最近は日本経済が低迷しているため、収入が増えるどころか減ってしまい、以前の生活水準を維持するために借入をする人さえいるほどです。またまともな政策を掲げる政権ができ多少経済に薄日が出てきていますが今度はお金を借りて投資を考える人もいます。
そこでいずれにしても必要になるのが借入というわけです。この借入先として現在最も簡単に利用できるのがカードローンを利用したキャッシングといわれるもので担保も保証人も無しで繰り返し利用できます。今後利用希望者は増加していくことが予想されます。
しかし申込時の心配の種は審査があるということです。経験者なら別ですが初めて利用する人は申込方法は分かっていてもなかなか申し込みまでは進めないものです。
審査が不安でキャッシングできない?不安の元をはっきりさせよう
現在は長期にわたって沈んでいた不況からやっと浮揚する過渡期に当たりますが、不況で沈んでいたため、収入は目減りしていて、審査に有利な条件はあまり見当たらないと考える人が多いためか、多くの人がキャッシング申し込みで行われる審査を警戒しています。
中には審査が不安でキャッシングの申し込みすらできないというような人もいるようです。しかし本当に審査はそんなに厳しいものなのでしょうか。実は審査について何も知らないのに審査されるということに恐怖しているに過ぎないのかもしれません。
(⇒キャッシングの審査基準について)
相手を知るところからはじめる
そこで必要なのは相手を知ることです。キャッシングは無形のものですから分かりにくいかもしれませんが、例えば家電製品を買おうというときどうしていますか。家電販売店で目的の家電製品の内、最初に目に入った製品を買うというようなことはしませんよね。
何も準備しない人であっても家電販売店で係員に聞きながら製品を選ぶはずです。普通は販売店に行く前から良く調べて目的のものを選ぶでしょう。このように何かをしようというときに必要になるのが相手の情報です。情報が無ければ判断なんてできないのです。
カードローンも同じことが言えます。カードローンもいろいろな金融機関で取り扱っていますからさまざまなものが有ります。スペックの問題もありますが、審査についてもさまざまです。そこで審査が心配ならば審査についての情報集めが必要なのです。
どこに不安があるのか見極める
もし審査がどのようなものなのか分かったときに、実はその中には自分が不安に感じるような部分が無かったという可能性もあります。そういう場合には、単なる取り越し苦労か、あるいは審査という言葉に潜む漠然とした不安感を感じているだけでしょう。
また審査の内容の中に自分が不安に感じる部分があるのであれば、その部分について更に情報を収集して、何か対応すれば不安は解消できるのかどうかということを考えることもできます。
漠然とした不安なら解消は難しい
一見問題はなさそうだが、審査には漠然とした不安があるという人の場合、その不安を払拭するのは難しいかも知れません。たぶん子供の頃からの精神形成過程で、いろいろと試験だの審査を経験して痛い目を見たようなことから警戒心が生まれてしまったのでしょう。
要するにちょっと心配性だと考えれば分かり易いのではないでしょうか。だた自分がそうだと分かっていれば対処もしやすいかもしれませんが、そうではなくやはり何かが心配だということでそこから前に進むことができなくなってしまう人もいるところが問題です。
そこで根拠は無いが漠然とした不安を感じる場合は、自分の性格というものについてよく考えて見ましょう。そしてできればもう少し自分に自信を持つことが必要です。もちろん警戒心は必要ですが、自分の行動を萎縮させてしまっては意味がありません。
不安が分かったら対策を考える
次に不安な点が分かった場合はどのように対策すればよいのでしょうか。まず考えなければならないのは自分で対策が可能なのかどうかということです。審査の内容については後述しますが、例えば自分は収入が無いという場合はどう対処すべきでしょうか。
収入が無ければ返済していけませんので金融機関は審査に落とします。そういう場合は収入を生み出すしか対策はありません。すぐに長期アルバイトを始めるなどすれば少なくとも安定収入はできますから、審査の障害は一つ消えることになります。(こちらもご参考に→バイトでも借りやすいキャッシングを知りたい!)
