国連の推計では現在の世界人口は約73億人。そして2050年には、約97億人まで増加するとされています。
しかしその詳細を見てみると、この人口増加の半分は、
- インド
- ナイジェリア
- パキスタン
- コンゴ
- エチオピア
- タンザニア
- アメリカ
- インドネシア
- ウガンダ
これら9か国によるもの。これ以外では出生率による上昇ではなく、寿命が延びた事による人口増加です。
2030年までに、60歳以上の世界人口は56%まで上昇して約14億人に。そして2050年までには、2015年の倍以上となる約21億人。
更に80歳以上の人口となると、より速いスピードで増加する見込みで、2050年には4億3400万人。これは2015年の3倍以上の数になるのだそうです。
世界最先端?日本が抱える超高齢社会問題
今では少子高齢化は世界規模での課題ですが、日本は世界で最も酷いと言われる「超高齢社会」とされています。
超高齢社会とは、総人口に占める65歳以上の割合が21%以上を指し、日本は2007年に既に超高齢社会を迎え、今年1月に発表された総務省の調べによると、現在の高齢化率はなんと27.4%。
「平成28年版高齢社会白書」の予測では、2025年には高齢化率は30.3%、2040年には36.1%、2060年には39.9%と、全く高齢化の速度が落ちる気配は見られません。
しかし、高齢化の世界最先端国となった日本よりも、更に速いスピードで高齢化に突き進んでいる国が存在します。それはお隣の国、中国です。
原因はあの政策にあり?中国の深刻な高齢化
中国の少子高齢化は、人口抑制策として1979年より続けられた「1人っ子政策」が原因とされています。
中国政府の推計では4億人以上の人口抑制に成功したものの、人口抑制策を講じている間に医療整備が改善した事もあり国民の寿命が上昇。1人っ子政策開始当時の平均寿命が67歳だったのが、今では75歳になりました。
国連の調査では、現在の中国の総人口の約3割は50歳以上。そして2030年までに、65歳以上の人口は急上昇し2億1900万人へ。そして2050年までには、中国人口の4分の1に当たる人口が65歳以上になると推測しています。
脱少子化を狙って新政策を!でも…
そこで中国政府は労働人口の増加を目指して、2016年に1人っ子政策を廃止し、誰もが2人まで子供を持つ事のできる「2人っ子政策」に切り替えました。しかし、それは既に手遅れ気味な様子です。
1人っ子政策が撤廃される数年前の2013年には、夫婦の双方か片方が1人っ子の場合に限って2人まで子供を産む事が許可され、1000万以上の夫婦が対象となっていました。
しかし、実際に2人の子供を持ったのは100万夫婦程。中国政府の予想数の半数以下だったのだとか。
世界保健機関(WHO)の統計によると、中国経済を支える為に最低限必要な合計特殊出生率(女性が生涯に子供を産む数)は約2.1%とされています。現在の中国では1.7%と、日本の1.4%よりは上回っているもののまだ到達できていません。
著しい経済成長と共に、激しい競争と両親の期待を一身に背負ってきた若者達にとって、家庭を作るよりも社会で成功する事の方が最優先になってしまっているのです。
「一人ならば、やはり息子」その結果…
そして1人っ子政策が残したもう1つの深刻な後遺症が、異常な男女の人口比率。どうせ1人の子しか持てないのなら、跡継ぎとなる息子が欲しいと考えたのです。
出生比率を見てみると、女児を100とした場合、男児は平均103~107が普通とされる所が、中国では2007年に120.22、2015年には113.51と、改善されたものの未だに異常な高さです。
この不均衡な男女比率に対し、中国国家衛生・計画生育員会は世界で「最も深刻で、長期化している」と全面禁止である胎児の性別鑑定や、産み分けの為の女児の人口中絶の取り締まり強化に乗り出します。
そして2020年までに出生比率を112まで引き下げる数値目標まで設けています。
それでも男の子がほしい!
