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本当に必要なこと?ただのセールストーク?保険の見直しを考える

2013/10/29
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通販会社からの電話

先日、筆者の自宅に某通販会社から電話がかかってきました。日頃の利用に対する感謝の言葉の後、本題と思われる保険の話が始まりました。

通販を利用しているお客に対して、無料で保険見直しサービスを提供し始めたという内容で、保険の専門知識を持った担当者が自宅を訪問し、公平な立場で保険の見直しを行うということです。

「これまで加入された保険会社の方以外に、保険の見直しをしてもらったことがありますか?」この質問に対して、これまで「YES」と答える人の割合が少なかったのでしょうか。電話口の相手は、明らかに筆者が「見直しをしたことはありません」と答えることを期待しているような口ぶりでした。

ウソをつく必要もないので、筆者が保険に関する資格を持っており、定期的に自分で見直しをしているのでサービスは必要ないことを告げました。相手がシドロモドロになりながら、慌てて電話を切ったことは言うまでもありません。

保険の適切な見直しとは?

保険の見直しサービスは、本当に必要なことでしょうか。新しい保険に加入させるための単なるセールストークなのでしょうか。色々な考え方があると思いますが、筆者はどちらも本当のことだと考えています。

新しく保険に加入するとき、人は誰でも自分に合った商品をじっくり検討します。保険金額や保険内容・付加する特約をじっくり選び、毎月の保険料は無理なく支払える金額か検討するでしょう。

慎重な方は、複数商品を比較したり、加入時期まで検討されるかもしれません。ところが、加入している保険を定期的に見直している方は、あまり多いとは言えません。本来は、結婚・出産・マイホーム購入などのライフイベントに合わせて、保険も見直しをする必要があると考えられています。

例えば、結婚して専業主婦になったのに、独身時代の手厚すぎる保障の生命保険を継続している場合があります。あるいは、子供が生まれたのにご夫婦共に独身時代と変わらない保険しか加入されていない場合もあります。

さらには、マイホームを購入した際に団体信用生命保険に加入したご家庭の場合、万が一には住宅ローンの返済が不要になるにも関わらず、世帯主様の生命保険の見直しがされていない場合もあります。このようにライフスタイルの変化に伴い、保険内容も見直しする必要があることは明らかであると言えます。

保険の見直しをサービスで…?

ところが、残念なことに保険の見直しが新しい商品を販売するためのサービスの一環である場合もあります。専門の資格を持つ人物が、公正な立場で保険内容を説明する無料の保険見直しサービス。このようなサービスには大抵の場合、『別の商品に見直しを行ったらこのようになる』という提案がセットになっています。

生命保険募集人には遵守すべき法令があるので、虚偽の内容や不適切な勧誘方法で新しい保険に乗り換えさせる業者はないはずですが、そのような無料のサービスを利用する際には、新しい提案商品があるということを意識しておく必要があると思います。

『保険の見直し=毎月の保険料を下げる』という点に重点を置きすぎたばかりに、本当に必要なときに必要な額の保険金を受け取ることができない可能性もあります。見直しを依頼する相手は、慎重に選ぶ方が良いでしょう。

上手な見直しをするには?

もし保険の見直しに興味はあってもセールスを断るのが苦手だという方は、保険販売を生業としていないFPに相談するのが最も良い選択肢ではないでしょうか。もちろん相談料を支払う必要はありますが、真に公正な立場で保険の見直しを行ってくれることでしょう。

FPに支払う費用に躊躇する場合は、見直しを複数の業者に依頼し、提案内容も複数社で比較、返答は必ず後日行うというスタイルにすれば、その場の流れで契約をしてしまうことはないかもしれませんね。

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