しかしこの場合、健康な人では当たり前ですが、体を壊している人はその収入を得る事が難しいわけです。こういう人の場合には、対策の取りようが無いという人も出てきます。そこで必要なのが自分は問題の部分に対策する事ができるのかの判断というわけです。
将来も考えておこう
そして問題によっては将来についても考えておかなければなりません。例えば現在は安定的に収入が得られているがパートのため将来的に安定しているとはいえないという場合、審査には通る可能性は有るのですが、将来どうなるかということも考えておきましょう。
例えば、パートの仕事時間が少なくなった場合、返済するお金の目処はあるのかというような将来発生するかもしれない問題があります。これについての対策も考えておければ不安の解消も万全といってよいのではないでしょうか。
自分だけで考えるのは無理
ただこういった不安の解消は、先程言った性格的な問題などがあり、自分で自分のことを考えるには無理があります。例えば実際に問題があるような場合、自分での判断では無意識のうちに避けようとするかもしれません。
そこでこういった分析をしようというときは、配偶者や家族できれば生計が別の第三者に一緒に考えてもらったほうが正確な分析ができるのではないかと考えられます。内緒にしておきたいかもしれませんが、不安は取り除いておいたほうが精神衛生にも良いはずです。
審査を知ろう!何が審査通過の可否を決めているのか
では実際に審査で重視される点について考えていくことにしましょう。実際の審査ではこれらの点について各金融機関が長年の経験から作り上げた詳細な審査基準で行われるわけですが、それらは金融機関のノウハウの一部で公になることは決してありません。
したがって、各金融機関ごとの細かい部分までの分析というのは難しいので、不安がある人も無い人も、金融機関によってはまったく思わぬところで審査に落とされるという可能性は常に存在しています。この点については分析のしようがありません。
しかし、どの金融機関でもいくつかの基本事項は必ず確認されます。それらの点について考えていくことにしましょう。
法的な縛りをクリアできるか
まず審査以前の問題で、業界全体が共通して守らなければならない法的な規制があります。それが貸金業法に規定された総量規制というものです。ただし業界といっても法令名から分かるようにこれは貸金業のみに適用されるものです。銀行には適用されません。
この総量規制は融資できる上限を定めたものでそれは年収の3分の1となっています。したがってこの規定を厳格に適用すると収入が無ければ融資も受けられないということになります。ただし例外規定があって主婦の場合には旦那さんの枠内であれば利用できます。
また1業者につき50万円、他社も合わせた全体の合計が100万円までは融資しても良いということになっていますので、この法令上は収入が無かったとしても融資を受けることは可能ということです。ただし金融機関側では更に厳しく審査されるので安心しないでください。
そこで審査の一つ目の山と言ってよいこの総量規制ですが、自分は審査に通ることができそうでしょうか。例えば収入が無いのに200万円ほど必要ということになると、この総量規制にかかってしまうので、審査には通りません。
中には自分の借入額を管理しておらず、困ったら借り先を増やせばよいというような考えを持っている人もいますが、今ではこの規制が有るので自分の借入についてはしっかり管理が必要です。
安定収入はあるか
次に大きな山になるのが安定収入です。
この規定があるとどうなるのでしょうか。例えばアルバイト収入で食べている人がいたとしましょう。一人は長期アルバイトで毎月少しづつ年間200万円の収入があるとし、もう一人はフリーターでたまに仕事をして年間250万円の収入があるとしましょう。
さてこの2人がカードローンを申し込んだらどうなるでしょう。後者のほうが収入があるので後者のほうが審査に通りやすいと考える人もいるかもしれませんが、そもそも後者のフリーターの収入は安定していません。したがって申し込みすらできないのです。
ですから可能性があるのは前者ということになります。さて自分に照らして考えて見ましょう。最近は会社員と言っても非正規雇用も増えていますが、安定した収入は持っているでしょうか。もしもっていないのであれば、まずはそういう収入を得ることを考えるようにしましょう。
また専業主婦の場合ご主人の収入で代替できるのか、さらには年金受給者の場合申込みが可能なのか、実際には金融機関毎に扱いが違いますから電話や実際に金融会社の店舗に足を運んで受付担当者に予め確認しておきましょう。