しかし、2人っ子政策に移行してからも性別判定産業は横行し続けています。昨年10月には、中国全土で違法に胎児の性別鑑定を行っていた犯罪組織が摘発され、75人の身柄が拘束されています。
この組織は、中国本土では違法であるものの、香港では血液検査による性別鑑定が認められている事を逆手にとり、妊婦の血液サンプルを密かに香港に送り、約30省より妊婦5万人以上の性別を鑑定し、総額3000万ドル(約33億円)を稼いでいたと考えられています。
ちなみに、一度の検査にかかる費用は、約6000元(約9万8000円)だったとか。
-
殺人者!
-
中国政府が同性カップルを認める訳が分かったよ…。
-
目指せゲイ先進国。
-
女性の権利とか言う前の問題だよ。
-
農村地帯の、しかも教育レベルの低い中国人にみられる、女児に対する偏見だよ。
-
増えてる人口は、ムスリムと中国人だけ…。
-
誘拐されて中国に売られる女性。イスラム国とやる事同じじゃない!?
-
女性も立派に跡継ぎになれる時代だ!
-
わがままに育った子供から面倒を見てもらえると思ったら、大間違い。
-
1人息子に捨てられるのは目に見えてるよ。
-
↑そして、中国政府からも見捨てられてホームレスに。
-
人口抑制よりも、教育改革を。
-
性別を選ぶなんて、子供を持つ資格はないよ。
-
無国籍の子を認めれば、十分な労働人口はあると思うけど。
-
2重国籍を廃止にして、海外在住者を呼び戻せば?
-
↑そうすれば、きっと革命が起こるよ。
-
↑中国での革命賛成!
-
女の子の何が悪い!
-
罪悪感ってものはないのだろうか?
-
女児を捨てた親の気持ちを聞いてみたいね。
生まれる前から決まる運命…親に選別される子供達
中国共産党中央委員会が発行する環球時報には、1人っ子政策が廃止された今でも胎児の性別鑑定が横行する原因について、2人子供を持てるのであれば、男の子と女の子の両方を産む事が理想の家族である、という中国の伝統を受け継いでいる人が多い為だと分析しています。
しかし、多くの家庭が2人の子供を持つ事を望まない中、やはり1人なら男の子が良い、という変わらぬ中国人の心理状態が伺えます。
中国国家統計局によると、人口不均衡の為に結婚できない男性は現在3400万人以上。
花嫁候補として、中国とベトナムの国境線にある貧しい村から若い女性が誘拐され、3000ドル(約33万円)以上で売買されているという、おぞましい報告が米CNNより伝えられていました。
生活が豊かになっても、アンバランスな社会を創り出してしまったとても悲しい結末です。
【参考URL】http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-37667917
http://www.globaltimes.cn/content/967205.shtml
https://www.theguardian.com/global-development/2015/jul/29/un-world-population-prospects-the-2015-revision-9-7-billion-2050-fertility
http://www.un.org/en/development/desa/population/publications/pdf/ageing/WPA2015_Report.pdf
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/zenbun/28pdf_index.html
http://news.nationalgeographic.com/2015/11/151113-datapoints-china-one-child-policy/
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-34670541
http://www.telegraph.co.uk/women/womens-life/11393782/China-and-gender-abortion-Government-policy-isnt-the-answer.html
野郎だらけの国なんて住みたくないね。女の子だらけの常夏の島なら喜んでいくけど。
中国のゲイの乱交パーティはえげつないみたいだからなぁ
農村部の若い男が性欲の捌け口として活躍している
随分前から一人っ子政策なのに日本より出生率が高いなんてどういうこと。
婚姻率が日本よりも高いってことか。
>2
もともと完全な一人っ子政策ではないからね。
都市部では二人目以降は一定の金額(罰金?)を納めればOKだったり、
農村部では一人目が女の子だったら二人目を作っても良かったり
生まれてきた子供を役所に届けなくて無国籍児になってたり。
この性別判定、あるいは男女産み分けサービスを日本でもやるべきだよ。
日本も大儲けできるはずだよ。
日本人なら女の子が欲しいというだろうね
父親「女の子は将来どうにでもなる、男の子は仕事ができないと終わる」
母親「女の子の方が言うこと聞いて育てやすい」