次の給料日まで当分間があるのに、急な遊びの誘いや、冠婚葬祭のために物入りで、お金が足りない。そんなとき、気軽にお金が借りられる、銀行や消費者金融のキャッシングサービスはとても便利。(こちらもご参考に→キャッシングって危険じゃないの?)
お金を借りることに罪悪感を持っていたり、漠然と「コワイ」イメージを抱いている人もいるようですが、先々の返済を考えて利用する分には何の心配もありません。
キャッシング申込み時、用意しなければならないのが本人確認・身分確認できる証明証等の書類。このとき、住民票は使えません。その理由をこれから説明していきたいと思います。
キャッシング申込み時本人確認で住民票が使えないのはナゼ?
銀行や消費者金融などからキャッシングしたいと思った場合、申込み時の本人確認として住民票が使えないことには明白な理由があります。
実は住民票というのは、たとえ本人でなくとも、いとも簡単に取得できてしまうからなんです。
他人名義の住民票を取得するのは違法ではないの?
「本人じゃないのに住民票を取得するなんていうのは違法でしょ!」そう考える人もいることでしょう。常識で考えれば、他人名義の住民票を取得することは当然違法です。
しかし、合法とされるケースが存在します。それは以下に相当するような場合です。
- 自身の権利を行使する場合
- 義務を果たすために必要とされる場合
- 国や地方公共団体に提出を求められたとき
誰もが自由に他人の住民票取得できるわけではない
では、どうしても必要と言い張ってしまえば、誰でも勝手に他人の住民票を取得することができてしまうのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。たとえば、以下に挙げるような理由での住民票取得は当然、NG行為です。
- プライバシー侵害に相当する嫌がらせ
- ストーカー的な興味本位いよるもの
合法とされるケースに相当するとき、正当な手続きを踏んで他者の住民票を取得するのは、ほぼ、以下の職種・立場の人に限られています。
- 弁護士
- 司法書士
- 土地家屋調査士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 弁理士
- 海事代理士
- 行政書士
- 戸籍業務に携わる公務員・団体職員
これらの職種・立場以外の人が他者の住民票を取得することはまず、あり得ないと言えるでしょう。
キャッシング申込み時、実際に使える本人確認、身分証明は?
キャッシングやカードローンを申し込む際、用意が必要となるのは主に以下の2つです。
- 収入の分かる所得証明
- 本人を確認できる身分証明
2つのうち、所得証明に限っては必要なし、と判断されるケースもあります。
たとえば、キャッシングやカードローンには、プロミス、アコムなどの消費者金融系と、大手都市銀行のみずほカードローン、セブン銀行などの銀行系と大まかには二種類あります。
消費者金融系のキャッシング・カードローンを利用した場合、借入希望額が50万円以下なら身分証明書の提示のみで、所得証明は不要です。
信用度の高い身分証明書の種類とは?
銀行系、消費者金融系、どちらにおいても重要である身分証明書について調べてみましょう。住民票以外の身分証明書には、次のようなものがあります。
- 運転免許証
- パスポート
- 保険証
このうち、運転免許証、パスポートは本人の実際の顔写真が載っているものですから、一般的な本人確認としての信用度が高いものと言えます。
保険証には顔写真は載っていませんので、この他にもうひとつ、本人を証明できるものとして、銀行のキャッシュカードや、本人宛の郵送物などの提出を合わせて求められることもあるようです。
保険証に関しては裏面の記載事項を見ることにより、会社、職種が一目瞭然のため、運転免許証やパスポート以上に信用度が高いとされる場合もあります。
また、顔写真がないことから、“なりすまし”で使用されることも多いもの。信頼度の高い身分証明書なので取り扱いにはくれぐれも注意したいものですね。
初めてのキャッシングで気をつけるべきこと
キャシング・カードローン申込み時に必要な書類について、ご理解頂けたかと思います。次に初めてお金を借りるとき、気をつけたいことをお伝えしたいと思います。
お金を借りるためには、まず、キャッシング申込みをし、希望額の融資が可能かどうかの審査に通る必要があります。この審査に通ることができなければ、お金を借りることができません。
たとえば、どんなにスピード融資を謳っていても、審査に通らなければ、そんなメリットは一切関係ないからです。
最初に確認すべき借入のための必須条件
借入審査に通るために、まず、抑えておきたいのは、以下の3点です。
- 借入申込可能な年齢
- 安定した収入はあるか
- 総量規制の適用があるか
ほとんどのキャッシングでは、成人年齢に達した20歳以上から、60歳代(65歳までのところが多い)で、安定した収入を得ていれば大抵の方が利用できます。
とくに審査に通りやすいとされる年代は、若く、働き盛りの世代、20代後半から30代くらい。さらにあなたが、定職に就いており、その職場が、企業、官公庁、団体等であれば、まず問題なく審査に通ること請け合いです。
さらに、覚えておきたいのは、総量規制というコトバ。
自分に合ったキャッシング会社の選び方
さて、借入申込の際、必要な条件を頭に入れたら、次はどこのキャッシング会社に借入先を決めましょう。先ほど挙げた金融機関のみならず、多数の会社が存在し、その中にまた、さまざまなキャッシングプランがあります。
その中で、どのキャッシングに申し込むのか、ということについては、
- インターネットや雑誌、口コミ等で評判がよい
- CMを目にする頻度の高い大手銀行・貸金業者
- 金利、サービス、限度額、返済方法がライフスタイルと合致
等、考慮した上で時間をかけて、じっくりと探してみることをオススメします。
また、自身には一切収入のない専業主婦の人も、定職に就いていない人、無職の人でも銀行系キャッシングなら申込み可能です。そうしたことも覚えておくとキャッシング会社の選択の幅がどんどん広がっていきますよ。
キャッシングする際、覚えておきたいこと
キャッシングやカードローンを利用するとき、希望することはどんなことですか?
「スピードキャッシングできることがなにより最優先!限度額はできるだけ高め、さらに金利は低いところがいい」
初めてキャッシングを利用するというような方は、そのようないいとこ取りばかり、望んでしまうかもしれません。
返済時の金利が低い方が、お得であることは確かですし、たとえ審査に通っても、必要金額には到底及ばない、低い額しか借りれないというのでは、困ってしまいます。
しかし、だからと言って、低い金利を適用したいがためだけに、本来、借りる必要のない大金を借りるなどというのは本末転倒!
いくら金利が低い、と言っても、大金を借りれば、どんなに低い金利だって、塵も積もれば、の方式で、それなりの金額になってしまうもの。多少、金利が高くても、必要最低限の少額しか借りていなければ金利の額はわずかで済むものなのです。
緊急でお金を借りたい事情がある、初めてのキャッシングを利用してみたい!という方、以下の4つの点さえ押さえておけば、スムーズに審査に通ること請け合いです。(こちらもご参考に→キャッシングの審査に通る?通らない?)
- 20歳以上65歳以下である
- 定期的な収入がある
- 勤続一年以上である
- 身分証明として次のいずれか、あるいはすべて用意できる
・運転免許証
・パスポート
・保険証
【参考ページはこちら】
信販系・消費者金融系・銀行系の違いは?
つねにのちのちの返済計画を立てながら、返済に無理のない金額の借入を心がけてさえいれば、キャッシングの利用は、あなたの生活をより豊かに彩るための、頼もしいパートナーになることはまず、間違いないでしょう。
正式な手続きでもって合法的に取得された他者名義の住民票の悪用などは絶対にあってはならないと考えたいものですが、何事にも “抜け道”は存在するもの。悪用する輩も残念ながら存在することから、融資の際には使用できない、というのが実情なのです。