返済能力が有ることが基本
次の山はやはり収入に関する話になりますが、返済能力はあるかということです。収入はあったとしても非常に少ないという場合、生活費を除けば殆ど手元に残らないというような人も最近では珍しくなくなりました。
収入の中から返済していけるのかどうかは大変重要な問題になります。
審査では収入だけで判断されますから、収入がある程度以上必要です。先程法的には無収入でも融資は可能といいましたが、実際の場面で専業主婦以外の無収入の人に貸すようなことはありません。ただし以前は大体200万円が境目と言われていたのですが最近は変わって来ました。
最近はそもそも収入自体が目減りしてしまっているので200万円で切ってしまっては利用者を確保できなくなってしまったため、金融機関はもう少し柔軟な対応をするところも出てくるようになりました。はっきりは分かりませんが、それでも下限はあるでしょう。
自分は返済能力があるのかどうかを判断する方法としては、収入ではなく自分の収支で計算することです。
高収入で審査にも問題ないけど、実は浪費家で返済に当てるお金は無かったというのでは、たとえ審査に通っても実際には利用できないので無意味です。
また一定額までは収入証明書の提出が不要という申込条件を逆手にとって、自分の収入を偽ってカードローン申込を行う人もいるようですが、怪しいと思われれば収入証明書の提出を求められますから、信用を守るためにもそんな小細工をしてはいけません。
信用情報も問題
次の問題として挙げられるのが信用情報です。信用と言えば一般的には勤務先や勤続年数が判断材料として使われます。
しかし金融業界ではそれらに加えて利用者の過去の情報を一定期間保存し、銀行系や消費者金融系、信販会社系などの各業界内でその情報を共有するために信用情報機関を設立して信用情報という個人情報をデータベース化しています。
例えばその人がどの金融機関からどの程度の借入があるのかすぐに分かるのです。しかしここに記載されている情報は単なる事実の羅列だけでは済まされない情報も含まれています。
例えばかつて滞納したことがあるとか債務整理したことがあるとかといった利用者にはまことに都合の悪い情報も含まれているのです。
そこで、カードローンの審査の過程で金融機関はこの信用情報を参照して、この人は信用しても良いのかどうか判断するわけです。最近では携帯電話の料金の滞納で、借りられなくなってしまった人というのも珍しくなくなってしまっています。
これらの都合の悪い事故情報を持つ人のことをブラックと呼び、次のようなことが該当します。
ブラックになる事例 | 情報が残る期間 |
---|---|
ローンの延滞 | 5年 |
各種支払いの滞納 | 5年 |
債務整理 | 10年 |
ローン審査申込み | 6か月を超えない期間 |
単なる滞納などは5年、自己破産など債務整理をしたような場合は10年は記録が残ります。またローンを申し込んだだけでも記録が残り、何度も申込もうとするとお金に困っているという印象があって、これも審査では通りません。
そこで、これらのまずい事を行っていないかどうかよく自分の過去について思い出してみてください。もしそう言う事があれば審査に通るためにはこの期間待たなければなりません。
現在借入中ではないか
まだあるのかと言われそうですが、もう一つ重大なことがあります。それは申込みを考えているカードローンのほかに別のカードローン等のキャッシングを使用していないでしょうか。要するに複数借り入れを考えてはいないでしょうか。
金融機関で差が有りますが、何件目かの申し込みになると通さないところがあります。
ただし他社の借り入れの契約が有っても2件目の申し込みからだめな場合も有れば4件目からは無理という場合も有って判断は難しいのですが、それにしても現在借入中にもかかわらず、別を申し込むのは不自然です。金融機関が返済するお金に困って新たな借入をするのではと考えても無理はありません。
また返済も2個になるため、返済に苦しむ確率は格段に高くなります。したがって収入的には返済できるなどと考えるのはやめて、2件目以降の借入というのは審査のことなど関係なく止めにしておいたほうが安心です。審査を心配するよりも返済を心配しましょう。
最近ではネット上に大きな金額を借りたいときは、もう一つ別のカードローンを利用すれば良いというような無責任な記事をよく見かけますが、大きなお金が必要なら信用を築いて借入額の増額を目指すべきなのです。決して複数利用はしないでください。
