近年、キャッシングやカードローンの利用者は増加傾向にあります。それだけでなく、幅広い年代・立場の人にまんべんなく利用者層が拡大しているのも最近の特徴です。20代の学生もいれば70歳近い年金受給者も、40代の主婦もいます。
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それほどキャッシングやカードローンというサービスが身近になっているのです。
とはいえ、実際にキャッシングを利用するとなると、独特のシステムに戸惑う人も多いのではないでしょうか?その最たるものが審査です。
お金を借りるのに審査がいる…と言われても、なぜ審査をするのか、どんな内容の審査なのかなど、わからないことだらけですよね。
そこでここでは、気になるキャッシングの審査の内容と審査を通りやすくするコツについて詳しく解説していきたいと思います。
借りたい金額は返済能力に見合ってる?審査で重視されること
キャッシングの審査で何よりも重視されるのは、ずばり《返済能力》です。
キャッシングにおける返済能力というのは、端的に言えば《借りたお金をルールを守って完済できること》です。
キャッシングというのは、お金を利用者に貸した段階では当たり前ですが何の利益も出ていません。貸したお金が利息を含めて全額返ってきてはじめて、収支がプラスになるのです。
したがって、どんなにお金に困っていても返済の見込みが立たない人はキャッシングの審査に通ることはできません。キャッシング業者にとって返済能力というのは最重要項目なのです。
安定が大事!?返済能力を評価する項目とは
気になるのは、実際に返済能力がどのように評価されるのかということですよね。
基本的にはキャッシングの審査は申し込み時に申告した様々な項目をもとに行われます。中でも返済能力をはかるうえでポイントとなるのが以下の項目です。
- 収入
- 勤務先での雇用形態と勤続年数
- 配偶者・扶養家族の有無
- 年齢
原則として、キャッシングを利用するうえでは働いていて収入を得ていることが大前提となります。そのうえで、上記の項目を中心に総合的にその人の返済能力の評価を行うのです。
特に収入は、後ほど詳しく説明しますが借り入れ額を決めるうえで非常に重要な指標となります。もちろん高収入であるほど有利になるのですが、それだけでなく意外と重視されるのが安定性です。
例えば同じ年収でも、毎月決まったお給料をもらえるサラリーマンと収入が大きく変動しがちな自営業者では前者の方が審査では有利になります。
他の項目に関しても同様のことが言えます。アルバイトよりは正社員の方が、勤続年数はより長い方が、キャッシング審査では評価が高くなるのです。
養う家族の有無や年齢については、一概には言えないのですが、すでに家族構成がある程度固まっていて、生活に大きな変化が起こる可能性が低い30代~40代の既婚者は比較的高評価を得られるとされています。
収入で借り入れ可能額が決まるってどういうこと?
上でも少し触れたように、キャッシングでの借り入れ額は収入次第で決まると言っても過言ではありません。総量規制があるからです。
万が一総量規制に故意に違反した場合、お金を貸した業者の方が罰則を受けることになってしまうということもあって、あえてその上限を超える融資を行う業者はまずありません。
キャッシングでは自分の年収の3分の1以上のお金を借りることは基本的にはできないのです。
総量規制にはいくつか例外・対象外となる融資の形態があり、実は消費者金融と並んで人気の銀行カードローンもその1つです。
とはいえ、銀行カードローンは業者によっては消費者金融よりも審査が厳しいこともあり、『銀行カードローンなら年収の3分の1を超える金額が借りられるかも…』とは期待しないほうが賢明です。
ただし専業主婦に限っては、消費者金融では門前払いでも銀行カードローンなら申し込み可能ということもあるので、総量規制対象外の恩恵を受けられる可能性が高いと言えるでしょう。
借入希望額を控えると審査が通りやすくなるかも!?
以上のことを踏まえて考えると、借入希望額を返済能力に見合う金額、もしくはそれより少し控えめにすることが審査を通りやすくするコツの1つであると言えます。
と言っても、総量規制の上限である年収の3分の1の金額を基準に考えるのはおすすめしません。
基本的に、キャッシングで新規の利用者が総量規制の上限ぎりぎりの金額まで借入可能になるというのはよほどの事情がない限りあり得ないことです。
新規の利用者に対しての審査は、あくまでも書類上の申告のみをもとに行うことになるため、キャッシング業者としても絶対的な信頼を置いてはいません。まずは少額の融資からで様子を見るというのがキャッシング業者のよくあるやり方なのです。
その段階で返済能力に見合わない高額の借入希望を出せば、それだけ審査の基準は厳しくなりますし《経済的に困窮している・金銭感覚が危うい》と判断されて審査に落ちる理由になりかねません。
借入希望額を想定される返済能力よりもやや控えめに出すことで、審査のハードルを自分で少し下げることが可能になるというわけです。
借入限度額は後から増額することも可能なので、まずは審査を通ることを優先するべきでしょう。
他社借り入れは審査に悪影響!重複借り入れが嫌われるワケ
すでに他のキャッシング・カードローンやクレジットカードのキャッシング枠など他社で借り入れがあると、それが審査に悪影響を与えることもあります。
他社での借り入れがある状態で新たにキャッシングでお金を借りるという重複借り入れは、キャッシング業者からするとあまり良い印象を受けることではありません。
そこには主に2つの理由があります。
- すでに利用している業者で限度額増額ができない状況を疑う
- 借り入れ件数が増えると返済負担が増し、多重債務状態に陥るリスクがある
すでに契約しているキャッシング業者があるのなら、新たに他社で借り入れをするよりもそこで借入限度額の増額をする方が手間はかかりません。
それをせずあえて新規の申し込みをするというのは、利用状況が悪いために増額審査に通らないのではないか…などと疑いを抱かれる原因になります。
また、借り入れ件数が増えるということは、毎月の返済件数が増えるということです。それはすなわち、月々の返済金額が大きくなり負担が増すことにつながります。
上でも触れたとおり、キャッシングの返済は長期間に及ぶことも多いので、毎月の返済負担が大きくなればそれだけ返済困難な多重債務状態に陥るリスクも高くなってしまいます。
そうなればキャッシング業者としては貸したお金を回収できる見込みがなくなるわけですから、できれば避けたいというのが本音なのです。
新規申し込み前に他社借り入れは清算の努力をするべし!
