日本のみならず、大型連休やイベントのある時期は、あらゆる企業にとって「繁忙期」になります。日本だと、ゴールデンウィークやクリスマス、お正月でしょうか?
例えば欧米では、やはりクリスマスが一年のうちで最大のイベントと言えるでしょう。海外では、日本のように正月をめでたく迎える、という意識はあまりないのです。
クリスマスと言うと、私にも欧米での思い出があります。学生の頃、アメリカに1年間留学していた時にホストファミリーとクリスマスを祝いました。
日本でもクリスマスは今や一大イベントで、サンタクロースに扮した親が、子どもにプレゼントをするのは当たり前。私の子ども達も「サンタさんにWii Uをお願いしたーい!」と高額の商品を平気でチョイスしてきます。
さて、それだけ日本にとってもクリスマスは大きなイベントなのですが、やはり欧米はそれ以上!
アメリカのクリスマスってどんな感じ?
例えば、アメリカのクリスマスで衝撃だったのがそのプレゼントの量です。子ども達は親からプレゼントを貰うのですが、その平均は3〜4個でしょうか。とにかく沢山あるわけです。
大きなクリスマスツリーの下に、大量に積まれたプレゼント。それを子ども達は大興奮しながら一つ一つ開けていくのです。
クリスマスプレゼントはかなりの特別感があり、そのプレゼントに掛ける金額も日本とは違うなと思います。
私のお世話になったホストファミリーは、普段質素で堅実な暮らしをしていましたが、クリスマスの時のプレゼントは、ものすごく膨大なプレゼントを5人の子ども達に与えていたのが印象的でした。
そのくらい、「クリスマスは一年のうちで一番お金を使う時」という意識が高いのでしょう。
大きいイベントだからこその問題も
そんなわけですから、当然クリスマスに関連する企業も大変です。こんなに消費者が通常の何倍もお金を使うとなると、企業としてもこの時期に売り上げを伸ばさない手はありませんよね。
クリスマスは企業の生き残りを掛けた闘いでもあるのです。その一方で、昨年はアメリカで大きな問題となったことがありました。
それが、「期待していたプレゼントが、クリスマスになっても届かない!!」という問題でした。
信じていたサンタさんからのプレゼントがない!
これは私なら、本当にショックで苦情ものです。幼い子ども達であれば、まだサンタクロースの存在を信じている時期。そんな中で「サンタさん…プレゼント持ってきてないねえ…」とは、言いたくありません。
「サンタさん、ぼくのこと嫌いだったのかなあ」と言って泣くかもしれません。そんな悲しいクリスマスは絶対過ごさせたくないです。
昨年よりも、消費者は財布の紐を緩めるらしい
しかも、注目すべきは2014年の消費者の購買意欲です。ある企業によると、消費者の購買意欲は昨年と比べ12〜15%上がる、と見込んでいるのです。
これが本当だとすると、何も策を講じなければ、事態はより悪化します。各企業は、これらも含めて、対策を練ることにしました。
大惨事を防ぐ為に人員を増やす
そこで出てきたのが、働けるスタッフを増員することです。何と言っても超繁忙期。通常通りの人員で良いわけないですよね。
運送会社UPSでは、前年比11%の95,000人を、日本でも知られているFedEXでは、昨年と比べて25%増の、50,000人をアルバイトなどの非正規雇用で増やすことを決めました。
人員を増やすのは、運送業だけではありません。例えば、大手のWal-Martでは10%増の60,000人のスタッフを動員、Macy’sでは前年比3.5%増の86,000人を期間限定で雇用することにしました。
人員を増やして混乱を抑えられれば、クリスマス前に無事にプレゼントが届いて、クリスマスツリー下に親がプレゼントをデコレーションするということが可能です。
期間限定とは言え、雇用の数も増えるわけですが、これを世間はどう見るのでしょうか?