ローンだらけでは、結局は多重債務者に陥り、自己破産の道を歩くことになってしまいます。もし別のカードローンを利用したいのであれば、前に利用していたものは完済して解約してしまってからにしてください。
次に信用力も大きな問題です。信用情報機関が管理する、金融取引きの履歴に関する個人情報に滞納などの事故情報の記載があった場合には、信用できないと判断され審査で落とされる可能性が高くなります。
また収入的には返済能力がありそうでも、他社からの借り入れが有るような場合には、返済能力を削ぐことになり、審査では不利な扱いを受けることになります。
自分の返済能力は幾らか?返済できるのか確認してみよう
では次に自分の返済能力を判断するにはどうしたらよいのかを考えて見ましょう。先程返済能力を判断する時は収入ではなく収支で考えたほうが良いという話はしましたが、それを使って借入が実際に返済できるかどうかをどう判断すればよいのでしょう。
できれば、自分がどのようなお金の使い方をしているのかを把握するために、事前に家計簿あるいは独身であれば小遣い帳のようなものでも良いので用意しておくと話は理解しやすいのではないかと思われます。また給与明細も1年分ぐらいあると良いですね。
返済シミュレーションを利用する
まずカードローンを申し込みたいということですから、借りたい金額はあるはずですので、それを利用して返済期間と月々の返済額を計算します。返済は金融機関によって方式が違ったりしますので、希望する金融期間で返済額は確認できるでしょう。
そこまで調べたら、やはり各金融機関のホームページに返済シミュレーション機能が公開されています。無い金融機関もあるのでそういう場合には時間はかかりますが自分で計算します。その機能を利用して元金などを入力すれば返済期間と各月の返済額が分かります。
金融機関によって機能が違い、月々の返済額を入れて返済期間を計算する場合も有るし、返済期間を入れると、月々の返済額を計算してくれるものもあります。多くの場合はリボルビング払いで元利均等になるので、希望する返済額を先に決めます。
自分で計算する場合は最初の月から1月づつ計算を進めていけば、利息の計算もそれほど面倒では有りません。ただし元利金等払いの場合、毎月元金返済分が変動しますから、注意しないと計算ミスを招きやすくなります。時間をかけて正確に計算しましょう。
収支を計算してみる
これで返済期間が分かりましたから、次にその期間中の自分の収支を月毎に計算します。まずは収入です。安定収入といっても月によって残業が多かったり少なかったりしますので、大体の季節的な変動や何カ月おきに忙しくなるというようなことを調べてください。
収入の見通しが終わったら、次は支出の見通しです。収入は大体分かりますが、支出は先程用意してほしいといった家計簿あるいは小遣い帳のようなものがないとかなり大雑把になってしまうでしょう。とにかく過去1年分程度の支出の状況が分かると助かります。
支出というのは前月や前々月と傾向が似るだけではありません。前年の同じ時期を参考にして季節的な支出傾向も考慮に入れなければならないのです。例えば10月まではかからなかったけれども11月からは灯油のお金がかかりだすというようなものです。
これを返済最終月まで月ごとに予想しなければなりません。予想ができたところで収入と支出の差をとって収支を計算してみましょう。既に赤字になっていませんか。実際にはこの収支から返済金額を引いて、それでも黒字なのかどうかを確認しなければなりません。
もし赤字の月があるのであれば、借入したらその月には返済できないということです。その場合更に検討して、例えばそれより以前の黒字分をとっておいて返済するとか、或いはその月に掛るはずだった別の支出を無くすとか返済できるように考えなければなりません。
業者の借入診断を利用してみる
ここまで計算して問題が無ければまず返済能力の点では問題はなさそうですが、金融機関のほうは収入から考えますので、判断が違ってくる可能性は依然として残っています。そこでやはりまだ不安という人は一度金融業者の借入診断をしてみてはいかがでしょうか。
この機能もホームページ上から利用できますが、業者によっては用意されていない場合もあるので、まずは確認してみましょう。あとはその借入診断を利用してみてください。希望額や収入などを入力すればよいはずですし、結果はすぐに分かります。
