結婚式の資金は「家を買う」、「車を買う」に次ぐと言って良い位の大金を遣うことがあります。芸能人や著名人の中には、数億円を掛けた式や披露宴を行う人も居て、その様子がTVで流れることもあります。

また、莫大な金額が掛かるために「式は挙げない」とする人も。このお金を、結婚後の生活費に充てる方がいい、そう考える人がいることも納得です。

一方で、「式を挙げたいけれど、お金がなくて出来ない」カップルも存在します。だって何百万円と掛かる結婚式ですから、やはり金銭的に厳しい人もいるわけです。

でももし、お金が無くても結婚式を挙げることが出来たらどうですか？しかも無料で！今回は、ブラジルのリオデジャネイロで行われた、珍しい結婚式のお話です。

ブラジルの結婚式。そもそも相場はどのくらい？

まず、ブラジルの結婚式は一体どのくらい掛かるものなのでしょうか？あるサイトによると、１００人ゲストを招待して20,000ブラジルレアル、日本円で約93万円で一般的な式が挙げられる、とされています。

約１００万円の式は安くはありません。その式が何と無料で出来るって、一体どういうことなんでしょ？詳しく見ていきます。

式は、みーんなまとめての合同結婚式

まず、通常の式と違う点がたくさんあるようです。普通、式を挙げる時は、会場選びから始まって、日取り、ゲストの数、食事など、実にたくさんの取り決めがありますよね。

しかし、この記事にある結婚式は合同結婚式。参加したカップルの数、なんと２０００組！一昔前に話題となった合同結婚式を彷彿とさせますが、それはこれとは関係ございません。

これだけのカップルが一斉に式を挙げるため、当然日時はあらかじめ決まっていて、自分たちで決めることはできません。

この合同式は、「The Day of I Do(愛を誓う日)」と名付けられ、８年も連続で開催されているそうです。

また、会場はスタジアムを貸し切ったものなので、親族などを呼ぶことも可能。みんなで一緒に祝うこのような式も、一風変わっていて面白いですよね。

２０００組の多数のカップルが一度に式を挙げるため、花嫁花婿の衣装などはすべて自分達で用意。中には、ウエディングドレスを着たまま電車で会場に来る人もいます。

合同結婚式、誰でも参加OK？

記事の画像を見ると、何かのお祭りのようで何だかとっても楽しげ。式のスタイルにはあまりこだわらない！という人にとって、こんな式も当然あり。じゃあ希望すれば誰でも参加出来るかと言うと、そうでもありません。

この合同結婚式に参加出来るのは、月毎の世帯収入が1,000ドル（約１２万円）以下の方限定。式を挙げるお金が、とてもじゃないけど用意出来ないような方を対象としています。

申請をして通れば、無料で出来る結婚式。籍を入れさえすれば事実上の夫婦ではあるけれど、ウエディングドレスを着て、大好きな人たちに祝福されて、というのはある意味結婚式でしか味わえないこと。

その機会が全員に公平に与えられることは喜ばしいことですよね。

日本の結婚式も変わってきてる！

ここで、少し日本の結婚式事情を。結婚して既に８年目を迎えた私にとって、今時の結婚式がどういうものか気になります。

今、徐々にブームとなってきているのが「和婚」。ウエディングドレスにみんな憧れるもんだと思っていたのですが、最近では和装での式が流行なんですって。

着物自体着る機会がめっきり減ってしまった現代では、そもそも和装が超レア。凛とした大和撫子の姿に憧れるのかもしれません。

となると、日本で無料の合同結婚式が行われるとしたら、文金高島田で来場かな？その姿でJRに乗る勇気が、まずは必要かもしれませんね。

【参考URL】http://news.yahoo.com/2-000-brazilian-couples-mass-wedding-194408107.html
http://www.encontrojp.com/topic/casamento.html

まとめ

ネットの反応は、私が思っていたのとは違うものも多くありました。「（どうせ離婚するんだから）離婚するまで待てばいい」とか、「経済的な余裕もないのに結婚するのか」と言っているようにも感じました。

確かに、式の資金も用意出来ないのであれば、その後の生活費も心配になるという意味では、一理あるのかもしれません。ただ、出来ないのは出来ないその人に問題がある、という考えは…何と言うか、寂しすぎます。

式に参加した２０００組のカップルには、幸せに過ごして欲しいですね。

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