【参考URL】http://finance.yahoo.com/news/holiday-hiring-on-the-rise–announcements-coming-earlier-in-the-year-133411001.html
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俺はよっぽど金に困っていなければ、クリスマスに働こうなんて思えないけどな。
家族もそんな時期に働いていたら、ブーイングだろ。
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賃金を下げたら、まずその会社は(人が集まらなくて)終わるよね。
国が補助してくれる助成金が、賃金よりも高かったりすると話にならない。
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私、まさに「季節限定」の臨時雇用者だけど、職が欲しい人にとってはそんな期間限定の雇用でも大きなチャンスだよ。
仕事ぶりがウマくいけば、正期雇用になる可能性だってあるからね。
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季節限定での雇用だったとしても、雇用されるだけいいと思う。
企業側はあらかじめ、「10月1日から1月1日までの雇用ね」って感じで伝えるから、その時点で正期雇用の可能性がないことも分かるでしょ。
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これさ、「この臨時雇用で、正規雇用への道も可能性あります!」みたいに言って、騙す業者いるんだよな。
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臨時雇用だと、収入はすごく少ないかもしれない。でも少額だったとしても「お金はお金」よ。
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そうやって、最低賃金で働かされるんだろ…。
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ホリデー就業なんて、ジョークだろ。
最低賃金で働いて、しかも超短期間。そんな感じで働いても将来性はないよ。
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クリスマスに待っていた物が届かないなんて悲しすぎるわ。そんなの嫌だから、私は全部プレゼントは手作りにしてる。
クリスマスプレゼントは、「いかに高額で豪華な物を送るか」ではないもの。
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昔はさ、臨時雇用でクリスマスだけ働いていても、その後正期雇用になるパターンも多かった。
今は、クリスマスが終わったら、さっさと解雇だ。
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期間限定の雇用でなんて、食べていけない。
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今年初めてのクリスマス関連のCMをテレビで見たんだが、「クリスマスまで、あと96日!」とか急かしてた。
そんな自制心を失くさせるようなこと言ってたら、また今年も同じようなことになりそうだが。
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この間雑貨屋に行ったら、既にクリスマス関連のグッズがずらりと並んでいたわ。
去年のようなことにならないように、オンラインの店もかなり早めにオーダー開始したりすればいいのに。
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数年前だけど、俺、K-Martのカスタマーサービスで働いてたのね。
クリスマスだけの限定雇用だとしてもそこに応募する人はたくさん居て、電話鳴りっぱなしだった。
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こういう期間限定雇用の募集とか、見るのも嫌だわ。
臨時雇用であれば、当然時給制のアルバイト。しかも低賃金。せいぜい働けて2〜3ヶ月。働いたとしても、なんのメリットもないわ。
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臨時雇用、非正規雇用が失業率の多さを物語っていると思う。
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これによって失業者が減る、と言うヤツがいるけど、臨時雇用で働いている者は、契約期間が終わったら、また「失業者」になるんだぞ。
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おお、いいじゃん。アルバイトで時給5ドル位で頑張れよ。
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今頃、クリスマスの雇用の話なんかしてるけど、じゃあ一体いつから働いて貰うつもりなんだろ?
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不法就労者が、こういうアメリカの仕事を持って行くんでしょ。
まとめ
大切なクリスマスに、希望している荷物が届かないのは困るから、それに対する対策を立てた、ということに関しては、皆「当然」という感じです。
ただ、一方で「季節限定の臨時雇用」という形を取って、言わば「都合の良い時だけ雇う」ような、臨時雇用が当たり前になることに対する懸念を持つ人が沢山いました。
これは、日本でも同じことが言えると思うのです。皆さんがよく知っているような大企業でも、蓋を開けてみれば「大半がアルバイトだった」ということはよくあります。
雇う側とすれば、明らかに正期雇用よりも、時給で働いて貰う非正規雇用の方が都合がいいのです。企業側のロスが少なくて済みますからね。
「失業率を見直そう!」、「ワーキングプアの人たちの問題を改善しよう!」と考えるのであれば、この「非正規雇用」が一般化してしまうと、望みも薄いと思いませんか?