても借金を払えないだろう。いいステップだ。でも、こういうことには限度と中級層以上の人々の協力も必要だ。

とても市民的な方法だね。クロアチアはよくやったよ!

力がある人は貧しい人々が危険に陥ったときだけ気にする。そうでなければ普段は気にもとめない。

記事は裏の裏まで読むことが大切!

政府・政策がらみの記事を読むとき、その下のコメントって結構大切だな~と感じます。

単純に記事だけ読んでしまうと「わあ、クロアチアは貧しい人のためにいい政策をとっているな~」で終わってしまいます。

でも、【海外の反応】の人々のコメントには「選挙のためのポーズ」「実際に借金免除の資格を得るのは山ほどの証明書が必要。本当に得られる人は半分しかいない。」などがあり、記事の真理について改めて考えさせられます。

表面的な情報を鵜呑みにするだけでなく、本当にその政策は影響・効果があるのか、国民のためになっているのかを吟味しなければなりません。

それにしてもクロアチアの自殺率が高いとは…知りませんでした。

【参考URL】http://rt.com/business/228311-croatia-erases-debt-poorest/
http://www.reddit.com/r/UpliftingNews/comments/2uebgn/croatia_writes_off_debts_of_60000_poorest_citizens/

なるほど選挙に必死なわけね!申込みしても審査が厳しくてはねられたら余計にへこむよなぁ~。むりくり国民に恩売ろうとして、国がめちゃくちゃにならなきゃいいよ。がんばれ。ちなみにクロアチアのイメージは景色がキレイ!でも特に興味なかったから調べてみよっかな。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    コメ全部読んでないけど、若い時にこう思ったことあったわ。
    借金してるんなら、日銀が払っていっぺんリセットすりゃいいんじゃね?って。
    よくよく考えたら、円の価値が下がってインフレになるだろうし、国際的な円の信用度もガタ落ちになるんだよね…。

  2. 日本の名無しさん より:

    誰かの借金が消えるということは誰か貸していた人間の資産が消滅するということで
    そしてそのリスクまで織り込んでまで金を貸せというのなら金利を上乗せするしかない
    結果、更なる貸し渋りと高利貸しへ

  3. 日本の名無しさん より:

    徳政令を出しても借金の貸し手は、
    大企業じゃなくて市民なんだが、
    バカな政治家とバカな官僚とバカな編集者しかいないのね(笑)

  4. 日本の名無しさん より:

    他人のための借金じゃなくて自分のための借金の場合、ほぼ間違いなくまた借り入れることになる。

  5. 日本の名無しさん より:

    借金帳消しやると怠けるようになるから本当に最後の手段だぞ
    二回三回やったら国が堕落する
    債務者優遇政策だからな
    優遇したらそいつらが増える

  6. 日本の名無しさん より:

    でもまあ、旧共産圏は民主化のどさくさに紛れて住んでいた家やアパート、土地不動産をそのまま個人所有化しちゃったじゃんw

  7. 日本の名無しさん より:

    まあ日本も敗戦のドサクサで
    似たようなことは起きてるので、、、
    国有財産のかなりが関係者の私有物になった

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