この借入診断の結果が必ず審査結果と一致するわけではありませんが、可能性は概ね分かります。この借入診断で融資可能という結果であれば審査も通りやすいと思われますし、この診断結果が融資無理ということになると、その業者では審査は通らないでしょう。
返済能力が無い場合
もし収支を計算してみて返済していくことは無理そうだという場合には、借入自体を諦めたほうが良いでしょう。
もう借入しなければ生活していけないというような切羽詰った場合には、借入ではなく生活保護など別の方法を考えるしかありません。
もちろん生活保護といっても生活レベルを落とせば十分生活はしていけるというような人はまずその方向で考えるべきですが、生活レベルはもう落としようが無いという場合には、日々税金を払っているわけですから、利用しても誰も文句は言いません。
それよりも早く生活保護を申請して、生活を立て直した方が、後々また社会のためになると考えるようにしましょう。日本人は迷惑をかけるのを極端に嫌い生活保護も社会に迷惑をかけていると考える人も多いですが、これは法律が保証した権利なのです。
返済能力は無いが他の返済がある
また中には返済能力も無いが、他からの借入があってその返済のために別のところから借りなければならないという状況に追い込まれている人もいます。でも返済能力が無ければ借りたとしてもどうなるのかは目に見えていますよね。いずれ破綻です。
こうした場合新たな借入をするよりも、今返済中の金融機関に早めに連絡を入れて当月の返済額を減額してもらったり、利息だけにして貰うほうがずっと現実的な対応です。
そして、もしこの先も返済の見込みが立たないという場合には債務整理してしまうほうが良いでしょう。
債務整理は返済条件を見直してもらったりして返済しやすくしてもらう方法から、債務を帳消しにしてもらう自己破産まで色々ありますが、自分で金融機関に渡り合うのは無理ですので、専門の弁護士に相談して交渉をお願いするようにしてください。
そこで借入れしたい時には、まず月々の返済額と返済期間を計算して、次にその期間の収支を計算します。収支から返済額を引いた値が黒字であれば返済能力ありですが、赤字では途中で返済に行き詰ってしまいます。
返済能力が足りない場合は、どういった節約ができるかなどを考えて黒字化するか、それが無理であれば、借入れはできないと判断するしかありません。
審査の緩い業者は有るのか
利用者の方のスペックに問題があって審査に通らないのであれば、もっと審査の緩い業者を探せば良いと考える人もいます。確かにそのとおりですが、それでは問題の解決になりません。確かに借りることはできるかもしれませんが、返済能力が無ければ同じことです。
しかし返済能力以外の問題であれば、融資を受けられれば助かる人もいるかもしれません。そこでそういった審査が緩い金融機関というものについて考えていくことにしましょう。最近は利用者の獲得競争で色々と混乱しておりすぐに様相が変わる可能性も有ります。
一般的な審査の難易度
カードローンを含めキャッシングが利用できる金融機関には銀行や消費者金融がありますが、審査には難易度のようなものがあって業者ごとに違いがあります。一般的な傾向としては、
となります。つまり銀行が最も審査が厳しく、銀行で借りられないような人は大手消費者金融に、それでもだめな場合には中小零細の消費者金融ということになっています。確かにそのとおりなのですが、こういうことには例外が付き物なのです。
特に最近ではカードローンに銀行が参入したおかげでカードローンを扱う業者が増えてしまったことから利用者を獲得しなければならないという至上命題があります。テレビを見ていてもカードローンのCMを見ない日はありません。競争の時代なのです。
このため金融機関の中にはわざと審査を緩くして利用者の獲得競争を有利に進めようとしている場合も有ります。それが結構大手の銀行でも行っていますので、収入は少なくても返済能力はギリギリあってブラックでないのであれば、審査に通る可能性は無いとは言えません。
口コミ情報の利用には注意
その業者の審査が緩いとか厳しいとかいう情報としては、インターネット上にある口コミサイトを見ればいろいろと見つける事ができます。ただしその情報を信じてよいわけではないのです。そもそもニセの情報や業者に都合の良い情報という場合も有ります。
また実体験に基づく情報でも審査は利用者毎の状態によって結果が違ってくる訳ですから、口コミ情報を書き込んだ人にとっては審査が緩かったとしても他の利用者にも緩い保証はありません。実際口コミ情報を見ると同じ業者を厳しいといっている場合も有ります。