他社での借り入れがある状態では、新規でキャッシング会社に申し込みをしても格段に審査に通る可能性は低くなってしまいます。2・3社ならまだしも4社以上になるとほとんどのキャッシング業者で門前払いを受けかねません。
そうすることで、他社で増額できないから新規で申し込んでいるのではなく、条件の良いキャッシング業者に乗り換えるという意思を持って申し込んでいることを示すことができます。
新たにキャッシングを申し込むときには、他社での借り入れは一括返済や繰り上げ返済などを行って極力清算する努力をしておいた方が審査に通りやすくなります。
ブラックは絶対審査に通らない!ところでブラックって何?
ここまでご紹介した2つの審査項目に一切問題がなくても、問答無用でキャッシング審査に落ちてしまうのが、いわゆるブラックと呼ばれる状態の人です。
《ブラックだから借りられない》《ブラックリストに載っている》などとよく言いますが、結局のところブラックとはどのような状態なのでしょうか?
信用情報とは個人の借入に関する履歴のようなもので、信用情報調査機関という専門の機関で登録・管理されています。
借入に関する問題やトラブルは事故として扱われ、信用情報上に一定期間記録が残るのです。
事故記録が残る案件としては、主に以下のようなものがあります。
- 大幅な返済遅延(約3か月以上)
- 任意整理・自己破産などの債務整理
- 保証会社による代位弁済
- カードの強制解約
信用情報調査機関は本人以外にも、借入審査を行う金融機関に対しては情報開示を行っており、キャッシング審査の際には必ず信用情報の照会が行われます。
なぜブラックは審査に落ちる?過去の借入実績の重要性
ブラックだとそれだけで審査に落ちてしまうのは、それほど過去の借入実績が重要視されているからです。
収入や生活状況から評価する返済能力というのは、結局のところ書面上の見込みでしかありません。一方、ブラックになっているということは《過去に借りたお金をトラブルなく完済できなかった実績がある》のです。見込みよりも実績の方が重視されるのは至極当然のことですよね。
キャッシングは原則として無担保・保証人不要のシステムになっているため、融資を実行するうえでのよりどころは本人に対する信用のみです。だからこそ、過去の借り入れに関して問題があったという事実は決して軽く見られることはありません。
信用情報に事故記録があるブラック状態は、それだけで《信用できない》と判断されキャッシング審査に通らない理由となってしまうのです。
事故情報はいつか消える!?ブラックから抜け出す方法とは
もしも何らかの理由でブラックになってしまったとしても、もう二度とキャッシングを利用することはできないと悲観する必要はありません。
事故情報が消えるまでの期間は、以下のように案件によって異なります。信用情報調査機関は複数あるため、どの機関に情報が登録されているかによっても年数は変わってきます。
案件 | 期間 |
---|---|
返済遅延 | 1~5年 |
任意整理 | 5年 |
自己破産 | 5~10年 |
代位弁済・強制解約 | 5年 |
1つ注意してほしいことのが、事故情報が消えるまでの年数は《問題が解決した時点》からのカウントになるということです。発端となるトラブルが解消していなければ、いつまでたっても事故情報が消えることはなく、ブラックからは抜け出せません。
借入に関するトラブルというのは解決が難しいこともままありますが、一刻も早くブラックではなくなるためにもきちんと問題を解消するようにしてください。
キャッシングの審査を通るようにするためには、まずはブラックから抜け出さなければなりません。
信用情報の事故記録は問題解消から一定期間が経過すると消去されブラックではなくなるので、過去の借入におけるトラブルはきちんと解決しておきましょう
見出し文章
それでは最後にご紹介したキャッシングの審査を通りやすくする3つのコツをまとめておきましょう。
- 借入希望額はやや控えめにする
- 他社借り入れがあれば極力清算する
- ブラックになっている場合は問題を解消し事故情報が消えるのを待つ
キャッシングの審査は基準が外部に対して明確にはなっていないということもあって、これらを実践したからと言って必ず通るとは残念ながら断言できません。
それでも少しでも審査を通る可能性を上げるために、ぜひできることはやってみることをおすすめします。
【参考ページはこちら】
キャッシングは何歳まで借りられる?
また、信用情報に事故記録があるブラックは絶対にキャッシングの審査には通りません。
事故記録は発端となるトラブルの解決から一定年数がたつと消去されるので、まずは問題を解消して事故情報が消去されるのを待ちましょう。
返済能力を評価するにあたっては、収入を中心に勤務先での雇用形態や扶養家族の有無など様々な項目から経済的な安定性に重点が置いて審査が行われます。総量規制があることから、収入はキャッシング審査の特に重要なポイントです。
借入希望額は返済能力の評価を考慮して、少し控えめに出しておくと審査に通る可能性が上がるでしょう。