お子さんが生まれて、将来の学資の相談すると学資保険の他に「低解約型返戻金型終身保険」に加入したという人も周囲にいるかもしれません。
どちらが有利なのでしょうか?
ズバリ、学資保険が今なら断然有利です!
学資保険のメリット
学資保険は、契約者に万が一のことがあって保険料を支払えなくなっても学資が受け取れる保険です。学資として受け取れる総額が総支払保険料の70%~115%位になります。
割合に幅があるのは、お子さんの医療保障や育英金やお子さん自身の生命保険も保障対象になっている学資保険もあるためです。育英金とは、契約者に万が一の時に年金スタイルで受取れるお金です。育英金の保障やお子さんの医療保障など手厚い保障が増すほど利回りは下がって70%~80%ほどになってしまいます。
低解約返戻金保険とは?
「低解約返戻金保険」とは、解約したときの払戻金を低く設定することで保険料を抑えつつ、終身保障を受け取れる生命保険です。解約返戻金は保険料を支払っている間は低いのですが、保険料支払期間を過ぎると総支解約返戻金が増える商品があります。普通の終身保険並みの解約返戻金に増えるので、利回りのよい商品だと総支払保険料の103%位になったりします。
利回りだけ比較すると、学資保険の方が断然有利です。少し前までは学資保険の利回りが低かったので、どちらがいいか判断が難しいところでしたが、特に「大学進学」に焦点をあてて学資を準備するなら、学資保険がお勧めです。
ここ最近になって、こぞって各生命保険会社の提案する学資保険の利回りが良くなりました。しかし、どの保険会社の試算表もせいぜい500万円位しか学資の準備ができません。正直なところ、学資保険だけで学資の準備を全て行うのは無理でしょう。是非、貯蓄でも学資の準備を進めてください。
双方の利点を考えてバランスよく
低解約型返戻金型終身保険にもいい点はあります。もし、学資分のお金を保険とは別で順調に蓄財できれば、終身保険を特に解約しなくてもよくなります。終身保険の解約返戻金は期間が経過するごとに運用されて徐々に増えていきます。
お子さんの結婚資金やご自分たちの老後資金にも活用できますし、そのまま契約を継続して死亡保険金を遺産として遺すことも可能です。
学資保険の方が学資目的にはお勧めですが、くれぐれもお子さんが小さい時点で家計の貯蓄余力がほとんどなくなるほど、保険で全てに備えようとしないことです。貯蓄もしつつ払える保険料の範囲でご検討ください。