したがって口コミ情報を利用する際には自分の都合の良い話ばかりを拾い読みするのではなく、全体を見た上でその傾向で参考程度に利用するのが良い利用方法と言ってよいでしょう。口コミで大丈夫だから自分も大丈夫などと安易に判断しないようにして下さい。
ブラック対応の消費者金融
先程ブラックの場合はどこの金融機関も相手にしてくれないと書きましたが、実は最近になって事情が少し変わってきたところがあります。先程この業界では利用者の獲得競争が起こっているという話をしましたが、実はそれが大きく影響しているのです。
銀行が審査を緩めたらどうなるでしょうか。銀行で借りられない筈の人つまり大手消費者金融に回る筈だった人が銀行で借入できたら大手消費者金融は困ります。そこでここでも審査を緩めると割を食うのは従来最も審査が緩いとされていた中小零細の消費者金融です。
そこでこのような業者の中にはさらに審査を緩めて過去の信用情報は問わず、現在返済能力があれば貸すというところが現れて来ました。こうした業者はブラック対応と呼ばれ、最近都市部を中心に増えてインターネット経由で全国から利用できる場合もあります。
ただし、勘違いしてはいけないのはこういった業者も審査が無いというわけではないということです。こういった業者でも落とされる人はいますし、あるブラック対応といわれる業者はそういう事が知れ渡って申込者が殺到しましたが、やはり厳正に審査は行われ大量の審査落ちの人が出ています。
ブラック対応なら自分は大丈夫などと、おかしな自信を持たないように、慎重に自分というものを見つめなおしてみましょう。
非正規の貸金業者
審査の難易度の傾向を示しましたが、実は中小零細の消費者金融の先にまだ続きがあります。それは違法金融業者である非正規の貸金業者で、一般的には闇金と呼ばれています。貸してくれるところが無くなってしまうと、こういう業者に行くしか方法が無いわけです。
しかし闇金といえば分かるとおり、こういった業者は利用してはいけません。かつてのように厳しい取立てを行うことは法的に難しくなりましたが、元々違法な組織なので、返済が滞れば何をやりだすかわかりません。
また最近ではもっと巧妙なやり方もあります。利用の申込みをすると、保証金など色々な名目で、融資の前に入金を迫り、そのままそのお金は返ってこないというようなやり方でお金を毟り取っていくのです。手口も日々変わって進化していくため、十分な注意が必要です。
しかもこういった闇金というのは中小零細の消費者金融と見分けがなかなか付きませんから、大変厄介です。したがって消費者金融を利用する際には必ず金融庁のデータベースなどを検索して、正規業者の登録の有無を確認することを忘れないようにしてください。
使い勝手で選ぶのが良い方法
本来はお金を借りるよりも、借りなくて済む方法を先に考えるべきですが、そういう考慮を行ってもなお借り入れが必要であれば、返済能力が伴っていることが前提になりますが、審査をあまり気にするのではなく、自分の使い勝手で使いやすいものを選ぶのが良いでしょう。
例えば近くのコンビニのATMで利用したいとか、金利が一番低いところが良いとか、自分の重視する点で探せば良いのです。今ではインターネットで情報が得られますから、金融機関まで行かなくても時間さえかければ要求を満たすところが見つかるはずです。
【参考ページはこちら】
キャッシングはどんなところが危険?
審査で重視される点としてまず挙げられるのは返済できるだけの安定した収入が有るかという返済能力です。次に上がるのが以前に金融取引で問題を起こしていないかなど信用力という事になります。
自分の返済能力は収入ではなく収支で考え、これが返済期間中常に返済額を上回っていれば返済は可能と判断できます。しかしもし下回っているとしたら、返済能力は無いと判断しキャッシングの利用は難しいと考えてください。
最近では審査の緩い業者も出てきていますが、審査というのは個人の状況によって緩いと感じたり厳しいと感じたりするもので、緩いと噂のある業者であっても、審査に落とされる可能性は常にあります。悪徳金融業者の可能性もあるため安易に利用してはいけません。
これができなければ漠然とした不安はいつまでたっても解消しません。審査というものを知って自分が何が不安なのかを突き止め、それを解消できて初めてキャッシングの利用に進むことができます。
不安な点を見つけようという場合は、自分だけでは自分の問題点を的確に洗い出すのは難しいため、誰か利害関係の無い人に一緒に検討してもらうと、自分の弱点が明らかとなり、不安解消の早道になるでしょう。